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医療保険おすすめ人気比較ランキング!20代・30代・40代・50代・独身・既婚別に解説

▼この記事を読んで欲しい人 

  • 正直、医療保険の知識がない人
  • 医療保険は種類が多いし自分に合った保険選びが難しいと感じている人
  • 正しい医療保険の選び方を理解して病気やけが、通院の保障に備えたい人

医療保険ってがん保険や女性保険、三代疾病保険など種類が多くて選ぶのが難しいですよね、、今回はそんな方でもわかりやすく1つずつまとめているので参考にしてください!

後半では、医療保険の契約前に知っておきたいことや選び方の詳細、医療保険がおすすめな人までまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

内容をまとめると

  • 保険料の安さだけで選ぶのは危険
  • その他の保証内容や特約などをもとに比較検討することで、効率的かつ効果的な保険を選べる
  • 医療保険の特約には、入院特約、特定疾病特約、通院特約、先進医療特約などいろいろなものがある
  • 最近の医療保険では、在院期間の短期化を受けて、60日型が主流になりつつあるが、保証期間は伸ばせるタイプもある
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医療保険の選び方!年代・独身・既婚別で解説

いろいろな民間医療保険があり、どれを選べばいいか迷うこともあるでしょう。 


 とりあえず保険料が安いものを選んでおこうと、よく考えずに決める人も。 


 しかし、保険料の額だけで医療保険を選ぶのはおすすめできません。内容をよく吟味する必要があります。 


 内容とは、保証内容や給付金の額などのことで、少しでも条件がいいものを選ばないと、いざとなった時に不満を感じることもあるかもしれません。 


 それでは困りますから、医療保険選びにおいては間違いのないようにいくつかのポイントを押さえておかなくてはいけません。そのポイントについて、これから解説します。


▼ほけんROOM編集部がおすすめする医療保険の選び方はこちら!

医療保険の選び方|十分な医療保障で保険料を安くするための知識

①差額ベッド代や先進医療、治療後の生活費を考える

病気になったりけがをしたりして病院に入院した場合、どのくらいのお金がかかるのだろうと誰しも不安になるものです。 

その費用の補填をしてくれるのが医療保険。しかし、公的医療保険だけでは十分にカバーできないでしょう。 

それなら民間の医療保険に加入をということにもなるでしょうが、民間の医療保険で大丈夫でしょうか?いくらくらい足りなくなるでしょうか? 

そんな不安を解消するために、民間医療保険の保証対象を確認しておきましょう。 

特に差額ベッド代や先進医療、治療後の生活費も対象になるのかを考えててみます。 

医療保険で差額ベッド代や先進医療の保証はある? 


厚生労働省の「主な選定療養に係る報告状況」よると、1日当たりの平均差額ベッド代は以下の通りになります。令和1年7月1日時点の数値です。
1日当たりの平均額(税込み)
1人室8,018円
2人室3,044円
3人質2,812円
4人室2,562円
全体の平均6,354円

差額ベッド代は自己負担になりますが、「実費補償型」なら、公的医療保険が適用されない自己負担額の保証も。 

 それには、先進医療の技術料、入転院時にかかる交通費や宿泊費などの保証も含まれます。 

 これで公的医療保険の不足分を補えるでしょう。 

 それから、先進医療を受ける場合は、先進医療特約もつけられる場合があります。 

 治療後の生活費はどうなる?

 医療保険は医療に関する保証をしてくれるものですから、生活費は対象になっていません。 

 治療後の生活費が不安な人は、就業不能保険に加入し、病気やけがで働けなくなた時の収入保障をしてもう必要があります。

②医療保険の種類ごとの特徴を見極める

民間の医療保険にはいくつかの種類があります。 


その種類の中から、掛け捨て(定期)と貯蓄(終身)と健康増進の3タイプについてご説明しましょう。 


 掛け捨て(定期)とは? 


掛け捨て(定期)タイプの医療保険がそう呼ばれる所以ですが、保険料をかけて、捨てるからです。 


捨てるとはどういうことだろうといぶかしく思うかもしれませんが、これはつまり、支払った保険料が返金されないということ。 


したがって、ほとんど返戻金はありません。 


それでは損なのではと思う方もいるでしょうが、その分毎月の保険料が割安になっているので、すべてが悪いわけではありません。 


そして、定期というのは、保険期間が定められているということ。保険期間満了後は、更新も可能です。 


ただ、更新のたびに保険料が高くなっていきます。 


 貯蓄(終身)とは? 


貯蓄(終身)タイプの医療保険は、保険機能と貯蓄機能の両方を兼ねたタイプ。 


 そして、終身ということですから、保証期間は死ぬまでになります。 


 貯蓄(終身)タイプの医療保険では保険料は割高になりますが、掛け捨てタイプと違って、一定期間過ぎると、お金が戻ってきます。 


 種類としては、次のようなものがあります。 

  • お祝い金タイプ 
  • リターンタイプ
  • 解約返戻金タイプ 


お祝い金タイプは、一定の年数ごとにお祝い金をもらえる商品。 


 リターンタイプでは、一定の年齢で保険料がすべて返金されます。 


 解約返戻金タイプは文字通り、解約時に解約返戻金が受け取れる商品です。


 健康増進タイプとは? 


健康増進型医療保険とは、健康状態の増進具合で保険料が安くなる、還付金が受けられるなどのメリットがある商品です。 


 ただし、このような商品が医療保険の種類としてあるわけではなく、特約としてつけることになります。

③給付金日額や一時金の上限・支払い限度日数・給付方式を確認する

医療保険を選ぶ場合に確認しておきたいのが、給付金の在り方です。 


給付金日額、一時金の上限、支払い限度日数、給付方式などがどうなっているかチェックしておくことで、いざ入院したときに準備の仕方も変わってくるでしょう。 


給付金日額について 


民間の医療保険では、契約時に入院した時の1日当たりに受け取れる金額を決めます。 


これを給付金日額といいます。 


 すでに取り上げた厚生労働省の主な選定療養に係る報告状況によると、1人室の1日当たりの平均差額ベッド代が8,018円(税込み)ですから、このくらいを目安に給付金日額
を設定しておくのもおすすめです。 


 一時金の上限について 

民間の医療保険では、給付金日額という形ではなく、入院一時金という形式で給付金を支給するところがあります。 


 また、医療保険の中のがん保険の場合、診断給付金という一時金が支給されますが、1回だけでなく、複数回受け取れるタイプも。 


 これなら、後々まで安心です。 


なお上限については、50万円、100万円、200万円などと設定可能です。 


支払い限度日数について 


給付金日額として支給される金額は無期限ではありません。 


 支払い限度日数があります。 


 支払い限度日数は商品ごとに違いますが、60日、120日、180日、360日、中には1,000日というものまで。


 給付方式について


 手術を受けた場合は、医療保険の手術給付金を受け取れますが、これには「倍率変動タイプ」と「倍率一律タイプ」があります。 


 前者は、手術の種類や入院の有無で、受け取れる金額の倍率が変動します。後者は変動なし。 


 どちらを選ぶべきか迷うところですが、どちらでも一定額を受け取れますから、ご自由にお決めください。

④手術給付金の対象になる手術の種類

民間の医療保険に加入している人が手術を受けた場合に支給されるのが手術給付金です。


これは基本保証なので、すべての医療保険に付帯しています。 


ただし、すべての手術が対象になるわけではありません。 


詳細は医療保険の約款に記載されていますが、全体に共通する基準のようなものがあるので、ご紹介しましょう。 


 公的医療保険対象の手術 

まず、最近多いのが公的医療保険対象の手術を手術給付金の支給要件にするもの。


正確には、公的医療保険制度の「医科診療報酬点数表」に「手術料」として組み込まれているもののことです。 


 その数はおよそ1000種類となっています。 


 保険会社が指定した手術 

保険会社が指定した手術を手術給付金の対象にしている商品もあります。種類は88~89。 


 種類については、ずいぶん少ないようにも思えるでしょうが、これは分類の仕方によるもの。 


 数字が示すほど、公的医療保険対象の手術と大差があるわけではありません。 


 上皮内がんが対象か? 

上皮内がんは、がん細胞が奥まで達せず、上皮にとどまっているものをいいます。子宮頸部によく発生するタイプです。 


 上皮内がんは医学的にはがんには含めないようですが、手術で給付金を支給する医療保険も増えています。 


 そのような保険なら、安心して治療に専念できるでしょう。

⑤保険料の払込期間

医療保険の保険料を支払い続ける期間を払込期間といいます。 


払込期間には2種類あります。 


  • 短期払込 
  • 終身払込 


短期払込とは? 

短期払込とは、ある時期まで保険料の支払い義務が続くタイプのことです。 


 種類としては、〇年間、あるいは〇歳までなどのように期間か年齢で選ぶようになっています。 


 期間の場合は、10年や20年、年齢の場合は、60歳、65歳という商品が多いです。 


 終身払込とは? 

終身払込とは、読んで字のごとく終身、死ぬまで保険料の支払い義務から解放されないタイプです。 


というと、かなり苦労しそうな気もしますが、保険料自体は割安なので、負担は軽減されています。 


老後の資金確保のめどが立っている人は、こちらのタイプを選んでも問題は生じないでしょう。 


 短期払込と終身払込のどちらがいい? 

短期払込と終身払込のどちらがいいかは、それぞれのライフプランや生活状況によっても変わってきます。 

ただ、終身払込にはいくつかのおすすめ点があります。 

まず、保険料が短期払込より割安です。

 次に、保険料払込免除特約というものがあります。 

これは三大疾病になった時に、以降の保険料は払込しなくていいですよという特約ですが、終身払込に付帯できます。 

そうなれば、死ぬまで保険料を支払う義務から解放されますね。

⑥付帯できる特約の種類

医療保険の基本的な保障内容は、入院給付金と手術給付金です。 

しかし、これだけでは物足りなく感じる場合も。 

もう少し保証を加えたいと思うのは理解できます。 

そのようなときに利用ができるのが特約、つまりオプションです。 

いくつか特約の種類を挙げてみましょう。 

まずはがん入院特約。 

これはがんだけを対象にした特約で、普通は入院日数に制限がなく、給付金が支給されます。がんの診断だけで、一時金が支給されるタイプも。 

次は特定疾病保障特約。 

特定疾病特約は三大疾病特約とも呼ばれますが、がん、心疾患、脳血管疾患などにかかり、所定の状態になった場合に一時金が支給されるものです。 

ただ、所定の状態というのが分かりにくいですが、詳しいことは加入するときによく確認してください。 

 通院特約というものもあります。 

病気やけがで入院した後は、通院の必要ができてきますが、その際の保証をしてくれる特約です。 

すでにふれた先進医療特約もあります。 

先進医療が施されると、医療費も大きく跳ね上がりますが、すべて自己負担です。その負担を保証してくれるものがこの特約です。 

このほかにもいろいろな特約がありますが、加入時にはよく比較検討して、必要と思われるものを選んでください。

医療保険選びは非常に大切!

医療保険・入院保険は、ご自身や大切な方の心身に万が一のことがあったとき、金銭的負担をサポートしてくれます。

様々な医療保険・入院保険があり、どれを選べばいいか悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

あまり考えず、なんとなく加入してしまう人もいるかもしれません。 

しかし、いざとなったときに満足した保証を受けるためには、様々な条件や目的に合ったたピッタリの保険を選ぶことが重要です。 

この記事を通して、商品選びの時に注目すべきポイントや、今どきの医療保険の特徴を押えていきましょう。

迷ったらまずは保険代理店を利用しまくろう!

いろいろなおすすめ医療保険があり、どれを選択すべきか迷うこともあるでしょう。


そんな時に役立つのが保険代理店です。 その保険代理店には、一社専属と乗り合い代理店の2種類あります。


一社専属は特定の保険会社の保険を案内する代理店で、乗り合い代理店は複数社の保険商品を取り扱っています。


医療保険の選択に迷ったときは、この乗り合い代理店を利用するのがおすすめです。いくつかの保険を比較・検討しながら選べます。


そんな中に合って、顧客満足度93%のマネーキャリアというライフプラン相談サービスがあり、医療保険についての専門家が相談者の事情に応じた対応をしてくれます。


相談は何度しても無料なので、納得がいくまで徹底的に話ができますので安心です。


医療保険の選択に迷ったら、ぜひマネーキャリアをご検討ください。

自分にベストな保険代理店やほけんの窓口を知りたいという方は以下の記事を参考に探してみてください!

保険相談窓口のおすすめを人気ランキングで紹介!【独自調査で比較】

【年代別比較】プロが入りたい医療保険の組み合わせランキング

医療保険を加入するなかで、年代や環境、ライフステージによって医療保険だけではもしもの保障としての備えは不十分といえます。


ここでは、プロがおすすめする保険の組み合わせについて年代や環境を含めた状態をランキング形式で発表していきます。


ぜひ、保険選びや組合せの参考にしてみて下さい。

ランキング①:40〜50代は医療保険+がん保険に加入

年齢を重ねるにつれ、がんの罹患率は高くなり重症化する可能性も高くなります。全部位でみたがん罹患率は以下の通りです。

年齢階級別罹患率男性女性
20~24歳21.327.9
25~29歳30.656.3
30~34歳45.4110.1
35~39歳72.1195.2
40~44歳119.3325.6
45~49歳201.6475.5
50~54歳370.6571.5
55~59歳702.9685.0
60~64歳1262.5840.9

出典:厚生労働省 平成29年がん登録 罹患数・率 報告


がんの罹患率が上がるのが40代前後から上昇していますが、年齢を重ねるほど女性よりも男性の方ががん罹患率を上回り、60代になると急激に高くなります。


また、がんで入院した場合でも平均で1ヶ月未満で退院、その後は症状によっては通院しながら3ヶ月から半年以上の期間化学療法を行うことになります。


入院や退院後の通院保障がついた医療保険に加えて、さらにがん治療を手厚くサポートできるようがん保険への加入がベストです。

ランキング②:30〜40代前半女性は医療保険+女性特約で加入

病気になるなどの不安を感じにくい年代かもしれませんが、結婚・出産・育児などのライフステージの変化や仕事と家事の両立など、ストレスを抱えやすく体に影響を及ぼす年代ともいえます。


影響が出やすい病気として、月経関連の不調で隠れている子宮筋腫や子宮内膜症、甲状腺ホルモンの過剰分泌が原因のバセドウ病などのほかに、乳がん子宮がんなどの罹患率が高くなります。

年齢階級乳がん子宮がん
20~24歳2744
25~29歳260239
30~34歳933823
35~39歳2,5611,431
40~44歳6,5182,185
45~49歳
10,7563,157
50~54歳9,3693,659

(出典:国立がん研究センター 全国がん罹患数・率)


医療保険の日額は3,000円で、女性特約を付けることで特定の病気になった時に手厚い保障を受けれるように備えるのがよいでしょう。

ランキング③:20代〜30代独身の人は定期医療保険にのみ加入

この年代は、20代は働き始めて収入に余裕がなく、30代では貯金がそれほどたまっていない状態ではないでしょうか?


年齢的にも病気リスクは低く、保険への加入は後回しにしがちです。しかし、いつ病気やケガで入院するかは分かりません。短期入院が主流とはいえ、一時的な支出はこの年代ではダメージが大きいのではないでしょうか。


総務省統計局公表の家計調査2021年度(表番号1)によると、一人暮らしの1ヶ月の平均生活費は156,339円と、独身ということで、生活費への負担はそれほど大きくないのではないでしょうか。


多少長期入院になったとしても傷病手当金を利用すれば、働けなくなることで収入が減る心配は少ないはずです。


少額の保険金である程度の保障を備える事ができる、定期医療保険への加入で入院した時の一時金を多めにしておき、入院日額は最低限のものを選ばれると良いでしょう。

ランキング④:30代〜40代既婚者は医療保険+生命保険に加入

既婚者である場合、特に稼ぎ頭の方は生活のためや家族のために守るべき立場にあります。


病気やケガで入院した場合、収入が少なくなるうえに治療費や治療に関わる差額ベット代などの費用、家族のための生活費や住宅費、教育費などの出費が重くのしかかってきます。


また、もしも最悪のケースになってしまった場合、残された家族が当分の生活保障ができるよう考えておくことも必要になってきます。


公的保障など傷病手当金など給付金など受け取れる金額と生活費などの支出の金額を把握必要な入院日額へ契約他に残された家族のために生命保険をプラスして加入することでがおすすめです。


年代別や環境別からランキング形式でお伝えしてきましたが、一般的なものでありそれぞれの状況は細かく違い当てはまらない場合もあります。


医療保険への加入は備えとして大切なものなので、選び方については下記記事を参考にしてみて下さい。

最近の医療保険・医療保険業界のトレンドを知ろう!



医療保険の加入を検討する場合、最近のトレンドを知っておいた方がいいでしょう。 

 トレンドを知ることで、どう選べばいいかも見えてきます。 

 そこで、簡単にトレンドをまとめておくと、入院を伴わない手術放射線治療などの通院に対する保証を手厚くしたもの。 

 日帰り入院を保証するタイプ。 

 三大疾病や七大生活習慣病での入院時に給付金支払日数の制限がなくなったり、給付期間が延長されたり、一時金の支給があったりなど、保証が充実したものなどもあります。 
 最近は医療技術も進歩し、医療制度も変わりつつありますから、そのような状態に素早く対応すべく、各保険会社で知恵を絞り、優れた保険を提供するようになっています。

 そのトレンドについて、詳しく分析してみましょう。

①医療技術の進歩・医療制度の変化に対応した商品が多い

医療技術は日夜進歩しています。少し前にはできなかったことが可能になった例も多いです。 


 また、医療技術の進歩に伴い、医療制度の変化も進んでいます。 


 保険会社もそのような進歩や変化に対応すべく、新商品の開発に努めていて、これまでとは違った保障プランを用意するようになっているケースもあります。


 たとえば、以前は保険対象から外れていた手術が、現在では保証に含まれるといったケースも。 


 また、持病や既往症のある人向けの医療保険も増えています。



医療の進歩により、このような人も比較的安定した状態で生活ができるようになったためでしょう。 


 手術については、日帰りで受けられる病気も多くなっています。対応して病院も増えつつあります。 


 保険会社でも、その状況を鑑み、入院なしの手術も保証という商品も販売し、顧客獲得を狙っているようです。 


 このように時代の流れは大きくく変わりつつあり、医療保険もそれに応じるように変化しつつあります。 


 医療保険に加入している側がすぐに保証内容の見直しを考える必要はないかもしれませんが、最新のトレンドについても把握しておいた方が、今後の契約の在り方を決めやすくなるでしょう。

②平均入院日数が短くなる傾向がある

医療技術の進歩は、平均入院日数の短期化という面にも表れています。 


 厚生労働省の発表した病院報告(平成31年2月分概数)によると、平成31年2月の一般病床における平均在院日数は16.4日です。 


 念のため、別の月も含めて表にしてみます。

平成31年2月平成31年1月平成30年12月
16.4日17.0日15.9日

これらは長期入院者も含めての数字ですから、軽い手術程度なら入院日数もかなり短いはずです。 


 そのような状況で、医療保険が従来のように入院保障と手術保証だけに対応していたのでは、被保険者のニーズに応えられません。 


 そこで保険会社は通院保証を充実させたプランを用意するようになってきました。 


 入院日数よりも通院期間のほうが長くなるためです。 


 同じく厚生労働省の平成29年(2017)患者調査の概況によると、平成29年10月時点の入院患者は約131万人、外来患者は約719万人です。 


 圧倒的に外来通院している人の方が多くなっています。 


 これを見ればわかるように、通院保証がついている医療保険がとても重要になっています。 


 なお、通院保証で保証されるのは、入院給付金を受け取れるような入院をした場合だけであることは覚えておいてください。

③入院の給付限度日数は60日型が主流

医療保険の1入院に対する給付限度日数とは、入院給付金を受け取れる日にちの数です。


入院給付金を無期限で支給したのでは、保険会社にとっても負担が大きくなりすぎるので、このような制限があります。 


給付限度日数の種類については、60日から120日、180日、360日、730日などがあります。 


どれがいいかは一概に言えませんが、最近は患者の入院日数が短期化される方向に進んでいるので、60日型が主流になりつつあるようです。 


ただ、人によっては、60日では不安になる場合も。 


そのような場合は、給付限度日数の選択可能タイプや特定の病気を対象に給付限度日数が伸びたり、無期限になったりするタイプに申し込むのもおすすめです。 


給付限度日数には一つ注意点が。 


前回の退院の翌日から180日以内の入院は、まとめて同じ入院として扱うようになっています。 


このルールについては緩和する保険会社もあり、90日以内にしているところもあります。

④三大疾病や七大生活習慣病に手厚い保障が重要

三大疾病や七大生活習慣病の受療率・治療費などのデータを見てみましょう。 


ここでも、厚生労働省の平成29年(2017)患者調査の概況のデータを引用します。 


 表にしてみましょう。人口10万人当たりの数字です。

入院外来
悪性新生物<腫瘍>100145
心疾患50106
脳血管疾患11568
高血圧疾患4511
糖尿病15177
肝疾患621
慢性腎臓病19113

治療費については、公的医療保険では3割負担となっています。 


治療費が高額になった場合は、高額療養費制度で補填されます。 


高額療養費制度についてはいろいろなケースがあるので、一例を示しておきましょう。


月収30万円の人が、がん治療で月に100万円支払ったとします。



この場合の計算式は以下の通りです。


80,100円 + ( 1,000,000円 - 267,000円 )× 1% = 87,340円

これは年4回未満の場合です。 


かなり治療費は抑えられますが、それでも月計算ですから、痛い出費です。 


そこで重要になってくるのが三大疾病や七大生活習慣病の手厚い保護をしてくれる医療保険です。 


 最近はそのような商品が増えました。

医療保険を検討する上で知っておくべき知識

医療保険について、病気になったりけがをしたときに保証してくれる制度だくらいの知識はだれもが持っているでしょう。 


しかし、その程度の知識では、実際に医療保険に加入するときに、商品の比較や正しい選択ができません。 


もう少し基本的なことを勉強して、医療保険の何たるかを知らないといけません。 


 そこで、医療保険に関する知っておくべきことについて解説します。


▼医療保険の必要性を詳しく知りたい方はこちら!

医療保険の本当の必要性|後悔しないために必要な医療保険の知識

①公的医療制度について

日本には、「国民皆保険」という素晴らしい制度があります。 


 これは、一部の例外を除き、すべて人が公的な医療保険に加入するという制度です。 


 その公的医療保険には、国民健康保険健康保険(社会保険)などがあります。


国民健康保険に加入することになっているのは以下のような人たちです。 

  • 自営業者とその家族 
  • 農業に携わっている人 
  • 年金だけで生活している人 
  • 無職の人 
  • 長期在留する外国人 
  • フリーター 

次に健康保険(社会保険)に加入すべき人は、会社員などです。 


 国民健康保険と健康保険(社会保険)には共通点があります。 


 医療費の自己負担額については、両方とも同じです。 


 厚生労働省のホームページに掲載されている「我が国の医療保険について」をもとに、年齢ごとの医療費自己負担額を以下にまとめてみます。

年齢一般・低所得者 現役並所得者
75才以上1割負担3割負担
70才以上74歳以下2割負担3割負担
6才以上(義務教育就学後69歳以下3割負担3割負担
6歳以下の未就学児2割負担2割負担

ただ、最近は、「子供の医療費助成制度」を導入する自治体も増えてきました。 


 そのため、中学3年生以下のお子さんの場合は、自治体側で医療費の自己負担分を全額、あるいは一部助成するようになってきています。 


高額療養費制度も国民健康保険と健康保険(社会保険)の両方に適用されます。 


 高額療養費制度は、1ヶ月分の医療費が上限額を超えた場合に、超えた分だけ支給がされる制度です。 


 上限額については、年齢と所得が基準になっています。

②傷病別の平均在院日数

病気やけがで入院した場合、どのくらいの期間にわたるのか、気になるところでしょう。


そこで、厚生労働省が発表している「平成29年(2017)患者調査の概況」をもとに、

傷病別の平均在院日数を確認してみます。一部のみを載せます。

傷病総数
感染症及び寄生虫症24.6
新生物<腫瘍>16.1
内分泌,栄養及び代謝疾患 26.6
循環器系の疾患38.1
呼吸器系の疾患25.3
消化器系の疾患 10.8
腎尿路生殖器系の疾患20.8
損傷,中毒及びその他の外因の影響31.1

もう一つデータを載せてみます。 


 今度は傷病別ではなく、全体的な平均在院日数です。 


 同じ調査内容をもとにしています。

年度総数
平成20年35.6
平成23年32.8
平成26年31.9
平成29年29.3
この数字の推移をみると、全体的な平均在院日数が短くなる傾向にあることが分かります。 

 そのため、医療保険で受け取れる金額も少なくなりがちです。 

 特に1日、または2日入院ということになると、受け取れる給付金もかなり少なくなり、不満に感じる人もいるでしょう。 

 そんな不満を解消してくれる医療保険もあります。 

 5日未満の入院で通常の入院給付金の5倍受け取れるものや入院一時金特約が付帯したタイプなどです。 

 入院一時金特約については、10万円と額が決まったものや自分で額を設定できるものなどがあります。

③三大疾病や七大生活習慣病ってなに?

三大疾病や七大生活習慣病の手厚い保護をしてくれる医療保険が増えていますが、そもそも三大疾病や七大生活習慣病とはどんな疾病や病気なのかと疑問を持っている方もいらっしゃるでしょう。 


そこで簡単に説明すると、三大疾病とは、がん、心疾患、脳血管疾患のことです。 


これらの疾患は日本人の死因の上位を占めているので、対策が非常に重要になってきます。 


七大生活習慣病は、上記の疾患に加えて、高血圧性疾患、糖尿病、肝硬変、慢性腎不全を含み、これで七つです。 


最近は平均在院日数が短くなる傾向がありますが、三大疾病や七大生活習慣病での入院は長引きがちです。 


厚生省のデータであるでも「平成29年(2017)患者調査の概況」によっても、高血圧性疾患の平均在院日数が33.7日、糖尿病の場合は33.3日、脳血管疾患に限っては78.2日にもなります。 


それだけに、これらの疾患の手厚い保証をしてくれる医療保険や特約への期待が高まっています。

④健康体割引のある医療保険がある

自分は健康だから、当面医療保険のお世話にはなりそうもない、そう思っている方もいらっしゃるでしょう。 

そのような健康体の人に対して、保険料が割引になる健康体割引のある医療保険があります。 

健康体の条件は、各保険会社で違いますが、よく使用される基準がBMI(体重と身長をもとに算出される肥満度の指標)や血圧値などです。 

 健康診断でこれらの数値が一定の範囲内にあり、健康そうだという人に健康体割引の適用があります。 

また、過去5年間に入院や手術の経験がないという条件などを提示している医療保険もあります。 

いずれにしろ、健康に自信がある人にはおすすめのタイプで、保険料を節約することができるでしょう。

【参考】医療保障のある共済と民間の医療保険はどちらがおすすめ?

医療保険というと、民間のもののほかに、医療共済があります。 

どこがどう違うのか皆さんも関心がおありでしょう。 

そこで違いを表にしてみます。
医療共済民間の医療保険
保証の名称共済保険
支払うお金共済掛金保険料
受け取るお金共済金保険金

給付金
剰余が出た場合に受け取れるお金割戻金配当金
監督官庁厚生労働省や 農林水産省など 金融庁
根拠となる法律 消費生活協同組合法や 農業協同組合法保険業法
事業の目的非営利事業営利事業
医療共済は非営利事業であり、営業経費なども極力抑えられています。 

そのため、掛け金が低額です。 ただ、その分保証額は少なくなっています。 

また、一人一口加入が原則なので、保証額を後で増額させることはできません。 

そういう意味では、保証について満足できないこともあるでしょうから、民間の医療保険を選ぶ方がいい場合もあります。 

それから、医療共済が集めた掛け金に剰余金が発生することがありますが、その剰余金は割戻金とした返金されます。 

これは医療共済のメリットでしょう。 

割戻金については、毎年額が変わるのと発生しない年もあります。

まとめ:医療保険は民間の医療保険と貯蓄とのバランスが重要!



医療保険の選び方やポイントを解説しましたが、いかがでしたでしょうか。 

 今回の記事の要点は
  • 医療保険を選ぶ際は、種類や保証対象、特約内容を確認する 
  • 最近の医療保険には日帰り入院や三大疾病、七大生活習慣病を手厚く保証するものがある
  • 医療保険の加入の前に知っておくべき知識がある 
です。

 医療保険は、病気を患ったり、けがをしたりして入院した時の保証をしてくれる大事なパートナー。 

 加入することで、万一の時に安心して療養ができます。 

自分にピッタリの医療保険を選び、心にゆとりのある日々にしましょう。

 医療保険に加入すべきかわからない方、選び方に不安がある方、その他保険全般に悩みがある方は、ぜひマネーキャリア相談してくださいね。

お金のプロがあなたの選択をしっかりサポートします。
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