医療保険加入で不要な特約があるかも?わかりやすく解説します!

医療保険に加入をする際に様々な特約がありますが、それらは本当に必要なのでしょうか。もしかすると不要な医療保険特約もあるかもしれません。特約の内容を知ってそれぞれで不要かどうか判断をすることも大切です。通院保障や三大疾病特約、健康祝金特約など細かく見ていきます。

医療保険の特約のなかで不要なものを紹介します

病気やケガによる医療費の備えとして、医療保険に加入している方は多いです。 

医療保険には、通院特約、三大疾病特約を始め、女性疾病特約、先進医療特約など、様々な特約がありますが、自分にとってどの特約が必要なのか悩むこともあるでしょう。 

確かに、できるだけたくさんの特約を付けていれば安心ですが、特約を一つ付け足すごとに保険料が高くなってしまいます。 

もしもの場合の備えは大切ですが、保険料を必要最小限にとどめることも考えなくてはなりません。 

ここでは、「本当に必要な特約を見極める」ために、
 
  • 「通院保障特約」は不要? 
  • 「三大疾病特約」は不要? 
  • 「長期入院保障特約」は不要? 
  • 「がん」に備えるなら「がん保険」への加入がおすすめ 

以上のことを中心に解説していきます。 

この記事を読んでいただければ、医療保険にそれぞれの特約を付ける必要があるのかどうかがお分かりいただけると思います。 

無駄のない保障内容の医療保険に加入するために、参考にしていただきたいと思います。 

ぜひ最後までご覧ください。  

医療保険に通院保障特約は不要

まず、医療保険によく付いている「通院保障特約」について考えてみたいと思います。

「通院保障特約」は、病気やケガで入院をした場合に退院した後に通院するとそれを保障してくれる特約です。


つまり、入院をしないといくら通院をしても医療保険の保険金の請求はできないことになります。


あくまでも入院をすることが前提でその後の通院費の保障ということになります。


具体的に「通院保障特約」について付けた方がいいか検討しますが、医療保険に「通院保障特約」を付けると一体いくら位になるのでしょうか。


30歳男性で入院給付金日額を10,000円にした一般的なケースをみますと、特約を付けた場合、月額500円の保険料を多く支払うことになります。


5年も契約すれば35,000円近くを余分に支払うことになります。


入院した際にしか保障されませんので通院保障特約は不要と思う人もいるでしょう。

がん保険には通院保障特約をつけても良い

では通院特約は不要なのかといえば、そういうわけではありません。 


「がん保険」には通院特約を付けておくことをおすすめします。 


というのも、がん治療には、長期間の通院が必要になることが多いためです。 


最近のがん保険では、通院保障が付いているタイプのものもありますが、付いていないがん保険や医療保険に加入する場合は、通院特約を付けておくと良いでしょう。 


ただし、通院特約を付ける際には、次の2点をカバーしているかどうかをしっかり確認しましょう。 


  • 入院していなくても通院保障がある 
  • 通院給付金の支払い期間や日数が長い 


最近のがん手術では、入院せずに日帰りで済むものがありますが、入院しなければ通院保障がされないタイプの特約ですと、給付金がもらえません。 


また、通院治療は長引く傾向がありますので、支払い期間や日数が充分であるという点も大切です。 

支払いの条件が厳しいから三大疾病特約は不要

また、よく医療保険で聞かれるのが「三大疾病特約」ではないでしょうか。

三大疾病、がん(悪性新生物)、急性心筋梗塞、脳卒中にかかった場合に支払われるものです。


確かにこれらにかかると大変で入院も長期化しお金もかかりますので心配です。


多くの人が気になる特約ですよね。


ただ、この「三大疾病特約」を付けていても実際の医療保険料の支払いには厳しい条件があるのをご存知でしょうか。


数百万円もの高額の一時金が支払われるものもありますが、これにはある「特定の状態」になったときという条件が付いていることを覚えておきましょう。


まずがんの場合は、「初めて悪性新生物と診断されたとき」という条件が付いています。


また上皮内新生物は対象外です。


乳がんでも90日以内に罹患したものは対象にならないようになっています。


他の急性心筋梗塞や脳卒中の場合は、60日以上の労働制限や障害などの後遺症が残った場合に保険金が支払われます。


また、狭心症やくも膜下出血、脳内出血、脳梗塞以外は対象外となっています。


三大疾病の特約を受ける場合には厳しい条件があることをあらかじめ知っておきましょう。


それなら医療保険での特約も不要という人もいるかもしれません。

そもそも三大疾病とはどんな病気?

三大疾病とは、「がん(悪性新生物)」「急性心筋梗塞」「脳卒中」をいい、これらは他の病気と比べて入院や治療が長引くことにより治療費が高額になったり、死亡率が高くなったりする特徴があります。 


そのため、医療保険などの特約で「三大疾病特約」があり、三大疾病に備えておきたい方は特約でカバーすることができます。


がん 

体内に発生したがん細胞が増殖して、身体に害を与える病気で、がんができた部位によって、胃がん、大腸がん、乳がん、子宮がん、肺がんなどがあります。 


急性心筋梗塞 

冠動脈が急に閉塞したことにより、心臓に血液を送ることができず、徐々にその機能が弱まり、最終的に心臓が壊死してしまう病気です。 


脳卒中 

脳の血管が詰まったことによる「脳梗塞」、脳の血管が破れたことによる「脳出血」「くも膜下出血」があり、血液が送られなくなることにより、脳の部位が壊死してしまう病気です。 

 

入院が短期化しているから長期入院保障特約は不要

医療保険の「長期入院保障特約」については、入院が長引いたら負担が大変ということで付けたい人も多いでしょう。

ただ、最近では入院期間を短くしている病院も多く、60日の入院限度日数内であることが多くなっています。


現状からいうとあまり長期の入院のケースは多くないと言えます。


といったことを踏まえて、医療保険の「長期入院保障特約」もあまり付ける必要性を感じない人が増えてきているという状況もあります。

参考:医療の進歩により入院の短期化

医学の進歩により、入院から退院までの日数が短くなっています。 


内視鏡手術や腹腔鏡手術など、体への負担の少ない手術が行われるようになり、日帰り手術も可能になっています。 


術後の体力が回復するまでの時間も短くなり、早期退院し後は通院による治療で済むようになりました。 


では、どの位入院日数が短くなっているのか、厚生労働省「平成28年病院報告」より一例をご紹介したいと思います。

 

【病気ごとの入院日数の変化】

病名199620022014

1996から2014の減少率

悪性新生物46.035.719.9▲56.7%
結核109.485.958.7▲46.3%
糖尿病47.242.336.5▲13.7%
脳梗塞119.9107.090.6▲24.4%
胃潰瘍・十二指腸潰瘍30.729.319.1▲37.8%

余分に払った保険料が返ってくるだけなので、健康祝金特約は不要

次に「健康祝金特約」です。

健康であれば祝金がもらえるということで付けておいた方がいいとも思えますよね。


しかし、実際にはその分の保険料を余分に払っているわけでもあります。


健康で得だったというご褒美になるかもしれませんが、ある意味不要と考える人もいます。

医療保険のがん特約よりもがん保険に入ったほうがおすすめ



次は、医療保険によく付けたいと思う「がん特約」についてですが、こちらも例えば医療保険に特約として付けるのではなく、別に「がん保険」に入った方がいいという考え方もあります。

医療保険に入って「がん特約」を付けると経済的には安くなります。


ただし、がんの治療は先進医療や抗がん剤、放射線治療など高額治療となります。


入院期間も長く、退院したとしても働けなくなる場合もあり、金銭負担が増えるのが現状です。


「がん特約」でもある程度の保障はありますが、治療費だけでない家計の負担を考えると単体の「がん保険」に入った方が保障が充実していておすすめとも言えます。


「がん保険」に入っている場合は「がん特約」は不要と言った考え方もできます。

 ここで、医療保険のがん特約とがん保険の違いについてもチェックしてみましょう!

そもそも医療保険の特約自体が不要という意見も

こうして見てきますと、最近では医療保険にたくさんの種類の特約がありますが、そうした特約自体、人によっては不要という風にも考えることができます。

医療保険で特約を考える場合にどのような特約が必要で、どのようなものが不要でしょうか。


それを考えるには、加入者それぞれの状況を踏まえてよく検討する必要があります。


現在の自分及び家族の経済状況もよく考え、また将来的な長期の保険料負担も考えて付けるようにしましょう。


保険料負担が厳しい中でいくつも保険に入れないために特約を付ける人もいるでしょう。


とりあえずあまり病気の心配がないが、将来的に心配なので特約を付けておきたい人もいます。


また、特約の意味をあまり感じないので特約に入らないでおこうと思う人も出てきます。


それぞれの状況に応じて特約一つ一つを不要かどうか、真剣に検討してみてはいかがでしょうか。

参考:先進医療特約は必要性が高いと言える

そんな医療保険の多くの特約の中で、最近では「先進医療特約」というものを付けることができるものもあります。

医療技術も進歩した昨今、がんなどで先進医療を受けることも増えてきています。


「先進医療特約」とはそれらの高額な治療費のための保障を得る特約を付けるものです。


医療保険に特約を付ける場合には、がん以外の先進医療にも使えますのでそれが「先進医療特約」のメリットです。


「がん保険」ではがんのみの先進医療となりますのでその点が少し異なってきます。


こうした医療保険特約で「先進医療特約」を付ける必要性は高いと言えます。


あまり高い保険料でもありませんので入っておくのもいいでしょう。


ただし、他の保険で「先進医療特約」に入っている場合などにはいくつも入る必要性はないと言えそうです。

まとめ:医療保険の不要な特約について

医療保険の特約は不要か必要かについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。 


今回のこの記事のポイントは、 


  • 通院特約はあまり必要とはいえないが、がん保険には付けたほうが良い 
  • 三大疾病特約は、支払条件が厳しいため不要と考える人が多い 
  • 入院日数が短期化しているため、長期入院保障特約もそれほど必要ではない 
  • がんに備えたいならがん特約よりもがん保険に加入する方がおすすめ 


です。 


医療保険には様々な特約があり、あれもこれも付けたくなる気持ちになりますが、自分にとって本当に必要な保障なのか、しっかりと検討することが大切です。 


そのためにも、特約の内容を正しく理解するとともに、現在の医療状況なども考慮しながら、必要な保障をカバーしつつ無駄のない医療保険に加入するようにしましょう。 


なお、ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。 

医療保険の必要性が知りたい方はこちらの記事もご覧ください

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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