妻の医療保険の必要性は共働きか専業主婦かで変わる⁉保証金額はいくら?

公的保障では不安で、妻の医療保険加入を検討する家庭も多いですが、実際に妻が医療保険に加入する必要性はあるのでしょうか。この記事では、妻が共働きか専業主婦かどうかによって必要性を検討し、医療保険に加入する場合保険金はいくらにすべきか、死亡保障を付けるべきかも解説します。

妻が医療保険に加入する必要はある?

あなたは、妻に医療保険が必要なのかと悩まれていると思います。

しかし保険に加入するとお金がかかるので、安易な判断では加入しにくいですよね。

医療保険が必要であるか考えるポイントとして、妻が入院したときに家庭にどのような変化が起こるかを想定することが大切です。

例えば、共働きで妻の収入が減ると困る場合で、妻に長期入院されたらどうなるだろう、などを考えなければなりません。


この場合、収入減少に備えて医療保険に入ることは一つの選択肢となるでしょう。


逆に妻は専業主婦だから夫がたくさん稼げばなんとかなるはず、、と思っている方も、子供がいたら残業できるのかどうかとか、家事洗濯が大変になって仕事の時間とれなくなってしまうのか、などと様々なことを想定する必要があります。


なかには、すでに貯蓄はできているから問題ないだろうと思っている方もいると思いますが、本当にいくらくらいのお金がかかるのかを考えられているか自問自答してみてください。


入院費、治療費、交通費、ほかにも入院中の食費、着替え、差額ベッド代、入院中のテレビの視聴代などと様々な出費が考えられます。


このように妻が専業主婦の場合でも、一度入院をすることで大きなお金がかかることを想像されますよね。


そこでこの記事では「妻にとって医療保険は必要か」について


  • 専業主婦は医療保険の必要性が低い
  • 共働きは医療保険に加入するのもあり
  • 妻におすすめの保険


を中心に説明していきますので、ご自身の該当するケースについてご覧いただければと思います。

医療保険の保障内容とは

医療保険の保障内容は、入院給付金手術給付金が主な内容です。


入院給付金は、入院中に1日あたりおよそ1万円程度を受け取れます。


例えば10日間の入院であれば、合計10万円程度受け取れるような保障です。


しかし、60日型の医療保険の場合は、連続して60日間までの入院しか入院給付金を受け取れないといった感じに、上限日数があります。


一方手術給付金は、手術内容によっていくら給付金として受け取れるかは変わりますが、手術1回あたりに支給される保障です。


手術給付金は、手術内容によって決まる"倍率"を入院給付金に掛け合わせた金額となります。


例えば、入院給付金が1日1万円で倍率が10倍の手術であったら、手術1回あたりに10万円が支給されることとなります。


なお、美容整形による手術や近視矯正のためのレーシック、検査入院、マッサージなど、治療を目的としないものについては、医療保険の対象外となるので、注意しましょう。


では、次から、専業主婦か共働きかに分けて、妻にとっての医療保険の必要性の説明をしていきます。

【専業主婦の場合】医療保険に加入する必要性は低い

専業主婦の場合は、医療保険はそこまで重要視する必要はないかと思います。


なぜならば、専業主婦の場合、毎月の家庭の収入に大きな影響が出てくる可能性は低い為、その点の補償は考える必要性は低いでしょう。 


専業主婦は、収入の大部分は夫など、家族や別の収入源に頼っている部分が多くあります。


つまり、入院に必要な最低限の部分の出費だけを純粋に見れば良いことも多く、ほとんどの場合はそこまで高額な補償が必要になる可能性が低いのです。 

入院日数は短縮傾向にあり、医療保険の重要度は下がっている

また昨今は、診療報酬の改定や医療の進歩などで昔と比べて入院日数は短縮されています。


医療保険の入院日額はあくまでも、入院した日数によって給付金がおりるので、短い入院だと今まで払ってきた保険料の方が高い可能性もあります。


また、入院日数が短いと、その分かかるお金も少なく済み、それは貯金で賄える範囲かもしれません。


そういった意味でも、昨今は妻にとっての医療保険の重要度は下がってきています。

それでも医療保険に加入したい場合は、夫婦型医療保険がおすすめ

それでも、妻も医療保険に加入したい場合は、夫婦型(妻型)医療保険がおすすめです。


これは、夫の生命保険に「妻型」をつけることで、夫が契約している生命保険から、妻が入院した際にもそこから給付金がおりるようになっています。


新たに保険契約をするよりもシンプルな内容なので、契約しやすいと思いますよね。


夫婦型保険のメリットは、保険料が安くなることと保険の管理がしやすいことです。


妻の医療保険を備えるよりも、保険料が安くなることがあるので節約ができますね。


一方、デメリットは保障内容に制限がかかる可能性があることです。


内容面で述べると、妻型の医療保険はメインとなる夫の60%程度の保障しか持てないなどの制限があることで、保険料を安く抑えています。


そのため、保険料が安いことが一概に良いことだとは言えません。


また夫が保険を解約してしまうと、妻の保障も無くなってしまいます。


夫婦型医療保険への加入を検討する場合は、無料の保険相談を利用してみるのも良い方法です。

【共働きの場合】医療保険に加入するというのもアリ

厚生労働省の「患者調査」によると、女性の退院患者の平均在院日数は36.7日で、平均的にかかる費用の日額16000円を掛け合わせてると、平均で60万円近くの入院費用が掛かる計算になります。


これ以外にも手術費用や見舞金など、病気になると費用はかさみます。


妻の収入減が生活の悪化に直結してしまう場合や、貯蓄を切り崩したくない場合には、妻には医療保険は必要だと思います。


ちなみに、医療保険やがん保険でカバーされているのはざっくりいうと200~300万円前後です。


貯蓄が少ない時は医療保険の必要性が高く、貯蓄が200~300万円を越えてくると必要性は低くなります。


また、女性の入院率は年齢とともに上がっていきますし、女性特有の乳がんなどにかかる人は30代から増加し始めます。


子どもを検討している場合も、部位不担保という条件付きでの加入になってしまいますので、これから子供を作りたいと思った時期に、医療保険を検討しておくとよいと思います。

共働きの場合は、夫婦型医療保険はおすすめできない

妻も夫も両方働いている場合、夫婦型(妻型)医療保険への加入はあまりおすすめしません。


なぜなら、夫婦型(妻型)医療保険の妻の分の保険金は夫の給付金の6割しか支給されないのです。


夫婦両方で働いている場合、妻の収入も大切な家計の支えとなります。


ですので、仮に妻が病気やケガで入院してしまい、働けなくなる状態になり収入が減ってしまうと、今の生活水準は保てなくなりますし、治療費だけでなく、例えばホームキーパーや外食が多くなったりなど、生活費の出費もかさみます。


なので、妻の収入も家計の支えになっているとしたら、妻は妻で別に医療保険に加入するべきでしょう。

子どもがいる場合はより保障を手厚くしましょう

また、子どもがいるかいないか等でも、医療保険の加入内容を検討する一つのポイントです。


子どもがいる場合は、子どもがいない場合に比べて、妻が万が一入院してしまった場合、出費がかさみ、夫の収入減も見込まれます。


これはどういうことかというと、例えば妻が入院してしまった場合でも、当たり前ですが、夫は通常どおり子育てをしなければいけません。


となると、例えば今まで妻が家事を担っていた分、掃除や食事をアウトソージングしなければいけなくなる可能性もあります。その分出費が増えますよね。


また、妻の看病や子育てなどで夫が仕事を休んだり、残業ができなくなってしまい、収入が減少してしまう可能性があります。


このようなリスクに備えて、妻にも、とくに子どもがいる妻には、医療保険の保障内容を手厚くしておきましょう。

医療保険に加入するなら先進医療特約をつけるのがおすすめ

さらに、医療保険には「先進医療特約」を付加することができます。


先進医療といえば、がんの治療が主なものなイメージがありますが、例えば白内障などの治療も先進医療に含まれているのです。


しかも、この先進医療特約の保険料は月々何百円単位です。


万が一の場合何千万もかかる治療をカバーしてくれるものになるので、付けておいて損はないでしょう。


先進医療特約について詳しく知りたい場合は、無料の保険相談を利用してみましょう。


現在の家庭における収支を見ながら、今後必要になる保険のリスクについて専門家からアドバイスを受けられるので、家庭に合った保障を持てることが期待できます。


保険の知識も深まるので、ぜひ保険相談を検討してみてください。

妻が医療保険に加入するなら保険金はいくらに設定するべき?

妻が医療保険に加入する際に、保険金をいくらに設定するかを考えますよね。


生命保険文化センター『平成28年度生活保障に関する調査』によると、2016年の女性の民間保険会社の生命保険加入金額は、784万円でした。


また、保険金額を1,000万円未満としている女性が6割近くいることが分かっています。


男性の平均額が1,850万円であることを考えると、女性は半分以下の保険金を設定していることが読み取れるでしょう。


高額にしてしまうと保険料も大きくなってしまうので、約1,000万円未満の保険金を設定すると満足な保障を得られると考えます。

妻が医療保険に加入するなら死亡保障はつけるべき?

ここからは、妻の死亡保障について考えていきましょう。


「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査」によると、妻の死亡保障額の平均は757.6万円の結果が出ています。


つまり、医療保険の保険金と同等程度の死亡保障を持っている方が多いことが分かります。


また生命保険で死亡保障をしている方は、約8割です。


多くの女性が死亡保障をつけているので、これから加入する方は参考にしてみてください。


さらに、専業主婦よりも共働きの方の方が死亡保険金を多めに付けています


働いている方の方がリスクが高い環境にいることも事実なので、家庭に合わせて保障を持ちたいですね。

医療保険以外で妻におすすめな保険は?

ここまで、妻にとっての医療保険の必要性についてお話をしてきましたが、医療保険以外にもおすすめな保障の確保の方法があります。


医療保険以外で妻におすすめできる保険は、


  • がん保険
  • 個人年金保険
  • 介護保険
  • 死亡保険
  • 収入保障保険

です。

医療保険では補えない部分を、他の保険でカバーできると良いでしょう。

子どもがいる場合は教育費がかかるので、ご自身の病気や老後への備えは保険で補っておくと安心です。

県民共済のほうが保険料が安く、費用を抑えられます

県民共済は安価である程度の保障をしてくれますので、余裕がない場合にはこちらを検討してみることをおすすめします。共済には以下のような魅力と注意点があります。


  • 年齢によって掛金が変わらない

県民共済の基本的な掛金は、月額2000円です。県民共済の最大の利点は「15歳〜60歳まで年齢によって保険料が変わらない」ということです。


保険の場合は年齢が上がると保険料が上がりますので、年を取っている人ほど県民共済が有利だということです。


  • 生命保険と医療保険がセットになっている

県民共済の場合は、死亡保障が、事故の場合は1000万円・病気の場合は400万円ついています。


  • 割戻金制度が戻ってくる

県民共済では1年毎に決算を行い、共済加入者の総掛金から保険の支払額や若干の経費を引いた額は、割戻金として返金されます。


実質月額の掛け金はさらに割安だということになります。


ただし、県民共済には注意点もあります。それは、60歳以上になると保障が下がり、65歳で保障が終了してしまうという点に注意が必要です。


この点、終身保険は死ぬまで保障が続きますので、将来的なことを考えると、共済だけでは不安になる可能性は高いです。

がん治療に特化したがん保険もおすすめ

がんに備える保険として、医療保険でも備えることは可能ですが、より手厚い保障を受けたい場合には、医療保険とは別にがん保険への加入もおすすめします。


がんの患者数は入院も通院も男性の方が多いですが、女性特有の子宮頸がんや子宮体がん、卵巣がん等の他、乳がんや甲状腺がん等は女性の方が多くなっています。


また、がん(悪性新生物)全体では、入院よりも通院の方が患者数が多くなっています。


医療保険では、別途通院特約をつけていないと、給付金がおりないことが多いです。


もちろん、医療保険は、がんも含めて広範囲の病気やケガで入院した時の保障を備えることができます。


がん保険は保障対象ががんだけですが、医療保険にはない保障(診断一時金や通院、抗がん剤治療等)や付帯サービスもあるので、保険に何を期待するかによって医療保険とがん保険を上手く組み合わせると、最適な備えができます。

妻が医療保険に加入するならベストタイミングはいつ?

妻が医療保険に加入する場合、どのタイミングで契約をするのが一番良いのでしょうか。


結婚してすぐに加入をする方が多いですが、実はライフプランは予想したものと変わることがおおいのであまりおすすめできません。


ベストタイミングなのは、妊娠・出産前です。


これは、家族が増えることで子どもへの支出が増えることから、ご自身の保障を保険で補うと万が一の際に安心できることが大きな理由です。


また妊娠・出産前は、家庭のライフイベントを大まかに想定できるので、収支計画を立てやすいとされています。


とはいえ、保険に入るタイミングに迷われることがあると思うので、無料の保険相談を利用して適切なタイミングかどうかを確認するのも検討してみましょう。

具体例|30代主婦が医療保険に加入する際の保険料をシミュレーション

下記では、30代主婦が医療保険に加入する際の保険料をシミュレーションしていきます。


【条件】

・30代主婦、子ども2人

・医療保障 1日10,000円(先進医療特約付加)、がん保険100万円


この条件の主婦の場合、医療保険料はひと月4,427円です。


なおがん保険は2,617円なので、合計すると7,044円となります。


ここに家族のための収入保障保険などを加えると、さらに保険料は増額しますが、10,000円を切ることが予想されます。


想像しているよりも低予算で医療保険を付けられるので、保険加入の検討の余地が生まれたのではないでしょうか。


なお貯蓄がある方は、医療保険を日額5,000円としても良いでしょう。


この場合は、さらに保険料が安くなります。

参考|妻の分の保険料も夫の生命保険料控除の対象になるのでお得

妻名義で、妻が契約者だけど、妻の分の保険料も夫が負担しているというケースが多くあると思います。


妻の収入がない場合、そもそも税金を支払っていないので、妻の生命保険料控除を適用しても、お金がかえってきません。


もし夫が妻の分の保険料も負担しているのであるならば、妻名義の保険でも、夫の生命保険料控除の対象となります。


夫が会社員の方であれば年末調整時に、自営業の方であれば確定申告時に、妻の分の保険料も組み込めば問題ありません。


妻が契約者の生命保険を、夫の生命保険料控除として年末調整等で手続きをしても構わないのです。

まとめ:妻にとって医療保険は必要か

この記事では、「妻にとって医療保険は必要か」について、家族パターン別に解説してきましたがいかがでしたか。


記事のポイントは、


  • 専業主婦は医療保険の必要度が低い
  • 主婦が医療保険に加入するのであれば、夫婦型(妻型)医療保険をおすすめする
  • 死亡保障を付けることで、万が一の際に家族にお金を残せる。妻の平均死亡保障金額は、757.6万円である。

の3点です。

妻が医療保険に加入するべきかしないべきか、また保障内容をどうするかなどは、その家庭の状況や家族構成によって異なります。


なお、あくまでも、「保険は公的な医療保険を補うもの」として考えてください。


まずは妻自身が受けることができる公的な医療保障を整理した上で、それでも不足している部分や心配な部分を、医療保険への加入で埋めるようにしましょう。


ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されているので、ぜひご覧ください。

医療保険の必要性が知りたい方はこちらの記事もご覧ください

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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