医療保険の払い込み期間は終身?60歳払済み?徹底的に比較してみた

医療保険に加入するにあたり、毎月の保険料を設定する時に終身払いにするのか60歳払済にするのかとても重要です。今回は医療保険で払い込みの期間を終身にするのか、それとも60歳払済にするのかを徹底比較していこうと思います。比較する大事なポイントもご紹介します。

終身医療保険の終身払いと60歳払済を徹底比較

医療保険を加入する上で、払い込みというキーワードを気にしたことはあるでしょうか。


保険の中で、入院した時は一日あたり、5,000円がでるものがいいのか、1万円がいいのか、さらに高度医療がついているものがいいのかなど内容を細かく考える人も多いのですが、保険料の払い込みというものも注目していきたいポイントです。


今回は終身における払い込みがいいのか、それとも60歳払済にした方がいいのか、保険料の払い込みの仕方を徹底比較をしていきたいと思います。


終身医療保険の60歳払済と比較したときの終身払いの良いところ

まずはA社の医療保険の払い込みを変えて保険料等を比較してみましょう。

前提条件は

・年齢/30歳

・性別/女性

・入院した時の1日当たりの給付額/5,000円

・短期入院/あり(5日未満の場合は一律で2万5,000円)

・手術給付金/あり(条件に合わせて2.5万円~20万円)

・入院給付限度日数/60日

・通院給付金/あり(1日あたり5,000円)

・三大疾病になったときの保険料払込免除特約/付加する

・放射線を使っての治療/あり(1回5万円)


こういった同じ条件の医療保険に加入した場合、払い込みの期間によってどのくらい保険料が変わってくるのかを見ていきましょう。


  • 払い込みを終身にした場合

毎月2,150円となります。


  • 払い込みを60歳払済にした場合

毎月3,655円となります。


払い込みを変えただけで、毎月1,500円ほどの保険料の差が出てくることが、この比較によってわかりましたね。

毎月の保険料が安く、生活の負担が小さい

上にご紹介した保険料を比較してみると終身払いにした方が、60歳払済にするよりも毎月の保険料は安くなります。


つまり、毎月の負担は軽くなることから保険を続けやすいと考えられるでしょう。

健康の不安が出てくる、30代もしくは40代は人生においても大きな買い物をする世代でもあります。


お子さんが産まれて教育資金をためる期間でもありますし、住宅ローンを組んで毎月の支払いをしている人も多いので、この比較はありがたいのではないでしょうか。

途中で保険の見直しがしやすい

さらに、終身払いにするメリットとしては、期間の途中で保険の見直しがしやすいということです。



医療保険は続々と新しい商品が出てくることもありますので、ご自身のニーズや時代にあった保険商品が出てきた場合、新しい保険に加入しやすいとも考えられます。


ひと昔前では、入院した場合5日より短い入院の場合は保障が出ないということもありました。医療の進歩によって短期で治療ができることも増えてきており、今では日帰り入院や手術というものも多くなってきています。


保険料が手ごろだと思っていて、数十年前の医療保険に加入している場合、十分な保障を受けることができないことも考えられますので、医療保険も時代とともに見直しをする事が必要になってきます。


そういった場合に、60歳払済にしていて毎月の保険料を高めに設定したとしましょう。


医療保険の場合は解約返戻金というものはあまり高くないので、ほとんど掛け捨てだと思っていてもよいかもしれません。新しい医療保険に乗り換えを検討するのであれば、同じ保障で毎月比較的安い終身払いにしておいた方がよいのかもしれません。


医療保険の短期払いについてはこちらで詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてください。

払い済み特約の恩恵を得られやすい

最初に終身の払い込みをしていても、途中でまとまったお金が用意できた時、保険料を充当することで払い済みの保険にすることも可能です。

それぞれの保険会社によって条件等はありますが、保険料をあらかじめ払い込んでしまうことでその後の保険料の支払いをストップさせて保障を継続するということも一つの手段です。

保険会社の破綻リスクが小さい

この先少しだけ考えられるのが、加入している保険会社が万が一破綻した場合でも、毎月の保険料が少なければリスクが小さいということも考えられます。

医療保険は貯蓄商品ではないので、あまり大きく考えなくてもよいところかもしれませんが、このリスクの少なさもメリットの一つと言えるでしょう。

終身医療保険の終身払いと比較したときの60歳払済の良いところ

これまでは医療保険の終身払いにおけるメリットをご紹介しましたが、60歳払済におけるメリットもご紹介していきたいと思います。

保険料の総支払い金額で比較すると安くなる場合が多く、長生きリスクがない

平成28年度厚生労働省の発表によると、男性は80.98歳、女性は87.14歳が平均余命となっております。

それではこの平均余命をもとに、保険料の比較をしていきましょう。高齢化社会と言われている現代ですが、やはり男性と女性を比較してみると、女性の方が長生きするということがわかりますね。

収入のあるうちに払込みすることができ、老後の年金生活が安心

60歳払済は、例えば会社の定年が60歳、もしくは65歳であった時に収入があるうちに払い込みを終えることができるので、その後は毎月の保険料を払わなくても保障を継続させることができるというのが安心な点ではないでしょうか。

現在の30代は将来の年金がいくらもらえるのか、何歳からもらえるのかがわからないと不安になっている人もいるでしょう。さらに住宅ローンを65歳、もしくはそれ以上の年齢で設定していた場合、会社を退職した後でも住宅ローンを払い続けるという状況もあるかもしれません。


老後の資金をしっかりと今から確保しているのであれば、不安はないかもしれませんが、多くの人は不安を抱えているのではないでしょうか。そんな時に毎月支払う保険料というものは負担と感じる人もいるかもしれません。


終身払いにした場合は、払い込んでいる期間は保障が得られますが、解約をしてしまった場合はその後の保障がなくなってしまうわけですので、一番病院にかかるであろう60歳以降の保障がなくなってしまうのは、少しもったいないことかもしれません。


医療保険の終身払いについてはこちらで詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてください。

解約返戻金のある場合がある

医療保険において、解約返戻金はあまり期待できないということを述べましたが、解約返戻金については今後加入する保険会社や医療保険のプランによって様々です。


健康お祝い金などで、一定条件において病気や入院をしなかったらお祝い金がもらえるようなプランもあります。

解約返戻金については、ご加入中の毎年送付されてくる案内等で確認してみると良いでしょう。



終身払いか60歳払済かの大きな違いは、長生きリスク

平成28年度厚生労働省の発表によると、男性は80.98歳、女性は87.14歳が平均余命となっております。 


医療保険において、払い込みを終身にするのか60歳払済にするのか考えるとしたら、長生きした時のリスクが大きくかかわってくるのではないでしょうか。

日本人の平均寿命まで生存した場合、総支払い保険料金額はどのくらい差が出る?

この文章の初めにあげた医療保険のプランがありましたが、実際に平均寿命まで生きた場合、どのくらいの保険料になるのかを詳しく比較して見ていきたいと思います。

先ほどのプランでいうと、


  • 払い込みを終身にした場合、毎月の保険料は2,150円でした。

つまり30歳女性で加入した場合、平均寿命が87歳ですので、払い込み期間が87-30で57年間となります。この場合は、加入したままずっと同じプランに加入していたことが条件となります。


2,150×12=1年間で2万5,800円となります。

これを57年間払い込むと25,800×57で147万6,000円が

おおよその終身払込プランで払い込む保険料の合計となります。


それでは60歳払済にした場合の計算をしていきたいと思います。

  • 払い込みを60歳払済にした場合 毎月3,655円となります。

30歳で加入した場合、60歳の払い込みまで30年間ありますので、

3,655×12=1年間で4万3,860円となります。

43,860×30=131万5,800円となり、この金額が60歳払済した場合のおおよその保険料の合計となるわけです。


比較の結果全体では16万円の差がでたことがわかります。

自分の健康に自信のある場合は、終身払いより60歳払済がおすすめ

30歳の女性が平均寿命まで生きた場合、それぞれを比較してみた結果保険料の合計は60歳払済の方が少なくなるわけですので、ご自身の健康に自信がある方は60歳払済をした方が医療保険に関しては賢く持つことができると考えられるでしょう。

今回の計算はあくまでも、30歳女性が初めて医療保険に加入して、その後もずっと同じ保険内容を続けた場合ですので、途中で特約を付加したり、別の会社に変更した場合は計算が異なってきますので、注意をしましょう。


65歳以上の医療保険についてはこちらで詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか、今回は医療保険に加入するにあたって、保険料の払い込み期間について比較をしてみました。

医療保険を選択する上で、内容に関しては各社それぞれの特徴がありますので、細かな違いついては個人で比較することも多いのではないでしょうか。


今現在の家計の状況やご自身の老後の状況に合わせて、払い込みの仕方もしっかりと考えていきましょう。

医療保険の選び方が知りたい方はこちらの記事もご覧ください

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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