医療保険にガン特約はつけるべき?がん保険との違いをチェック

医療保険はそれ単体で万全とはなりません。主契約の上に特約をつけてリスクヘッジをしなければなりません。特に、ガンへの備えは重要です。しかし、ガン保険もあります。どちらに加入するべきでしょうか。今回はこの疑問を解消するべく医療保険のガン特約に就いてご紹介します。

医療保険のガン特約って必要?不要?

数多くの保険商品が毎年のように発売されています。2016年に始まったマイナス金利の余波を受けて発売が中止したものも多いですが、医療保険をはじめ多様な保険に加入している方は多いでしょう。

医療保険も該当しますが単体で完全に保障ができる保険はありません。複数の保険に加入したり特約を付けてできる限りリスクに備えておきたいというのが加入者の考えとしてあります。そのためガン特約や先進医療特約などに加入をする方が多いです。


一方、医療保険を扱う会社はできるだけ一時金を支払わずに健康のまま満期を迎えて欲しいという考えがあります。その考え方自体は素晴らしいですが、ともすると契約者間で利害の不一致があるかもしれません。つまり不要な保険が取り扱われている可能性があるのです。


契約者間の利害の不一致があり得るのであれば、医療保険のおまけとしてついてくる特約、中でも加入者が多いガン特約は必要なものなのでしょうか。

医療保険のガン特約の保障内容

医療保険は入院と手術の保障をメインに備える保険です。メインというのは主契約に備えられているということであり、それだけに特化しているという意味ではありません。保険の構成を考える上での土台のようなものです。

主契約を土台として特約を積立て行くので主契約が消えてしまえば特約も当然消えてなくなります。この点に注意してください。


医療保険におけるガン特約の中には大きく分けて3つあります。

  • 特定三大疾病保障特約
  • がん診断給付金特約
  • 入院特約

日本人の三大死因といわれるガン、脳卒中、心筋梗塞の中で一定の症状を診断されたときに給付金が受け取れたり、入院給付日数が無制限になるなどの保障を行うのが特定三大疾病保障特約です。三大疾病なら何でもよいというわけではなく各医療保険によって基準が異なります。


またがんと診断された時点で一定額の給付を行うがん診断給付金特約はガンであると診断されれば入院および通院をしていなくとも一時金が受け取れる特約です。


入院特約というのは今回の場合ではガンの治療のために入院することになった際の給付金が発生するものです。医療保険にはもともと入院保障が主契約としてありますので、主契約の給付金に上乗せされる形をとっていると考えればよいでしょう。



医療保険のガン特約と公的医療保険を比較

医療保険には2種類あり民間の医療保険と健康保険である公的医療保険があります。幸い日本の公的医療保険というのは非常に優秀であり経済的困難を抱えている方でも必要な医療が受けられるように整備されています。

民間の医療保険に加入する際は公的医療保険との兼ね合いを考えることが重要です。ガン特約を付けるにしてもいたづらに加入すると保険料によって首が回らなくなることも考えられます。常に公的医療保険の存在を考えておきましょう。


ところで、公的医療保険はどのような保障をしてくれるのでしょうか。今回はガンだけでなく一般的な保障について確認しておくことにします。

公的医療保険や高額医療制度の保障内容

公的医療保険については世帯収入と年齢によって保障内容も異なります。また障害の程度についても保障内容というものが異なってきます。これらを踏まえても一般的には治療費の3割負担、高齢であれば1割負担となっています。

ただし、公的医療保険では先進医療や厚生労働省が認可していない治療に関しては適用できないため、どのような状態でも使えるというわけではありません。ここに医療保険の価値が見いだせます。


また、高額療養費制度というものがあり、所得によって月に支払う医療費の限度額が設定されています。つまり日本の公的医療保険は負担額の抑制と限度額の設定という2段構えで医療費を優遇してくれるものになっているのです。

高額な先進医療や差額ベッド代などは公的医療保険の対象外

ガンを治療している中で日本も認可を出している医薬品が増えてきました。おかげでほとんどの効果のある薬や医療技術が保険適用となりガンを治療する方も増えています。

しかし、完璧ではなくガン治療一つとっても個人差が出てくるものです。医学療法として教科書の通りに治療すれば完治するものでもなく、ほぼ同じ効果が望める医薬品でも認可が出ているものと出ていないものがあります。運悪く認可の出ていない医薬品を使うことになった場合、全額自己負担という過酷な制裁を加えられることになります。


また、公的医療保険は認可されている医療行為についてしか適用できないため、治療に関係のない個室の準備や食事代、交通費等は保障されません。

ガン特約の診断給付金によるメリットが大きい

ガン特約の内、診断給付金というのはガンと診断された時点で給付される一時金ですので、極論を言ってしまえば食事や娯楽に使っても問題ありません。

診断給付金は入院および通院の制限もないため医療目的に使うかは定かではないのです。よってガン診断給付金を一つの資産として捉えている方もいます。


一般的な診断給付金はガン治療に関するどんなことにも使えますので差額ベッド代として用いることもできますし、入院中の必要経費に充てることも可能です。


使い勝手の良い特約だけに加入時に申請する方も多いです。なぜならガンになればほぼ給付金がもらえ、使用用途は本人の一存で決められるからです。ガンによる闘病生活というのは程度の差こそあれ命の危険を考えなければならない問題です。その問題に経済的な不安を残しておくことは得策ではありません。

医療保険のガン特約とがん保険を比較

医療保険でガン特約を付けずともがん保険でカバーすることもできます。がん保険単体ではガンに備えるという点だけ見ればお得な保険になっています。値段も安く、中には月額1000円未満のがん保険もあります。

がん保険はがん以外の病気には適用されない

しかし、がん保険はその名の通りガンにしか使えません。もっと言えばガンと診断されない限り意味のない保険です。いわばガンの時にしか役に立たない保険です。

医療保険とは違い適用範囲が極端に狭いため注意が必要です。

がん治療に特化するならがん保険がおすすめ

ただし、がん保険ではガン治療における保障が充実しており、保障内容が分かりやすいというのが特徴的です。

ガンに備えるという目的がはっきりしていますのでプランの組立もしやすく、後で混乱することも少ないでしょう。


がん治療には先進医療、抗がん剤、入院一時金、手術一時金がプランとして組み込まれているものが多いです。これらをどの程度賄う必要があるのか考えながらプランを組み立て行くことが理想的です。

医療保険のガン特約とがん保険、どちらがおすすめ?

結局のところ医療保険のガン特約とがん保険ではどちらの方がガンの備えとして有効なのかという問題があります。これは個々人の考え方による差がありますので一概には言えません。

既に医療保険に加入されており万全を期したい方はガン特約を付けることが良いでしょう、一方、抗がん剤治療や先進医療など高額な医療費がかかることに備えたいのであればがん保険が良いでしょう

ちなみに、がん保険では加入の際にがん以外の病歴を告知しても保険料が上がったり、契約できないといったことが少ないです。


また医療保険は主契約の上に特約としてガン保障をつけるので、主契約が変更されると特約が消滅することがあるのでご注意ください。

まとめ

医療保険とがん保険の使い分けを考えることは重要です。使い分けることで必要以上の保険料負担をせずに済むからです。毎年、保険料がかさんでしまい使わずに特約を解除してしまう方がいます。それでは保険の意味を成しません。

また保険料を考えるときには公的医療保険の存在も踏まえて、どのくらいの医療費が実費として関わってくるのかを考えることも大切でしょう。ただでさえややこしい保険の内容ですのでファイナンシャルプランナーの方や信頼できる保険会社の方と相談しながらオリジナルの保険を作っていきましょう。

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