更新日:2019/12/01
車検のヘッドライト項目が変わった?検査基準と車検に通る条件を解説!
安全に走行できるかを国が検査する車検。車検の項目は様々ですが、今回はヘッドライトについて紹介します。ヘッドライトの色や光量、ケルビンなど検査項目や、2015年から基準が新しくなった検査内容についても詳しく解説します。また、車検に通る条件についても紹介します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
車検に落ちる人続出!車検のヘッドライト項目基準が変わった?
ヘッドライトの車検項目は?検査基準を徹底解説!
ヘッドライトの車検項目には
- 光軸の位置
- 光量
- 色の基準
を調べる検査があります。
光軸の位置はエルボー点を調べる検査になります。ロービームでは対向車が眩しくないように光がカットされています。カットされている部分に角度が付いており、この部分がエルボー点となります。エルボー点の位置を正確に調べ、検査の範囲内にあれば合格となります。
明るさも検査の対象です。1つのヘッドライトで6,400カンデラ以上で合格となります。
色も目視により検査されます。白色であれば合格です。目視のため、検査した人によって合否が分かれる場合もあります。車の年数によっては黄色でも合格となります。平成17年12月31日以前の登録車が対象となります。
ハイビームからロービームに?検査基準の変更点とは
一体何の検査基準が変更されたのでしょうか?
変更されたのは点灯方法になります。ハイビームからロービームになりました。それに伴い検査基準も変更されることとなりました。
以前の検査では、光量などの簡単な検査しかしていませんでした。しかし、変更後は光軸の位置も検査項目に追加され、さらに厳しく検査するようになりました。光軸の位置がずれていたり、エルボー点がはっきりしない車は不合格となってしまいます。
以前は検査自体厳しいものではなかったため、事前に調べずに車検を受けると不合格となる車が続出してしまう結果となりました。
ただし、車の作られた年数によっては点灯方法の基準に違いがあります。そのような場合、ハイビームでの検査が行われる場合もあるようです。
ヘッドライトで車検に通らないのはどのような場合か
車検に通らないヘッドライトに多いのは、
- 自分でヘッドライトのバルブ交換を行った
- 右側通行使用の輸入車
- ヘッドライトカバーに曇りや黄ばみがある
などになります。
自分でヘッドライトのバルブ交換を行うと、取り付け方が悪かったりして光が弱くなってしまい、光量が規定に満たない場合が多くなってしまいます。また、カットオフラインもぼやけてしまい、エルボー点の位置がうまく測定されなくなってしまう事もあります。
日本は左側通行のため、右側通行の輸入車では仕様に違いがあり、そのままでは車検に合格できない場合が多くなります。
曇りや黄ばみのあるヘッドライトカバーを付けていると、光が弱くなってしまいます。光量の検査の基準を満たすことができず、車検に合格できない場合も出てきます。
車検に通らなかった場合は再検査?落ちたときの対処法
車検に通らなかった場合、原因がどうあれ再検査となります。車検に落ちてしまった場合、原因を調べてその部分を直してから、再検査を受ける必要があります。
再検査は2回までは無料で行うことができ、さらに15日以内ならば不合格となってしまった部分を検査するだけで済みます。3回以上、15日を過ぎてからの再検査は検査手数料をもう一度支払わなくてはならなくなります。
ヘッドライトが原因で車検に通らなかった場合、落ちてしまった検査項目によって対処法が違うので注意しなければなりません。
光軸の位置の検査で不合格となった場合は、光軸調整を行うようにしましょう。
ヘッドランプの色で不合格となった場合、白色のものと取り換えるようにします。特に青白光では自分は白だと思っても、検査する人が青だと言えば不合格となってしまうため注意が必要です。
ヘッドライトの曇りや黄ばみで光量が足りない場合は、ヘッドライトを磨くだけも光量は増えます。それでもダメな場合はバルブ自体を交換する必要があります。
車検に落ちないために!車検を受ける前にプロに相談しよう
一般的な車検というと、整備工場に持っていって後はプロに任せてしまう、というイメージかと思います。しかし、中にはユーザー車検と呼ばれる自分で運輸支局まで受けに行くタイプの車検もあります。
車検に落ちてしまうと再検査が必要になり、余計に時間がかかってしまいます。そうならないためにも、車検を受ける前にはプロに相談することをおすすめします。
特にユーザー車検で車検を受けることを考えている場合、車検を受ける前に一度プロに検査してもらいましょう。
ヘッドライトの光軸の位置はプロに見てもらわないと判断が難しい検査項目です。
車検の事前検査を行ってもらえる予備検査場というものもあるので、車検を受ける前にはぜひ利用するようにしましょう。
色や光量に注意!車検に通るヘッドライトの条件は?
ヘッドライトが原因で車検が通らないということは避けたいところです。では、車検が通るヘッドライトはどの様な条件になるのでしょうか。
ヘッドライトを選ぶポイントとしては、
- 光量
- 色
が重要になってきます。
光量は6,400カンデラ以上と決まっています。
色の検査は目視で行われるため、検査官によっては合格だったり不合格になってしまう場合も出てきます。目安としては3,500ケルビンから6,000ケルビンになります。
3,500ケルビンは少し黄色みのある光で、6,000ケルビンになると少し青みのある光になります。これ以上ケルビン数が高くなると青白い光と判断され、車検が通らなくなる場合も出てきます。
ケルビン数の高い青白ヘッドライトはドレスアップとして人気が高いのですが、あまり青っぽく見えてしまうものは車検が通らなくなるので気をつけるようにしましょう。
ハロゲンやLEDも?ヘッドライトの種類を紹介!
ヘッドライトの種類には主に3種類あります。
- ハロゲンランプ
- HID
- LED
になります。
ハロゲンランプは他の2種類のランプが出てくるまで主流となるランプでした。寿命が短く発熱量と消費電力が高いのが特徴になります。
HIDはハロゲンランプと比べると明るいのが特徴です。寿命も長く、消費電力も低いランプになります。
LEDは3種類の中で最も寿命の長いランプになります。ハロゲンランプよりも明るく、白い光が特徴です。ランプの寿命は15年とも言われ、車を廃車にするまで取り換えることが無いと言われています。
この3種類の中ではHIDの光が青白いため、車検にひっかかってしまう事が多くなるようです。
自動車保険は大丈夫?車検のタイミングで見直しを
車検で車が安全かどうかを確認したタイミングで、自動車保険の見直しをしてみてはいかがでしょうか。
自動車保険は定期的な見直しをすることをおすすめします。見直すポイントとしては、
- 運転者年齢・運転者限定などの条件
- 車両保険
などになります。
運転者年齢は21歳以上や26歳以上など、保険料が割引される年齢がいくつかあります。その年齢に達していた場合、条件を設定しなおすことで保険料を抑えることができます。
車両保険の車両保険金額が年々下がることはご存じでしたか?常に一定の保険金額になっているわけではなく、車が古くなるごとに下がっていくのが一般的です。古い車の場合、車両保険金額がかなり低くなっている場合もあるので、定期的に確認することをおすすめします。
また、自動車保険の保険料が気になっている方は、ダイレクト型の自動車保険を検討することをおすすめします。代理店型からダイレクト型に乗り換えるだけで保険料をかなり節約することができます。インターネットで一括見積を無料で行えるので、興味のある方はぜひ見積もりをしてみて下さい。
まとめ
いかがでしたか?ここではヘッドライトが原因で車検に通らないのはどの様な場合なのか、についてご紹介しました。
ここでご紹介したことは、
- ヘッドライトの検査項目は光軸の位置・光量・色
- ロービームで検査をするようになったため車検に通らない車が多くなった
- 自分でバルブ交換を行った場合や右側通行用の外車、曇りや黄ばみのあるヘッドランプは通らないことが多い
- 車検が不合格だと再検査の必要がある
- ユーザー車検の場合、予備検査場での確認がおすすめ
- 車検に通るヘッドライトは光量が6,400カンデラ以上、色温度は3,500~6,000ケルビンが目安
- ヘッドライトの種類はハロゲンランプ・HID・LED
になります。
2015年に検査基準が変わり、ヘッドライトが原因で車検に落ちてしまう車が増えてしまいました。車検に落ちてしまうと再検査をする必要があるので、車検を受ける前にはプロに相談することをおすすめします。
ほけんROOMでは他にも自動車に関する記事を多数掲載しています。興味のある方はぜひ参考にしてください。
今まで大丈夫だったのに、今回は車検に通らなかった、ということが増えているようです。その原因の一つにヘッドライト項目基準の変更があります。
ヘッドライトは光っていればいいのでは?と思う方もいるかもしれません。そもそもどの様な検査をしていたのか、何が変わったのかを詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。
一体何が変わったのでしょうか?検査項目には何があるのでしょうか?
ここでは、
についてご紹介します。
この記事をお読みいただければ、ヘッドライトの車検項目や、どのようなヘッドライトならば車検が通るのかについてお分かりになるかと思います。
また、自動車保険の見直しについてもご紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。