車検に通るメーター誤差の許容範囲は?誤差の原因を徹底解説!

安全な走行ができるかを国が検査する車検。車検に通らなければ公道を走ることはできません。車検には様々な項目がありますが、その中でも今回はメーター誤差について、許容範囲や誤差の原因について詳しく解説します。また、タイヤをインチアップする場合の外径や修正方法についても紹介します。

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

車検に通る?スピードメーター誤差の許容範囲を解説!

自動車を安心して乗るために、日本では定期的な車検を義務付けています。車検の内容の一つに「スピードメーター」のチェックがあります。


メーター誤差が生じていると車検が通らないと思いの方もいらっしゃると思いますが、実はどの車でもスピードメーター誤差が生じていることはご存知でしょうか?メーター誤差があるからといって必ずしも車検が通らない訳ではありません。


とはいっても、車検ではどの程度のメーター誤差まで許容してもらえるのか気になりますよね。


ここでは、

  • メーター誤差の原因
  • 車検のメーター誤差の許容範囲
  • 車検におけるメーター検査の基準
  • メーター誤差にはタイヤが関係?
  • 車検と同時に自動車保険の見直しも?
について紹介していきます。

この記事をお読みいただければ、スピードメーター誤差の原因や車検におけるメーター誤差の許容範囲について理解を深めてもらえます。

また、自動車保険の見直しについてもご紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。


メーター誤差の許容範囲は?故障していても車検に通ることがある!?

車検におけるスピードメーター検査ですが、時速40キロのメーター表示と実測値の差をチェックするのみの検査であることは意外と知られていない点です。


そして、メーターでの時速40キロが、測定器において「時速30.9キロ~時速42.55キロ」に収まれば検査は合格となります。

この「時速30.9キロ~時速42.55キロ」がメーター誤差の許容範囲です。

尚、詳しくは国土交通省が発表している「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第148条(速度計等)」に記載してありますが、以下の式で求められます。

10(V1-6)/11≦V2≦(100/94)V1

※(V1=メーター表示の速度(40キロ) V2=測定器による実測速度)

言い換えれば、実測で時速40キロが確認できればスピードメーターが壊れていても車検に通ることを指しているため、厳密に厳しい検査とは言いにくい所があります。

また、誤差の範囲が「-9.1キロ~+2.55キロ」と幅が広いため多少の誤差であれば車検に通ると言えます。

2006年以前に製造された車は許容範囲の計算式が異なる!

メーター誤差の許容範囲が「時速30.9キロ~時速42.55キロ」であるとお伝えしましたが、車の製造年によって計算式が異なる場合があります。


具体的には「製造年が2006年以前の自動車」の場合のメーター誤差の許容範囲が異なります。もし2006年以前の自動車の場合は、

10(V1-6)/11≦V2≦(100/90)V1

上記のようになります。


実際に数字に落とし込んでみると「時速30.9キロ~時速44.44キロ」となり、2006年以降に比べて実測値の上限が高いです。


誤差の許容範囲が広がりますが、あくまでもメーター誤差に対する許容範囲はある程度設けられています。

車検のメーター誤差はどのように測定されているのか

既に解説しましたが、車検におけるスピードメーターの検査は、速度測定器を用いてメーター表示時速40キロの時の実測値の誤差を調べて判断されます。具体的な検査手順ですが、


  1. 速度測定器の上に自動車を乗せる
  2. スピードメーターを時速40キロまで上げる
  3. 速度測定器にて実測スピードを測る
上記のようになっています。

測定器にて検出された速度が、自動車の製造年が2006年以前であれば「時速30.9キロ~時速44.44キロ」、製造年が2006年以降の自動車は「時速30.9キロ~時速42.55キロ」内に収まっていれば、検査は合格となります。

検査は時速40キロのみの測定となるため、その他の速度域を検査することはありません。仮に他の速度域のメーターの誤差が大きくなっていても車検は通ってしまうことになります。

スピードメーターは実際の速度よりプラスに設定されている

実際スピードメーターの速度は、実測スピードよりも高めに設定されていることが多いです。これはメーター誤差の許容範囲である「時速30.9キロ~時速42.55キロ」を見て頂ければわかるお話です。


法規的に、実測よりもメーターがプラスに設定されていることについては厳しく、逆に実測よりもマイナスにメーターが設定されている方に寛容となっています。


スピードメーターの速度よりも、実際速く走っているとすれば事故や違反に繋がってしまう恐れがあり、交通上のリスクが高まることになります。


スピードメーターは、車のトランスミッションに付いている車速センサーによって計測しており、ミッションの回転速度に応じた車速を表示しているのに過ぎず、実際走行する際には、自動車の車重や道路状況、その他抵抗によって車速センサーよりも低い速度となってしまうことが多いです。

メーター誤差の原因は?タイヤの外径が変わるとスピードが変わる?

スピードメーターと実測スピードの誤差が自然と生じてしまう理由はご説明しましたが、その他別の要因でメーター誤差が起きることもあります。


例えば「タイヤの外径の変更」です。


先に解説しましたが、スピードメーターの車速はトランスミッションの回転速度に応じて表示しています。通常各自動車には「純正のタイヤサイズ」が決まっており、スピードメーターも「純正のタイヤサイズ」に基づき設定されています。簡単に言えば、タイヤ1回転の速度がスピードメーター上の速度に影響します。


仮にタイヤの外径(直径)が変わると、1回転当たりに進む距離が変わってしまうため、スピードメーター上の誤差が発生してしまいます。タイヤの交換を検討する場合には注意が必要です。

タイヤのインチアップはサイズに注意!純正のタイヤサイズに合わせる

純正タイヤとホイールよりもカッコよくするために、インチアップをされる方もいます。


インチアップとは「タイヤの外径を変えずにホイールを大きくする」ことを指し、車検でも通るようにカスタマイズすることです。


この場合、タイヤの外径が変わらないため車検においても大きな影響を与えません。しかし、タイヤを大きくしたいと思い外径を大きくする場合は注意が必要です。


タイヤの外径が純正より小さくなると純正に比べて進む距離が短くなり、メーター表示の速度よりも実測速度がより遅くなります。


一方、外径を大きくすると純正よりも進む距離が長くなり、メーター表示よりも実測速度が速くなってしまいます。これでは車検で引っかかる可能性が高くなりますし、メーター以上にスピードが出てしまい、スピード違反を起こしてしまうパーセントが高くなります。


あくまでも純正のタイヤサイズに合わせたインチアップに収めましょう。

車の買い替えをするなら車検に通さなくても良いのか

車を買い替えする時に車検を通さなくても良いのかという声がありますが。通常、購入する車に「車検が残っている」のであれば、わざわざ車検を通す必要はありません。


「車検が切れている」場合は、購入と同時に車検を通す必要があります。


あくまでも車検は、購入する車に車検が残っているかいないかの問題ですので、買い替えの際にはチェックしましょう。


また、万が一車検が残っている車に買い替えする予定で、メーター誤差など気になる場合は、販売店や整備工場など、車検を請負ことができる先に依頼しチェックしてみるのも良いでしょう。


特に整備工場が「指定自動車整備事業」の認証をもらっている場合、対象の整備工場内で車検を行うことができるため、メーター誤差のチェックができる場合があります。

車検と一緒に自動車保険も見直してみませんか?

メーター誤差など、車検によって車をチェックするタイミングで、自動車保険の見直しをしてみるのも一つでしょう。近年、自動車保険の内容が変わってきており、よりご自身にとって有益な自動車保険も出てきている可能性もあります。


車検という車の安全性チェックを行う次いでに、自動車保険の見直しを検討されることをおすすめします。


ポイントとしては、

  • 運転者のご年齢と運転歴
  • 車両保険の条件
を見直してみるのが良いでしょう。

最近はインターネット上で申し込むことができる「ダイレクト型自動車保険」も増えてきており、これまでの代理店型自動車保険に比べても安価でかつ同等の保険に加入できる可能性もあります。

一概には言えませんが、ご自身の置かれている状況を踏まえて自動車保険の見直しを検討してみてはいかがでしょうか?

まとめ

いかがでしたか?ここでは車検におけるメーター誤差の許容範囲についてご紹介しました。


ここでご紹介したことは、

  • スピードメーターと実測速度には通常誤差がある
  • メーター誤差の許容範囲は「時速30.9キロ~時速42.55キロ」内
  • 2006年以前に製造された車は「時速30.9キロ~時速44.44キロ」内
  • タイヤの外径を変更する場合は注意が必要

になります。


運転する上で、スピードメーターの速度と実測速度の差がないに越したことがありませんが、メーター誤差は起きてしまうものですので、予め認識しておいた方が良いでしょう。


ほけんROOMでは他にも自動車や保険に関する記事を多数掲載しています。興味のある方はぜひ参考にしてください。

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