更新日:2019/05/31
自分の自動車を廃車にしたとき自動車保険はどうすればいいの?
自動車を廃車にするときに自動車保険をどうしたらいいかご存知ですか?解約しなければならにないということは想像できますが、その場合の手続きやどのようなことに気を付けなければならないのか気になりますよね。この記事では廃車時の自動車保険の扱い方について解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
車を廃車にした場合自動車保険はどうすべき?
自動車を廃車にしてしまったときに自動車保険をどうすればよいか知っていますか?
廃車になったときに、契約中の自動車保険の値段どうなるのかや解約しなければならないのかなどが気になりますよね。
実際に、自動車を廃車にしてしまうほど大きな事故に巻き込まれてしまう前に詳しく知っておくことで、いざという時に対処することができます。
そこで今回の記事では、
- 自動車保険の任意保険の解約
- 自動車保険の自賠責保険の解約
- 廃車にした際、自動車保険の解約に関する注意点
自動車保険の任意保険の解約
ここでは、自動車保険の任意保険の解約について解説します。
任意保険とは、その名の通り加入が義務付けられておらず、加入するかどうか自由に決めてよい保険となっており、多くの人が万が一の事故に備えて加入しています。
また、任意保険には、様々な保険内容や補償範囲があるため、自動車を運転者する人すべてが加入しているのが理想です。
ここでは、自動車保険の解約について解説します。
任意保険の解約には2種類ある
任意保険の解約には、以下の2種類あります。
- 永久抹消登録
- 一時抹消登録
廃車後、車に乗る場合の任意保険
自動車を廃車にしてしまった後にも、通勤などでどうしても自動車が必要になる方もいると思います。
廃車にした後、別の自動車にすぐ乗る場合は、保険会社を変えることなくそのままにするのが一般的です。
しかし、自動車の買い替え後、30日以内に車両入替申請をその保険会社にしなければ、補償を受けることができなくなため、注意が必要です。
また、廃車にした後、しばらく自動車に乗らない期間がある場合、自動車に乗っていなくても保険料がかかるため、解約をした方がいいです。
ただ解約してしまうと等級を引き継ぐことができないため、等級が引き継げなかったという状況を防止するには、保険会社に中断証明書を発行してもらう必要があります。
等級が引き継げないと、再び自動車保険を契約する際に、保険料を安く抑えることができなくなってしまいます。
廃車後車に乗らない場合の任意保険
自動車を廃車にした後に、自動車に乗らない場合の任意保険について解説します。
今後、車を運転しない場合は、上記の等級を気にする必要はありません。
そのため、まずは解約する旨を加入している保険会社に連絡してください。
この連絡を怠ってしまうと、還付金の額が減ってしまいます。
理由は、解約するまで保険料は発生し続けていますので、年払いの場合、還付金の計算期間が短くなるからです。
そこで、有効な方法が先付け解約です。
廃車にする日時を前もって保険会社へ連絡し、解約を予約する制度のことで、還付金の計算期間が短くなるのを防ぐことができます。
自動車保険の自賠責保険の解約
ここでは、自賠責保険の解約について解説します。
自賠責保険とは、任意保険とは異なり加入を義務付けられている保険で、自動車損害賠償保障法に基づいて交通事故により怪我をしたり、自動車が破損した被害者を救済する目的があります。
次に自賠責保険を解約する手順の解説をします。
自賠責保険を解約する手順
ここでは、自賠責保険の解約方法について解説します。
手順は、以下の通りです。
- 自動車を抹消登録する
- 加入している保険会社に連絡する
自賠責保険の解約に必要な書類
自賠責保険を解約時には提出する必要がある書類があります。
必要な書類は、
- 自賠責保険承認請求書
- 本人確認書類:運転免許証、パスポートなど
- 還付金振込先の口座
- 印鑑
- 廃車確認用書類
自賠責保険を解約すると保険金が還付される
自賠責保険は強制的に加入する保険であるため、普通自動車用と軽自動車用の2種類のみで車種が同じであれば、どの保険会社も保険料は同額になります。
そのため、どの保険会社でも解約した際の還付金は同額となります。
自賠責保険の還付金は、残契約期間を月割で計算し、自賠責保険の残っている契約期間が一ヶ月未満では場合は保険金の払い戻しはありません。
また、自賠責保険を契約している保険会社に必要書類を全て提出し、解約の申し込みを行った日が「解約日」となります。
車を廃車にし、自動車保険を解約するときの注意点
ここまでは、任意保険と自賠責保険の2つに分けて自動車保険を解約する方法や、自動車保険の保険金の払い戻しなどについて解説してきましたが、何も知らずに自動車保険を解約すると損をしてしまうことがあります。
ここでは、自動車保険を解約するときの注意点について解説します。
中断証明書を発行しないと等級がリセットされてしまう
自動車保険を解約するときに等級を引き継がなければなりません。
理由は、保険を切り替えたときに等級が引き継がれていなければ、等級がリセットされてしまうからです。
等級とは、運転のスキルを表すようなもので、1年間無事故で等級が1上がります。
等級が高ければ高いほど、事故率が低いということでもあり、自動車保険の保険料が安くなります。
そのため、自動車保険の解約時に等級を引き継がなければ、新たに自動車保険を契約したときに損をすることになってしまいます。
月払い(分割払い)だと解約時に保険金が還付されない
自動車保険を解約する際は、日割り計算が出来ないため、月払いの場合は保険金の還付金が発生しないので注意しましょう。
また、契約の満期日まで1ヶ月未満で解約する場合には、還付金が発生しません。
そのため、自動車保険の契約内容や、解約時期を慎重に考慮しなければ、保険料を無駄に払ってしまうことになるので気をつけてください。
コラム:事故などで全損になった場合車両保険はおりる?等級は?
交通事故で自動車が大きく破損した場合、保険金はおりるのでしょうか。
自動車が大破してしまうことを、全損といい、全損には物理的全損と経済的全損の2種類があります。
物理的全損とは、自動車が事故によって大破し、修理できない状態のことを言います。
経済的全損とは、自動車の修理代より同型の中古車を購入する方が安価である状態のことを言います。
事故で全損となった場合、車両保険は基本的には満額受け取ることが可能で、契約時に定めた金額が満額支払われることになります。
また、契約次第では、新車の購入費用や代車の費用が補償される場合もあります。
さらに、交通事故においてあなたが被害者になった場合には、相手方の保険で補償されることもあります。
また、廃車にする場合保険を中断するのがよいと述べましたが、すべての場合で中断できるわけではありません。
基本的には7等級以上で中断することができますが、6等級未満の契約は引継ぐメリットがないとされ対象外となっています。
また、契約時点では7等級であっても、事故により等級が下がった場合は対象外となってしまいます。
1万円以上保険料を節約する方法をご存知ですか?
皆さんは自動車保険をどの頻度で見直していますか?
もしかしたら、加入してから一度も見直していない人も多いのではないでしょうか。
- 加入してから一度も自動車保険を見直していない
- 車を購入する代理店で加入した
- 会社の団体割引で自動車保険に加入している
が1つでも当てはまる方は要注意!
高すぎる保険料を払っている可能性が高いです。
心当たりのある方は、一度保険料をシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。
以下のボタンから簡単にシミュレーションできるので、ぜひどうぞ!
まとめ:廃車にした場合の自動車保険の扱い方を知ろう!
ここまで廃車にする際の自動車保険について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の記事のポイントは、
- 任意保険を解約する。
- 自賠責保険を解約する。
- 保険の還付金が受けとれるか注意する。