車両保険には加入したけど、協定保険価額ってどういう意味?

自動車保険の車両保険を契約するときには「協定保険価額」という言葉が使われます。協定保険価額の意味がわかると、保険金額を設定しやすくなります。保険には、判りにくい言葉が今も多く使われています。理解をした上で、車両保険を契約してほしいです。

協定保険価額とは車両保険で支払われる保険金の支払限度額のこと

自動車保険の車両保険を契約するときに、保険金額を決定します。

その保険金額は「協定保険価額」という言葉で表されます。


「協定保険価額」っていきなり言われてもよくわからないですよね。


ですので、言葉を分解して説明をします。


「協定」+「保険価額」とします。


「協定」といえば、いわゆるお約束をしているとか、取り決めをしたものです。


その言葉に「保険価額」という言葉がつきます。


最近の自動車保険の約款では、保険用語の解説がついていますので、確認されるとよりわかりやすくなりますが、「価」の文字が示すように「価値」「評価額」を指すこととなります。


つまり、車両保険の「協定保険価額」は、「あなたの自動車の価値を○○万円で、お約束します」ということを意味します。


それは、全損時には、車両保険で支払われる保険金の支払限度額、「契約した保険金額までは支払います」という約束した金額となります。


この「協定」がないと、自動車は年間に何割もの減価償却が行われ、時価で支払うと保険金額の上限まで支払いができない、ということが発生します。


当然、契約としての価値がなくなるため、「協定」を行う必要があります。

協定保険価額(車両保険金額)はどのようにして決まるのか

では、協定保険価額(車両保険金額)は、どのようにしてきめるのでしょうか。


購入価格で決定してよいのでしょうか。


残念ながらその価格ではありません。


損害保険の業界では、これまで発売された自動車については、型式、年度、発売価格等がデータベース化されています。


そのなかで、車両保険に必要な「協定保険価額」としてあるべき金額を指定しています。


発売当時の価格をオプションの有無による金額の差を含めてデータベース化され、減価率等により決定されています。


それにより、旧車にあるプレミア価値等を見ることはなく、本来の市場価格をベースに設定されることとなります。

車の型式・年式・仕様などにより、上限と下限が設定される

そのようにして決定した車両保険の協定保険価額には、幅が設定されています。

幅ができる理由は、「オプション」等の機材(ナビゲーション等)の取り付けがあります。


機材の取り付けを行うと、当然車両の価格が上がります。


それは、新車時でもそれ以降でも同様に、その金額を反映させたものとなります。


また、使用状況による差も発生します。


たとえば、年間に2万キロを走るヘビーユーザーと、土日しか走ることのないサンデードライバーでは、使用頻度の差から車両の使用状況に差が出てきます。


中古車の価格が、「走行距離」や「事故暦」等により差が出てくるのに似ていますね。


協定保険価額の決定は、代理店と決めるのですが、範囲の中であれば問題ないとされています。


事故で全損してしまった、ということを想定すれば、保険料が若干上がることとなりますが、協定保険価額設定は高いほうに寄せておくほうがよいかもしれません。

協定保険価額に含まれるものと含まれないもの

では、車両保険をかけるときの「協定保険価額」には何が含まれるのでしょうか。

「協定保険価額」に含まれるもの

まず、自動車がないと契約できませんので、「車両本体価格」が含まれます。それには、スペアタイヤ等の装備品が含まれます。


自動車には、自動車に定着する装備「エアコン」「ステレオ」等があり、それは「協定保険価額」に含みます。


さらに、社内の居住空間で使用し、ビス止め等が行われている「カーナビ」「ETC」等が含まれます。


そして、車両本体および装備品にかかる消費税が含まれます。


上記の項目って、新車を購入された方だと思いつくかもしれませんが、いわゆる「諸費用」(納車費用等)が入っていないイメージです。


「協定保険価額」に含まれないもの

上記でも記載していますが、「諸費用」と呼ばれるものがふくまれません。


具体的には、自動車重量税、納車整備費等になります。

車両保険の協定保険価額と対物賠償保険の補償金額との違いとは?

自動車保険ですので、事故による対応を考えてみましょう。

「協定保険価額」が車両保険の支払い限度額ということを記載しました。


単独事故であれば、それで解決しますが、他車と衝突接触した場合はどのようになるでしょう。


過失割合があると理解しにくいので、他車は追突をした場合(0:100)とします。


この場合、他車の保険(対物賠償責任保険)が使用されます。


まず、修理をするのに必要な見積もり等が算出されます。


過失割合を0:100としましたので、修理に必要な額がそのまま賠償金となります。


そして、大きな事故で「全損」という言葉が使われると、ここに差が出てきます。


対物賠償保険の補償金額はその車の時価で決定された金額

全損となった場合、対物賠償責任保険は「時価」による評価を行います。

自動車は1年間で何割も償却します。自動車保険の車両保険を契約したときにの「○○万円」は「協定保険価額」です。 


時価になると、事故の時点での価額となりますので、償却が入ります。


簡単にいえば、保険金額よりも低い額が賠償金となってしまいます。


もっと詳しい話をすると、「全損」には、本当に車を走らせることができなくなった「全損」と、修理費を積み上げていったことにより、時価額を上回ってしまった「経済的全損」の2種類があります。


修理したくても、事故の相手からの補償金では不十分で、手出しが必要となるケースも見受けられます。

協定保険価額は保険契約期間中は下がらない

自動車の価値は、1年間のなかでも減価してしまう話をしていました。


協定保険価額は、通常の保険契約の期間中は下がらない仕組みとなっています。


通常の保険契約といったのは、1年の保険契約のことを言います。


現在は、3年といった複数年の自動車保険が主流となりつつあります。


こういった保険の場合は、証券上に表示されていますが、2年目、3年目の「協定車両保険価額」つまり、保険金額が記載されています。


毎年の契約手続きを3年分1回にまとめたような契約形態となっています。

車両保険の協定保険価額と新車特約の補償金額との違いとは?

新車を購入して、自動車保険を契約するときに、「新車特約」を進められることがあります。

さて、これはどのような特約なのでしょうか。


初度登録から37ヶ月(会社によって違いもあることがあります)であれば、契約できる特約です。


内容は、損害額が新車時価格相当額の50%を超える場合に、新しい車の再購入費用を補償する特約です。


補償としては、新車価格相当額までとなります。


簡単に説明をすると「新車で事故をした」、修理するよりも再度新しい車にしたいな、というときに使う特約です。


協定保険価額は、車両保険の契約で使いますが、新車時であれば、「新車特約」で、事故があった際に修理をするのか、新車に買い換えるのかの選択肢を増やしておくこともおすすめです。

協定保険価額は自動車保険を更新するたびに下がっていく

協定保険価額ですが、自動車保険を更新するたびに下がっていきます。

前段でも書きましたが、自動車は1年間で数割の減価が発生するものです。


協定保険価額は、月単位で減価するもの価値を年単位に整理し契約しています。


年単位としていますので、満期の更新や、複数年契約の始期応答日で協定保険価額は見直しがされることとなります。

1万円以上保険料を節約する方法をご存知ですか?

皆さんは自動車保険をどの頻度で見直していますか?


もしかしたら、加入してから一度も見直していない人も多いのではないでしょうか。


  • 加入してから一度も自動車保険を見直していない
  • 車を購入する代理店で加入した
  • 会社の団体割引で自動車保険に加入している

が1つでも当てはまる方は要注意!
高すぎる保険料を払っている可能性が高いです。

心当たりのある方は、一度保険料をシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。


以下のボタンから簡単にシミュレーションできるので、ぜひどうぞ!

まとめ

いかがでしたでしょうか。

車両保険における「協定保険価額」「保険金額」といった言葉は理解できましたでしょうか。


そして事故の際、相手からの対物賠償責任保険による補償は、車両保険金額まで支払ってもらえないことなど、保険には言葉を理解する必要があります。


たまには、約款を引っ張りだして読んでみるとよいかもしれません。

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

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