更新日:2023/02/28
保険代理店を変更することは可能?保険代理店の変更について解説
引っ越しをする場合など、契約中の生命保険や自動車保険の代理店を変更したいと考える方は多いかと思います。そういった場合、保険代理店を変更してもらうことは可能なのでしょうか?この記事では、保険代理店の変更に必要な変更届や変更タイミングや方法などを解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
生命保険や自動車保険などの保険代理店の変更について解説
インターネットでの契約が増えている生命保険や自動車保険ですが、一番は保険代理店によって保険契約を行うことが多いです。
しかし、契約したものの担当者の保険知識や接客対応等で不安や不満を持たれる方もいらっしゃることでしょう。できることであれば保険代理店の変更を行いたいと思われる方も出てくるかもしれません。
一度契約したら保険代理店は変えられないと思っている方、実は状況によって保険代理店の変更できるのです。
ここでは、
- 保険代理店を変更するタイミングは?
- 保険代理店の変更方法は?
- 担当者のみの変更も可能?
保険代理店を変更するタイミング
保険代理店を変更するタイミングですが、ケースバイケースで変更難易度が変わります。
ケース | 変更難易度 |
---|---|
現在の契約を解約し、新しい代理店で再契約 | 易 |
契約更新のタイミングでの代理店変更 | 中 |
契約途中での代理店変更 | 難 |
結論から言うと、契約途中の代理店変更は可能です。
ただし、様々な障害が待ち受けていることが多く、正しい知識がないとかなりの労力を要することになります。
保険代理店の役割や業務については日本損害保険代理業協会のサイトに詳しく記載されているので、一度確認してみると良いですね。
また変更する際にはメリット・デメリットがあります。
ケース | メリット | デメリット |
---|---|---|
現在の契約を解約し、新しい代理店で再契約 | ・自分の意向にあった代理店を選べる ・保険契約の見直しができる | ・原契約の等級を引き継ぐことができない(中断証明書にて対応可能) ・原契約解約時の解約返戻金が払い込みよりも少なくなる |
契約更新のタイミングでの代理店変更 | ・保険の見直しができる | ・再度保証内容等を検討する必要があり面倒 |
契約途中での代理店変更 | ・自分の意向に合わない代理店から変えることができる | ・等級が上がるタイミングが遅れる |
それぞれを詳しく説明していきましょう。
契約更新または終了時に保険代理店を変更したいとき
保険の契約更新タイミングや契約終了タイミングでの代理店変更は比較的容易にできます。契約更新時期には保険会社からお知らせが届くため、タイミングがわかりやすいのもポイントです。
契約更新のタイミングや契約終了のタイミングは担当の代理店のみならず、他の代理店からも変更のアプローチが多くある時期ですので、ノンストレスで依頼したい保険代理店を検討することができます。
近年はインターネットで契約できる「ダイレクト型保険」が多くなってきており、補償内容も向上してきています。
仮に既存契約先の保険会社から他社へ乗り換えをした場合でも、等級は引き継がれますので幅広く検討頂けるタイミングであるといえます。
おすすめの保険代理店についてはこちらでランキング形式でまとめていますので、代理店変更をご検討中の方は是非参考にしてみてください。
契約期間中に保険代理店を変更したいとき
契約期間中に保険代理店を変更することは最も難易度が高く、変更を検討する際には注意が必要です。
その理由は、保険会社と保険代理店との関係性にあります。
一般的に原契約を継続しながら保険代理店を変更することは可能です。ただし、こちらも「新旧代理店間での合意が必要」となります。
しかしながら契約期間中での変更の場合は、非常に難易度が高いことが多いです。
保険代理店としては、保険契約によって収益を稼いでいるため、代理店変更となると収益が減ってしまうことになります。
保険会社としては、保険代理店に自社の保険を販売してもらっているため、あまり強いトーンで保険代理店に言えないという背景もあり、中には契約期間中の契約変更を受け付けない保険会社もあります。
基本的には契約期間中の代理店変更はできますが、上記の背景から保険代理店同士での同意が取れなかったりすることがあります。難易度が高いという点は予め理解しておいた方が良いでしょう。
注意:生命保険に比べて車やバイクの任意保険は契約期間が短い
ここまでの説明で、保険の代理店変更を行うことは基本可能であることはお分かり頂けたと思います。
その中でも、契約更新や契約終了のタイミングでの代理店変更が最もスムーズに進められると言えます。
しかし、保険にはそれぞれの保険に応じた契約期間があります。代理店変更を検討する際には、変更したい保険の契約期間を確認し、更新タイミングを考慮する必要があります。
生命保険の場合は10年や終身など長期に渡ったものが多いため、代理店変更の際は契約期間の途中になる可能性が高くなります。
一方、自動車やバイク等の自動車保険の場合は契約期間が短い性格があるため、生命保険に比べても契約更新タイミングでの代理店変更がしやすいと言えます。
保険代理店を変更する方法
保険代理店を変更する方法にはいくつかありますが、それぞれメリット・デメリットがあります。以下にまとめていますので参照ください。
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
保険代理店に連絡する | ・契約更新時期であればスムーズに対応してもらえる | ・保険代理店側が正しい情報を提供しない恐れもある |
保険会社に連絡する | ・公平な立場で対応してもらえる | ・保険代理店との関係性を危惧し対応してもらえない恐れもある |
変更する方法は、代理店に直接依頼する場合もありますが、契約している保険会社に連絡する手もあります。
保険会社は変えずに代理店だけ変更したいとき
現在契約している保険に不満はないが、「保険代理店に不満がある」方もいらっしゃると思います。その場合は「保険代理店を変更」を希望されると思います。
実際の保険代理店を変更することは可能か否かでいうと「可能」です。
通常は保険代理店に相談し、代理店の変更を行いたいと申し出てもらうことが簡単な方法ですが、保険代理店側の都合で承諾してもらえる可能性が低いと思われます。
そのため、一度保険会社に連絡し「保険代理店の変更」を申し出てもらい、新旧の保険代理店が双方合意する形であれば保険会社をそのままで代理店のみ変更が可能であると言えましょう。
ただし、双方合意ができるかについても保険代理店次第ですので、場合によっては保険会社を切り替える方が望ましい場合が多いでしょう。
保険会社ごと変更したいとき
保険代理店の変更が万が一できなかった場合の代替手段としては、保険会社ごと変更してしまうことが挙げられます。
実際各保険会社が扱っている保険内容は大きく違うことは少なく、改めて自分が望む保障内容で入り直すことも大いにありです。
しかし、特に自動車保険で注意が必要なのが「保険等級のスピードが遅れてしまう可能性」がある点です。
自動車保険では中途解約をした場合でも、原則等級の引継ぎが可能です。ただし、例えば前契約が「4月1日契約」で、新契約を「7月1日契約」とした場合、翌4月1日に等級が上がるはずだったのが、翌7月1日まで遅れてしまうことになります。
だからといって対応策はあります。それは「保険期間通算特則制度」を用意している保険会社で再契約を行うことです。この制度を用いれば前契約の契約期間を踏襲して等級を上げることができます。この場合は必要な変更届を提出すれば利用することができます。
保険会社変更によって、既契約に無かったメリットを享受できる可能性もありますが、一方で途中解約による払戻金や未納保険料の請求がなされるなど、多少なりともデメリットが発生することがありますので、保険会社ごと変更する場合にもよく調べた上で検討しましょう。
参考:代理店の担当者だけ変更したい
中には、保険会社や保険代理店に対する不満よりも、担当者について不満を持たれるケースがあります。自分の意向に合わない提案をされたりするなど、担当者との信頼関係が著しく薄れてしまった場合も保険代理店変更の変更を検討する材料となるでしょう。
その場合は、担当者だけ変更することも場合によってはできます。ある程度組織ができている保険代理店であれば、保険代理店の上層部の方や保険会社に相談し、担当者を変えてもらえるよう働きかけることで、担当者を変えてもらえる可能性はあるでしょう。
保険代理店と保険会社としては、顧客の不満を解消しようと努めるため対応してもらえる可能性は高いです。ただし、この場合、保険代理店との間で後々角が立つ可能性もあるので、注意が必要です。
このようなことを防ぐためには担当交代のできる「イエローカード制」を導入している保険相談窓口を選ぶと良いでしょう。
イエローカード制を導入している保険相談窓口には
- 保険マンモス
- 保険見直しラボ
- ほけんROOM
などがあります。
以下の記事で詳しく解説していますので、ご覧ください。
ほけんROOMでは訪問型・オンライン型などとても手軽な無料保険相談を実施しております。下のボタンから簡単に申し込みできますので、初めての方も是非ご利用くださいね。
保険代理店の変更についてのまとめ
いかがでしたか?ここでは保険代理店の変更についてご紹介しました。契約者としては、保険のプロである保険代理店に相談の上契約を行っているため、本来は保険代理店の変更に至ることが少ないのですが、もし変更を検討されているのであれば是非参考にしてください。
ここでご紹介したことは、
- 保険代理店の変更は可能(ただし、人間関係でスムーズに行かない場合も)
- 代理店の変更には「保険会社と新旧保険代理店の合意」が必要
- もしスムーズに変更できない場合は保険会社の変更も視野に
保険代理店の変更は実質可能ですが、保険会社や保険代理店の関係上断られる可能性も大いにあります。その場合は、保険会社の変更を検討されることが一番スムーズに進められるでしょう。
近年ではダイレクト型保険の種類も増えており、代理店とのやり取りではなくインターネットからご自身で申し込むことができるようになっていますので、この機会に検討するのも一つでしょう。
ほけんROOMでは他にも保険に関する記事を多数掲載しています。興味のある方はぜひ参考にしてください。