50代におすすめの生命保険(死亡保険)ランキング比較【男性・女性別に解説】

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50代におすすめの生命保険(死亡保険)を知りたいという方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。そこでこの記事では、生命保険の必要性・50代男性・女性のライフステージ別の生命保険の選び方・保険加入・保険見直しをする際のポイント・保険の種類・50代男性・女性におすすめの生命保険5選をご紹介します。

▼この記事を読んで欲しい人
  • 生命保険の必要性に疑問を抱いている人
  • 自分にぴったりの生命保険がわからない人
  • 保険の見直しをしたい人

内容をまとめると

  • 50代で死亡する人の多くはがんが原因。健康に対する備えが必要となるため、死亡保険よりも医療保険を重視するのがおすすめ
  • 老後〜死後にも多くの金額がかかるため、資産形成として保険を活用することも検討すべき
  • 保険選びや見直しは、「子供の独立」「定年退職」「老後のための貯蓄」を軸に考えていこう
  • 持病があると一般の保険には加入しづらいが、引受基準緩和型や無選択型、特別条件などで加入できる可能性がある
  • 「私にぴったりの生命保険は?」など50代の保険全般について質問があるなら、いますぐマネーキャリアを利用するのがおすすめ!
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▼この記事を読んでわかること

  • 50代における生命保険の必要性
  • ライフステージごとの生命保険の選び方
  • 保険の見直しや保険選びにおいて重視すべきこと
  • 持病がある50代の人が加入しやすい保険タイプ
  • 50代の男女におすすめの生命保険商品

生命保険は不要と考える50代男性・女性が知っておくべき保険の必要性


「まだ50代だし」「そもそも必要ない」それぞれの考えで生命保険は不要だという方もおられるでしょう。


しかし本当に50代に生命保険は不要なのでしょうか?


もちろん、生命保険への加入は強制されるものではありません。


それでもどうして生命保険への加入を推奨したいのか、

  • 介護・死亡後にかかる費用
  • 50代男性・女性の生命保険加入率
  • 50代男性・女性の平均月額生命保険料
  • 男性・女性の入院理由と死亡理由TOP5
  • 50代男性・女性の平均入院日数と自己負担費用
以上のデータを用いて解説していきます。

「生命保険は不要だ」と考えておられる方はもちろん、「必要性がいまいちわからなくて加入するか悩んでいる」というあなたにも知っていただきたい情報です。

一緒に50代の生命保険事情をチェックしていきましょう!

生命保険の必要性については以下の記事でもさらに詳しく解説しているのでぜひ役立ててください!

①介護・死亡後にかかる費用

介護にかかる費用


以下はすべて、生命保険文化センター「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査」の結果を参考にしています。


▼一時的な費用の合計平均額


介護に際する一時的な出費とは

  • 住宅改造費
  • 介護ベット購入費 など
です。

このような一時的な出費の平均金額は69万円となっています。


▼平均月額


公的介護サービスの自己負担費用も含む介護の平均月額は、7万8,000円です。


▼平均総額


同調査では、介護に要した平均期間は54.5ヶ月(約4年7ヶ月)という結果に。


つまり総額を単純に計算すると

69万円+7万8,000円×54.5ヶ月=494万1,000円

介護には平均して500万円弱の金額が必要ということになります。


死亡後にかかる費用


以下はすべて、鎌倉新書「第4回お葬式に関する全国調査」の結果を参考にしています。


▼平均葬儀費用


火葬場使用料・式場使用料を含む葬儀の全国平均は、119万1,900円です。


なおその他の諸費用の平均に関しては、

  • 飲食費:313,800円
  • お布施:23万6,900円
  • 参列者からの香典総額:71万1,400円
となります。

香典返しを半額とする場合、単純に計算すると

(119万1,900円+31万3,800円+23万6,900円)ー71万1,400円×1/2=138万6,900円

葬儀に関する平均出費額は140万円弱です。

▼お墓・仏壇の平均購入費用
  • お墓の購入金額:135万1,200円
  • 仏壇の購入金額:73万1,600円
どちらも購入した場合の合計金額は、

135万1,200円+73万1,600円=208万2,800円

です。

▼相続・遺言のための平均依頼費用
  • 行政書士などの依頼費用(相続):49万3,000円
  • 弁護士の依頼費用(遺言):68万6,100円
どちらも依頼した場合の合計金額は、

49万3,000円+68万6,100円=117万9,100円

です。

▼死後整理の平均金額
  • 遺品整理:47万1,700円
  • 空き家処分:110万4,100円
どちらも行った場合の合計金額は、

47万1,700円+110万4,100円=157万5,800円

です。

▼平均総額

上記すべてを行った場合、

138万6,900円+208万2,800円+117万9,100円+157万5,800円=622万4,600円

死後には平均して620万円以上の金額が必要ということになります。

②50代男性・女性の生命保険加入率

性別による生命保険加入率は以下の通りです。

男性女性
20代58.5%59.9%
30代82.4%82.8%
40代91%89%
50代86.1%87.3%
60代82.9%84.5%

(参考:生命保険文化センター「令和元年度 生活保障に関する調査」


比較のために、その他世代の加入率もまとめました。


男性・女性ともに言えることですが、生命保険加入のピークは40代です。


50代はそれよりはやや加入率が低くなるものの、性別問わずどちらも85%以上の方が生命保険に加入していることがわかります。

③50代男性・女性の平均月額生命保険料

平均年間生命保険料


まずは、性別ごとの平均年間生命保険料をご覧ください。

男性女性
20代14万7,000円11万7,000円
30代23万5,000円15万1,000円
40代23万2,000円15万6,000円
50代29万3,000円20万6,000円
60代21万円17万4,000円

(参考:生命保険文化センター「令和元年度 生活保障に関する調査」


 50代の年間保険料が突出して一番高額であることが見て取れます。


平均月額生命保険料


さて、では上記の数字をもとに平均月額生命保険料を計算していきましょう。


▼男性

29万3,000円÷12=約2万4,417円


▼女性

20万6,000円÷12=約1万7,167円


結果をまとめると

男性女性
月額保険料2万4,417円1万7,167円

ということになりました。

④男性・女性の入院理由と死亡理由TOP5

入院理由TOP5


▼男性

入院理由総数
第1位精神及び行動の障害2万2,500人
第2位循環器系の疾患8,000人
第3位新生物<腫瘍>6,600人
第4位損傷、中毒及びその他の外因の影響4,500人
第5位神経系の疾患4,400人

(参考:厚生労働省「平成29年(2017) 患者調査」


▼女性

入院理由総数
第1位精神及び行動の障害1万7,200人
第2位新生物<腫瘍>6,600人
第3位循環器系の疾患3,600人
第3位神経系の疾患3,600人
第5位筋骨格系及び結合組織の疾患2,700人

(参考:厚生労働省「平成29年(2017) 患者調査」


▼まとめ


どちらも1位は精神及び行動の障害という結果になりました。


死亡理由TOP5


▼男性

50〜54歳55〜59歳
第1位悪性新生物<腫瘍>悪性新生物<腫瘍>
第2位心疾患心疾患
第3位自殺脳血管疾患
第4位脳血管疾患自殺
第5位肝疾患肝疾患

(参考:厚生労働省「平成29年(2017)) 人口動態統計月報年計」


▼女性

50〜54歳55〜59歳
第1位悪性新生物<腫瘍>悪性新生物<腫瘍>
第2位脳血管疾患心疾患
第3位自殺脳血管疾患
第4位心疾患自殺
第5位不慮の事故不慮の事故

(参考:厚生労働省「平成29年(2017)) 人口動態統計月報年計」


▼まとめ


死因の1位は、どの年代・性別も悪性新生物という結果になりました。


悪性新生物とはつまりがんのことです。


補足として、50代のがんの罹患率の高い部位を合わせてご紹介していきます。


がん罹患部位TOP3


▼男性

50〜54歳55〜59歳
第1位大腸(結腸・直腸)大腸(結腸・直腸)
第2位結腸結腸
第3位直腸

(参考:厚生労働省健康局がん・疾病対策課「平成30年
全国がん登録」


▼女性

50〜54歳55〜59歳
第1位乳房乳房
第2位子宮大腸(結腸・直腸)
第3位大腸(結腸・直腸)子宮

(参考:厚生労働省健康局がん・疾病対策課「平成30年 全国がん登録」


▼まとめ


男性は大腸がランクインしてたことに対して、女性は女性特有のがんが多くなっています。  

⑤50代男性・女性の平均入院日数と自己負担費用

平均入院日数


割合
5日未満18.9
5〜7日30.3
8~14日 28.0
15~30日 13.6
31~60日 6.1
61日〜3.0
平均15.2日

(参考:生命保険文化センター「令和元年度 生活保障に関する調査」


平均は2週間ほど、一番割合が多いのは1週間ほどという結果でした。


入院の自己負担費用


データの都合により、以下は年齢に関わらずの平均自己負担費用となります。

割合
5万円未満7.6%
5~10万円未満25.7%
10~20万円未満30.6%
20~30万円未満13.3%
30~50万円未満11.7%
50~100万円未満8.4%
100万円〜2.7%
平均20万8,000円

(参考:生命保険文化センター「令和元年度 生活保障に関する調査」


全体では21万円弱、少ないながらも100万円以上の自己負担額があった方もいるようです。


ここからも生命保険の必要性が見えてくるのではないでしょうか。

50代男性・女性のライフステージ別の生命保険の選び方


生命保険で何が必要になるかは、人により異なります。


どんな保障が必要かどうかを知る指針のひとつが、ライフステージです。


そこでここでは、

  • 独身
  • 夫婦で子供なし
  • 片働きで子供がいる
  • 独立した子供がいる
以上4つのライフステージ別に50代の生命保険の選び方をご紹介していきます。

まだ生命保険に加入していないあなたはもちろん、すでに加入しているあなたも保険の見直しとして一緒にチェックしていきましょう。

なお保険の見直しはこれらのライフステージの変化を迎えた時がタイミングです。
  • 子供が独立した
  • 定年退職を迎えた
  • 老後の備えを行う必要がある

保険の見直しをする方は、これらのポイントを抑えた上で以下の内容を確認してみてください。

生命保険の選び方については以下の記事も合わせて読むことで理解が深まるのでぜひ併せてご覧ください!

①独身の場合

保険の選び方


独身の場合は、これから年齢を重ねるにあたって一層リスクが高まるがんなどの生活習慣病に確実に備えることが大切です。


そのために、医療保険・がん保険は一生涯保障が受けられるタイプに加入するのがおすすめです。


また病気のリスクだけでなく、老後の資産形成に向けての計画的な積立や投資にも準備が必要となります。


例えば終身保険や個人年金保険、投資性のある変額保険といった保険を活用することにより、保障と合わせて老後の資産形成が可能になります。


おすすめの保険タイプ


独身の場合は

  • 終身タイプの医療保険
  • 終身タイプのがん保険
  • 積立タイプの死亡保険
  • 個人年金保険
これらへの加入がおすすめです。

②夫婦で子供なしの場合

保険の選び方


夫婦で子供がいない場合は、

  • 2人の生活を守ること
  • 老後に向けて必要な保障を確保すること

この2点を目的に保険を選びましょう。


独身の場合と同様、生活習慣病への備えは必要です。


それに加え、介護状態になった場合の保障も今から備えておくと安心です。

介護保険も年齢が若いときに加入することで、少ない保険料で保障を持つことができます


ただし長期にわたって保険料の支払いがある保険については、今後も保険料を払い続けられるのかもしっかり考えましょう。


もちろん老後の資産形成も大切です。


独身の場合と異なり、夫婦2人分の生活費に備えた資産形成を行う必要があります。

終身保険や個人年金保険、変額保険なども活用しましょう。

  

おすすめの保険タイプ


夫婦で子供なしの場合は

  • 終身タイプの医療保険
  • 終身タイプのがん保険
  • 積立タイプの死亡保険
  • 介護保険
  • 個人年金保険
これらへの加入がおすすめです。

③片働きで子供がいる場合

保険の選び方


片働きの場合は、働いている方に万が一のことがあると、配偶者や子供の生活に大きな影響が生じます。


そういった場合に備え、死亡保険で以下の費用に備えましょう。

  • 子供や配偶者の生活費
  • 子供の教育費


特に子供が独立していない場合は、一定の年齢まで死亡保険金額が上乗せされる、定期保険付き終身保険に加入することをおすすめします。


また生活習慣病やがんになった場合、治療費に加え収入減少による家計への影響も大きくでてきます。医療保障は、保障金額も保険期間もしっかり備えましょう。


最低でも子どもの独立までは手厚い保障があると安心です。


さらに、介護状態になったときの家族の負担を軽減するため、介護保険への加入もおすすめです。

 

おすすめの保険タイプ


片働きで子供がいる場合は、

  • 終身タイプの医療保険
  • 終身タイプのがん保険
  • 積立タイプの死亡保険
  • 介護保険
  • 個人年金保険
これらへの加入がおすすめです。

④独立した子供がいる場合

保険の選び方


子供が独立している場合は、教育費の支払いという心配がなくなります。


もし保険の見直しを行うのであれば、まずは死亡保険から考え直していくことをおすすめします。


死亡保険は、葬儀代や相続対策に備えた金額を、終身保険で備えれば安心といえまます。


また、教育費の出費が減った分を資産形成に回してもよいでしょう。


個人年金保険は、あらかじめ定めた年齢から年金を受け取れるようになる保険です。

個人年金は契約途中でも増額することが可能なため、老後資金への備えとしておすすめです。


おすすめの保険タイプ


独立した子供がいる場合は、

  • 終身タイプの医療保険
  • 終身タイプのがん保険
  • 積立タイプの死亡保険
  • 個人年金保険
これらへの加入がおすすめです。

50代男性・女性が保険加入・保険見直しをする際のポイント


そもそも50代の男性・女性が保険へ加入する、あるいは保険の見直しをする場合はどこに重きを置いて行うのが良いのでしょうか。


人によりさまざまではありますが、

  • 死亡保障から医療保障重視にする
  • 終身型の医療保険を検討する
  • 払済保険や延長(定期)保険への変更を検討する
以上のポイントを抑えるのがおすすめです。

1点ずつ解説していきますので、しっかりチェックしていきましょう。

①死亡保障から医療保障重視にする

50代はそれまでと比較して、貯蓄もたまってきておられる方が多いでしょう。


ですので、死亡保障の給付金額に関しては減額しても問題がないと言えます。


その代わり、罹患リスクが向上する病気に対して保障をつけることがおすすめです。


特にがんに対してはしっかり備えるようにしましょう。


前述のデータ通り、50代の死因の第1位は男性・女性ともにがんです。


がん情報サービス「2015年 累積罹患リスク」を確認すると、人生でがんに罹患する確率は

  • 男性:65.5%
  • 女性:50.2%

となっています。


つまり、どちらにしても2人に1人はがんに罹患する可能性があるのです。


がんは日本人にとっては国民病の1つ。


さらに年齢を重ねるごとに罹患率が向上する病気でもありますので、50代を迎えたのであればその日がきたときのために準備をしておくことをおすすめします。

②終身型の医療保険を検討する

厚生労働省「令和元年 簡易生命表の概況」によれば、日本人の平均寿命は

  • 男性:81.41歳
  • 女性:87.45歳
です。

何ヵ国かピックアップしましたので、国際比較も確認してみましょう。

男性女性
日本81.41歳87.45歳
アメリカ合衆国76.181.1
オーストラリア
80.784.9
中国73.6479.43
ブラジル72.879.9
フランス79.785.6

上記の通り、日本は世界的に見てもかなり長寿の国。


そのため、医療保険に加入する際は保障が一生涯続くタイプのものがおすすめです。

特に女性は寿命が男性より6年も長くなっています。

それに加えて女性には
  • 乳がん
  • 子宮がん
といった女性特有、女性がかかりやすい病気のリスクも。

長期的に備えるために、終身タイプの医療保険への加入を検討してみましょう。

③払済保険や延長(定期)保険への変更を検討する

保険料の支払いが厳しくなってしまった方もおられるかも知れません。


だとしても中途解約へと踏み切るのはちょっと待ってください。


解約ではなくとも

  • 済保険へ変更
  • 延長(定期)保険へ変更
これらの方法も存在するのです。

それぞれを簡単に説明していきます。

払済保険


保険料の払い込みを中止して、その保険の解約返戻金によって保険期間が同じ生命保険に加入する方法です。

▼メリット

払済保険に変更した後の生命保険でも、加入したときの予定利率を引き継ぐことができます。

つまり予定利率の高い保険であっても手放さずに済むのです。

さらに解約返戻金の範囲内で保障を継続するため、新たな保険料の支払いは必要がありません。

▼デメリット

払済保険に変更した場合、給付金額が少なくなってしまいます。

それに加えて医療特約や介護特約といったほとんどの特約が失われてしまうことに。

もし希望する給付金額に満たないという場合には、新たに保険料がお手頃な定期保険などに加入することをおすすめします。

延長(定期)保険


保険料の払い込みを中止して、その保険の解約返戻金によって給付金額が同じ生命保険に加入する方法です。

▼メリット

保険期間が短くなりますが、その期間内は同じ給付金額を維持することができます。

解約返戻金の範囲内で保障を継続するため、新たな保険料の支払いは必要がありません。

▼デメリット

変更前と比較して、保険期間が短くなることに注意が必要です。

例えば「子どもが独立するまでのあと数年間だけ今までと同様の保障を継続したい」といったような方におすすめとなっています。

50代男性・女性におすすめの検討するべき保険の種類

50代になると子供が独立した方やローンの支払いにめどがたった方はもう必要ないと思っているかもしれません。


しかし50代になると疾患リスクがあがるだけでなく、親の介護がでてきたりとまだまだ出費が多いのが現実です。


 自分のライフスタイルにあった保険への加入や保険の見直しは今だからこそ行うべきです。


こちらでは50代の男女におすすめの以下の5つの保険について概要を紹介するとともに必要性について解説します。


  • 死亡保険
  • 医療保険
  • がん保険
  • 個人年金保険
  • 介護保険

①死亡保険

亡くなった際に遺族に対して経済的補填をするためのものです。


必要性としては以下の3点から考えましょう。

  • 自分の収入で養っている人がいる
  • 葬式代やお墓代の準備
  • 相続税対策

配偶者や子供を養っている場合は万が一の時に備えて準備が必要です。50代になると保険料が高くなるため、子供の独立するまでの間などを定期死亡保険で準備をする方法もあります。

終身型はあまりおすすめしません。終身死亡保険は死亡保障とともに貯蓄ができるのが魅力ですが、50代で貯蓄性を求めるのであれば個人年金保険や他の資産運用のほうが効率が良いでしょう。

葬式代やお墓代の準備は最低限掛け捨ての死亡保障で準備しておくのがおすすめです。

生命保険には非課税枠があり以下の計算式で表されます。

法定相続人の人数×500万円

基礎控除として

3,000万円 +( 600万円 × 法定相続人の数 )

の枠がありますが、収まらない場合は保険で対応しましょう。

すでに加入している方は、死亡保障額の見直しをおすすめします。独立した子供がいる場合は、独立前の保障のままになっている可能性があるからです。

養う人数が減れば必要死亡保障額も下がります。死亡保障額を見直すことで今支払っている保険料を大きく削減できるでしょう。

老後の生活のためにも削れるところは削っていくのも大切なことです。

以下の記事ではほけんROOM編集部が独自におすすめの保険を調査していますのでぜひご一緒に読んでみてください!

②医療保険

医療保険は病気やけがをした際に治療費の補填をするものです。50代になると医療保険は重要性を増します。


厚生労働省の患者調査によると人口10万人に対しての受療率は以下の表のようになっています。

男性入院外来
40代769人5740人
50代1516人8266人
60代2748人13007人
70代4717人21425人

女性入院外来
40代650人8582人
50代1130人11156人
60代1870人15149人
70代3690人24824人


となってり40代から50代にかけて大幅に受療人数が上がっていることが分かります。またそれ以降の増加幅も大きくリスクはどんどん高まっているのです。


男女を比べると、男性の方が入院数が多く、女性は外来の受療率が圧倒的に高くなっています。


男性は入院した時の保障を手厚く、女性は外来でも給付金が下りるものを検討することをおすすめします。


ちなみに医療保険には定期と終身がありますが、50代の方には圧倒的に終身医療がおすすめです。


リスクは生涯上がっていくため生涯の保障が欲しい所です。50代の保険料は高めです。定期保険の場合だと更新時に保険料があがってしまうため、生活を圧迫する恐れがあります。


終身保険の場合は保険料が一生涯変わらないケースが多いため、今であれば自分の生活水準に合わせた保険料設定を考えることができるのです。


定年退職が控えているのであれば、終身保険の払い込みを60歳など退職に合わせて払い込んでしまうのも良いでしょう。老後の医療費補填の心配がなくなるため精神的安定につながります。


おすすめの医療保険についても以下の記事で紹介していますのでぜひこちらもご覧ください!

おすすめのプロが入りたい医療保険ランキング!【2021年最新版】

③がん保険

がん保険とはがんになった際の治療費や入院費を手厚く保障するのものです。


がん患者数をみてみると10万人に対し

男性女性
40代314.7人716.9人
50代1116.5人1142.7人
60代3120.7人1699.6人
70代5742.2人2462.5人

となっており50代から患者数が増えています。特に男性は増加率が高く女性に比べがんの患者数は圧倒的に多いのです。


がんを治療するにあたっては公的制度のサポートはありますが、もし子供がまだ独立していない場合や一家の収入を担っている場合には加入しておくことをおすすめします。


またがん治療を行う上で先進医療を用いる場合の費用は以下の通りです。

費用(平均)
陽子線治療2,697,658円
重粒子線治療3,089,343円
水晶体再建術656,419円


こちらは公的治療の対象外なので全額自己負担です。


がんになった場合は最善の治療方法で治したいですよね。がん保険で先進医療特約がついているものを選べば、約2000万円程度の保障があります。


 最善を尽くして治療を行うためにもがん保険は重要なのです。


ほけんROOMではおすすめのがん保険についても以下の記事で解説しています!

がん保険のおすすめランキング!後悔しないための選び方と必要性

④個人年金保険

個人年金とは期間を決めて保険料を支払い運用することで、支払保険料よりも多くの金額を年金として受け取れるものです。


年金を受け取る年齢がだんだん上がっていることはご存じの方は多いでしょう。また年金額も今後少なくなると聞いた方もいるのではないでしょうか。


少子高齢化の影響で年金の支払いをする人よりも受け取る人の方が多くなっているので年金の財源が縮小しています。


年金額は毎年500円~900円程度減少しています。この程度なら問題ないと思うかもしれませんが、900円ずつ減っていった場合は20年で18,000円も少なくなるのです。


夫婦2人で暮らすうえでただでさえ13万円ほど足りないと言われる年金は、寿命が延びている今長生きすればするほどさらに減っていってしまうのです。


そこで個人年金保険で足りない分をカバーするのは重要になってきます。


日本建の商品であれば、一定期間(基本は10年)を過ぎると支払保険料より高い返礼率で戻ってきます。ただし中途解約してしまうと元本割れを起こしますので注意しましょう。


銀行の積立等よりも利率が高く、返戻金の額が確定しているため安心して貯蓄できるのが魅力です。リスクをとりたくない方にはおすすめの年金準備方法です。  

⑤介護保険

介護保険は介護が必要になった際の費用を補填するためのものです。


介護保険料を払い原則65歳からは公的な介護保障を受けることはできますが、40歳~64歳までに適用される条件は関節リウマチや筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの16種類に限られます。


発症平均年齢が51歳の若年性認知症や不慮の事故で介護が必要になった場合の介護費用は全額自己負担となるのです。  


そのため民間の介護保険で備えることをおすすめします。


民間の介護保険に加入することによって

  • 公的介護基準以外の疾患でも保障される場合がある
  • 公的保証ではカバーしきれない介護費の負担を軽減できる
  • 介護費以外の補填にも使える
というメリットがあります。

厚生労働省の調べによると、50代で介護に不安がある人は89%にのぼります。また実際に公的保証で賄えると思うかについてのアンケートでは8割以上がそうは思わないと答えています。

経済的な問題はもちろんのこと老後の不安を軽減させるためにも検討すべき保険の1つなのです。

ほけんROOMが独自で調査したおすすめの介護保険に関する記事も併せてご覧ください!

持病があると条件付きの生命保険にしか加入できなくなる

この記事をご覧の皆さんのなかには、「持病がある」「既往歴がある」というような方もおられることでしょう。


実は上記のように健康状態に不安がある方の場合は、条件付きの生命保険にしか加入できないのです。

その条件付きの生命保険というのが
  • 引受基準緩和型保険
  • 無選択型保険
  • 部位不担保
これらの3種類。

1つずつ解説していきますので、該当するあなたは特にしっかりチェックしてみましょう。

①引受基準緩和型保険

特徴


引受基準緩和型保険は、告知事項が一般の保険と比べ少なくなっている保険です。


つまり保険に加入する条件(=引受基準)が緩和されている保険となっています。


そのため、

  • 過去に大きな病気をした
  • 治療中の病気がある など

これらの理由で、一般の保険への加入を断られてしまったあなたでも比較的加入しやすいのが利点です。


デメリット


引受基準緩和型保険は

  • 一般の保険と比べると保険料が高い
  • 支払い削減期間が存在する
というデメリットを持っています。

支払い削減期間とは、保険加入後1年以内などの一定期間において、給付金が半額になるなど一定額が削減される仕組みのことです。

例えば
  • 契約:入院給付金日額5,000円
  • 支払い削減期間:50%の支給額となる
上記の条件であったとしましょう。

支払い削減期間中の入院に対して受け取ることができる給付金は、2,500円となります。

②無選択型保険

特徴


無選択型保険とは、あなたの健康状態に関係なく加入ができる保険です。


つまり、加入する人を選ばない(=無選択)ものとなっています。


無選択型保険に加入する際は、健康告知や医師の診査は必要ではありません。


そのため

  • 病歴
  • 年齢制限 など

これらを理由に、一般の保険へ加入できなかった方向けの保険です。


デメリット


無選択型保険は

  • 一般の保険や引受基準緩和型保険と比べると、保険料が高い
  • 数年間は保障が支払った保険料のみとなる
  • 保障額よりも保険料が高くなる可能性がある

といったデメリットを持っています。


何も知らずに加入すると、損してしまう可能性があるのです。


無選択型保険はあくまで最終手段として、まずは自分でも加入できる一般の保険や引受基準緩和型保険がないか探してみましょう。

③部位不担保

特徴


部位不担保とは、健康状態に不安がある方が一般の保険へ加入する際に保険会社からつけられれる特別条件です。


この条件を受け入れると、特定部位に生じた疾病、またその治療を目的とする入院や手術については、給付金が支払われません。


「特定部位不担保」とも呼ばれます。


保険契約中ずっと保障を受けられないというわけではなく、「不担保期間」という期限が設定されていることも多いようです。


不担保期間が設けられていれば、期間経過後に不担保は解除されます。


その後は、該当部位であっても他の部位と同様の保障が受けられるようになるのです。


デメリット


部位不担保は、特定の部位に関して保障が受けられないことが特徴にしてデメリットとなっています。


例えば持病がこれに該当する場合は、一般の保険に条件付きで加入したとしてもその持病に関してはサポートを受けられません。


もし部位不担保付きの加入となる場合は、その時点で保険加入をするかどうか改めて考えることができますので、他の保険と比較して考えるようにしましょう。

50代男性・女性におすすめの生命保険5選

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まとめ:50代の生命保険は不要ではない!加入目的が大きく変わる


今回は50代の生命保険の必要性について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。


50代は、がんなどといった大きな病気の罹患率が高くなる年代です。


一方ライフステージでは子供が独立したりと何かしらの転換期を迎える頃でもあります。


そのため、保険加入に関しても単なる「万が一のための保障」のみならず資産形成的な意味合いが強くなるのです。


もちろん、前述のように大きな病気の罹患率が高くなるため医療保障も欠かせません。


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