農協の医療保険であるJA共済とは?実は誰でも入れる医療保険だった!

農協が提供している医療保険(JA共済)は魅力的な医療保険で、民間の医療保険に不安を感じられている方にはうってつけの医療保険です。農協という言葉がついており組合員でないばかりに加入を諦めている方がいらっしゃいます。しかしこの魅力的な保険はそんな方も加入できます。

農協が提供する医療保険であるJA共済とは?

農協の医療保険「JA共済」をご存じですか?


JA共済の評判は聞いたことがあるけれど口コミや評判はあてに出来ないし、具体的に民間の医療保険とどう違うのか分からないので不安と思う方もいるかもしれません。


また、JA共済は組合員を対象としているので、そもそも加入できないと諦めている方も多いのではないでしょうか。


実はJA共済は組合員でなくても加入する方法があります。


そこでこの記事では「農協のJA共済」について、


  • 農協の医療保険(JA共済)の特徴とは?
  • JA共済は家族も加入できるのか?
  • 主要な保障内容まとめ
  • JA共済と民間医療保険の違いとは?
  • 組合員でなくてもJA共済に加入する方法
  • JA共済加入の流れ


以上のことを中心に解説していきます。


この記事を読んでいただければ、JA共済はどんな保険かが分かるだけでなく、民間医療保険とJA共済のどちらに加入しようか検討する際にも多いに役立つかと思います。


ぜひ最後までご覧ください。




そもそも農協ってどんな団体?

農協とは相互扶助の精神のもとに農家の営農と生活を守り、促進することを目的とする団体です。


農協の目的は、営農や生活の指導と生活資材の共同購入や農畜産物の共同販売などを果たすことです。


それは社会の発展を目指すものでありそのために必要な資本の取引をする協同組合です。


こうした共同資材や施設の提供・運用のほかに、万が一に備えた共済の運用もしています。


農協の医療保険の特徴とは?

農協による医療保険はJA共済といわれ、民間の医療保険と違い非営利の医療保険です。

農協の医療保険では組合員のためにあるのでその掛金の低さや補償範囲の広さ、また保障内容がシンプルで分かりやすいことが特徴です。

しかし残念ながら農協の医療保険(JA共済)は、組合員しか利用できないというデメリットもあります。


さらに保障内容が浅く、高齢になると打ち切られてしまうといったこともあります。


そのためJA共済は、定期的な見直しが必要になります。

農協の医療保険には子供など家族も加入できる?

農協の医療保険(JA共済)の目的は組合員の生活を保障するものです。

つまり組合員本人だけでなくご家族全員の生活も保障する必要があります。

そのためJA共済では子供など家族全員の医療保険も用意されています。

ただし、これは組合員のご家族やお子さんにのみ適用となるため誰にでも使える医療保険ではありません。

農協の医療保険(JA共済)の主要な保障内容まとめ

農協の医療保険(JA共済)は掛金が少なく保障内容の幅が広いとお話ししましたが、その内容は3つのジャンルに分けられます。

  • 人に関する保険
  • 家に関する保険
  • 車に関する保険

農協の医療保険(JA共済)が一番力を入れているのは人に関する保険です。


年齢や性別、家族構成などによって多彩な保険が用意されています。


以下の保険が実際に農協の医療保険(JA共済)で提供されているものです。


  • 終身共済 
  • 養老生命共済 
  • こども共済 
  • 医療共済 
  • がん共済 
  • 介護共済 
  • 予定利率変動型年金共済 ライフロー 
  • 引受緩和型終身共済 
  • 引受緩和型医療共済 
  • 一時払介護共済 
  • 定期生命共済 
  • 傷害共済 
  • イベント共済

■家に関する保険

この他に家に関する保険には「建物更生共済 むてき」があります。


これは家に関する唯一の保険です。


民間の医療保険では分けてしまうような盗難・台風・大雪・竜巻・地震など様々な要因による損害を保障し、掛け捨てでなく満期後の共済金まで見込める極めて優れた保険となっています。


■車に関する保険

車に関する保険では「自賠責共済」があります。


そしてこれだけでは保障内容が少ないという方のために「自動車共済 クルマスター」という任意の保険も用意されており、民間の保障と何ら変わらない保険となっています。


■先進医療保障


またJA共済では先進医療の保障に関しても積極的に取り組んでおり、三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)重点保障特則なども設けています。


出産時の帝王切開は手術費用がかさみ入院が長引きますが、そんな帝王切開の手術給付金や入院給付金も保障対象内となっているので安心ですね。

農協の医療保険であるJA共済と民間の医療保険との違い

JA共済は掛け金も低く広い補償範囲とお伝えしてきました。


ではJA共済と民間の医療保険では、どのような違いがあるのでしょうか。


基本的に医療保険のシステムとしては違いはありません。


どちらも保険料を集め、万が一の時に補償するというスタンスは同じです。


違いといえば、前述の通りJA共済は非営利団体であるということです。


そしてJA共済の方が民間医療保険より月々の掛け金が安いと言われています。


このため監督省庁や根拠法令も違ってきます。


両者の違いを簡単に表にまとめましたので紹介します。


JA共済民間
対象原則として組合員とその家族 不特定多数
監督省庁農林水産省 金融庁
契約者保護なし(ただし、窓口JAだけが破綻する場合は他のJAやJA共済連による補償あり) あり(破綻した場合は生命保険契約者保護機構が責任準備金の9割までを補償)
根拠法令農業協同組合法保険法 保険業法保険法


農協に関係がない人でも加入することができる

農協の医療保険(JA共済)は組合員でないと加入できないとお伝えしてきました。

このためJA共済に魅力を感じても、組合員ではないので加入出来ないと諦めていませんか?

実は組合員ではない方でもJA共済に加入できる方法があります。

では、そうすれば加入できるのか、次で詳しくみていきましょう。

農協に出資金を支払えば加入できる

農協には組合員と准組合員という2種類があります。

組合員でなくても準組合員であればJA共済に加入することが可能です。

そして出資金を払えば準組合員になることができます。

出資金の相場は1000円から10,000円です。

受けられる保障は組合員と同様ですが、組合員の利用高の2割までという制限があります。

農協の医療保険(JA共済)の加入の流れ

さて、具体的にはどのような手続きを経て農協の医療保険へと加入するのかを見ておきましょう。

ただし、保険加入の場合はご自身の状況を鑑みた内容を検討しなければなりません

そのほかはいたって単純な流れとなるので、手続きに入る前にはご自身の状態を一度まとめておいてください。

  1. JAの窓口かライフアドバイザーに連絡し、保障内容の相談をする。
  2. 「保障設計書」や「見積書」をもとに説明を受け検討する。
  3. 納得のいく保障内容が決まり次第、担当者から重要事項の告知をうける。
  4. 「共済契約申込書」や「告知書」に記入、押印、記名をする。
  5. 初回掛金払込日、必要であれば出資金の払込日を決めて申し込みをする。

その後審査を通して無事加入手続きが完了したら共済証書が送られてくるので、その時点で医療保険に加入したものとして認められます。

もっと詳細や見積りを見るなら、窓口へ

資料や掛金、保障内容について詳しい内容が知りたい場合は、窓口で相談するのがおすすめです。

窓口には必要書類が揃っており、専門職員によるアドバイスや見積り相談も可能です。

相談は無料ですので気軽に足を運んでみてください。

細かくて分かりにくいところなどは直接聞くのが一番の近道ですよ。

まとめ:農協の医療保険であるJA共済

「農協のJA共済」について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回この記事のポイントは


  • JA共済は、掛金の低さや補償範囲の広さ、また保障内容がシンプルで分かりやすいことが特徴である。
  • JA共済は組合員本人だけでなく家族も加入できる。
  • JA共済は人に関する保険に力を入れている。
  • JA共済は民間の医療保険より月々の掛け金が安い。
  • JA共済は組合員でなくても出資金を支払えば加入できる。
  • JA共済加入するにはまず窓口かライフアドバイザーへ。


でした。


まずご自身の状況や必要な補償内容を検討し、JA共済と民間医療保険のメリットを照らし合わせた上で、保険加入の際の参考にしてみてください。


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