更新日:2022/06/07
預金封鎖の対策として500円硬貨は効果的?
2024年に起きるとウワサされる「預金封鎖」には500円硬貨のタンス預金が効果的って聞くけどこれって本当なの?この記事では、その対策に効果がない理由、どのように預金封鎖の対策すべきか解説しています。お金に関する重要課題ですのでチェックしてみてください。
目次を使って気になるところから読みましょう!
預金封鎖の対策として500円硬貨は効果的?
さいきんウワサになっている「預金封鎖」という言葉。
なかには、「自分の預金が封鎖され財産を没収されてしまうのでは!?」と不安をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
インフレが進みつつある日本の財政を抑制するために「預金封鎖」が起きてしまえば生活に影響が出てしまう大問題に発展する可能性もあるんです。
そして現在、この対策として500円硬貨で預金対策ができるというウワサが流れています。
「これって本当なの?」
いろんな情報が錯綜するなか、本当に行うべき対策が何なのか徹底解説していきますので、ぜひチェックしてみてください。
補足:そもそも預金封鎖とは何?
まず、預金封鎖とはいったい何なのでしょうか。
これを一言で表すなら「あなたの貯金したお金が引き出せなくなる」ということ。
預金封鎖とは、価値が高くなりすぎたお金の動きを調整するために行われる金融対策であり、なんと1946年にインフレ防止として預金引き出しが禁止された実績もあるんです!
(※詳しくはこちら)
預金封鎖が行われると一定期間お金を自由に使えなくなり、そして経済が安定するまでそれが続いてしまう。
また、このウワサが流れた際には、銀行に多くの預金者が詰めかけ事件に発展したこともあります。
生活するのもいっぱいいっぱいなのに、こんなことが起きてしまってはあなたの生活が脅かされてしまうことだってあるので、注意しておくべき項目です。
結論:預金封鎖の対策として500円硬貨は効果なし
預金封鎖に対するいろんなウワサの中でも「500円硬貨のタンス預金が対策になるのか」についてお話します。
結論、預金封鎖の対策として500円硬貨は効果がありません。
預金封鎖のために500円硬貨を貯め込んだとしても、全く効果を発揮しないことを理解しておきましょう。
では、なぜ500円硬貨が効果的だというウワサが流れているのでしょうか。
これは、2021年に新500円硬貨が発行されたことが関係しています。
1946年に起きた預金封鎖では旧札が使用できなくなくなり、タンス預金していたお札すら価値を失ってしまったのです。
もし預金封鎖と同時に新500円硬貨に切り替えられてしまうと、旧500円硬貨でタンス預金していても、その価値がゼロになってしまう場合があるため、預金封鎖の対策として十分ではないと言えます。
預金封鎖が起きるほどのインフレだと500円硬貨の価値は下がる
日本国内でモノの価値がかなり上がってしまう「ハイパーインフレ」が発生した場合、あなたが持つ効果の価値はほとんどなくなってしまいます。
もちろん価値の低下はウワサされている500円硬貨も対象であり、紙幣すらほとんど価値を失ってしまうのに、それよりも価値の小さい硬貨は持つ意味すらなくなるくらい価値が消えてしまいます。
また、500円硬貨は大きなコインであることから、重量が大きくかさばってしまいます。
鉄くず同然の価値しか持たない500円硬貨をたっぷりタンス預金していても、ただの重しにしかなりませんので、預金封鎖を500円硬貨で耐え抜こうというのはオススメできません。
また、他の小銭も同様に価値を失うので、実質、日本円すべての価値が消えてしまうのです。
500円硬貨以外の預金封鎖の対策は?
「それなら、どうやって預金封鎖を対策していけばいいの?」
せっかく見つけた500円硬貨による対策が使えない。
そんな時には、以下でご紹介する2つの対策を検討してみてはどうでしょうか。
結論、預金封鎖が行われるのはハイパーインフレ等が起きている国内だけなので、海外の資産について考えていくのがオススメです。
なぜなら、日本国内のお金の価値がなくなってしまうことが原因であるため、価値が変わっていない海外の資産を持つことによって預金封鎖で絶望せずに済みます。
ひとつずつ解説していきますので、今後の動きとして考えてみてはどうでしょうか。
海外の金融機関に資産を預けておく
もっとも一般的な預金封鎖対策としては、海外の金融機関に資産を預けておくというものが挙げられます。
現在、日本の金融機関だけにお金を預けているという人もいますが、それだと1つの資産しか持っていないので、預金封鎖ですべての資産の価値がなくなります。
たとえば、次のような風に組み合わせて資産を準備してみてはどうでしょうか。
- 日本の金融機関
- 海外の金融機関
複数の場所に資産を割り振っておけば、日本で預金封鎖が起きても海外にある資産は無事という状況を作れます。
また、あなたが選ぶ「海外の金融機関がある国」についても将来ハイパーインフレが起きてしまえば、そっちのお金の価値も消えてしまうので、金融機関選びを行うときには、その国の経済成長がどうなっているのかチェックしておくのもオススメですよ。
海外への移住
預金封鎖の対策として海外の金融機関の利用をご紹介しましたが、資産を持つだけでは使うことができません。
そこで価値のある資産で生活していくためにも、海外移住を検討してみるのもオススメです。
たとえば、次のようなタイミングで海外移住を考えてみてはどうでしょうか。
- 海外で仕事ができる環境が整ったとき
- 日本で預金封鎖が起きそうだとわかった時
- 預金封鎖が起きたらすぐに
基本的に国内で持っている資産は預金封鎖から逃れられない
今回、海外を視野に入れるべきだとご紹介しましたが、これにはしっかり理由があります。
その理由の中で、もっとも大きいのが「国内資産は預金封鎖から逃げられない」ということ。
なぜなら、日本円自体の価値がゼロになってしまうので、どんなにたくさんの日本円を持っていても意味がないからです。
また、大量に日本円をゲットできたとしても、もともとの価値が低いので、1つのものを購入するのにも莫大な資産が必要となってしまうんです。
今まで利用していたお店で買えた数百円のものが、預金封鎖によって数十万円になってしまうという可能性もあるため、預金封鎖の対策はしっかりと検討していきましょう。
さいきんでは、ネットを通して海外の金融機関に申請ができるなど便利なサービスが充実しているので、今ある資産を割り振ってみてはどうでしょうか。
まとめ:預金封鎖の対策として500円硬貨は効果的?
2024年に起こるとウワサされる金融封鎖という生活を脅かす恐ろしい金融対策。
あなたの持つ資産を失わないためにも、状況整理をしつつ対策する必要があります。
この記事では、次のことについて解説しました。
- 日本では1946年に預金封鎖が起きている
- 預金封鎖対策としてウワサされている500円硬貨のタンス貯金は効果なし
- 預金封鎖が出されるハイパーインフレ時には500円を含めた硬貨の価値がほとんどなくなる
- 資産を減らしたくないなら海外の金融機関も視野に入れよう
- 国内の資産が対象となるため、海外移住も検討しておこう
お金のことが関わる難しい問題ですが、少しずつインフレが進んでいる日本では、無視できない内容となってきています。
将来どのような事態が起きても対策できるように、この機会に海外の金融機関についても勉強してみてはどうでしょうか。