更新日:2020/06/27
貯金500万円の割合が一番高いのは実は30代!貯蓄のためにできること
貯金「500万円の壁」と言われるように、貯金が500万円くらいあると安心、そのくらいの貯金は欲しいと考える人は多いようです。社会人はどのくらいの貯蓄額があるのでしょうか。この記事では貯金500万円の人の割合、500万円からできる資産運用を紹介します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 貯金500万円の割合は実は少ない?
- 貯金500万円の割合が一番高いのは実は30代
- 年代別の平均貯蓄額
- 結婚している夫婦の平均貯蓄額
- 貯金500万円ある人とない人の違いは?
- 自分がいくら使ったか細かく把握していない
- 貯蓄のための具体的な目標や計画がない
- 行き当たりばったりの支出がある
- 貯金500万円を貯める方法
- まずは家計の収支についてしっかりと把握する
- ムダな支出を減らす
- 先取り貯金をしてお金が増える仕組みを作る
- 収入を増やす
- 貯まった資産を運用する
- 貯金500万円からできる資産運用について
- 定期預金などのローリスク商品
- 投資信託などのミドルリスク商品
- 先物取引などのハイリスク商品
- 貯金500万捻出するために専門家にライフプラン相談する
- まとめ:貯金500万円の人の割合と資産運用について
目次
貯金500万円の割合は実は少ない?
「老後に備えるため」「結婚のため」「マイホームが欲しいため」など500万円貯金をする理由は人それぞれかと思います。
しかし、「500万円の壁」という言葉があるように、年齢やライフスタイルによってはハードルが高いという人も多いのではないでしょうか。
人生において、まとまったお金が必要になる時期は必ずあります。
そんな時に、慌ててしまわないように今のうちからコツコツ貯金をして将来に備えましょう。
そこでこの記事では、「500万円の貯金方法と資産運用について」
- 貯金500万円を貯めている割合の高い年代
- 500万円貯めている人とそうでない人の違い
- 貯金500万円を達成する方法
- 貯金500万円の資産運用
- ファイナンシャルプランナーへの相談
貯金500万円の割合が一番高いのは実は30代
500万円ぐらいの貯金があれば安心だと考える人は多いのではないでしょうか。
実は500万円を貯金している割合が一番多いのは、30代と言われています。
貯金は収入が多いからできるものだと考える人もいるかと思います。
しかし実際は貯金は収入の多さは関係ありません。
収入に関係なく貯金ができている人、そうでない人の両方がいるというのが現状なのです。
では、500万円を貯められている人と貯められていない人とでは、何が違うのでしょうか?
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(平成29年度)」を元に20〜60代の年代別の平均貯蓄額、夫婦の平均貯蓄額をみてみましょう。
年代別の平均貯蓄額
20歳代 | 単身世帯 | 複数世帯 |
---|---|---|
金融資産非保有 | 61% | 35.6% |
100万円未満 | 12.2% | 11.5% |
100〜500万円未満 | 18.4% | 27.5% |
500〜1000万円未満 | 6.8% | 11.4% |
1000万円以上 | 1.5% | 13.7% |
単身世帯、複数世帯共に100〜500万円未満の割合が多くなっています。
30代の平均貯蓄額は以下の通りです。
30歳代 | 単身世帯 | 複数世帯 |
---|---|---|
金融資産非保有 | 40.4% | 33.7% |
100万円未満 | 9.4% | 5.9% |
100〜500万円未満 | 19.4% | 26.5% |
500〜1000万円未満 | 16.4% | 21.2% |
1000万円以上 | 14.4% | 12.7% |
30代も100〜500万円未満の割合が多くなっていますが、500〜1000万円未満の割合も20代と比べて、増えています。
40歳代の平均貯蓄額は以下の通りです。
40歳代 | 単身世帯 | 複数世帯 |
---|---|---|
金融資産非保有 | 45.9% | 33.7% |
100万円未満 | 6.4% | 3.9% |
100〜500万円未満 | 13.4% | 17.7% |
500〜1000万円未満 | 18.7% | 24.7% |
1000万円以上 | 15.6% | 19.9% |
40歳代は、単身世帯、複数世帯ともに500〜1000万円未満の割合が多くなっています。
50歳代の平均貯蓄額は以下の通りです。
50歳代 | 単身世帯 | 複数世帯 |
---|---|---|
金融資産非保有 | 43% | 31.8% |
100万円未満 | 3.3% | 3.7% |
100〜500万円未満 | 12.4% | 12.8% |
500〜1000万円未満 | 17.7% | 20.7% |
1000万円以上 | 23.6% | 30.7% |
50歳代も500〜1000万円未満のの割合が多くなっています。また、1000万円以上の貯蓄がある人も20〜30%と増えています。
60歳代の平均貯蓄額は以下の通りです。
60歳代 | 単身世帯 | 複数世帯 |
---|---|---|
金融資産非保有 | 37.3% | 29.4% |
100万円未満 | 4.8% | 2.2% |
100〜500万円未満 | 11.6% | 10.2% |
500〜1000万円未満 | 18.3% | 20.1% |
1000万円以上 | 28.1% | 38.1% |
60歳代は500〜1000万円以上貯蓄している人が特に多くなっています。1000万円以上の貯蓄をしている人は約30〜40%と全世代と比較しても非常に多いです。
結婚している夫婦の平均貯蓄額
単身世帯 | 複数世帯 | |
---|---|---|
金融資産非保有 | 46.4% | 31.2% |
100万円未満 | 7.6% | 3.7% |
100〜500万円未満 | 15.2% | 14.7% |
500〜1000万円未満 | 15.0% | 20.8% |
1000万円以上 | 15.9% | 29.5% |
単身世帯と複数世帯では、500〜1000万円未満と、1000万円以上の割合が大きく開いています。
特に1000万円以上の貯蓄をしている世帯は、複数世帯の方が倍近く多い割合となっています。
貯金500万円ある人とない人の違いは?
では、貯金500万円がある人とない人の違いは果たしてどこにあるのでしょうか。貯蓄額が500万円未満の人を対象に解説していきます。
貯金が500万円ある人とない人の違いは、以下のようなことが挙げられます。
- 支出の細かい把握をしているか
- 貯蓄の目標・計画の有無
- 行き当たりばったりの支出があるか
以下では、これらのことを中心に詳しく解説していきます。
なお、貯金500万円以上の人は、すでにできている可能性が高いので「500万円からできる資産運用」の見出しからぜひ読んでみてください。
自分がいくら使ったか細かく把握していない
貯金500万円を持っている人というのは、家計管理がしっかりできていて、家計簿をつけたり、予算を立てるということは生活の中で当たり前です。
しかし、家計簿は面倒そうで抵抗があるという人は多いかと思います。
そのような人におすすめの気軽に始められる方法として袋にお金を分けることによる家計管理や、家計簿アプリをおすすめします。
特に家計簿アプリは、自動的に収入と支出の明細が作成されるので、家計管理は面倒でも手軽にそして簡単に始めることができます。
まずは、簡単にできる方法で家計管理に慣れましょう。家計の全体像が常に見えるようにすることが家計管理の第一歩です。
貯蓄のための具体的な目標や計画がない
貯蓄のためには具体的な目標や計画を立てることがとても大切です。
その目標は「マイホームを建てる」「新車を買う」「海外旅行に行く」など人それぞれで構いません。
そしてさらに肝心なのは「いつまでに」貯めるか期間を決めるということです。
なんとなく貯めたい時に貯める、としていてはいつまでも貯金ができず後回しになってしまいます。
期限を決めて、いくら足りなくて何が必要なのかを考えたら、月々とボーナス時の貯金額を設定して貯金を始めてみましょう。
大きな目標と、それを実現するための小さな目標を立てると、自分の目標が明確になり、モチベーションを高めることにも繋がりますよ。
行き当たりばったりの支出がある
貯金を増やしたい時には衝動買いを止めることも大切です。
買い物は必要な物をリスト化して、不要なものは買わないよう心がけましょう。
また、その年の大きな出費(特別費)を事前に確認しておくことも重要です。
例えば長期休暇の時の旅行や帰省、結婚式、子どもの進学、車検・車の購入、引っ越しや賃貸の更新などが挙げられます。
そしてこれらのことに対してどれくらいのお金がかかるか見積もりを立て、そのお金をどこから出すか(貯金・ボーナス・月々の収入など)を考えましょう。
大きな出費に対して事前に考えておけば、いざというとき慌てることがなくなり安心ですよ。
貯金500万円を貯める方法
先述した通り、貯金の多さは収入の多さで決まるわけではありません。
年収1,000~1,200万円未満の単身世帯の人でも貯金が全くない人は45.5%もいますし、 年収1200万円以上でも、貯金が全くない人は18.2%です。
貯金ができる人の特徴は、気付いたらお金が貯まっているという仕組みを作っているということです。
難しそうに聞こえますが、少しの工夫で誰でも可能です。この仕組みを自分のものにすれば、収入が低くても貯金することができますよ。
貯金500万円を貯める方法は以下のようなことが挙げられます。
- 家計の収支の把握
- 無駄な支出を減らす
- 先取り貯金
- 収入を増加させる
- 資産運用をする
それでは、自然にお金が貯まる習慣を身につける方法を解説していきましょう。
まずは家計の収支についてしっかりと把握する
まず大切なことは、家計の収支をしっかり管理することです。何にどのくらいお金を使っているのか把握することが重要です。
毎月の支出は「固定費」と「流動費」に分けられます。
固定費には、住居費や水道光熱費、通信費、教育費、保険料などが含まれ、流動費は食費、日用品代、趣味・娯楽費、被服費、交際費などが含まれます。
そのほか冠婚葬祭の費用や帰省などは「特別支出」と呼ばれます。
これらを年間の手取り収入から差し引くと、貯金できる金額も見えてきますよね。
まずは自分の毎月のお金の流れを把握して、無駄な部分がないか一度見直してみましょう。
ムダな支出を減らす
頑張っているのになかなか貯まらないという人は、見直す項目を変えてみてはいかがでしょうか。
毎月の支出の内訳を把握することから始めて、家計の無駄な支出を洗い出しましょう。
節約しやすいのは、服飾費や嗜好品です。 特にネット通販は、使いすぎに注意が必要です。便利で手軽でなため、ついつい無駄遣いしてしまいがちです。
お店でもネットでも、これが自分にとって必要なものなのかどうか、一度考えてから購入する習慣をつけるとよいでしょう。
また一人暮らしの場合は、コンビニの利用も多くなります。コンビニも無駄遣いしがちな場所なので注意が必要です。
スーパーやドラッグストアで買う方が安い場合も多いのでなるべくそちらを利用することをおすすめします。
先取り貯金をしてお金が増える仕組みを作る
貯金は「先取り貯金」が基本です。「先取り貯金」とは、給料が入ったと同時に貯金をすることです。
月々の残額を貯金にまわしてしまうと、月ごとの金額がばらつき、一定の金額を貯金することが難しくなり、貯金に失敗する可能性が高くなります。
銀行には、給料が入ると同時に自動的に貯金をしてくれる自動積立預金があります。ついつい使ってしまった、なんてことがなくなるのでおすすめです。
また、会社が給料から天引きして貯金をしてくれる社内預金や財形貯蓄などもあります。制度がない会社もあるので、自分の会社に確認して利用しましょう。
収入を増やす
貯金を増やしたい時には、収入を増やすということも一つの方法です。
その方法としては、副業があります。現在では、ネットで誰でも簡単に仕事を受注できるようになったのでぜひ空いた時間に挑戦してみましょう。
まずは仕事終わりの1時間などで簡単にできるものから始めてみましょう。しっかり頑張れば月2〜3万円にはなりますよ。
ぜひ自分の1日の中のスキマ時間を活用してみましょう。
その他にも、あまりにも今の職場の収入が低い場合には、次の仕事の条件や自身の経歴を考えながら、転職するのも一つの方法です。
転職により収入が上がれば、生活や家計に余裕ができるので頭に入れておきましょう。
貯まった資産を運用する
資産運用で投資をして返ってきた分でお金を増やすということもおすすめです。
資産運用とは、預金や不動産、株式などを運用して資産を増やすということです。
身近では、預金の金利で貯金を増やすというのも資産運用の一つになります。
また資産運用は、リスクはもちろんありますがギャンブルではないので、お金がゼロになってしまう可能性は極めて低いです。
ギャンブルの場合は「ゼロになるか増えるか」のどちらかですが、資産運用は「増えるか・減るか」のどちらかなのです。
資産運用をして、資産を増やせばさらに貯金を増やすことが可能になります。
貯金500万円からできる資産運用について
日本の社会保障制度が不安だから老後資金を多めに貯めておきたいという人は多いかと思います。
今後の日本を生きるために、老後資金は国や会社に頼らず自分で作って貯めておくことが大切ですね。
そのため、すでに500万円の貯金がある人はぜひ資産運用に挑戦することをおすすめします。
資産運用には様々な方法があるので、リスクとリターンを見極めて自分に合った運用方法を見つけましょう。
ここでは、ローリスク・ミドルリスク・ハイリスクの商品をそれぞれ詳しく解説していきます。
貯金500万円を元手に資産運用でお金を増やし、将来に備えましょう。
定期預金などのローリスク商品
ローリスク商品は、自分に返ってくる額が少なくても、手元資金500万円は減らしたくないという人におすすめです。
ローリスク商品には、以下のようなものがあります。
定期預金
定期預金はリスクがかなり低い商品です。
金融機関が破綻しても、元本1,000万円と破綻日までの利息が保障されます。
期間が1年の場合の金利は、メガバンクで0.01%、ネットバンクで0.02%~0.2%程度です。
個人向け国債
個人向け国債とは、国が発行する債券のことです。
国債を買って国にお金を貸すことで年2回利子を受け取り、満期になると元本が償還されます。 銀行や証券会社で購入可能です。
貯蓄型保険
貯蓄型保険には、個人年金や養老保険、学資保険といったものがあり、満期の時に利率分が上乗せされた満期金を受け取れます。
投資信託などのミドルリスク商品
ミドルリスク商品は、ハイリスクには抵抗があるが、せっかくやるなら確実に増やしていきたいという人におすすめです。
投資信託
投資信託とは、資金だけを用意して、運用は専門家に任せるというもので、初心者が始めやすい方法です。
一つの投資信託だけでなくいくつかの投資信託に分ければ、リスクを下げることができます。
J-REIT(不動産投資信託)
J-REITとは、上場不動産投資信託のことです。
不動産投資法人が投資家から集めた資金で収益不動産を購入し、賃料や売買益を分配するという商品です。
不動産小口化商品
不動産小口化商品は、一口100万円などの少ない資金でも不動産を運用することができます。
実際の不動産を購入するので、物件を自分の目で見極めて判断することになります。
先物取引などのハイリスク商品
貯金500万捻出するために専門家にライフプラン相談する
「貯金をしたいけれど何から始めたらいいか分からない」「資産運用がうまくできるか不安」
そんな時は、マネーキャリア相談のファイナンシャルプランナー(FP)に相談することをおすすめします。
FPは国家資格でお金のプロです。プロの視点からお金のことを分かりやすく教えてくれるので安心です。
また、マネーキャリア相談は、国内最大級のオンライン無料保険相談で、相談した人の満足度は93%です。
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1人で悩んでしまう前に、まずは気軽にほけんROOMに相談してみましょう。
まとめ:貯金500万円の人の割合と資産運用について
「500万円の貯金方法と資産運用について」解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の記事のポイントは
- 貯金500万円を貯めている割合の高い年代は30歳代である
- 500万円貯めている人とそうでない人の違いは、細かい支出の把握、貯蓄の目標・計画の有無、行き当たりばったりの支出の有無である
- 貯金500万円を達成には、収支の把握、無駄遣いを減らす、先取り貯金の実践、副業で収入を増やす、資産運用をするという方法がある
- 貯金500万円の資産運用にはローリスク・ミドルリスク・ハイリスクの商品がある
- お金の相談はマネーキャリア相談のファイナンシャルプランナーがおすすめ
でした。
500万円を貯金することは、決して簡単なことではありません。
家計の見直しからはじめて、長い時間をかけてコツコツと貯金に励みましょう。
そして、すでに500万円の貯金がある人はさらに貯蓄を増やすために、資産運用にも挑戦できるとよいですね。
今のうちから貯金について意識を高めて、将来の安心できる生活に繋げましょう。
ほけんROOMでは、このほかにも、貯金に関する記事をたくさん掲載しています。
ぜひ、ご覧ください。