独身で迎える老後が心配?男女別の一人暮らしの老後の生活費を解説

年齢を重ねるうちに不安になる独身で迎える老後のお金。老後の生活費を把握して、どのように貯蓄するかを決めることが不安の解消につながります。この記事では、独身の老後の生活費について、男女別に生活費を解説。貯蓄方法もご紹介しています。

独身世帯が老後に必要な生活費はいくら?男女 生活状況別に解説

老後の生活を考えると何かと不安が多い独身世帯。


特にお金の不安を強く感じている人も少なくないでしょう。


しかし、お金の不安は、数字で把握して対策をすれば安心に変えることができます。


そこで今回のこの記事では、「独身世帯の老後の生活費」について、

  • 男女別の独身の老後の生活費と収入額
  • 老後の必要額
  • 老後資金の作り方

以上のことを中心に説明します。


この記事を読んでいただけたら、老後に必要な生活費が分かり、お金の不安がなくなります。


ぜひ最後までご覧ください。


独身世帯が老後に必要な生活費は平均15万円

独身世帯の老後に必要な生活費をご存じでしょうか?


平均的な高齢独身世帯の生活費は、15万円です。


ここでは、

  • 独身の老後の生活費の平均的な生活費と収入額
  • 独身女性の老後の生活費と収入額
  • 独身男性の老後の生活費と収入額

について詳しくご紹介します。

独身世帯の老後の平均的な生活費と収入額

平成29年の総務省「家計調査報告(家計収支編)」によると、高齢単身の生活費は、平均149,602円です。

内訳は下記のようになっています。
項目金額
食料36,378円
住居18,268円
光熱・水道13,109円
家具・家事用品4,780円
被服及び履物3,766円
保険医療8,286円
交通・通信14,405円
教養娯楽17,082円
その他の消費支出33,528円
合計149,602円

一方、収入額はいくらでしょうか?

老後の収入は、年金がベースになります。
  • 厚生年金の平均受給額:147,051円
  • 国民年金の平均受給額:55,615円
厚生年金か国民年金かで、収入額には大きく差がでます。

独身女性の老後の生活費と収入額

では、女性の場合はどうでしょうか?


実は、老後の月々の生活費に男女差はほとんどありません。


「家賃の支払いがあるか」「趣味にどの程度お金がかかるか」によって差が生じると考えられます。


そのため、独身女性の老後の生活費も、約15万円を基準に考えるとよいでしょう。


老後の収入は、男女差が大きいです。


平均だけを見ると、平成28年度厚生年金保険・国民年金事業の概況によると、厚生年金の65歳以上女性の受給平均額は、10,8776円です。


これだと約4万円不足となります。


不安になってしまうかもしれませんが、女性は、この数字をそのまま受け取ることはありません。


なぜなら、この数字には、結婚後退職して専業主婦になった女性も含んだ金額だからです。


独身女性なら、ずっと働いてきた方が多いでしょう。


それであれば、厚生年金の受給額はもっと増えると考えられます。


心配なのは、女性で自営業をしていたケース。


この場合は、国民年金の受給となりますが、国民年金の平均受給額は5,5万円です。


年金だけでは、月9万円もの不足となるため、積極的にお金を作る必要がありますね。

独身男性の老後の生活費と収入額

独身男性も、老後の生活費は、基本的には、女性と同じ約15万円と考えられます。


男性の厚生年金の平均受給額は、65歳以上で174,535円


会社勤めで平均的な稼ぎだった方は、老後の生活費はそこまで心配しなくてもよさそうです。


「少し豪華なマンションに住みたい」「お金のかかる趣味がある」という場合は、それぞれに応じて資金作りをしておけば、快適な老後ライフが過ごせるでしょう。


男性も女性と同様に、国民年金だけに加入していた場合は、年金収入だけでは生活が維持できません。


ほかに資金を構築しておく必要があります。


独身男性は、お金の心配より「料理ができない」「掃除がおっくう」など生活そのものに不安を感じる人が多いです。


また、ご近所とのつきあいが浅いことも不安材料になりやすいです。

独身世帯が必要な老後資金の額

老後資金の額は、

月々の生活費×12(ヶ月)×65歳以降の年数

で求められます。


しかし、65歳以降何年あるかは予想ができないため、仮に、平成29年簡易生命表の平均寿命を基準に考えてみましょう。

  • 女性は65歳以降の年数:22年
  • 男性は65歳以降の年数:16年


月々の生活費を15万円として計算すると、必要な老後資金の額は、

  • 女性は3,960万円
  • 男性は2,880万円

となります。


年金がありますから、すべてを自力で用意することはありません。


年金受給額との差で計算してみてください。

老後の不安を無くすためにも現役時代からの老後資金の貯蓄が必要

老後資金はあくまで平均的な数値でしか予測ができないため、自分におきかえて計算することが大切です。


そして、ゆとりをもって貯蓄しておくと、不安なく老後を迎えることができます。


老後の不安を解消する老後資金の貯蓄方法として、

  • iDeCoや個人年金保険の私的年金
  • NISA・つみたてNISAの積み立て投資

をお伝えします。

iDeCoや個人年金保険などの私的年金の活用

老後に受け取れる資金の作り方としては、私的年金を活用するのも人気の方法です。


iDeCoや個人年金保険があります。


iDeCoとは、「個人型確定拠出年金」のこと。


公的年金とは別に、個人で加入する私的年金です。


仕組みとしては、公的年金と同じで、掛け金を積み立てて老後に年金として受け取る制度。


公的年金と違う点は、掛け金を運用して運用益が得られる可能性がある点です。


定期預金、保険商品、投資信託の中から自分で運用方法を選択する必要があります。


また、掛け金、運用益、受け取る際など、税制上優遇されるため節税にもつながります。


個人年金保険は、生命保険が付帯された私的年金です。


iDeCoと同様に掛け金を積み立てて、年金として受け取ることができます。


個人年金保険は、投資として運用できるタイプのものもありますが、年金額が決まっている定額年金タイプを選ぶ人が多いです。


独身だと生命保険商品には必要性を感じない人が多いかもしれません。


しかし、個人年金保険は私的年金の一種なので、老後資金を構築が第一目的。


定期預金で貯蓄するより返戻率が高いため、貯蓄目的での利用する人が多いのです。

NISA・つみたてNISAを活用した資金の積み立て

NISA・つみたてNISAは、積み立て運用して、老後資金を増やす方法です。


それぞれ非課税枠があり、税制上の優遇があります。


ただし、NISAとつみたてNISAは、どちらか一つしか利用できません。


違いは、非課税額、非課税期間、取扱い可能な投資商品にあります。


項目NISAつみたてNISA
非課税額上限年間120万円年間40万円
非課税期間5年20年
投資商品上場株式、投資信託、ETF、REIT、ETN投資信託


どちらが良いか迷うかもしれませんが、運用期間が長いほど月々の積立額は少額で良いことを覚えておくといいでしょう。


  • 資金に余裕があり年間40万円以上投資をしたい
  • 投資商品が投資信託以外にある

このように資金に余裕があり明確な目的がある場合は、NISAを選ぶと良いです。


  • 月3万円以下で貯蓄したい
  • 投資商品にこだわりがない
  • 投資初心者

このような人には、つみたてNISAをおすすめします。


NISA・つみたてNISAは、先ほどご紹介したiDeCoや個人年金保険とは違い、年齢ではなく期間で受け取るタイミングが決まります。


そのため、退職金代わりに出来る他、旅行などのイベントに合わせて積み立てる人も少なくありません。

まとめ:独身世帯の老後に必要な生活費について

独身の老後の生活費について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。


この記事のポイントは、

  • 独身の老後の生活費は、約15万円
  • 独身女性の老後の収入平均は、厚生年金10,8776円、国民年金55,000円
  • ただし独身女性の厚生年金受給額はもう少し多い可能性が高い
  • 独身男性の老後の収入平均は、厚生年金174,535円、国民年金55,000円
  • 老後の生活費の必要額は、女性は3,960万円、男性は2,880万円
  • 老後資金の貯蓄方法には、iDeCo、個人年金保険、NISA、つみたてNISAなどがある

でした。 


老後の生活費は、現役時代から貯蓄をすることでゆとりが生まれます。


ぜひ、今のうちから資金作りをスタートされてください。


ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、是非ご覧ください。 

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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