家計管理を夫に任せればストレスが減る!?夫婦でのお金の管理を考えよう

実は妻より夫が家計を管理した方が貯蓄できる場合があることをご存知でしたか?しかし、夫の家計管理が離婚やDV等ストレスに繋がる可能性もあります。ここでは夫が家計管理するメリットデメリット、夫・妻どちらか一方が家計管理する場合のストレス対処法や家計管理の割合を解説します。

家計の管理は夫、妻のどっちがするべき?



夫が家計の管理をしてくれないが、夫が家計の管理をした方がいいのではないのか。と悩まれている方もいらっしゃると思います。


実際に周りの人が夫の方が家計を管理していると聞くと、このままで良いのか?と不安になるのではないでしょうか。


ある調査では、実は夫が家計管理をしている家庭の方が、妻が家計の管理をしている家庭よりも貯蓄額が多いというデータが出ているのです。


この記事では 

  • 夫婦共同で家計を管理するメリット
  • 夫が家計を管理するデメリット
  • 家計を管理する割合
  • 夫が家計を管理する場合の問題点
  • 夫が管理する場合の対処法

 について、詳しく紹介します。


この記事を読んでいただければ、夫が家計の管理をするべきなのかという点について、メリットとデメリットを紹介するので、家計の管理方法を検討する手助けになるかと思います。ぜひ最後までご覧ください。

家計管理は夫がする方が貯蓄できる?家計管理の4つのパターン

まず最初に、家計を管理する4つのパターンを見ていきましょう。

  • 妻が家計を管理して、夫は小遣い制
  • 夫が家計を管理して、妻は生活費制
  • 夫婦で費目ごとに分担する
  • 夫婦で共用口座を作って管理する

実際のところ、妻が家計を管理するパターンが多く、次いで夫が管理するパターン、夫婦で管理するパターンとなっています。


基本的に家計管理は誰が担当しても構わないのですが、貯蓄できているパターンはどれかというと、夫が家計管理したパターンとなっています。


一方、夫婦で管理しているパターンは最も貯蓄が少ない傾向にあり、先ほどの夫が家計管理しているパターンと比べると、平均で200万円以上も差があるようです。


なお、夫が家計管理をしているパターンで上手くいっているケースは、夫が凝り性でリサーチが得意といった特徴があります。

夫もしくは夫婦で家計を管理する割合

労働政策研究・研修機構が行った調査結果「第4回 子育て世帯全国調査」が発表されました。

夫もしくは夫婦で家計を管理する割合(%)
夫が管理夫婦で管理
2012年9.917.0

2014年

11.317.2
2016年12.920.4
ちなみに2016年の妻が管理する割合は61.2%で、やはり多いように思えますが、前回の2014年には65.5%でしたので、約4%もダウンしているのです。

それに比べて夫が管理する割合は年々ポイントを上げているのが分かります。

夫が管理すると回答している中でも、妻が専業主婦の割合が18.0%で共働きの割合は7.4%と差が出ています。
共働きの場合は、財布が別々の場合の方が多いようです。

一昔前の日本ですと、夫はお小遣い制で、妻が家計の管理をするのが当たり前でしたが、最近では女性も子育てをしながらも働きに出ることや、男性が家事をするようになるなどしている中で、家計管理の方法も変化しつつあるのです。

夫が家計を管理するメリット

では、夫が家計を管理するメリットとしては、どのようなものがあるのでしょうか?


例えば以下のような例があります。

  • 妻のストレスが減る
  • 家が心地良くなり、家族で過ごす時間が増える
  • 夫が節約や貯蓄を意識するようになる
  • 夫が収入を増やす努力をするようになる
妻が家計管理していると、節約の意識が妻だけになってしまい、ストレスを感じているという方も多いようです。

ですが、夫が家計を管理することで、夫自身も節約や収入アップの意識が高まり、妻と共通の意識が持てることは、日々の生活や将来の貯蓄において大きなメリットとなるでしょう。

夫の生活費に対する理解が深まる

夫が家計に無頓着だと、節約意識もなく無駄遣いをしてしまいがちですが、夫が家計を知ることで、夫自身も節約意識が身に付くのです。


男性は女性よりも「お金の見える化」を率先して行う傾向があります。 


女性に比べて男性は目に見えるものしか信用しない性質があるので、夫が家計の現状を知ることで、どのくらい家計が厳しいかを把握し、節約の必要性やお金の使い方を見出せるのです。 


お金の見える化=節約・貯蓄のカギです。

夫の収入を増やす意識が高まる

夫が家計管理をすることで、どのくらい家計が厳しいのかを目の当たりにします。

妻が家計管理をしていた場合、妻から家計が厳しいと言われても、「これだけ稼いでいるのに足りないなんてやりくりが下手なのでは」などと誤解してしまいがちになります。

一方、夫に家計管理を任せることで収支が明らかになり、節約だけでは貯蓄が増えないことを認識します。

そして、自分が何とかしなければ、収入を増やさなければと思うようになるようです。

夫が家計を管理するデメリット

夫が家計を管理するということは、デメリットも生じます。


例えば以下のような例があります。

  • 旦那の給料が把握できない
  • 旦那が毎月何に浪費しているのかが分からない
  • 妻が友達とのランチなどの交際費を貰いづらい
  • 病気や葬儀など、急な出費がある場合
  • 日用品などが値上げされ生活費が苦しくなる場合
生活をしていると、急な出費は意外と多いものです。

結婚当初の時点で、事前に家計管理について夫婦で話し合うと良いでしょう。

意思の疎通ができないとストレスが溜まる

夫婦どちらかが管理する場合は、一人でお金のやりくりを決めるので問題はないのですが、夫婦で管理するとなると金銭感覚が合わない場合にストレスが溜まってしまうことがあります。


夫婦でも、育ってきた環境や育ち方によって金銭感覚が違うのは当然のことです。

しかし、この問題を放っておくとストレスが溜まってしまいます。


金銭感覚が合わない場合は、夫婦で話し合うことが必要です。

話し合うことで意思の疎通を図ることが大切です。

管理が曖昧になる

相手がやってくれているだろうという無責任さや、思い違いで管理が行き届かない場合などは、ミスをして管理が曖昧になることがあります。


生活費は共同口座に入れているから。と言って、残りの分を好き勝手に使ってしまっている場合があります。

それは相手も貯金しているだろうしという安心感からくるものです。

しかし、蓋を開けてみれば貯蓄額は、ほぼゼロ。ということもあるので、細かいところも話し合うことが必要です。

夫が家計を管理するとストレス・離婚・DVが増えるのか

夫が家計を管理すると、離婚やDVに繋がるという場合もあります。


妻にも別に収入があれば良いのですが、専用主婦の場合ですと無収入なので、生活費を最小限しか渡さず、妻へのお小遣いの余裕を与えない男性もいます。

そして、離婚原因としては、ご主人が自由に使えるお金が多い分、浮気などに使いこんでしまう場合があるからです。


どちらも、夫婦間で話し合いの場を作り、お金の使い道についての情報を共有することが大切です。

専業主婦だと小遣いを渡さない”経済的DV”

経済的DVとは、妻(または夫)など親しい関係にあるものに対して、生活費を少額しか渡さずに、自分の意のままに操ろうとすることです。
身体的暴力と同様に、精神的に追い詰めて相手を支配するために利用されます。

夫が管理すると、毎月の生活費の予算をキッチリと決めて、予備費を一切作らないようにする傾向があります。
しかし、家庭内には突然の出費はつきものですし、その余白部分を貰えないのは、かなり厳しいのです。

夫がお金を持つことで浮気の可能性が

男性が家計の管理をすると、お小遣い制の男性に比べて余分にお金を持つことになってしまいます。

そのため残念ながら、その余分にあるお金で、趣味や浮気などに充ててしまうご主人も中にはいます。


浮気をした男性は、自由に使えるお金を失いたくない為、妻には家計管理を絶対にさせません。

そして、給料明細や貯金額、ご主人が毎月使う金額などを見せてほしいと妻がお願いしたとしても、何らかの理由を付けて断られ、全て不透明になってしまいます。

対処法はしっかりと話し合いで決めること

これらを避けるためには、まずはしっかりと夫婦でのコミュニケーションをしっかり行うことです。


夫婦間で話し合いの機会を持ち、お金の管理について詳しく決めることが大切です。


どちらが管理しても良いのですが、夫(もしくは妻)が管理すると決めた段階で、お互いに家計に関心を持ち、毎月いくら貯蓄に回すか、生活費はいくらで設定するか、どこを節約するのか、ローン計画などを、夫婦で話し合って決めると良いでしょう。

夫が家計を管理して上手くいくためのポイント・ルール設定とは

では、夫が家計管理をしていくと決めた場合、上手くいくためのポイントやルールはどのようなものがあるのでしょうか?


前に述べたように、お金の管理については夫婦でのコミュニケーションをしっかり行うことが前提です。


「夫に任せていて、てっきり貯蓄できているものが実はできていなかった」などといった事態にならないためにも、ここからは具体的なポイント・ルール設定について、解説していきます。

適切な小遣いを設定する

まず最初に、夫婦ともに適切な小遣いを設定することです。


小遣い制度は夫のみ、妻のみといったどちらか一方だけでなく、夫婦ともに設定しておくのがポイントです。


夫婦ともに小遣い制がきちんと実行されていれば、収入と支出全体が把握しやすく、小遣いは金額が決められているので、貯蓄しやすくなります。


なお、小遣いの額を低く設定してしまうと不満を感じやすくなりますので注意が必要です。


さらには、小遣い制の場合、小遣いで使える範囲をあらかじめ決めておくと良いでしょう。

貯金は共同か各自かをしっかり検討する

夫に家計管理を任せる際、貯金は共同でするのか、各自でするのかを前もってしっかりと検討しておきましょう。


特に共働き前提の夫婦の場合、共有口座を設けて、そこにお互いが家計費を出し合う形をとっている方も多いのではないでしょうか。


その場合、前もって貯蓄の方法について決めておかないと、貯まっていると思っていたのに貯まっていなかったといったトラブルが起こる可能性があります。


教育費や老後の費用などについても後々もめやすいので、よくよく検討しておく必要があるでしょう。

夫婦内のコミュニケーションをとる

結局のところ、家計管理で重要なのは、夫と妻のどちらが主導権を握るかといったことではなく、家計の状況をお互い把握し協力していくことです。


夫が家計管理をしている場合、妻はノータッチとならぬようにしたいものです。


家計の情報を共有しないと、管理をしていない妻の方が当事者意識を持ちづらくなってしまう場合があります。


結果、ムダ遣いをしてしまったり、夫婦で協力できなかったりすると、貯金が増えにくくなります。


というわけで、夫婦内でのコミュニケーションは普段から円滑にしておきたいものです。

参考:夫が家計管理をわかってない、または妻の家計管理にうるさい場合

「子供の教育費のことを考えたら、そんな贅沢できるはずないのに、もっと考えて欲しい」

「ペットボトル飲料はスーパーで買った方が安いのに、何でコンビニで買うの?」


家計管理を夫婦のどちらか片方がやっていて、このようなトラブルがある場合、夫婦両方がバランスよく家計管理に介入することが大切です。


確かに、家計管理は細かすぎてもおおざっぱすぎても上手くいかず、ちょうどいいバランスで関わるというのは難しいかもしれません。


なので、細かい計画を立てるのが得意な方が家計管理をメインで担い、住宅ローンを組む、車を購入するなどといった大きな支出時はもちろんのこと、1年に1回、年度の変わる3月もしくは4月に昨年の家計についての確認と、来期の予算組みについて話し合っておくことをおすすめします

まとめ:話し合って夫・妻、もしくは夫婦で家計の管理をしましょう

家計の管理は妻でなく夫がするべきなのか?について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?


今回の記事のポイントは

  • 現在、半数以上の家庭で妻が家計管理をしているが、実は夫が家計管理をした方が貯蓄しやすい
  • 夫が家計管理すると、夫の生活費への理解が深まったり、収入を増やそうという意識が高まるメリットがある
  • 一方、夫が家計管理することで、妻が夫の収入を把握できない、趣味や浮気にお金を使ってしまう、経済的DV、さらには離婚につながってしまうというデメリットもある
  • 家計管理を上手くするコツとしては、適切な小遣いを設定することや、貯金はどのようにしていくのか前もって検討しておくことが挙げられる
  • 家計管理はどちらが主導権を握るにせよ、夫婦でコミュニケーションをとり、協力しながら進めていくことが重要である
でした。

妻が管理しても夫が管理しても、共同で管理するとしても、それぞれにメリットとデメリットが生じます。

しかし、共通するのが「夫婦でしっかりと話し合いをすること」です。

今現在、お金が貯まらない、家計の管理にストレスを感じている。そういった方は、一度話し合って家計管理の見直しをしてみるのはいかがでしょうか?

ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひ参考になさってください。

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