更新日:2020/05/24
共働きの家計管理は注意が必要!理想の家計簿・家計管理方法とは?
共働き夫婦の家計管理は、よく注意しないと支出ばかり増えてしまいます。夫婦でしっかり家計内訳の状況を把握・管理して、ストレスない家計管理をしましょう。ここでは共働き夫婦の家計管理のコツや、お金を貯める方法、お小遣い制度はどうするか、夫婦のルール作りを解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 共働き夫婦は貯金しづらい!?お金を貯める方法・家計管理方法とは
- 共働き夫婦の収入はいくら?平均年収は?
- 共働き夫婦は家計の状況・家計簿を共有しよう
- 共働きの家計やりくりの基本は支出の把握から!
- 共働き夫婦家計簿の例|3人家族の場合
- 共働き夫婦家計管理の秘訣|家計管理は誰がするべきか
- 共働き夫婦家計管理の秘訣|夫婦でストレスのないルールを作ろう
- 共働き夫婦はルールだけでなく目標貯金額を設定するのがおすすめ
- 共働き夫婦家計管理の秘訣|お小遣いはどれくらいに設定する?
- 共働きの家計管理に困ったらお金のプロ(FP)に相談しよう
- まとめ:共働きの家計管理は夫婦で!貯蓄の目的や支出内訳は共有しよう
目次
共働き夫婦は貯金しづらい!?お金を貯める方法・家計管理方法とは
共働き夫婦は収入が2人分あるため、貯金が多い、多くできるというイメージを持つ人は多いのではないでしょうか。
しかし、実際のところ、共働き夫婦は貯金がしづらいのです。
「相手はきっと貯金をしてくれている」
「収入が多いのだから、自分の分は多少使っても平気だろう」
なんて考えたりや行動したりしたことはありませんか?
実は、その薄い危機感や多忙で追いつかない家事による多額の支出、夫婦間でのお金の話し合いの有無が、貯金しづらい原因となっている可能性が高いのです。
そこで、この記事では「貯金の方法や家計の管理方法について」
- 共働きの家計管理が上手くいかない理由
- 家計やりくりのはじめかた
- 理想的な家計管理者
- ストレスフリーなルール作り
- お小遣いの設定金額
- お金の専門家への相談窓口
以上のことを中心に解説していきます。
この記事を読んでいただければ、共働き夫婦における家計管理のやりくりや上手な貯金の方法が理解できるかと思います。
ぜひ、最後までご覧ください。
共働き夫婦の収入はいくら?平均年収は?
総務省が2018年に行った家計調査によると、共働き夫婦の1ヶ月の収入は60万6,665円、平均年収は727万9,980円です。
勤労者世帯は月52万5,095円、年収630万1,140円なので、共働き夫婦の方が年額で97万8,840円も多い計算になります。
しかし、実際には約730万円の収入を得ている共働き夫婦はそう多くありません。
配偶者がいる女性の就労形態のうち、正社員は約32%、パートやアルバイトである非正規社員は約45%です。
年収を103万円までに抑えて、扶養に入りながら収入を制限して働いている女性が多くいるため、平均年収に満たない世帯が出てくるのです。
共働き夫婦は家計の状況・家計簿を共有しよう
- お互い仕事が多忙でお金の話をしっかりする時間が無い
- 話し合わなくてもお互い収入がありそれぞれが買い物をしても生活に困らない
- 相手が貯金をしてくれているだろうと勝手に思い込んでいる
共働きの家計やりくりの基本は支出の把握から!
まずは、「どのようなことにどれくらいのお金を使っているか」ノートに書き出して支出を把握することからはじめましょう。
それが出来たら、今度は予算を組み立てていきます。
理想の家計を保つためには「2:6:2の法則」という黄金比率が存在します。
この割合を手取り月収で「貯金:生活費:自己投資」に当てはめると、使える予算が見えてくるのです。
例えば手取り25万円の場合では、「貯金50,000円:生活費15万円:自己投資50,000円」となります。
さらに生活費の内訳の目安は、同じく手取り25万円の場合、以下の通りです。
生活費内訳 | 金額(割合) |
---|---|
住居費 | 50,000円〜75,000円(20〜30%) |
食費 | 25,000円〜37,500円(10〜15%) |
光熱費 水道代 通信費 | 25,000円(10%) |
被服代 美容代 | 12,500円(5%) |
交際費 | 12,500円(5%) |
生活用品費 雑費 | 7,500円(3%) |
保険料 | 5,000円(2%) |
最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れると勝手にお金が貯まってくれるという便利なやり方です。家族の構成や生活スタイルにより生活費の内訳は変わってきますが、この黄金比率を目安に家計を組み立ててみましょう。
共働き夫婦家計簿の例|3人家族の場合
生活費内訳 | 金額 |
---|---|
住居費 | 79,000円 |
食費 | 54,000円 |
光熱費 | 22,000円 |
保険料 | 22,000円 |
被服理容費 | 16,000円 |
レジャー費 | 39,000円 |
生活用品費 | 12,000円 |
子供用 衣服・雑貨費 | 6,000円 |
教育関係費 | 7,000円 |
子どもの医療費等 | 2,000円 |
共働き夫婦家計管理の秘訣|家計管理は誰がするべきか
- 夫婦で一緒に管理する
- 妻が管理をし、夫は小遣い制
- 夫が管理をし、生活費を妻に渡す
- 生活費を折半したらあとはそれぞれが管理をする
- 共同口座に一定の金額を入れて生活費として管理する
共働き夫婦家計管理の秘訣|夫婦でストレスのないルールを作ろう
夫婦で家計管理をする際にはお互いにストレスなく協力していきたいですよね。
そこで大切なのが、明確なルールを作ることです。
ルール作りのポイントは、以下の通りです。
- お互いの貯蓄額や家計の予算を見える化して共有する
- 家計に関する疑問点は”その場で”解決することを心がける
予算をお互いに把握していれば、予算以上は使わないように夫婦間で協力することができます。
この時、相手の出費が気になりがちですが、そうではなく「いくら貯められたか」という貯蓄の方に目を向けてみることが大切です。あらかじめ決めた金額を貯金したらあとはお互い自由に使おう、と考えてストレスなく貯金をしていきましょう。
また、ルールを決めていても、生活する中で「これはどちらの負担になるのだろう」と疑問が出てきた場合は”その場で”解決することが大切です。
特に結婚して間もないときは、独身気分が抜けなかったり、金銭感覚のずれなどから疑問を持つことが多くなります。
「どちらかに負担が偏っていないか」「家計の共通費から出してもよい項目に相違はないか」など、月に一度は話をする機会を設けてみましょう。
共働き夫婦はルールだけでなく目標貯金額を設定するのがおすすめ
ルールの他に、年間の貯金額の目標を立てることもおすすめです。
手順は以下の通りです。
- 年間の手取りから支出を引いた金額を参考にしながら、目標額を設定する
- 実現可能かよく検討した上で、毎月とボーナス時の積立額を決定する
- できれば自動積立の口座手続きを行う
例えば、夫婦で年間合計100万円貯金しようと目標設定するとしましょう。
そうすると、毎月5万円とボーナス時40万円を貯金すれば、目標が達成できる計算になります。
目標を設定したら貯金は”先取り”で
「先取り貯金」とは給料が入ったと同時に貯金をすることで、自動積立もこの一種です。残額を貯金にまわしてしまうと、毎月一定の金額を貯金することが難しくなるので、先に貯金をしてしまうことがポイントです。共働き夫婦家計管理の秘訣|お小遣いはどれくらいに設定する?
収入によって各家庭お小遣いの金額は異なると思いますが、どれくらいを目安に設定するとよいのでしょうか。
夫の小遣いは、新生銀行による「2018年サラリーマンお小遣い調査」で、子どもがいない場合、月平均3万5,005円、子どもがいる場合で平均3万2,554円です。
妻の小遣いは、株式会社ビズヒッツによる「妻のお小遣い額とその使い道についてのアンケート調査」で、平均2万4,671円と結果が出ています。ちなみに専業主婦の場合は平均7,876円と共働きの妻より大きく下回っています。
しかしこれはあくまで参考程度にすることがポイントです。自分の家計における住宅費、子育て費用、老後の費用など、将来を見据えた家計収支を考えて、自分の家計に合ったお小遣いの金額を設定するとよいでしょう。
また、貯金をしたいからお小遣いを減らそうという考え方はおすすめできません。自由に自分で使えるお金が減ることは、夫婦それぞれのストレス増加に繋がるためです。
そのような場合には、収入を増やせるように働き方を見直したり、支出を減らす工夫をしてお互いに我慢しすぎないようにすることが大切です。
共働きの家計管理に困ったらお金のプロ(FP)に相談しよう
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まとめ:共働きの家計管理は夫婦で!貯蓄の目的や支出内訳は共有しよう
- 家計管理のコツは夫婦で家計を”共有”すること
- 家計のやりくりは支出を把握することから始める
- 家計の管理は夫婦一緒に行うことが理想的
- 家計は見える化して話し合いは定期的に、疑問はその場で解決する
- 小遣いの平均は参考までにして、自分の家計に合った金額に設定する
- お金に関しての相談はマネーキャリア相談へ