住宅ローンを500万円上乗せする条件と利用方法!注意点4つを紹介

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住宅ローンを組んで念願のマイホームを建てて生活をしている場合に、経年劣化や増改築などで新たな住宅資金が必要となり住宅ローンの借入金額を後から増やしたい事情が出てくる場合があります。今回は住宅ローンを500万円上乗せする上での条件と利用方法を解説していきます。

▼この記事を読んでほしい人
  • リフォームで住宅ローンの借入金額を上乗せしたい人
  • 住宅の諸費用でローンの借入金額を上乗せしたい人
  • 住宅ローンの上乗せについて知りたい人
  • 住宅の購入を考えている人

内容をまとめると

  • リフォームで住宅ローンの上乗せが出来る
  • 住宅関係の諸費用で住宅ローンの上乗せが出来る
  • 返済比率は25%以下が理想
  • 労金住宅プラス500が住宅ローンの上乗せに良い
  • リフォームローンや諸費用ローンでの上乗せもできる
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住宅ローン500万円上乗せは可能か?ケース別に紹介


住宅ローン500万円上乗せは可能なのでしょうか?住宅ローンを組んで返済をしていく中でリフォームなどにより後から住宅資金が必要になる場合があります。
ここではケース別に500万円を基の借入金額に上乗せすることが可能かを見ていきましょう。今回解説するケースは以下の4つです。
  1. 住宅以外の用途では利用できない
  2. リフォーム費用には利用できる
  3. 諸経費には利用できる
  4. 返済比率が高いと審査に通らない
このように住宅以外の用途では利用できません。また、リフォームや諸経費に関しては住宅ローンの借入金額上乗せをすることが可能です。ただし、後に解説する労金住宅プラス500は例外として家財購入費にも利用できます。


それでは、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

ケース①:住宅以外の用途では利用できない

住宅ローンを500万円上乗せさせるためには、住宅以外の用途では利用できません。住宅以外の用途とは以下のようなものがあります。

  • 単純にお金を借りたい
  • 車の購入費の為に借りたい
  • 子供の学費を払う
  • 借金をまとめる
  • その他、住宅に関係のない使途
以上のような場合は、住宅ローンの上乗せをすることは出来ません。当然ですが住宅ローンの名目で金融機関などからお金を借りることになるので住宅以外の用途では借入金額を上乗せすることが出来ないのです。


住宅ローンは、住宅購入費が高額なため借入金額が他のローンに比べて高くなりますが利率は低いです。利率が低いのは高額の金額を長い年月で返済していくため住宅ローンとしての用途がある前提です。それを住宅以外の用途で住宅ローンの低い利率で借り入れをすることは出来ないのです。


住宅ローンの上乗せを、住宅以外の用途でしようとしても審査には通りませんので、もしそれを考えている人がいる場合は他の方法を探してみてください。

ケース②:リフォーム費用には利用できる

住宅ローンを500万円上乗せするには住宅用途にしか利用できないと解説しました。そして住宅用途の一つにリフォーム費用があります。自分の住宅をリフォームするために住宅ローンを上乗せするのは住宅用途になります。


住宅ローンの上乗せの一つには「自宅にかかわる増改築資金」として定められています。増改築とはいわゆるリフォームの事でありリフォームのために住宅ローンを上乗せすることは出来ます。


リフォームをするにも、内容によっては数百万円または数千万円が必要となります。住宅はどうしても経年劣化するものですので、自分の住宅をリフォームしたい方は住宅ローンの上乗せも検討しましょう。リフォームに対してはリフォームローンという種類のローンもあります。

ケース③:諸経費には利用できる

もう一つ、住宅ローンの上乗せが出来るものの一つとして住宅用途にあたるのが、住宅に対する「諸費用」です。諸費用とは主に以下の4点があります。

  • お借換にかかわる費用
  • 登記費用
    火災保険料、地震保険料
  • 事務取扱手数料
  • 収入印紙代
借換とは、昔の固定金利より安くなった固定金利で借り換える事や金融機関を変えて住宅ローンを組みなおすことをいいます。また、住宅を購入した際には所有者や住宅情報を登記しなければいけませんし保険にも入らなければいけません。その他にも事務取扱手数料収入印紙代と住宅を購入するには諸費用が必ず必要になります。


以上のような諸費用はリフォームと併せて住宅関係の用途として認められます。こういった諸費用についても住宅ローンの上乗せをすることが出来ますので必要な方は検討してみるのも良いかもしれません。諸費用に対しては諸費用ローンという種類のローンもあります。

ケース④:返済比率が高いと審査に通らない

ケース①~③で住宅ローンの上乗せが出来るケースを解説しましたが、ケース①~③でも住宅ローンの上乗せ申込みの審査に通らない場合があります。それが、申し込んだ新たな借入金額の返済が元の住宅ローンの返済と併せて返済比率が高いと審査に通らない可能性があります。


返済比率とは、年間で返済する金額が年収に対してどれくらいの割合になっているかを表す指標です。返済比率は25%以下が理想とされています。しかし、金融機関によって異なりますが年収が400万円未満だと返済比率が25%~30%で審査に通ると言われています。また、年収が400万円超だと返済比率が30%~35%で審査に通ると言われています。


この審査基準における返済比率の数値はあくまでも借入限度額であり実際にそれだけ借りれるかどうか、そこまで借りても大丈夫と思うのは間違いです。後に開設しますが返済比率は25%以下が良いとされています。

年収500万円世帯の借入可能額は?


次に住宅ローンの借入可能額を解説していきます。住宅ローンには借入可能額というものがあり、この金額までの範囲で住宅ローンを組めるといった限度額のことを借入可能額や借入限度額といいます。この借入可能額の範囲で住宅ローンも上乗せをすることが可能です。

ここでは年収500万円世帯を前提として以下の2点について解説します。
  • 住宅ローンの借入金額を決めるポイント
  • 現実的な借入可能金額
まずは、住宅ローンの上乗せなどを考える場合はFPなどの金融に関するプロに相談するのが一番いいです。ただし、借入金額を決めるポイントや現実的な借入可能額を知り、自分と照らし合わせて今から住宅ローンを上乗せするにはどれくらい出来るのかを知るために参考にしてみてください。


それでは、詳しく見ていきましょう。

住宅ローンの借入金額を決めるポイント

住宅ローンの借入金額を決める主なポイントは以下の2点です。
  • 返済比率
  • 年収倍率
返済比率とは、前にも開設しましたがローンの年間返済額が年収に対してどれくらいの割合なのかをあらわす指標です。理想は25%と言われていますが審査としては35%以下まで通る可能性があります


年収倍率とは、年収に対してどれくらいの住宅ローン借入金額なのかを表す指標です。全国平均は約7倍となっており東京都など都心部になると年収倍率が高い傾向にあり平均を上げている要因です。例えば年収500万円で年収倍率7倍だと3500万円の借入金額が平均となります。

お金を貸し出す金融機関は他のローンと併せて、現在の年収や返済比率を審査して借入可能額を決定します。ただし、借入可能額は借り入れが出来るぎりぎりのラインになるため返済も現状で一番厳しいものとなります。借入可能額と無理のない借入金額は違うことには注意しておきましょう。

現実的な借入可能金額

返済比率などにより住宅ローン借入可能金額について解説してきましたが、借入限度額のギリギリを借りてしまうのはおすすめしません。返済比率は理想として25%以下と言われています。


返済比率25%で考えると、年収500万円だと年間の返済額は125万円です。月々の返済額は約10万円になります。そして利息も含めて35年のフルローンだと合計の借入可能金額は約3500万円です。従って、500万円を上乗せして住宅ローンを組む場合には初めに3000万円の住宅ローンから500万円を上乗せして3500万円の借入金額とすることになります。


返済比率30%まで、若しくは35%まで審査には通る可能性はありますが審査の通る目一杯を借りてしまうと住宅ローンの返済が生活の負担や返済不能のリスクが大きくなります。また、他の借入金などもあると更に返済リスクが増加するので返済比率は25%以下でおさえておくのがおすすめです。


くれぐれも返済が出来るからといってゆとりの無い返済計画を組まないように気を付けましょう。思っているよりも住宅以外での資金が必要になってくるものであり、ゆとりが無ければ返済不能になる可能性が極めて高くなってしまいます。

住宅ローン500万円上乗せする3つの方法


ここまでは住宅ローンの上乗せに関する概要を説明してきましたが、次に住宅ローンを500万円上乗せする具体的な方法について解説していきます。その方法は以下の3点です。
  1. 労金住宅プラス500を利用する
  2. 住宅ローン利用者専用のフリーローン利用する
  3. リフォームローンを利用する
以上の3点により行っていきます。同じ金融機関で住宅ローンを上乗せする以外にも、労金での上乗せや、住宅ローンとしての上乗せではないがフリーローンやリフォームローンを活用する方法もあります。


自分の目的や状況に応じてどの方法が一番適しているのかを見ていきましょう。それでは、具体的に解説していきます。

方法①:労金住宅プラス500を利用する

1つ目の方法は労金住宅プラス500を利用することにより上乗せすることです。労金とは、共済や労働組合が出資している非営利の金融機関で労働金庫のことをいいます。その労金から住宅ローン上乗せのプランとして出ているのが「労金住宅プラス500」です。

労金住宅プラス500の特徴については以下の点があげられます。
  • 住宅ローンに最高500万円までプラスできる!
  • 家財購入費も対象範囲
  • 返済期間は最長40年
  • 団体信用生命保険料が無料
  • ろうきんダイレクトによる一部繰上返済手数料が無料
リフォームや諸費用でしか住宅ローンを上乗せすることが出来ないと解説しましたが、労金住宅プラス500は家財購入費にも利用可能となっています。また、団体生命保険料や一部繰上返済手数料が無料なのも強い特徴です。

労金は、共済員や労働組合員にとって有利な条件でローンを組めたりできます。しかし、条件は共済員や労働組合員より悪くなってしまいますが一般の方でも利用することが可能です。また、非営利の金融機関ですので他の営利目的である金融機関より好条件で住宅ローンを組むことが出来ます。

住宅ローンの上乗せを検討する場合は、まず「労金住宅プラス500」を検討するのが良いでしょう。

方法②:住宅ローン利用者専用のフリーローン利用する

2つ目の方法は住宅ローン利用者専用のフリーローンを利用することにより上乗せすることです。各金融機関で住宅ローン利用者のみが申し込みをすることが出来るフリーローンがあります。住宅ローンとして上乗せはすることは出来ませんが審査が通ればトータルとしてローンの上乗せが出来ます。

しかし、フリーローンである以上金利も住宅ローンよりはかなり高いですし住宅ローンを抱えている状態でのフリーローンの審査は厳しいです。年収が上がっていたり貯蓄がある程度無いと審査には通りません。

条件が少し悪くても住宅ローンと同じ金融機関で借入金額を上乗せしたい、労金住宅プラス500の審査にはじかれてしまった、というような方は住宅ローン利用者専用のフリーローンを申し込み利用するのもいいでしょう。

方法③リフォームローンを利用する

3つ目の方法はリフォームローンを利用することにより上乗せすることです。リフォームローンとは住宅のリフォームに対してのみ利用できるローンです。住宅ローンの上乗せ審査に通らなかった人はリフォームローンを検討してみるといいでしょう。

しかし、リフォームローンも住宅ローンと比較すると金利が高いです。住宅ローンが変動金利1%未満の金利で組める可能性もありますが、リフォームローンは2~4%の金利が適用される可能性が高いです。金利が高いと長期的に見ると返済額もかなり大きく上乗せして返済しなければいけません。

出来る事なら金利は安く抑えるに越したことはございません。住宅ローン利用者専用のフリーローンと併せて、住宅ローンの上乗せ審査が通らなかった場合に考えてみるのが良いかもしれません。また、諸費用に対するローンとして諸費用ローンという種類もあります。

住宅ローン500万円上乗せする4つの注意点


最後に住宅ローン500万円上乗せする際の注意点を4つに分けて解説していきます。住宅ローンは借金です。借金である以上、住宅ローンに限らず必ず注意をしなければいけないことは多くあります。

今回は住宅ローンの上乗せに関する注意点を以下の4つに分けて解説します。
  1. 住宅ローン減税の計算が難しい
  2. 返済金額が増えて破綻する
  3. 審査に通らない
  4. 金利が高い
見てみると、このように住宅ローンに限らずローンを組む上で必ず注意しなければいけない基本的なことだと分かります。特に気を付けなければいけないのが2の「返済金額が増えて破綻する」です。最悪の場合は自己破産などをしなければいけなくなります。


投資や生命保険、そして不動産購入や住宅ローンの上乗せなどお金を動かすことには必ず注意点を抑えたうえで行動しなければいけません。今回の4つの注意点をしっかりと踏まえた上で当記事も参考にしてください。それでは、見ていきましょう。

注意点①:住宅ローン減税の計算が難しい

1つ目の注意点として住宅ローン減税の計算が難しいことにあります。住宅ローンを組んでいると年末調整や確定申告の時に住宅ローン控除を利用できます。そして住宅ローンを上乗せするとこの住宅ローン控除の計算が非常に難しくなります。

住宅ローン控除とは住宅ローンを組んでいる人を対象に減税がされる仕組みです。年間所得から住宅ローン金額により一定の金額を控除して実際の所得よりも減らして課税処理がされるため、前年の確定する所得税も安くなり、場合によっては住宅ローン控除で減った税金は現金で還付されます。

しかし、住宅ローンを上乗せすると違う条件の住宅ローンが一つになっており計算が複雑になってしまうのです。ただし、会社員だと年末調整の計算および提出は会社の総務などがやってくれます。確定申告をしている人も税理士に頼めば計算をしてくれるので書類の提出だけで済む場合が多いですので問題にならないかもしれません。

注意点②:返済金額が増えて破綻する

2つ目の注意点として返済金額が増えて破綻することです。もとにある住宅ローンに借入金額を上乗せするため当然ですが返済金額が増えてしまいます。そのことにより、月々の返済額も増えてしまい返済不能になって破綻するリスクがあります。

そういった返済不能になって破綻するリスクを回避するために以下の事を意識しましょう。
  • 返済比率は25%程度までにする
  • 年収倍率は5倍前後までにする
  • 他の借入金も含めてゆとりのある返済計画を立てる
以上の3点に意識をして、生活への負担を無理のない程度にしておくことにより返済不能になってしまう可能性は減ります。

住宅ローンも借金であり住宅ローンを上乗せするということは借金が増えると同じです。万が一返済不能になってしまうと自己破産などの債務整理を行わなければいけなくなるかもしれません。債務整理をするとブラックリストにも登録されてしまいます。

住宅ローンを上乗せするには返済金額が増えることにより破綻してしまうリスクについて注意が必要です。

注意点③:審査に通らない

3つ目の注意点は審査に通らないことです。住宅ローンを上乗せするということは新たな借り入れをすることになるので当然に審査があります。年収や貯蓄、他のローン状況などにより審査が通らず住宅ローンを上乗せ出来ない可能性があります。

審査に通らない理由として主に以下のような理由があります。
  • 年収倍率が審査基準を超えている
  • 返済比率が審査基準を超えている
  • 他のローンと併せて返済に無理がある
審査を行うのは金融機関です。金融機関からすると返済不能になる可能性が高い人にはお金を貸すことは出来ません。この3点からみて自分の借入可能額を事前にしっかり把握して申し込むことが必要です。

また、審査に通るまではリフォームなどの見積もりだけを取るようにしてください。審査に通らず違約金を支払わなければいけないところまで話を進めるのは危険です。そのためにもまずはFPなどの金融に関するプロに事前相談をするのがおすすめです。

注意点④:金利が高い

最後に4つ目の注意点は金利が高いことです。住宅ローンの上乗せや労金住宅プラス500で住宅ローンの上乗せが出来ればいいですが、住宅ローン利用者専用のフリーローンやリフォームローン又は諸費用ローンを組むと金利が高くなってしまいます

金利が高いということは長期間での返済金額がトータルとして多くなってしまいます。月々で見れば少ない金額でも長期になるとかなり金利によって多く返済しなければいけません。

住宅ローンを上乗せするには、ローンの種類や金利などを考慮して借入金額を上乗せする必要があるのかどうかをしっかりと考えて行動する必要があります。家族との生活や子供の将来、老後生活への準備なども考慮して無理のない返済計画を組み、間違いのない選択をするように心がけましょう。

まとめ:住宅ローンの相談はマネーキャリアへ


今回の記事では、住宅ローンを500万円上乗せする上での条件と利用方法について説明してきましたがいかがだったでしょうか。住宅ローンの上乗せは住宅の用途でしか利用できなくて、上乗せするための3つの方法についても解説しました。


しかし、住宅ローンの上乗せを審査して落ちてしまう人もおるのは事実で、ある程度自分が審査に通りそうかを知りたい方も多いと思います。そこでおすすめなのが、マネーキャリアのFP相談です。


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