住宅ローンの審査を通過する条件とは?審査基準や特徴を徹底解説

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本記事では住宅ローンの審査を通過する条件について解説した上で、住宅ローンの特徴や審査の基準と一連の流れもご紹介します。さらに住宅ローンの借り換えに際して審査を通過する条件が甘いおすすめな住宅ローンと、住宅ローンのよくある質問についてもご紹介します。


▼この記事を読んでほしい人
  • 住宅ローンを通過する条件について知りたい方
  • 住宅ローンの特徴について知りたい方
  • 住宅ローン審査の一連の流れについて知りたい方
  • 住宅ローンの借り換えに際し、審査を通過する条件が甘いおすすめな住宅ローンについて知りたい方
  • 住宅ローンのよくある質問について知りたい方

内容をまとめると

  • 住宅ローン審査において重要な審査項目は、完済時年齢・健康状態・担保評価・借入時年齢・年収の5つ
  • 住宅ローン審査の基準は金融機関によって異なるため、審査の甘さを考慮しながら検討することも重要
  • 住宅ローン控除は2022年に改正があるため、要注意
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目次を使って気になるところから読みましょう!

住宅ローンを通過する条件とは?


住宅ローンを組むためには、大前提として金融機関の審査を通過しなければなりません。審査の基準は金融機関によって異なるものの、以下の表の通り、重視される審査項目はほぼ共通しています。


◆融資を行う際に考慮する項目

審査項目としている金融機関の割合
完済時年齢99.1%
健康状態98.2%
担保評価98.2%
借入時年齢97.8%
年収95.7%

(参照:国土交通省「令和2年度 民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書」


本章では、住宅ローン審査における重要な条件について解説します。

条件①完済時年齢

一般的に住宅ローン借り入れの際には年齢制限が設けられており、そのうち完済時年齢は最も重要な審査項目になります。


完済時年齢とは住宅ローンの返済が完了する年齢の上限のことで、80歳までとしている金融機関が多数を占めています。しかし最近は晩婚化の影響もあり、完済時年齢の上限は徐々に引き上げられてきています。


なお、住宅ローンには借入期間の上限もあるため、この点にも着目しながらローンを組む必要があります。一般的な借入期間の上限は35年のため、例えば「30歳で申し込んで80歳で完済する」というようなローンは、返済年数の上限に引っかかるため組むことはできません。

条件②健康状態

住宅ローンの審査において、健康診断証明書等の提出は原則不要です。しかしながら多くの金融機関においては、団体信用生命保険(通称「団信」)の加入が融資の条件になっています。


団体信用生命保険とは、住宅ローン返済中に契約者に万が一のことがあったときに、住宅ローンの残高が完済される保険のことです。


団体信用生命保険に加入するには健康状態の告知(既往歴等)が必要なため、実質的に健康状態が住宅ローンの審査項目となっていると言えます。


万が一団体信用生命保険に加入できなかった場合には、住宅ローンの審査を通過できないため、ご注意ください。

条件③担保評価

担保評価とは、金融機関が担保となる不動産の価値を評価することです。


住宅ローンは基本的に長期の貸し付けになりますので、金融機関は融資をした際に担保設定をして、万が一借り主の返済が滞った場合には担保を売却して融資額を回収します。したかって、担保評価も住宅ローン審査の重要な項目になるのです。


住宅ローンにおいては、購入する不動産(土地と建物)が原則として担保になるため、購入する不動産の担保評価によって、審査通過率が変わってきます。築年数が経っている中古物件のケースでは、住宅ローン審査を通過できない可能性もあるため、注意が必要です。

条件④借入時年齢

住宅ローンの年齢制限には、前述の完済時年齢の他に借入時年齢も存在します。


借入時年齢とは住宅ローンの申込みができる年齢制限のことで、下限は18歳(※)、上限は70歳までとしている金融機関が多数を占めています。


※…民法の改正により、ほとんどの金融機関において2022年4月より18歳から住宅ローンを組めるようになりました。


一般的には、借入時年齢よりも完済時年齢の方が重視されます。とはいえ、比較的若い世代で借り入れをした方が審査では有利となるケースが多く、30代前半が最も審査に通りやすい年齢と言われています。

条件⑤年収

当然ながら、住宅ローン審査においては年収も重要な項目になります。十分な年収がなければ月々の返済が滞るリスクが高いと、金融機関から判断されてしまうためです。


また、年収に付随して勤続年数や就業形態も審査に影響します。金融機関によっては、「勤続年数2年未満では不可」であったり「派遣社員やパート・アルバイトでは不可」と定めている場合もあるため、注意が必要です。


また、個人事業主は安定した収入がある公務員や会社員に比べて、審査が厳しくなる傾向が強いです。

住宅ローンの特徴


家を購入するにあたって、その費用を全て手持ちのお金でまかなえればいいですが、ほとんどの方は住宅ローンを組んで金融機関からお金を借りる必要があるかと思います。ご自身に最適な住宅ローンを選ぶためにも、その特徴についてしっかりと理解しておく必要があるでしょう。


そこで本章では、住宅ローンの特徴について解説します。

特徴①銀行や金融機関が独自に取り扱っている

住宅ローンは銀行や金融機関が独自に取り扱っている点が特徴です。メガバンクなどの金融機関の他にも、信用金庫や住宅ローン専門会社など多くの民間企業が住宅ローンを取り扱っています。


よって、住宅ローンを組む際には、まずは利用先を選択する必要があります。

特徴②金利タイプが選べる

また、住宅ローンは金利タイプが選べる点も特徴の1つです。


住宅ローンの金利タイプは、具体的には以下の3つがあります。

特徴
変動金利型返済期間中に定期的に(通常は半年に一度)金利が変動するタイプ
全期間固定金利型返済開始時から完済まで金利が変わらないタイプ
固定金利期間選択型返済開始時に一定期間(3年・5年・10年など)の固定金利期間を選択し、
期間終了後は自動的に変動金利に移行するタイプ

住宅ローンは基本的に高額かつ返済が長期にわたるため、わずかな金利差でもトータルでは大きな違いが生じるケースが多いです。よって、それぞれの金利タイプの特徴を理解した上で、ご自身の収入状況と照らし合わせながら、慎重に金利タイプを選択する必要があります。

特徴③銀行や金融機関によって金利やサービスが変わる

前述の通り、住宅ローンは銀行や金融機関が独自に取り扱っているため、金利やサービスは銀行や金融機関によってさまざまです。


金利や手数料の違いだけではなく、団体信用生命保険の保障内容や保証料の有無、繰上返済の機能や利便性など、金融機関がそれぞれ独自のサービスやキャンペーンを展開しています。


よって、ご自身が重視するポイントをあらかじめ決めた上で、借入先を慎重に比較・検討する必要があるでしょう。

住宅ローンの審査の流れとは?


前述の通り、住宅ローンを組むためには金融機関の審査を通過しなければなりませんが、住宅ローンの審査はどのような流れで行われるのでしょうか?実際に審査を受けるときに困惑しないよう、事前に段取りを把握おいた方がいいでしょう。


そこで本章では、住宅ローン審査の一連の流れについて解説します。


具体的な住宅ローン審査の流れは、以下の通りです。

  1. 住宅ローン審査申し込み
  2. 住宅ローンの審査に必要な書類の提出
  3. 住宅ローン審査結果の報告
  4. 住宅ローンの契約内容の確定
  5. 住宅ローン契約

審査の流れ①住宅ローン審査申し込み

まずは住宅ローン審査に申し込む必要がありますが、住宅ローンの審査は事前審査と本審査の2段階制となっています。


事前審査では、申込者の申告内容を基に「申し込みの条件を満たしているか否か」がメインに審査が行われ、その後の本審査では提出書類と照らし合わせながら改めて申告内容の精査が行われます。


住宅ローンの審査が2段階制になっている趣旨は、事前審査があることによって、住宅ローンが借りられるかどうかのメドが立つからです。金融機関の事前審査を通過していれば、買主と売主の双方が安心して売買契約を進めることができます。


審査の基準は金融機関によって異なるため、参考として「審査を通過する条件が甘いおすすめな住宅ローン」をご紹介しておきます。

  • auじぶん銀行
  • ARUHI
  • 住信SBIネット銀行
  • 楽天銀行
  • イオン銀行
  • りそな銀行

審査の流れ②住宅ローンの審査に必要な書類の提出

住宅ローンの審査に申し込んだら、審査に必要な書類の提出が必要になります。審査に必要な書類は金融機関によって異なるものの、事前審査よりも本審査の方がより多くの書類が必要になることが一般的です。


一般的な必要書類は、以下のものが挙げられます。

  • 前年分の源泉徴収票(※個人事業主の場合は直近3期分の確定申告書)
  • 本人確認書類
  • 住民票
  • 実印と印鑑登録証
  • 住宅購入の証明書類(売買契約書や工事請負契約書等)
  • 不動産登記簿謄本
繰り返しになりますが、必要書類は金融機関によって異なるため、上記以外の書類の提出が求められる場合もあります。また、Web上で完結する事前審査は自己申告のみで足りることもあるので、事前によく確認しておきましょう。

審査の流れ③住宅ローン審査結果の報告

住宅ローンの審査の申し込みをして必要書類も全て提出したら、あとは審査結果の報告を待ちます。


事前審査に要する期間は、1週間前後です。Web申し込みの場合は3日前後、中には最短で即日に審査結果がわかる金融機関もあります。


一方、本審査は精査が必要になるため、2週間前後の期間を要します。Web申し込みの場合は1週間前後で結果がわかります。


なお、審査結果の通知は郵送で行われるのが一般的ですが、Web申し込みの場合はメールで結果の通知がされるケースがほとんどです。

審査の流れ④住宅ローンの契約内容の確定

本審査を無事に通過することができたら、いよいよ金融機関と住宅ローン契約(金銭消費貸借契約)を結ぶことになります。この流れで、返済期間や金利タイプなどの住宅ローンの契約内容が確定します。

借入金利は融資実行時点での金利が適用されることが一般的ですが、中には契約時点での金利を適用する金融機関もあるため、十分にご注意ください。

なお、本審査後であっても住宅ローン契約を結ぶ前であれば、申し込みをキャンセルすることは可能です。契約を正式に結ぶ前に、契約内容等に誤りがないか最終確認をしておきましょう。

審査の流れ⑤住宅ローン契約

住宅ローン契約を正式に交わしたら、その後に融資が実行されます。


融資実行のタイミングは、物件の引き渡し前後になることが一般的です。契約後すぐに融資が実行されるわけではありませんので、ご注意ください。


購入物件の登記は司法書士が行いますが、金融機関によっては立会が求められることもあるので、事前に確認しておきましょう。

【借り換え】審査を通過する条件が甘いおすすめな住宅ローン


住宅ローンは途中で借り換えも可能であり、現在の金利より低い金利の住宅ローンへの借り換えに成功すれば、毎月の返済額や総返済額を削減できる可能性があります。

しかしながら、住宅ローンの借り換えをするためには改めて審査を受ける必要があり、当然ながら審査に通過できなければ借り換えはできません。


そこで本章では、借り換えに際し審査を通過する条件が甘いおすすめな住宅ローンをご紹介します。


具体的には、以下の3社がおすすめです。

  1. auじぶん銀行
  2. 住信SBIネット銀行
  3. りそな銀行

おすすめの住宅ローン①auじぶん銀行

auじぶん銀行住宅ローンは、ネットバンクならではの金利水準と審査の甘さが最大の魅力です。
実店舗に行かなくてもネット上で手続きが完結するのも、忙しい方にとっては嬉しいポイントでしょう。


また、auじぶん銀行住宅ローンは無料で「がん50%保障+全疾病保障」が付帯されるなど、団体信用生命保険の保障内容もトップクラスであり、この点に魅力を感じる方も多いようです。


◆auじぶん銀行の概要

auじぶん銀行
変動金利年0.410%
借入可能額500万円~2億円
返済期間
1~35年
事務手数料
借入金額×2.20%(税込)
保証料無料
対応地域全国(来店不要)

※2022年5月時点での情報になります。

おすすめの住宅ローン②住信SBIネット銀行

住信SBIネット銀行には、申込時や審査時に来店が不要な「ネット専用住宅ローン」があり、ネットバンクならではの甘い審査で借り換えが可能です。


また、住信SBIネット銀行は充実した保障サービスも魅力の1つです。多くの金融機関では保障サービスを増やす場合には金利が上乗せされてしまいますが、住信SBIネット銀行であれば金利の上乗せなしで全疾病保障がついてきます。


◆住信SBIネット銀行の概要

住信SBIネット銀行
変動金利年0.428%
借入可能額500万円~1億円
返済期間2~35年
事務手数料借入金額×2.20%(税込)
保証料無料
対応地域全国(来店不要)

※2022年5月時点での情報になります。

おすすめの住宅ローン③りそな銀行

りそな銀行は、大手ならではの安心感と都市銀行の中でも金利が低いことが魅力です。やはり住宅ローンを組むことは人生における重要なイベントであるため、メガバンクならではの信用力を重視する方も多いようです。

また、ネットバンクの低金利では審査が通らなくとも、りそな銀行の審査では通ることがあるため、結果的にりそな銀行が最低金利になるケースもあるようです。


◆りそな銀行の概要

りそな銀行
変動金利年0.430%
借入可能額50万円~1億円
返済期間1~35年
事務手数料借入金額×2.20%(税込)
保証料無料
対応地域全国(来店不要)

※2022年5月時点での情報になります。


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住宅ローンの口コミ


住宅ローンは金融機関の選択1つで、将来の総返済額に数百万円の差が出ることも珍しくはありません。

よって、金融機関の選択は慎重に検討する必要がありますが、実際に住宅ローンを利用した方の口コミが気になる方もいらっしゃるかと思います。


そこで本章では参考として、先ほど挙げた3社の住宅ローンの口コミをご紹介します。

口コミ①auじぶん銀行

auじぶん銀行住宅ローンを実際に利用した方の口コミを調査すると、以下のような意見がありました。

  • 同じネット銀行の中には同じ利率の銀行も複数あったが、振込手数料の優遇等より多くのメリットがあった(40代・公務員)
  • 従来のメガバンクや地銀と比べて、審査期間と事前手続きが煩雑でなく、極めてシンプルかつ回答も早かった(40代・会社員)
  • リアル店舗が存在しない代わりに、ウェブで全て手続きや問い合わせが完結する(40代・会社員)
  • 団信の保障内容や金利が他行より、有利だった(50代・会社員)
  • スマホアプリの機能が充実している(30代・会社員)

(引用:スゴい住宅ローン探し「みんなの口コミ 評判&実行金利」


全体的に、ネットバンクならではの利便性と団信の保障内容を評価する意見が多いようです。

口コミ②住信SBIネット銀行

住信SBIネット銀行住宅ローンを実際に利用した方の口コミを調査すると、以下のような意見がありました。

  • 金利が低く、事務手数料や各種手数料が得だった(50代・会社役員)
  • 低金利に徹底しているところがユーザーのニーズに合っている(40代・会社員)
  • 団体保険で三大疾病症がカバーされているため、万が一でも安心だった(30代・会社員)
  • 審査は厳しめとは聞いていたが、割りとスムーズに早く契約も進められた(40代・会社員)
  • 全てオンライン上で管理が行え、繰り上げ返済に関しても少額から手数料が無料で行える(30代・会社員)

全体的に、金利の低さと保障サービスの厚さを支持する声が多いようです。

口コミ③りそな銀行

りそな銀行住宅ローンを実際に利用した方の口コミを調査すると、以下のような意見がありました。

  • 金利が他行と比較すると若干低く、また、デビットカードを使用するとポイントが貯まり、色々な面で使用可能な点に満足している(40代・会社役員)
  • 繰り上げ返済の手数料がいらず、インターネットで繰り上げ返済出来るところが利点に感じる(20代・会社員)
  • 借りるにあたっての初期対応、準備における知識の豊富さには安心感を大変感じた(30代・会社員)
  • 店舗が多く、困った時も助かる(30代・会社員)
  • 定期的に返済状況の連絡をはがきでもらえるため、状況が分かる(40代・会社員)

全体的に、大手ならではの安心感とネットバンクにも引けを取らない金利の安さを評価する声が多いようです。

【特徴・審査】住宅ローンのよくある質問


最後に、住宅ローンを利用する人からのよくある質問について解説します。


まず本章では、住宅ローンの特徴・審査に関してのよくある質問をご紹介します。

金利タイプの違い

前述の通り、住宅ローンには、
  1. 変動金利型
  2. 全期間固定金利型
  3. 固定金利期間選択型

の3つの金利タイプが存在しますが、大きく分けると変動金利と固定金利の2つに分類できます(※固定金利期間選択型は、変動金利と固定金利のミックス型であるため)。


金利タイプを選択する際には、それぞれの違いとメリット・デメリットについて理解しておく必要があります。


変動金利と固定金利のメリット・デメリットについては、以下の表をご参照ください。

メリットデメリット
変動金利・適用金利が低い
・市場金利の低下で返済額が減少する
・市場金利の上昇で返済額が増加する
・将来の返済額が確定しない
固定金利・返済期間全体の返済計画が確定する
・金利の変動を気にする必要がない
・適用金利が高い
・市場金利が低下しても返済額が減らない

借り換えの基礎知識

前述の通り、住宅ローンは途中で借り換えが可能であり、現在の金利より低い金利の住宅ローンへの借り換えに成功すれば、毎月の返済額や総返済額を削減できる可能性があります。


一般的に借り換えをすべき金利差の目安は、1%以上と言われています。しかしながらローンの残高や返済期間によっては、1%以下の金利の違いでもメリットを受けられる可能性もあるため、事前によくシミュレーションをしておきましょう。


なお、住宅ローンの借り換えを行う場合には、改めて借り換え先の金融機関の審査を受けなければならず、それに伴って新たに事務取扱手数料や保証料などの諸費用が発生します。金融機関によって金額は異なるものの、借り換え費用として数十万円が必要になることが一般的ですので、この点も事前に考慮しておく必要があるでしょう。

フラット35は通りやすい?

フラット35とは、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して扱っている全期間固定金利型の住宅ローンのことです。フラット35は住宅ローンの中でも特に審査が甘いと言われており、個人事業主などの審査に通りにくい人から人気を集めています。


審査が甘い最大の要因は、金融機関にとって貸し倒れリスクが少ないという点です。フラット35は住宅金融支援機構が販売している住宅ローンを民間の金融機関が代理販売をしている形式なので、万が一貸し倒れが発生しても自社の損失にはならず、それゆえに審査が甘くなる傾向が強いのです。


その他、「元々の年収基準が低い」「団体信用生命保険の加入が任意」という点も、審査が甘くなっている要因です。


ただし、フラット35は全期間固定金利のため、変動金利型よりも金利が高めに設定されています。


フラット35の審査が甘いことは確かですが、デメリットも理解した上で慎重に検討するようにしましょう。

中古マンションでも住宅ローンは組めるのか

昨今は新築マンションの価格が高騰しているため、中古マンションの購入を検討している方も多いかと思いますが、中古マンションでも住宅ローンは組むことは可能です。


ただし、中古マンションは新築物件と比べて担保評価額が低くなってしまうため、借入可能額が低くなったり返済期間が短くなってしまう傾向が強いため、その点はあらかじめ認識しておく必要があるでしょう。


なお、旧耐震基準のマンション(1981年5月31日までに建設されたマンション)は住宅ローン審査においては大きなマイナス要因となるため、審査を通過できない可能性があります。中古マンションで住宅ローンを組むのであれば、新耐震基準のマンション(1981年6月1日以降に建設されたマンション)を購入することをおすすめします。

【条件】住宅ローンのよくある質問


続いて、住宅ローンの条件に関してのよくある質問をご紹介します。


いずれも補助金や節税に関する重要な項目になりますので、申請や手続きの漏れがないよう十分にご注意ください。

こどもみらい住宅支援事業金の受け取り方とは

こどもみらい住宅支援事業金とは、子育て世帯(18歳未満の子を有する世帯)または若者夫婦世帯(夫婦いずれかが39歳以下の世帯)を中心に、一定の省エネ性能を有する住宅の新築購入で最大100万円、リフォームで最大60万円の補助金が受け取れる制度です。


申請自体は事業者が行うことになっているため、特段の手続きは不要ですが、担当者の申請漏れがないよう注意しておく必要はあるでしょう。


ただし、申請期限は2023年3月末までとなっており、さらに期限前であっても国の予算(542億円)が無くなりしだい終了となってしまうため、ご注意ください。


◆こどもみらい住宅支援事業金の概要

新築住宅リフォーム
適用条件・子育て世帯
・若者夫婦世帯
世帯を問わない
補助金額60~100万円5~60万円

(参照:国土交通省「こどもみらい住宅支援事業【公式】」

住宅ローンの減税方法とは

住宅ローンの減税方法とは、正式名称を「住宅借入金等特別控除」といい、住宅ローンを組んで住宅を取得する人の金利負担を軽減するために、本来支払うべき所得税や住民税が控除される制度です。


具体的には、住宅ローンの年末残高の1%相当額(※2022年以降は0.7%に縮小予定)が、その年に納税した所得税から控除されます。さらに所得税から控除しきれない金額がある場合には、所得税の課税総所得金額の7%(最大136,500円)を限度として住民税からも控除することができます(※2022年以降は5%の最大97,500円まで引き下げ予定)。

(参照:国税庁「No.1213 認定住宅の新築等をした場合(住宅借入金等特別控除)」


このように住宅ローン控除は非常に大きな節税効果が期待できるため、申告漏れがないよう十分にご注意ください。

住宅ローン控除の13年延長の基礎知識

現行の住宅ローンの控除期間は原則10年で、消費税増税による特例措置によって13年間とされていたものが、2022年の改正によって原則13年間に変更となります。

ただし、延長の対象となるのは新築住宅および不動産業者が再販する中古住宅に限定されています。それ以外の物件は控除期間が10年となるため、注意が必要です。

◆2022年住宅ローン控除の改正点(※一部)
改正前改正後
控除率1.0%0.7%
控除期間原則10年
(特例で13年)
原則13年
(新築と買取再販物件以外は10年)
所得制限年間3,000万円以下年間2,000万円以下
住民税からの控除上限課税総所得金額の7%
(最大136,500円)
課税総所得金額の5%
(最大97,500円)

控除の条件とは

住宅ローン控除を受けるためには、下記の2つの条件を満たす必要があります。

  1. 対象となる住宅ローンが10年以上あること
  2. 控除を受ける年の合計所得金額が3,000万円以下であること(※2022年以降は2000万円以下に引き下げ予定)

さらに、住宅に関しても以下の条件があります。

  1. 新築または取得の日から6か月以内に居住の用に供し、適用を受ける各年の12月31日まで引き続いて住んでいること
  2. 新築または取得をした住宅の床面積が50平方メートル以上であり、床面積の2分の1以上の部分が専ら自己の居住の用に供するものであること

なお、住宅ローン控除を受ける最初の年は、確定申告が必要になります。会社にお勤めの方であっても、初年度は必ず確定申告をしなければなりませんので、ご注意ください(※2年目以降は、お勤め先の年末調整で住宅ローンの控除を受けられます)。

まとめ:住宅ローンの相談はマネーキャリアへ


住宅ローンは基本的に高額かつ返済が長期にわたるため、金融機関の審査が厳しくなるのはある意味仕方のないことでしょう。

金利やサービスを基準に金融機関を選んだとしても、そもそも審査に通過できなければ始まらないため、住宅ローンを組むには継続的な情報収集と柔軟な対応力が必要となってきます。


もし住宅ローンについて少しでも疑問や不安がある方は、ぜひマネーキャリアにご相談ください。マネーキャリアは相談満足度93%LINE経由で簡単に予約でき、オンライン相談にも対応しています。


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