住宅ローン| ペアローンと連帯債務の違いとは?どんな人におすすめ?

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ペアローンと連帯債務の違いを知っていますか?注意点を知らずに契約すると離婚時や退職時に大変な場合があります。この記事ではペアローンと連帯債務のメリットや注意点、向いている人について詳しく解説します。記事の後半ではおすすめの無料FP相談について紹介します。

▼この記事を読んでほしい人
  • ペアローンや連帯債務について知りたい人
  • ペアローンと連帯債務のリスクを知りたい人
  • 共働き夫婦におすすめの住宅ローンを知りたい人

内容をまとめると


  • ペアローンと連帯債務は契約数に違いがある
  • ペアローンと連帯債務は離婚時や退職時にリスクがある
  • 共働き世帯にはペアローンと連帯債務がおすすめ
  • 住宅ローンのことなら何度でも相談無料のマネーキャリア
  • 家計や保険の相談もでき、顧客満足度は93%!

目次を使って気になるところから読みましょう!

ペアローンと連帯債務の違いとは?


2人で借りる住宅ローン「ペアローン」と「連帯債務」についてご存知でしょうか?

共働きの場合、住宅ローンをどちらかが単独で組むことはかもしれません。2人で借りる住宅ローンは控除を2人分受けられたり、借入額を大きくできたりと単独ローンより多数のメリットが存在するからです。かつて住宅ローンといえば単独ローンが主体でしたが、共働き世帯の増加により選ばれるローンの傾向も変わってきました。


ではペアローンと連帯債務、両者の違いをご存知でしょうか?大きく2つの相違点があります。

  • 1つの契約か別々の契約か
  • 審査を合算して行えるかどうか

ペアローンと連帯債務の違いを理解し、自分たちに最適な住宅ローンを選びましょう。

違い①:1つの契約か別々の契約か

ペアローンと連帯債務には契約の数に違いがあります。連帯債務の契約は1つであり、ペアローンの契約は2つになります。

連帯債務

片方を「主たる債務者」もう片方を「連帯債務者」とし、夫婦が連名で1つの住宅ローンを契約します。

ペアローン

両方が「主たる債務者」となり、夫婦がそれぞれの名義で2つの住宅ローンを契約します。

連帯債務とペアローンでは契約数に違いがありますが、夫婦両方に「返済義務」生じる点で共通しています。

違い②:審査を合算して行えるかどうか

審査を合算で行えるのは連帯債務のみです。連帯債務は収入合算の類になるため夫婦の収入を合算して審査が行われますが、ペアローンは夫婦がそれぞれの名義で2つの住宅ローンを組むため収入の合算はできません。ペアローンでは夫婦それぞれの収入に対し審査が行われます。


ペアローンを組める条件は「夫婦ともに単独でのローン審査を通る程度」の安定した収入や信用情報があることと言えるでしょう。対して連帯債務は1人では収入が足りない場合に利用されることが多く、収入面ではペアローンよりハードルの低いものとなります。

住宅ローンのペアローンとは?

ペアローンは共働きの恩恵を最大限受けられる住宅ローンと言えます。連帯債務より夫婦で対等に住宅ローンを組む方法です。ペアローンについて具体的な特徴は以下のとおりです。

  • 夫婦で借りる住宅ローン
  • 借入金額を増やせる
  • 別々の住宅ローン扱いになる
単独ローンや連帯債務との相違点も交え以下で詳しく解説しますので、特徴をしっかり掴みましょう。

ペアローンとは①:夫婦で借りる住宅ローン

ペアローンとは「夫婦など2人で借りる住宅ローン」です。夫婦がそれぞれの名義で別々の住宅ローンを契約し、お互いがお互いの連帯保証人となります。親子で二世帯住宅を建てるときにも利用される契約方法です。単独ローンとの違いは何でしょうか。
  • 住宅ローン控除を2人分受けられる
  • 夫婦ともに団信へ加入できる
  • 出資額に応じて所有権が振り分けられる
  • 夫婦ともに主債務者となり、返済義務が生じる
  • 手数料(事務手数料、印紙代など)が2人分かかる
控除が大きく節税効果が高いため、夫婦とも生涯に渡って仕事を続けていく場合はペアローンを選ぶことをおすすめします。メリットが多数存在しますが、ペアで借りる分、単独の借入より複雑になる点については事前に十分検討したほうがよいでしょう。また審査はそれぞれの年収を基準に融資額が決定されるため、夫婦ともに「一定以上の収入」を得ていることが必要となります。

ペアローンとは②:借入金額を増やせる

ペアローンは2人分の契約のため、単独ローンと比較すると借入金額の大きい融資を受けられます。一般的に住宅ローンの借入可能額は年収の5~7倍が上限であると言われており、年収が500万円の場合、単独での借入上限額は約3,500万円です。しかし夫婦の年収がそれぞれ500万円の場合、ペアローンを利用すれば約7,000万円の借入が可能になるため、単独では難しい物件の購入も可能になります。

ただし同時に予算オーバーしがちというデメリットもあるため、返済プランを十分に検討した上で余裕のある借入金額を定めるようにしましょう。

ペアローンとは③:別々の住宅ローン扱いになる

ペアローンは2人分の契約になるため、別々の住宅ローンとして扱われます。そのため以下の特徴があります。

  • 手数料(事務手数料、収入印紙代)は2人分かかる
  • 住宅ローン控除も2人分適用される
  • それぞれ団信へ加入できる

手数料が2人分かかり、ほかの住宅ローンと比べると初期費用が高くなります。基本的に手数料の支払いは、住宅ローンを契約する際に現金で支払うため、正確な金額を算出し準備しておく必要があります。しかし住宅ローン控除も2人分適用されるため、手数料分は回収できるとの見方もできます。

住宅ローンの連帯債務とは?

連帯債務とは2人で収入合算をして借り入れする方法です。具体的にどのような特徴があるのでしょうか。

  • 連帯債務者を立て2人で住宅ローンを契約する
  • 夫婦それぞれが同じ金額の債務を負う
  • 審査は契約者と連帯債務者の返済能力を合算する
ペアローンやほかの住宅ローンとの違いも交えながら解説します。

連帯債務とは①:連帯債務者を立て2人で住宅ローンを契約する

連帯債務とは「連帯債務者」を立て、夫婦など2人で住宅ローンを契約するものです。片方を「主債務者」、もう片方を「連帯債務者」として連名で契約します。同じく2人で契約する「ペアローン」との共通点と相違点をまとめました。

ペアローンとの共通点

  • 家が共有名義になる
  • 住宅ローン控除を2人とも受けられる

ペアローンとの相違点

  • ペアローンが2つの契約締結に対し、連帯債務は1つの契約
  • 連帯債務は収入合算での審査ができる
連帯債務は低所得で単独では審査通過が難しい場合や、単独よりも借入額を増額したい場合に適した借入方法です。

連帯債務とは②:夫婦それぞれが同じ金額の債務を負う

連帯債務では夫婦それぞれが同じ金額に対し債務を負います
たとえば4,000万円の住宅ローンを組んだ場合、連帯債務では夫婦が同等に「4,000万円」に対して債務を負担します。対してペアローンでは夫婦が同等に「4,000万円」に対して債務を負担するのではなく、夫が2,000万円・妻が2,000万円とそれぞれの借入額に対し債務を負うのです。

ローン控除についてもペアローンとは異なります。ペアローンではそれぞれの借入額を基準とし、別々に控除額を算出します。一方連帯債務では所有権の持分に応じて毎年のローン残高を算出します。必ず確定申告が必要となる初年度を含め、控除の基準も変わってきますので、住宅ローンを選ぶ際の参考にしてください。

連帯債務とは③:審査は契約者と連帯債務者の返済能力を合算する

連帯債務の審査は夫婦の収入を合算して行われます。そのため単独より審査に通りやすく、借入額を増額することが可能です。審査についてもそれぞれが審査基準を満たす必要のあるペアローンより、審査のハードルは低いと言えます。単独では収入が届かないときにも、収入合算の連帯債務なら審査に通る可能性が高くなります。


ただしむやみに借入金額を増やすことは危険です。無理のない返済プランを作成したうえで借入を行いましょう。

住宅ローンのペアローンのメリット

ペアローンのメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

  • 借入額を増やせる
  • 住宅ローン控除を多く受けられる
  • 夫婦の片方がなくなった場合片方のローンはなくなる

デメリットや注意点も合わせて解説します。

メリット①:借入額を増やせる

借入額を最大限増やせる点がペアローンの魅力です。2人それぞれが得る収入に対して審査が行われるため、どちらかが単独で借りる場合よりも大きな金額の借り入れができます。より良いマイホームの実現のため、借入額を増やせることは大きなメリットと言えます。

同時にペアローン利用時の注意点でもあります。現在の年収をフルに活用して借りすぎてしまうと、パートナーの減収や離職時に返済が苦しくなるからです。借入金額の目安としてパートナーの収入を半分に想定するなどし、無理のない借入計画をしましょう。

メリット②:住宅ローン控除を多く受けられる

ペアローンのメリットは住宅ローン控除を2人分受けられる点です。
住宅ローン控除とは、1年間の所得税や住民税に対して上限金額までお金が戻ってくることです。控除率は0.7%なので、たとえば3,000万円のローンを組んだ場合、21万円が最大13年間にわたり還付されます。ペアローンの場合2人分が控除されるため、節税効果はさらに高くなります。ペアローンは手数料が2契約分かかってしまうデメリットもありますが、ローン控除により節税の恩恵を十分に受けることができます。

メリット③:夫婦の片方がなくなった場合片方のローンはなくなる

ペアローンでは夫婦のどちらかが亡くなった場合、亡くなった人のローン残債は無くなります。ペアローンでは夫婦それぞれが団信に加入しているためです。しかしこれはメリットとは言い切れない部分でもあります。パートナーの死亡により世帯収入が減るうえに、残る1人でローンの残債を払い続けなければならないからです。


そのため万が一に備え、生命保険を契約しておくなどの対策を取ると良いでしょう。住宅ローンの残高に合わせ、死亡保障のある生命保険に加入しておけば、いざというときにローンの残債を保険でカバーできます。生命保険はローン残高に合わせて定期的に見直すようにしましょう。

メリット④:団体信用生命保険に夫婦それぞれが加入できる

ペアローンは夫婦ともに団体信用生命保険(以下、団信)へ加入できます。団信とはローンの返済期間中に死亡もしくは所定の高度障害状態になった場合に備える保険のことです。団信により万一の時には保険金で住宅ローンが完済されるため、遺族や働けなくなった本人には住宅ローンの負担がなくなります。団信に加入できるのはローンの借入者のみですが、ペアローンは夫婦とも借入者なのでそれぞれ加入が必要になります。


ただしこれは注意点でもあります。ペアローンでそれぞれ団信に加入している場合、パートナーが亡くなっても自分のローン負債は残るからです。ペアローンは万一の場合、1人の負担が大きくなるリスクがあります。

団信や住宅ローンのことについてもっと詳しく知りたい方は、マネーキャリアの利用をおすすめします。マネーキャリアとは人生で考えるべき「お金」に関して、プロのサポートを受けられるサービスです。
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住宅ローンの連帯債務のメリット

連帯債務のメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

  • 単独の場合よりも多く借り入れられる可能性が高い
  • 住宅ローン控除を多く受けられる
  • 1つの契約で済み手数料などが単独の場合と変わらない
デメリットや注意点と合わせて解説します。

メリット①:単独の場合よりも多く借り入れられる可能性が高い

連帯債務では単独ローンよりも大きな金額の借り入れが可能です。2人分の収入に応じた融資を受けられるからです。借入額を増やせれば購入できる物件の選択肢も広がります。

また「単独ローンでは審査が通らない」・「借りられる金額が少ない」といった場合にも連帯債務をおすすめします。ただしマイホームを購入すると、ローンの支払いだけでなく維持費税金などその他のコストも多くかかります。借入額をめいっぱい広げるのではなく、月々の返済以外にかかる費用をよく把握したうえで借入額を決めるようにしましょう。

メリット②:住宅ローン控除を多く受けられる

連帯債務ではペアローン同様、住宅ローン控除が2人分適用されます。住宅ローン控除についての情報は以下のとおりです。

  • 控除率は0.7%
  • 控除期間は最大13年間

3,000万円を借入の場合、21万円が最大13年間にわたり還付されます。連帯債務の場合には2人分還付されますので、高い節税効果を期待できます。さらに「認定長期優良住宅」や「認定低炭素住宅」など、購入物件が条件を満たすケースでは控除額もさらに大きくなります。

メリット③:1つの契約で済み手数料などが単独の場合と変わらない

連帯債務の手数料は単独契約と変わりません。ペアローンと違い契約する住宅ローンの数は1つだからです。手数料は最初に現金で支払うことが多いため、初期費用を抑えられれば手元に自己資金をより多く残すことができます。

手数料は借入金額に応じて決まるため、借入額が多いほどコストがかかります。借入の前にいちど、自分たちの手数料はいくらかかるのか算出しておくことをおすすめします。

住宅ローンのペアローンの注意点

ペアローンの注意点は以下になります。

  • 2つの契約になり手数料が倍かかる
  • 収入が減少しても返済額は変わらない
  • 片方が退職した場合所得税がかからなくなり減税されない
2契約分になるため、諸費用や借入金額でコストがかさみます。

注意点①:2つの契約になり手数料が倍かかる

住宅ローンの借入をする際には必ず手数料がかかります。基本的に手数料は初期費用として住宅ローンの前に現金での支払います。ペアローンでは単独の2倍かかるため、手元に多くの現金を用意する必要があります。後から資産繰りで困らないよう、「どれくらいの金額になるのかを前もって算出」しておくことが重要です。


「初期費用が高いと困るな…。」と思うかもしれませんが、住宅ローン控除も単独より多く適用されるため、のちの節税効果は大きく期待できます。

  • 手数料は2倍かかる
  • ローン控除も2人分受けられる
特徴を踏まえ資金面をよく検討し、ペアローンを選ぶ際の参考にしてください。

注意点②:収入が減少しても返済額は変わらない

どちらかの収入が減少したり、退職により無給になった場合でも返済額は変わりません

  • フルタイムからパートになった
  • 病気やけがで就業時間が減った
  • 働けなくなった
上記の場合でも、同額のローンを払い続ける必要があります。2人で家計を支えることを前提としているため、返済額が多いと1人の負担が大きくなります。どちらかが減収または無給になった場合のリスクを考慮し、借入額を決めるようにしましょう。

注意点③:片方が退職した場合所得税がかからなくなり減税されない

住宅ローン控除は所得税・住民税に適用されます。退職した場合、そもそも控除される税金を納めていないため、控除の適用外となります。


正社員からパートに変わるなど勤務形態が変わっても、所得税と住民税を納めていれば控除の対象となります。契約時は働き続ける意思があっても、「妊娠・出産」、「病気やケガ」、「親の介護」などライフスタイルの変化とともに退職する可能性は誰にでもあります。

減税をあてにして返済プランをたてると、もしものときに家計が苦しくなるため、還付金はあくまでも余裕資金の扱いにしましょう。

住宅ローンの連帯債務の注意点

収入合算で単独よりも審査に通りやすかったり、借入額を増額できるのが連帯債務です。しかし契約前に必ず確認して欲しいポイントがあります。

  • 一般金融機関では連帯債務者が団信に加入できない
  • ペアローンに比べ取り扱っている金融機関が少ない
  • 離婚した場合にも返済義務は継続する
以下で詳しく解説します。

注意点①:一般金融機関では連帯債務者が団信に加入できない

一般金融機関では、団信に加入が認められるのは主債務者のみになります。そのため夫婦のどちらかに万一のことがあった場合、片方のローン負債を1人で払い続けなければならないリスクがあります。


そのため連帯債務は、デュエット(夫婦連生団体信用生命保険)へ加入できるフラット35で契約することをおすすめします。デュエットとは夫婦2人で加入する団信のことで、一般団信との大きな違いは、夫婦のどちらかに万一のことがあった場合、ローンの返済義務がなくなる点です。2人の収入を前提としている連帯債務では、片方とは言えローンの負債が残れば1人の負担が大きくなり、家計を圧迫しかねません。デュエットは通常の団信より金利が上がりますが、万一への備えとして活用したい団信制度です。

注意点②:ペアローンに比べ取り扱っている金融機関が少ない

ペアローンに比べ、連帯債務を利用できる金融機関は限られています。また一般の金融機関で連帯債務を契約しても、団信には1人しか加入できません。そのため連帯債務を利用したい場合はフラット35で契約することをおすすめします。


フラット35とは、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して扱っている住宅ローンの名称です。フラット35の契約は民間金融機関ですが、貸し出した債権を住宅金融支援機構が買い取り、証券化して投資家に販売する仕組みです。低い固定金利で多くの方に利用されています。


フラット35で連帯債務を契約する利点は、一般団信より保障の手厚いデュエット(夫婦連生団体信用生命保険)に加入できる点です。パートナーの死亡時や高度障害時にローンの負債がなくなり、家計の負担を軽減できます。

注意点③:離婚した場合にも返済義務は継続する

連帯債務は離婚した場合にも返済義務は継続します。離婚時に自宅を売却し住宅ローンを完済できれば返済の問題は解決します。しかし現実には、なかなか話し合いが進まないケースが多いです。家に対して2人とも所有権を持っており、どちらも合意しないと売却など具体的な手続きがとれないからです。


離婚時のトラブルとなるのが以下の3点です。

  • どちらが家に残るのか
  • 売却するのか貸し出すのか
  • 所有権を渡すのか
また離婚時にローンが完済できない場合、以下のデメリットがあります。
  • 住んでいない家のローンを支払わねばならない
  • 新規で住宅ローンを組めない
  • 引っ越す場合、2軒分の家賃支払いで家計に負担がかかる
  • 相手の返済が滞った場合、自分の返済負担が増す
完済できない場合、離婚後もトラブルの種となることを踏まえておきましょう。

ペアローンがおすすめな人

ペアローンのメリットと注意点をまとめました。

<メリット>

  • 借入額を増やせる
  • 住宅ローン控除を多く受けられる
  • 夫婦の片方がなくなった場合片方のローンはなくなる
<注意点>
  • 2つの契約になり手数料が倍かかる
  • 収入が減少しても返済額は変わらない
  • 片方が退職した場合所得税がかからなくなり減税されない
以上を踏まえ、ペアローンに向いているのはどのような人でしょうか。

おすすめな人①:夫婦それぞれの収入が安定している人

夫婦それぞれの収入が安定している人はペアローンをおすすめします。2人分の収入に見合うマイホームの融資が受けられるほか、控除も2人分受けられます。



審査ではそれぞれの年収を基準に融資額が決定されるため、夫婦ともに「一定以上の収入」があること必要となります。金融機関によっては正社員で雇用が条件のところもあり、ある程度ハードルの高い契約方法になりますが、共働き夫婦にはメリットの多い住宅ローンです。


ただし「今後もお互い仕事を続けていく意思があるか」を明確にしておきましょう。2人の収入で返済プランを立てるため、どちかが離職した場合に1人の負担が大きくなったり、家計を圧迫する恐れがあります。夫婦のいずれかが退職する可能性がある場合は、単独や連帯債務の検討をしてはいかがでしょうか。

おすすめな人②:夫婦それぞれが団信に加入できる人

ペアローンでは、夫婦それぞれが団信に加入します。そのためパートナーが死亡・所定の高度障害状態になった場合はパートナーの分の住宅ローン残高がゼロになります。ただし自分の分の住宅ローン返済は続ける必要があるため、収入が1人分になっても家計を圧迫せず、無理なく返済できる借入額にしておくことが大切です。


「万一のときの返済を団信で全額カバーしたい」など、団信へ手厚い補償を求めたい場合は、フラット35による連帯債務を検討するのも良いでしょう。デュエットという夫婦2人で加入できる団信があり、パートナーのどちらかが死亡・所定の高度障害状態になった場合はローン負債がゼロになる制度です。ただし通常の団信より金利が0.18%上乗せされます。

連帯債務がおすすめな人

連帯債務のメリットと注意点をまとめました。

<メリット>

  • 単独の場合よりも多く借り入れられる可能性が高い
  • 住宅ローン控除を多く受けられる
  • 1つの契約で済み手数料などが単独の場合と変わらない
<注意点>
  • 一般金融機関では連帯債務者が団信に加入できない
  • ペアローンに比べ取り扱っている金融機関が少ない
  • 離婚した場合にも返済義務は継続する
以上を踏まえ、連帯債務は以下の方におすすめします。

おすすめな人①:夫婦のいずれかが退職する可能性がある人

夫婦のいずれかが退職する可能性がある人は、ペアローンではなく契約が1つの連帯債務を選ぶと良いでしょう。その場合の借入額は、1人でも「無理なく払い続けられる」ことを考慮して決めてください。分割して住宅ローンを組み返済の途中でパートナーが退職した場合、もう1人の負担が大きくなり家計の困窮に繋がるからです。


また退職の可能性がある場合は、夫婦どちらかの返済割合を前もって多くしておいたほうが良いかもしれません。夫婦いずれかの収入減少によりもう片方が返済を負担した場合、贈与税の対象となる可能性が出てくるからです。年間110万円を超えた部分に関しては贈与税の対象となります。


「1人でも審査の通過は十分可能」、「借入額は少なめで良い」という方は退職後のリスクが少ない単独ローンを検討するのも良いでしょう。

おすすめな人②:手数料などの諸費用をあまりかけたくない人

手数料は借入金額の○%というように、借入金額に応じて決まります。ペアローンや連帯債務は、単独に比べて借入金額が大きくなりますので、その分手数料も高くなる傾向にあります。さらにペアローンは2契約分なので手数料も2倍になり、初期費用が高くなります。


よって手数料などの諸費用をあまりかけたくない人は、契約が1つで手数料も1契約分である連帯債務を選択すると良いでしょう。「借入金額は増やしたいけど極力コストは抑えたい」というニーズに合う住宅ローンと言えます。

まとめ:住宅ローンの相談はマネーキャリアへ


この記事では「夫婦など2人で借りる住宅ローン」のペアローンと連帯債務について解説しました。

ペアローンとはそれぞれの名義で別々の住宅ローンを契約し、お互いがお互いの連帯保証人となります。また連帯債務とは夫婦の片方を「主債務者」、もう片方を「連帯債務者」として連名で1つの住宅ローンを契約するものです。


<ペアローンに向いている人>

  • 夫婦それぞれの収入が安定している人
  • 夫婦それぞれが団信に加入できる人
<連帯債務に向いている人>
  • 夫婦のいずれかが退職する可能性がある人
  • 手数料などの諸費用をあまりかけたくない人
自分に当てはまるものを見つけ、ローン選びの参考にしてください。住宅ローンについてもっと詳しく知りたい方は、マネーキャリアの利用をおすすめします。
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