住宅ローンを比較するポイント5選!比較表あり・金利だけを見るのは厳禁

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住宅ローンの借り入れ先をどこにしようか悩んでいる方は多いでしょう。住宅ローンを金融機関ごとに比較する際には、いくつかのポイントをおさえたうえで比較する必要があります。今回はその比較ポイントやおすすめの金融機関、審査に通るために重要な要素についても解説します。

▼この記事を読んでほしい人
  • 住宅ローンをどのように比較すれば良いか分からず困っている方
  • 低金利で借り入れできるおすすめの住宅ローンがどれか知りたい方

内容をまとめると

  • 住宅ローンを比較する際は金利や手数料、団体信用生命保険等の要素に着目する
  • 金利がもっとも低い金融機関の変動金利は「0.380%」である
  • 住宅ローンの審査では健康状態や年収、頭金の金額などの要素が重要視される
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住宅ローンを比較するポイント5選


これから住宅ローンを契約するにあたってどの金融機関を選ぶか迷っている方は多いでしょう。


そこでまずは、住宅ローンを比較する際のポイントについて、

  1. 金利の違い
  2. 異なるローンの種類
  3. 手数料の安さ
  4. 選べる返済方法
  5. 団体信用生命保険の内容
以上の点をそれぞれ解説していきます。

ポイント①:金利

それぞれの金融機関によって異なる、住宅ローンで借り入れる際の「金利」はもっとも重要なポイントです。


住宅ローンで選択できる金利には、

  • 固定金利:借り入れ時から金利が固定・返済額も確定している
  • 変動金利:市場の動きによって金利が変動・返済額は増減する
以上2つのタイプがあります。

借り入れ時の金利をもっとも低くできるのが「変動金利」であり、低金利が売りのネット銀行等で契約すると年率わずか「0.5%」以下で借りられる場合もあります。そのため金融機関ごとに変動金利を比較するのがもっともわかりやすい比較方法となります。

ただし変動金利は将来的に金利が上昇し返済額が高くなるリスクもあるため、そのような金利リスクを避けたい方は「固定金利」の住宅ローンを利用できます。

ちなみに固定金利も、
  • 全期間固定金利タイプ:返済期間の全期間において利率が一定
  • 固定期間選択型タイプ:借り入れ後一定期間のみ固定金利が適用され、その後は変動金利
このような2つのタイプに分類されます。

固定金利選択タイプ全期間固定金利タイプよりも低金利で借り入れが可能であり、固定金利機関の返済額が固定されるというメリットがあります。早めの完済を計画している方は固定金利選択タイプがおすすめです。

ポイント②:ローンの種類

住宅ローンは借り入れ先によって種類が異なり、

  • 公的ローン:国・地方自治体が管理・運営する住宅ローン
  • 民間ローン:民間の金融機関が管理・運営する住宅ローン
大まかにはこの2つに分けられます。

まず公的ローンは、
  • 財形住宅融資
  • 自治体融資
以上2つの借り入れ先があります。

財形住宅融資「財形貯蓄をしている人」向けの融資制度であり、かなりの低金利で借り入れができますが年収等の条件を満たす必要があります。それに対して自治体融資は地域ごとに用意されている公的な住宅ローンであり、基本的に誰でも利用可能です。

次は民間ローンですが、こちらは
  • 金融機関が単体で融資を行うもの
  • 住宅支援機構と金融機関が提携して融資を行うもの(フラット35など)
主にこの2つに分類され、どちらも金融機関からお金を借り入れることになります。

最近主流になっているのがネット銀行で契約できる住宅ローンです。ネット銀行は対面のみで契約できる銀行よりも金利が低いという特徴があり、のちほど紹介する低金利の住宅ローンはほぼすべてネット銀行のものとなっています。

そのため現状は低金利を重視するならネット銀行一択となっている状況ですが、その他サービス内容等も合わせて比較したうえで決める必要があります。

ポイント③:各種手数料

住宅ローンは、選択する金融機関によってかかる手数料が異なる点に注意が必要です。


そもそも住宅ローンでどのような手数料が発生するのかというと、

  • 融資手数料:融資の手続きに伴ってかかる費用
  • 保証料:返済不能となったときのために担保として支払う費用
  • 印紙税:融資契約を結ぶ際に必須となる税金
  • 抵当権設定登記費用:抵当権設定に伴って司法書士等に支払う費用
  • 保険会社事務取扱手数料:保証会社を保証人として立てるための費用
主に以上の費用が、どの住宅ローンを選択した場合でも共通でかかります。


実際にそれぞれの金融機関でどれだけの手数料がかかるかを調べるためには、公式サイト等で確認するか、できない場合は資料を請求する必要があります。


保証料はゼロのところが多いですが、融資手数料や抵当権設定登記費用などは借入金額によっても変わるため、契約前に契約者が借り入れ額を提示する段階で必ず確認しておく必要があるでしょう。

ポイント④:返済方法

住宅ローンは返済方法によっても比較が可能です。


住宅ローンの返済方法は、

  • 元利均等返済:返済額は変わらないが、元金と利息は変動する
  • 元金均等返済:元金は変動せずに、毎月異なる利息が適用される
以上2つに分かれます。

月々の返済額を減らしたい方は元利均等返済総返済額を減らしたい方は元金均等返済を選択することになります。

返済方法の選択によってどれだけ金額が変わってくるのか、
  • 借入元金:3,000万円
  • 返済期間:30年
  • 金利:年2%(固定)
以上の条件でシミュレーションしてみると、
  • 元利均等返済:毎月返済額96,461円・総返済額34,736,760円
  • 元金均等返済:毎月返済額108,332円・総返済額34,512,180円
このように、どちらの返済方法を選ぶかで毎月返済額および総返済額が変わることが理解できます。

ポイント⑤:団体信用生命保険

最後に挙げるポイントは、住宅ローン契約時に同時加入する団体信用生命保険に関する点です。


団体信用生命保険は住宅ローンの契約者が死亡または高度障害状態になり返済ができなくなったとき、保険会社から保険金が支払われることで金融機関が資金を回収するために加入する保険です。


基本的に住宅ローンを契約するときはこの団体信用生命保険への加入が必須となっており、毎月の返済額の金利にいくらか上乗せされるかたちで保険料を支払うことになりますが、現在は上乗せなしで加入できる金融機関も多いです。


そのため比較ポイントとなるのは保障内容です。金融機関によってはがん保障や女性専用保障も付帯できますが、保障を充実させる場合に上乗せされる金利には注意が必要です。

変動金利のおすすめ住宅ローン3選と比較表


変動金利がもっとも安く借りられるのは分かるが将来金利が高くなるリスクを避けるために、固定金利で借り入れしたいという方も多いでしょう。


そこで次は変動金利でおすすめできる住宅ローンについて、

  1. 住信SBIネット銀行
  2. ソニー銀行
  3. PayPay銀行
以上それぞれ解説し、最後に比較表としてまとめていきます。

変動金利のおすすめ住宅ローン①:住信SBIネット銀行

最初におすすめする住宅ローンは、申込みから審査まですべてネットで完結できる「住信SBIネット銀行」の住宅ローンです。


住信SBIネット銀行は、

  • 変動金利(新規借り入れ):年率0.44%
  • 変動金利(借り換え):年率0.428
このように、全体的に低金利のネット銀行住宅ローンの中でも特に低い金利で提供されています。

融資期間は1~35年の範囲で選択が可能ですが、固定金利特約期間のみ固定金利にできる「固定金利特約タイプ」も選択できます。

また、金利プランとして
  • 通気引下げプラン:借り入れ全期間で金利幅を一定引下げ
  • 登記引下げプラン:借り入れ後5年間のみ金利幅を引下げ
以上2つの金利プランいずれかを選択可能です。

加入時には団体信用生命保険に加入する必要がありますが、金利の上乗せはありません。病気になったときのために「全疾病保障」も付帯されるので安心です。ただし引受基準緩和型である「ワイド団信」を選択した場合のみ「0.2%」が上乗せされます。

くわえて女性の場合は「ガン診断給付金特約」が付帯されます。これはガンと診断された場合に一定の給付金が支払われる保険であり、責任開始日から3カ月経過したあとは30万円の診断給付金を受け取れます。

変動金利のおすすめ住宅ローン②:ソニー銀行

次におすすめできる住宅ローンは「ソニー銀行」の住宅ローンです。


ソニー銀行の「変動セレクト住宅ローン」プランでは、年率「0.457%」で新規借り入れが可能であり、こちらも業界最低水準の金利となっています。


融資期間は1~35年となっており、一定期間のみ固定金利にするプランも別途用意されています。こちらについてはまた後ほど紹介します。


ソニー銀行の住宅ローンは団体信用生命保険への加入が必須です。ソニー銀行の団体信用生命保険では、

  • がん団信100:ローン残高100%プラス100万円の保障
  • がん団信50:ローン残高50%プラスがん50%保障特約が付帯
  • 3大疾病団信:「がん団信100」の保障プラス3大疾病時の保障が付帯
  • 生活習慣病団信:「がん団信100」の保障プラス入院保障が付帯
  • 引受基準緩和型団信:死亡・高度障害時に保障(一般・ワイドあり)
以上5つもの保障プランが用意されており、自分のニーズにあったプランを選択できます。

こちらのプランのうち「がん団信50」プランは保険は金利への上乗せがありませんが、他のプランは「0.1%~0.2%」ほど金利に上乗せされます。

すべての団信プランで死亡保障・高度障害状態保障が付帯しているため、がんと診断された場合の給付金や入院一時給付金が必要ない方は「がん団信50」を選択することでもっとも低金利で借り入れが可能です。

変動金利のおすすめ住宅ローン③:PayPay銀行

最後におすすめする変動金利の住宅ローンは、「PayPay銀行」の住宅ローンです。


PayPay銀行の住宅ローン金利は、変動金利の場合新規借り入れ・借り換えどちらも「0.380%」と、今回紹介した中ではもっとも低い金利となっています。


借り入れ期間は1~35年であり、

  • 毎月返済:通常の元利均等返済方式
  • ボーナス返済:融資額の半分以内・5%刻みで返済額を設定する方式
返済方法は以上の2種類から選択できます。

こちらも団体信用生命保険への加入が必須となっています。用意されているプランは、
  • がん50%保障団信:がんと診断された場合にローン残高の50%を保障
  • がん100%保障団信:がんと診断された場合はローン残高がなくなる
以上の2つです。

がん50%保障団信」を選択した場合は金利への上乗せがありませんが、「がん100%保障団信」を選択した場合は「0.1%」の上乗せとなります。

ただし上乗せされたとしても年率「0.480%」であるため、何よりも低金利での借り入れを重視する方におすすめできる住宅ローンです。

変動金利のおすすめ住宅ローンの比較表

ここまで紹介した変動金利のおすすめ住宅ローンを、金融機関ごとに比較してみましょう。


次の表をご覧ください。

比較項目住信SBIネット銀行ソニー銀行PayPay銀行
最低金利(年率)0.44%0.457%0.380%
返済方式元利均等返済
元金均等返済
元利均等返済元利均等返済
手数料保証料:0円
事務手数料:2.20%
登記費用等自己負担
保証料:0円
事務手数料:2.20%
登記費用等自己負担
保証料:0円
事務手数料:2.20%
登記費用負担(要確認)
団体信用生命保険必須
(女性限定保障あり)
必須
(豊富な5つのプラン)
必須
(がん保障2プラン)

比較すると以上のとおりです。もっとも低金利なのは「PayPay銀行」ですが、返済方法で「元金均等返済」を選択したい場合は「住信SBIネット銀行」となります。


大きく異なる点としては団体信用生命保険の内容です。いずれの金融機関でも団体信用生命保険への加入が必須ですが、もっとも選択肢が充実しているのが「ソニー銀行」です。


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固定金利のおすすめ住宅ローン3選と比較表


変動金利は確かにもっとも低金利で借り入れができますが、将来的に金利が上がるリスクに備えて固定金利で借り入れをしたいと考えている方もおられるでしょう。


そこで次からは固定金利でおすすめできる住宅ローンについて、

  1. ソニー銀行
  2. 新生銀行
  3. イオン銀行
以上それぞれを解説し、最後に比較表としてまとめていきます。

固定金利のおすすめ住宅ローン①:ソニー銀行

最初は変動金利でも紹介した「ソニー銀行」の固定金利住宅ローンです。


ソニー銀行で用意されている「固定セレクト住宅ローン」は10・15・20年のうちいずれかの固定期間を選択可能であり、現在の新規借り入れ時金利は

  • 10年:年率0.750%
  • 15年:年率1.383%
  • 20年:年率1.538%

以上のとおりです。


この金利には固定金利特有の「引き下げ幅」が適用されており、

  • 固定期間(新規借り入れ時):-1.30%
  • 固定期間終了後:-0.60%
以上のとおり固定期間が終了すると基準金利からの引き下げ幅が小さくなり金利が大きくなってしまう点には注意が必要です。

固定金利のおすすめ住宅ローン②:新生銀行

次に紹介するのは「新生銀行」の固定金利住宅ローンです。この金融機関はプラン選択の幅が広いのが特徴です。


新生銀行の住宅ローンでは1~20年の当初固定金利タイプと、25・30・35年の全期間固定金利タイプで借り入れが可能であり、金利は次のとおりです。

期間金利(年率)
1年固定0.85%
3年固定0.75%
5年固定0.80%
7年固定0.90%
10年固定1.00%
15年固定1.15%
20年固定1.30%
25年固定
(全期間)
1.30%
30年固定
(全期間)
1.40%
35年固定
(全期間)
1.40%

※2022年5月時点での利率


また25年以上の長期借り入れを予定している方は全期間固定金利タイプ、さらに借入期間が一定年数に達すると金利が下がる「ステップダウン金利タイプ」も用意されており、こちらは借り入れ期間が31~35年になると金利が借入時の半分になります。


新生銀行では借り入れ時に、

  1. 団体信用生命保険
  2. がん保障特約付リビング・ニーズ特約付団体信用生命保険
  3. 団体信用介護保障保険
以上いずれかに加入します。このうち1・2どちらかの加入が必須であり、3は任意で加入できます。

団体信用生命保険加入による金利の上乗せはありませんが、「がん保障特約付リビング・ニーズ特約付団体信用生命保険」を選択した場合は「0.1%」が金利に上乗せされます。

固定金利のおすすめ住宅ローン③:イオン銀行

最後に紹介するのが「イオン銀行」の固定金利住宅ローンです。


イオン銀行では、

  • 3年固定:年率0.43%
  • 5年固定:年率0.65%
  • 10年固定:年率0.87%
当初固定金利特約を付帯することで、以上の年数・金利で借り入れが可能です。

またイオン銀行では住宅金融支援機構と連携して「フラット35」という全期間固定金利住宅ローンを提供しています。

フラット35では融資率・融資手数料タイプ・返済期間によって金利が変わります。詳しくは次の表をご覧ください。

融資率融資手数料タイプ返済期間融資金利
90%以下定率
融資額✕1.87%
20年以下1.35%
90%以下
定率
融資額✕1.87%
21年以上
35年以下
1.48%
90%超100%以内定額
55,000円
20年以下1.55%
90%超100%以内定額
55,000円
21年以上
35年以下
1.68%
90%以下定率
融資額✕1.87%
20年以下1.61%
90%以下定率
融資額✕1.87%
21年以上
35年以下
1.74%
90%超100%以内
定額
55,000円
20年以下1.81%
90%超100%以内定額
55,000円
21年以上
35年以下
1.94%
※2022年5月時点での利率

ちなみにフラット35での借り入れを行うには、
  • 一戸建ての場合は70㎡以上
  • 共同住宅の場合は30㎡以上の床面積
以上いずれかの条件をクリアする必要があります。

また加入が必須となる団体信用生命保険にもバリエーションがあり、
  • 団体信用生命保険:通常のプラン、金利上乗せなし
  • 全疾病団信住宅ローン:就業不能状態時に保障、金利上乗せ「0.10%」
  • がん保証付き住宅ローン:がん診断時に返済不要、金利上乗せ「0.20%」
  • 8疾病保障プラス付住宅ローン:3大疾病・失業時に保障、金利上乗せ「0.3%」
このように選択肢および保障内容が非常に充実しています。

固定金利のおすすめ住宅ローンの比較表

ここまで紹介した固定金利のおすすめ住宅ローンを、金融機関ごとに比較してみましょう。


次の表をご覧ください。

比較項目ソニー銀行新生銀行イオン銀行
10年固定での金利(年率)
0.750%1.00%0.87%
返済方法元利均等返済元利均等返済元利均等返済
手数料保証料:0円
事務手数料:2.20%
登記費用等負担
保証料:0円
事務手数料:55,000円
登記費用等負担
保証料:0円
事務手数料:2.20%
登記費用等負担
団体信用生命保険必須
(豊富な5つのプラン)
必須
(がん・介護保障有)
必須
(4つから選択)

比較すると以上のとおりです。借り入れ期間10年で比較したときもっとも低金利で借りられるのはソニー銀行です。


別途介護保障を付帯したい方は新生銀行、フラット35を選択したい方はイオン銀行がおすすめです。

住宅ローン審査の7つのポイント


ここまでおすすめできる住宅ローンを紹介してきましたが、実際に住宅ローンを申し込んでみると審査に落ちる、ということがあり得ます。


そこで最後に、住宅ローンの審査においてどのような点が重視されるのか、

  1. 契約者の健康状態
  2. 現職の勤続年数
  3. 年収に対する返済額の割合
  4. ローン対象物件の担保評価
  5. 契約者の信用情報
  6. 直近での借り入れ有無
  7. 頭金の金額

以上のポイントについてそれぞれ解説していきます。

ポイント①:健康状態

住宅ローンの審査では契約者本人の健康状態が重要視されます。


当然ながら健康状態が良好であり大きな病歴がない方が審査に通りやすいですが、それは本人に十分な返済能力があると判断されるからです。


そのためたとえ申し込み時点で安定した収入があっても、健康状態に問題があり今後も病気による休職等で支払いが滞る可能性があると金融機関側に判断されれば、審査に落ちる可能性があります。


また健康状態は団体信用生命保険の加入可否に影響します。基本的に住宅ローンでは団体信用生命保険への加入が必須であるため、一般的な生命保険と同様に持病があったり既往歴があると保険加入できず、借り入れもできません。

ポイント②:勤続年数

契約者が現在の職に就いてから何年経過しているか、という点も重要です。


勤続年数が長いと今後も安定した収入が得られると判断されますが、会社に勤めてから数ヶ月や半年、という短期間の場合はリスクが高いと判断され審査に落ちやすいです。


「〇〇年以上なら必ず審査に通る」というボーダーがないため一概には言えませんが、少なくとも1年以上の勤続年数が必要とされています。

ポイント③:年収に対する年間返済額(返済負担率)

次にポイントとなるのは、契約者の年収に占める返済額の割合です。これを返済負担率ともいいます。


基本的に住宅ローンの返済額は年収の3割におさめるべきとされていますが、基準は金融機関ごとに異なります。


たとえば年収500万円の方であれば、ボーダーとなる年間返済額は「150万円」です。返済負担率が高くなると返済不能になるリスクが高いと判断され、審査に落ちやすくなります。

ポイント④:物件の担保評価

あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、物件の「担保評価」も審査に影響します。


担保評価とは、契約者が返済不能となり金融機関が物件を売却し資金を回収しなければならなくなったときに、物件が担保としての十分な価値を持つのかどうかを表す指標です。その担保評価を金額であらわしたものを「担保評価額」といいます。


担保評価額は物件の「不動産評価額」に「担保掛目」という割合を乗じて算出します。たとえば不動産評価額が5,000万円で担保掛目が7割の場合、

50,000,000 ✕ 0.7 = 35,000,000

以上のとおり「3,500万円」が担保評価額となります。この担保評価額が高いほど審査に通りやすいといえます。

ポイント⑤:個人の信用情報

住宅ローンは「借金」であるため、クレジットカードやカードローン等を契約する際と同様に個人の信用情報が重要です。


過去に借り入れを行った履歴は「CIC」や「JICC」といった信用情報機関に登録されますが、金融期間は審査時にそれら信用情報機関に登録されている個人の信用情報を参照します。


そのため過去にクレジットカードの支払いを複数回延滞していたり、現在返済が完了していない借り入れがあると、住宅ローンの審査に通るのは難しくなります。


特に、過去に債務整理や自己破産等を行い信用情報がブラックになっていると、申込時にたとえ返済が完了していても、完了から5~10年経過していないと住宅ローンで借り入れは行えません。

ポイント⑥:審査前後で新規借入の有無

これはポイント⑤にも関連する点ですが、住宅ローン審査の前後に別の借り入れを行っていると審査に落ちやすくなります。


なぜなら、他の借り入れ分の返済があると住宅ローンの返済が滞るリスクが高くなると判断されるからです。


クレジットカードの利用程度なら問題ありませんが、住宅ローン審査前後にカードローンやマイカーローンを新たに契約するのはできるだけ避けましょう。

ポイント⑦:十分な頭金の有無

最後に挙げる住宅ローンの審査ポイントは、頭金の金額です。


現代では頭金を用意しなくても借り入れができる住宅ローンもありますが、それでも一般的には「物件価格の2割」が必要とされています。


頭金を用意できるということは安定した収入があることや返済能力があることの証明になりますし、総返済額を減らしたり将来的な金利を下げることにもつながります。


そのため可能な限り多めに用意した方が良いといえますが、頭金を支払った分現金が減り現在の生活が苦しくなってしまっては元も子もないため、あくまで支払い能力に見合った頭金にするべきです。

まとめ:住宅ローンの比較相談はマネーキャリアへ


今回は住宅ローンを比較するときのポイントについてさまざまな点を取り上げてきましたが、いかがでしたでしょうか。


この記事で比較ポイントは理解できたものの、不安は残るため専門家に相談してから借り入れ先を決めたいと考える方も多いでしょう。そこでおすすめできるのが「マネーキャリア」というFP相談サービスです。


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