更新日:2022/05/03
最も審査に通りやすい保証会社は?全国保証や信用情報との関係も解説!
住宅ローンを契約するには保証会社を利用する必要がありますが、審査に通りやすい会社、通りにくい会社など区別があるのでしょうか。保証会社の種類や、最も審査に通りやすい保証会社や、審査の上で重要となる個人信用情報について解説します!
- 審査の通りやすい住宅ローン保証会社を知りたい方
- 全国保証や信用情報について知りたい方
- 保証料の支払い方法について知りたい方
内容をまとめると
- 保証会社は連帯保証人の代わりとなる存在
- 最も審査に受かりやすい保証会社は「全国保証」
- 全国保証に通らない場合は金利タイプを変えてみる
- 住宅ローンに関する不安はマネーキャリアのFPに無料相談を!
- 全国どこからでも、オンラインで、空いた時間に相談できる!
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 住宅ローンの保証会社とは?
- 連帯保証人の代わりとなる存在
- 保証会社の審査では個人信用情報をチェックされる
- 審査に通りやすい保証会社とは?
- ①最も審査に通りやすいのは「全国保証」などの外部の保証会社
- ②最も審査が厳しいのは保証会社がない金融機関の住宅ローン
- 参考:保証料なしの住宅ローンは審査が厳しい
- 保証会社利用のメリット
- ①連帯保証人が不要になる
- ②収入が不安定でも審査に通りやすくなる
- 保証会社利用のデメリット
- ①保証料を支払う必要がある
- ②過去に延滞があるとローンや賃貸の契約ができない
- 「全国保証」とは?一から解説!
- ①独立系の保証会社の代表
- ②住宅ローンの審査は「全国保証」などの保証会社が行う
- ③「全国保証」と繋がりが深い金融機関を選ぶ
- ④全国保証の審査が通らない時はフラットを選ぶ
- 住宅ローン保証料の払い方
- ①一括前払い型(保証料の外枠方式)
- ②金利上乗せ型(保証料の内枠方式)
- 住宅ローンの保証会社一覧
- まとめ:住宅ローンの相談はマネーキャリアへ!
目次
住宅ローンの保証会社とは?
住宅ローンの保証会社とは契約者がローンの返済や家賃の支払いが滞った場合に、返済者や入居者に代わりに返済、支払いの義務を負う「機関保証」の会社のことです。
今回はこの住宅ローンの保証会社について、通りやすい会社やメリットについて解説していきます。
連帯保証人の代わりとなる存在
住宅ローンなどの大きな金額を借入するには多くの金融機関では、保証機関から保証を受けなければ、ローンを組むことができません。
保証には、親族などを連帯保証人に立てる「人的保証」と、企業や団体などが保証をつける「機関保証」などの種類があります。
保証会社は後者の「機関保証」にあたり、連帯保証人の代わりとなる存在です。契約者や住居人が返済や支払いができない事態となった場合に、代わりに返済の立替えを約束することになります。
保証会社の審査では個人信用情報をチェックされる
保証会社の審査では住宅ローンの申込者に返済能力が備わっているかの確認と、住宅自体に担保する価値があるかを確認されます。
特に申込者情報のチェックは重点的に行い、勤務先や年収、現在の借入金額などが審査対象となります。申告内容には誤りがないか、十分注意する必要があります。
さらに審査では個人信用情報も確認され、申込者の借入や返済状況、過去の滞納歴も遡って確認されます。借入信用情報では、クレジットカードやカードローンの他にも、例えば携帯代の分割払いの情報や奨学金の滞納情報など、これまでの金融関係において入念に確認されます。
ただし、審査の基準は保証会社ごとに異なるため、どのような履歴や借入で審査に受かるかの判断基準は前もって認識することはできないのです。
審査に通りやすい保証会社とは?
住宅ローンを取り扱う金融機関の増加と同様に、保証会社も数多く存在します。保証会社の審査基準が異なるとお話ししましたが、では審査に通りやすい保証会社を見つけるのはどうすればよいでしょうか。
保証会社にはいくつか種類があるため、「審査に通りやすい」といわれる保証会社も存在します。次から保証会社の違いについて確認しましょう。
①最も審査に通りやすいのは「全国保証」などの外部の保証会社
保証会社は以下の3つに分けられます。
- 金融機関のグループ会社が運営している保証会社
- 外部と共同で設立した保証会社
- 外部の保証会社
②最も審査が厳しいのは保証会社がない金融機関の住宅ローン
特に審査が厳しいのは「金融機関のグループ会社が運営している保証会社」です。
金融機関のグループ会社が運営する保証会社は、住宅ローンの契約を行っている金融機関とは別会社ではありますが、貸し倒れした場合、保証会社と金融機関の双方を含めたグループ会社全体の損失となるため、審査が厳しめとなる傾向が高いのです。
つまり、外部の企業がかかわっている保証会社ほど、金融機関としてはグループ会社としての貸し倒れのリスクが減るので、全国保証のような会社は審査が通りやすくなります。
参考:保証料なしの住宅ローンは審査が厳しい
保証料なしの住宅ローンは金融機関が貸し倒れリスクを避けるために、保証料無料の代わりに個人信用情報の審査を厳しくするというケースが多いようです。
また、保証料無料のローンには、ローン契約時にかかる事務手数料が高くなりがちです。金融機関によると借入額の2%ほどを「融資手数料」として要求されることもあり、手数料は原則一括払いのみなどのデメリットがあります。
2%というと、3000万円のローンで60万円、5000万円なら100万円と、大きな金額になるため、実質的に保証料がかかるローンとさほど変わらない水準といえます。
保証会社利用のメリット
住宅ローンの保証会社を利用するメリットは以下のようなことが挙げられます。
- 連帯保証人を立てられなくても住宅ローンを契約できるようになる
- 賃貸の場合、収入が不安定でも入居の審査通過しやすい可能性がある
①連帯保証人が不要になる
先にも述べましたが、保証には「人的保証」と「機関保証」があります。連帯保証人は「人的保証」のことを指し、一般的には配偶者などに保証人となってもらう場面が多いです。
しかし配偶者ではなく、兄弟や親族を連帯保証人にする場合、多額のローンに対する保証人のため、連帯保証人となる人の負担になることが考えられます。
人によっては連帯保証人を立てにくい、お願いできる人がいないという人もいます。そのような時に保証会社を利用することで連帯保証人を立てなくても住宅ローンを契約しやすくなります。
②収入が不安定でも審査に通りやすくなる
住まいに関わることは大きな金額を要することになるため、契約者の収入は重要となります。収入が不安定な人だと返済や支払いが滞る可能性があるという、リスクを持つため金融機関の審査をなかなか通過できない、という事態になってしまいます。
このように収入が不安定な人でも、保証会社を利用することで返済や支払いの滞納など、リスクを低くすることができ、審査に通りやすくなるメリットが生まれます。
保証会社利用のデメリット
保証会社を利用するとメリットもありますが、それだけではありません。デメリットとしては以下のような点が挙げられます。
- 保証料の支払い
- 過去の履歴によってはローンや賃貸の契約ができない
①保証料を支払う必要がある
当然ではありますが、保証会社を利用するには保証料が発生します。
会社によって料金形態は様々ですが、住宅ローンの場合は「外枠方式」と「内枠方式」の2種類であることが一般的です。外枠方式とは借入総額の◯%が保証料となるもので、「3000万円の借入に対し2.0%」であれば60万円の保証料が必要となります。
内枠方式はローンの金利を上乗せするもので、月々の返済額に0.2%や0.3%と定められた金利が上乗せされて請求されることになります。
②過去に延滞があるとローンや賃貸の契約ができない
保証会社の種類によって審査の通りやすい通りにくいがあることをご説明しましたが、クレジットカードやカードローン、奨学金などに延滞があると住宅ローンや賃貸の審査に通らない可能性があります。
どこまで遡って審査対象とするかは金融機関によって異なることや、金融機関も審査内容を明らかにしないため判断基準を明確にすることは難しいといえます。
「全国保証」とは?一から解説!
住宅ローンでよく利用されるのは保証会社は全国保証です。全国保証の特徴について以下の内容で見ていきましょう。
- 全国保証は独立系の保証会社
- 住宅ローンの審査を行う
- 住宅ローンは全国保証と繋がりのある金融機関がおすすめ
- 審査に通らない時はフラットの金利に変更する
①独立系の保証会社の代表
保証会社には「金融機関のクループ系列の保証会社」と「金融機関の系列に属さない独立系の保証会社」の2種類があります。
このうち全国保証は2つ目の独立系の保証会社にあたり、系列にとらわれることなく、メガバンクや地方銀行、ほとんどの金融機関で利用することができます。
メガバンクなどの大きな銀行は必ず系列の保証会社を持っていますが、地方銀行など規模が小さくなると系列の保証会社がないこともあります。このような場合、多くの人が選択するのは全国保証になります。全国保証は独立系保証会社の代表といえる存在なのです。
②住宅ローンの審査は「全国保証」などの保証会社が行う
住宅ローンの審査は、銀行ではなく、保証会社が住宅ローンの審査を行います。
そのため、審査が通りやすい金融機関を探すには、どの保証会社が審査に通りやすいのかという視点で考えないといけません。どの銀行で審査をしても、同じ保証会社が審査するのであれば、結果は同じでになるのではないかと思われるかもしれませんが、全国保証は審査の取り組み方に違いがあり、同じとは言えません。
これまでの自身の借入や滞納の状況により、審査通過に不安を感じる方は、全国保証を積極的に利用している金融機関を利用した方が得策です。
多くの金融機関では、全国保証で承認を得られる可能性がある方でも、自社にメリットをもたらさないと判断される方は審査を通過しません。
銀行の審査の仕方は、系列の保証会社でまず審査して、ダメなら全国保証で審査するという流れとなるところが多いです。
③「全国保証」と繋がりが深い金融機関を選ぶ
全国保証はほとんどの銀行で利用できますが、銀行によって全国保証と取り決めがあり、全国保証をどの銀行で利用するかによって貸出金利が異なります。
金利は窓口となる金融機関が決めることになります。昔は、三井住友信託銀行が、全国保証の積極的な取り扱いをしていましたが、全国保証での取り扱いの割合が大きくなりすぎ、問題となったため、現在では改善されています。
また必然的に系列保証会社を持つメガバンクより、系列保証会社を持たない地方銀行や信用金庫などは全国保証を利用する頻度が高くなります。審査の通りやすさを考えると、規模の小さい金融機関を選択するのもひとつの方法です。
④全国保証の審査が通らない時はフラットを選ぶ
全国保証が落ちて、系列の保証会社で審査が通るということはまずないと思って良いでしょう。
それくらい全国保証の審査は通りやすい傾向にあります。
しかしいくら全国保証の審査が通りやすいといっても、住宅ローンは多額の融資となるため、審査に通らない人もいます。
全国保証に通らない人は、金利のタイプをフラットに変更すると審査に受かることがあります。しかしフラットを選択するのは最終手段となることを、念頭に置いておきましょう。
住宅ローン保証料の払い方
住宅ローンの保証料には「外枠方式」と「内枠方式」の2種類あることは解説しました。この二つの保証料には支払い方にもそれぞれ特徴があります。
①一括前払い型(保証料の外枠方式)
住宅ローンの契約時に、数十万円〜数百万円となる保証料を一括で支払う方法です。この方法で保証料を支払うと、のちに繰上げ返済した際は支払ったローンの一部が返金されます。これは、繰上げ返済することで返済期間が短縮し、保証期間も短くなるためです。
外枠方式のメリットは、契約時に保証料を一括で支払うため、毎月の住宅ローン返済金額を抑えることができることです。また、金利を上乗せする内枠方式と比べ、返済総額が少なくて済みます。
デメリットは住宅ローン契約時にまとまった資金が必要になるため、貯蓄に余裕がない方やまとまった資金がない方は、注意が必要です。
②金利上乗せ型(保証料の内枠方式)
住宅ローンの契約時の金利に上乗せされて毎月支払いを行う方法です。金利は0.2%前後に設定される場合が多いです。例えば、住宅ローンの適用金利が1%で、金利上乗せ0.2%だった場合は、借入金額に1.2%の金利がかかることになります。
この内枠方式で保証料を支払っている場合は、外枠方式と違い、繰上げ返済しても返金はありません。内枠方式のメリットは外枠方式のように契約時に一括で支払いがないため、契約時の諸費用を抑えることができます。
デメリットは外枠方式と同じ借入条件・返済期間であれば、外枠方式に比べ、総支払額が大きくなる可能性があります。 返済方式も2通りで、以下の方法です。
- 元利均等返済…毎月の元金と利息を一定額で返済する。返済計画が立てやすく、返済開始当初の返済額を抑えることができる。
- 元金均等返済…元金部分を均等額とし、残高に応じて利息を支払う返済方式。元金の減少が早くなり、元利均等返済より総返済額が少ない。
住宅ローンの保証会社一覧
住宅ローンを契約する場合はほとんどの場合保証会社を利用する必要があります。
保証会社の種類は、銀行の名前を冠した実質的な銀行子会社としての保証会社、第二地銀が地域別に共同して設立した保証会社、信用金庫協会が設立した保証基金及び独立系の保証会社などがあります。
種類 | 会社名(一部) |
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銀行子会社系 | 三菱UFJ信用保証株式会社 りそな保証株式会社 横浜信用保証株式会社 |
第二地銀系 | 株式会社かんそうしん 中国総合信用株式会社 |
信用金庫協会系 | 一般社団法人しんきん保証基金 |
独立系 | 全国保証株式会社 |
審査の難易度も表の上から順に厳しく、下へ行くほど審査基準が易しい傾向にあります。
まとめ:住宅ローンの相談はマネーキャリアへ!
住宅ローンの保証会社について通りやすい会社や支払いの種類について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。今回の記事をまとめると
- 保証会社は連帯保証人の代わりとなる機関
- 全国保証が最も審査に通りやすい
- 全国保証に通らならければ金利タイプを変更する
- 住宅ローンを契約する際にはこれまでの借入や滞納状況に注意する