更新日:2022/05/03
住宅ローンは何歳から借りられる?審査に通りやすい平均年齢も解説!
マイホームを購入するためには一千万円以上の購入資金が必要になります。住宅ローンを組み始める年齢によっても気にしなければいけない部分が異なります。当記事ではこの住宅ローンを組むには何歳から借りられるのか、そして年代別での注意点などを紹介いたします。
- マイホームの購入を考えている方
- 住宅ローンについて知りたい方
- 年代別の住宅ローンにおけるポイントを知りたい方
内容をまとめると
- 申込可能年齢は20~70歳
- 完済時年齢は上限75~80歳
- 住宅ローンの審査は30~35歳が通りやすい
- 審査には完済時年齢が重要
- 住宅ローンを組み始める各年代別のポイント
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目次を使って気になるところから読みましょう!
- 住宅ローンは何歳から借りられる?
- ①一般的に申込可能年齢は20歳以上70歳以下、完済時年齢は80歳未満
- ①団体信用生命保険の加入は20歳から
- ②「親子リレー返済」なら70歳からでも申し込める
- 住宅ローンに通りやすい年齢
- 平均的な年齢は30~35歳
- 40歳前後で組む人も多い
- 住宅ローン借り入れの際の年齢制限
- ①申込時年齢
- ②完済時年齢
- 完済時年齢について知っておきたいポイント
- ①「完済時年齢」が住宅ローン審査では重視される
- ②「完済時年齢」は引き上げられている
- 【年齢別】住宅ローンを組む際のポイント
- ①20代
- ②30代
- ③40代
- ④50代
- ⑤60代以上
- まとめ:住宅ローンの相談はマネーキャリアへ
目次
住宅ローンは何歳から借りられる?
- 一般的に申込可能年齢は20歳以上70歳以下、完済時年齢は80歳未満
- 団体信用生命保険の加入は20歳から
- 「親子リレー返済」なら70歳からでも申し込める
①一般的に申込可能年齢は20歳以上70歳以下、完済時年齢は80歳未満
住宅ローンの申込可能年齢は、多くの金融機関で20歳~70歳までとされています。申込可能年齢とは簡単に言うと住宅ローンを組み始める年齢のことで、20歳~70歳までの間で住宅ローンを組み始めることが可能です。
また、完済時年齢については多くの金融機関で80歳未満となります。完済時年齢とはローンを完済する際の年齢のことをいい、住宅ローンを完済する際の年齢が遅くて80歳になる前日まででなければいけません。
このように、20歳以降から住宅資金として金融機関から借り入れることが可能で70歳からでも審査に通れば借り入れも可能ですが、70歳から借りた場合は原則として80歳になるまでに完済をする必要があります。従って、返済期間が短くなってしまうことに注意が必要です。
①団体信用生命保険の加入は20歳から
住宅ローンを組むには、多くの場合が団体信用生命保険へ加入しなければいけません。この団体信用生命保険の加入が出来る年齢も、住宅ローンと同じ20歳からとなっています。
これは、ローンの返済中に障害や死亡などで返済が不可能になった時に、ローンの残金を団体信用生命保険から支払われる保険金から返済をする目的で加入するものです。
しかし、長期固定金利型の住宅ローンである【フラット35】の融資を受ける際に加入する機構団体信用生命保険特約制度では満15歳以上からでも加入が可能です。満15歳以上から加入できることにより20歳未満でも住宅ローンを20歳未満で組めることができるようになっています。
②「親子リレー返済」なら70歳からでも申し込める
住宅ローンは原則として申込可能年齢が70歳までとなっていますが、例外として70歳からでも申し込むことが可能な制度があります。それが、親子リレー返済です。
親子リレー返済とは、返済しきれなかったローンの残金を子供まで引き継ぐこと想定した住宅ローンです。後継者となる子供の年齢を基に借入期間を算出するため、借り入れ期間を長くできるのが特徴です。
70歳以降に生存している間は自分で住み、その後は子供へ住宅を引き渡す目的でマイホームを購入する方に向けた住宅ローンとなっています。
住宅ローンに通りやすい年齢
- 平均的な年齢は30~35歳
- 40歳前後で組む人も多い
平均的な年齢は30~35歳
住宅ローンに通りやすい年齢というものは存在しており、一般的には30~35歳といわれています。
その理由が以下の通りです。
- 住宅ローンの借入期間を長期間で組むことが可能
- 収入も安定し、定年までに完済できる可能性が高い
- 35年のフルローンでも定年退職の65~70歳が完済時年齢となる
以上から、住宅ローンの審査は30~35歳が一番通りやすく、住宅購入を考えるには一番良い時期ともいえるでしょう。
40歳前後で組む人も多い
30~35歳の次に住宅ローンを組む人が多いのが40歳前後です。40歳前後になると30歳のころに比べて収入が増えており、貯蓄を続けている人は頭金を支払う分の資金があります。また、45歳までなら完済時年齢80歳までの35年間フルローンを組むことも可能です。
ただし、定年退職後も返済が続く計画になる可能性が高いため金融機関としても審査は厳しくなります。
- 定年退職後も返済が続く返済計画になる可能性がある
- 返済期間を短期間にしても月々の負担が増えてしまう
定年退職後は年金生活になり収入も減る可能性が高いため金融機関としては返済不能になるリスクが大きくなります。また、返済期間を短くして月々の負担が増えることによっても返済不能になるリスクは大きくなります。
40歳前後に限らず、ローンを組む年齢が遅いほど現在の資金力や頭金の大小、そして無理のない計画が必要です。
住宅ローン借り入れの際の年齢制限
- 申込時年齢
- 完済時年齢
①申込時年齢
申込時年齢を具体的に言うと、下限が20歳以上であり上限は金融機関により異なりますが65~70歳程度が多いです。
最初にも説明しましたが、申込時年齢とは住宅ローンの借り入れを申し込むことができる年齢のことをいいます。下限が20歳以上で上限が65~70歳程度ですので、20歳から遅くとも70歳まで住宅ローンを組むことが可能となります。
ただし、金融機関や住宅ローンの種類によっては上限が65歳までのものもあり必ず70歳まで申し込むことができるものではないということに注意しましょう。
また、例外として親子リレー返済という制度を利用することにより、71歳以上でも住宅ローンが可能なローン形態の種類があります。
②完済時年齢
完済時年齢を具体的に言うと、金融機関により異なりますが上限が75~80歳と定められている場合が多いです。
最初にも説明しましたが、完済時年齢とは住宅ローンを完済する際の年齢を指しています。
上限が75~80歳未満と定められている場合が多いことから、住宅ローンの返済は遅くとも80歳の前日までに返し終わらなければいけません。
ただし、金融機関や住宅ローンの種類によっては上限が75歳までのものもあり必ず80歳までに完済すればよいというものではないことに注意しましょう。
また、例外として親子リレー返済という制度を利用することにより、完済が出来なかった分については子供へローン残額を引き継ぐため、自分の完済時年齢を考えなくてもよいローン形態の種類があります。
完済時年齢について知っておきたいポイント
次に完済時年齢について掘り下げていきます。住宅ローンの審査をする際にはこの完済時年齢が非常に重要なポイントとなります。
- 「完済時年齢」が住宅ローン審査では重視される
- 「完済時年齢」は引き上げられている
①「完済時年齢」が住宅ローン審査では重視される
住宅ローンを申し込む際には金融機関などによる審査が必要です。その審査で特に重視されるのが完済時年齢です。
大きく以下の5項目により審査されます。
- 申込時年齢
- 完済時年齢
- 現在の職業
- 現在と将来の収入
- 頭金の有無と頭金の大小
他にも信用情報機関(ブラックリスト)にのっていないか、などの審査項目もあります。
その中で特に重視して審査するのが完済時年齢です。「令和2年度 民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書」によると、住宅ローンの審査を行う際に重視する項目として、99.1%の金融機関が「完済時年齢」と答えています。
基本的には完済時年齢は定年退職時(65~70歳)までが理想とされており、上限80歳まで完済時年齢があるからといって必ず80歳までの審査が通るとは限りません。
②「完済時年齢」は引き上げられている
完済時年齢は時代の変化とともに現在の方が引き上げられています。これは、定年退職の年齢が引き上げられている時代背景が主な原因です。
かつては定年退職が55歳であり労働による安定した収入は55歳までしか得ることができない時代でした。そのため、申込可能年齢と完済時年齢は55歳に退職することを基礎として考えられていて、上限も今と比べれば低く設定されていました。
現在は、働き方改革により定年退職は65~70歳までと労働基準法により定められており、その時代の背景により申込可能年齢は上限70歳、そして完済時年齢は上限80歳となっています。
以上から、働ける年齢により何歳まで安定した収入を得ることができるかにより、時代と共に完済時年齢は引き上げられている傾向にあります。
【年齢別】住宅ローンを組む際のポイント
- 20代
- 30代
- 40代
- 50代
- 60代以上
①20代
20代で住宅ローンを組む際のポイントとしては以下の項目があげられます。
- 長期間での借り入れが可能
- 勤続年数が短い
- 年収が低い
- 住宅ローンの借入可能額が低い
- 夫婦共働きで返済しなければいけない計画になる可能性が高い
しかし、勤続年数が短いことから年収がまだ低い人が多く住宅ローンの借入可能額も低くなってしまう傾向があります。住宅ローンの年間返済額は年収の25~35%になるように設定している金融機関が多く、年収350万円の場合は利息も含めて年間105万円前後を返済することになり、35年のフルローンを組むと元金3000万円前後の借り入れまでしかできません。
また、世帯主の収入だけでは借入希望額を達しない場合、配偶者などの収入も考慮してローンを申し込む必要や親の援助を依頼しなければいけない場合があります。
これから数十年もの間で返済をすることを考えると、20代では家計に厳しくなるローンを組むよりかは30代まで頭金を貯めるように貯蓄をすることがいいかもしれません。
②30代
30代で住宅ローンを組む際のポイントとしては以下の項目があげられます。
- 長期間での借り入れが可能
- 勤続年数が20代よりも多くなり中堅クラスになる
- 年収が増えて安定する
- 住宅ローンの借入可能額も多い
- 世帯主だけの収入で申し込みが出来る
そして、20代前半から同じ場所で働いている場合は勤続年数が増えることにより金融機関などからの信用も高くなり審査に通りやすくなります。
住宅ローンを組むには一番最適な年代といわれており、審査にも通りやすくなっています。
③40代
40代で住宅ローンを組む際のポイントとしては以下の項目があげられます。
- 勤続年数が増えて役職も上がっている
- 年収も30代よりかは増えており住宅ローンの借入可能額も多い
- 頭金に充てれるまとまった貯蓄ができている
- 30代よりは返済期間が短い
- 出費が多い時期になる
そして、定年退職までに完済する計画を立てると短期間での返済となり30代よりも月々の負担が増えてしまいます。
また、収入は増えていますが子供の学費や大学費用の貯蓄、生命保険など出費も多くなる年齢であり収入が増えた分だけ出費も多くなっています。住宅ローンにまわせる資金は30代よりあまり増えてない場合が多いことに注意が必要です。
④50代
50代で住宅ローンを組む際のポイントとしては以下の項目があげられます。
- 管理職クラスも多い年代
- 役職に伴い収入もかなり多くなっている
- 返済期間が短い
- 月々の返済額が負担になる
- 借入額を少なくする必要がある
しかし、返済期間は30代や40代よりも当然に短くなってしまい月々の返済額が多くなり住宅ローンが生活を圧迫してしまいます。月々の返済額を抑えるには借入額を抑えなければならず、そのためにも頭金などを多く支払う必要も出てくる場合があります。
また、退職金などで退職時に一括返済を計画する人も多いですが、退職金は会社の経営状態により下がったり無くなったりもするのであまりあてにはしない方がいいことには注意をしましょう。
⑤60代以上
- 退職金がある人は頭金資金に使える
- 年収が下がる人も多い
- 年金生活に住宅ローンが圧迫する
- 健康状態でローンが組めない場合がある
- 親子リレー返済を検討しよう
更に、60台になってくると健康状態により団体信用生命保険に加入できなく住宅ローンを組むことすらできない場合も多くなってきます。
十分な貯蓄がある人以外は、60代での住宅ローンを組むことはリスクが多くなってきます。子供がおり成人している場合は、老後生活を圧迫させないためにも負担を減らすため親子リレー返済を検討するのがいいのかもしれません。
まとめ:住宅ローンの相談はマネーキャリアへ
以上により、住宅ローンには申込可能年齢と完済時年齢があり20歳から申し込みが可能で上限75~80歳までに返済をしなければいけないこと、そして審査基準や各年代別でのポイントなどを説明してきました。
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