更新日:2022/05/07
【銀行別】住宅ローン金利の推移をりそな・みずほ等銀行ごとに解説!
住宅ローンを借り入れる人にとって一番気になることは金利といっても過言ではありません。住宅ローンの銀行ごとの動きや、これまでの動きから見る将来の金利についてを解説していきます。これから住宅ローンを借り入れしようと考えている人は参考にしてみて下さい。
- 銀行で住宅ローンを借り入れようとしている人
- 住宅ローンの金利について見比べて決めたい人
- 今後の金利の動きが気になる人
- 住宅ローンについて困った時に相談する先を知りたい人
- 住宅ローンの銀行ごとの金利の比較
- 短期プライムレートの推移をチェックする必要性
- 住宅ローンについて迷っている時の相談先ついて
- 固定金利と変動金利の金利の動きについてとこれからの予想
内容をまとめると
- 各銀行ごとに金利の設定が異なるため、自分の希望の所をプランと照らし合わせて決めるべき
- 金利の推移を考える上で短期プライムレートをチェックすることが必要
- 今後固定金利は変動金利よりも先に金利が上がることが懸念される
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目次を使って気になるところから読みましょう!
- 【固定】主要銀行の住宅ローン固定金利を比較!
- ①みずほ銀行
- ②りそな銀行
- ③三井住友銀行
- ④三井住友信託銀行
- 【変動】主要銀行の住宅ローン変動金利を比較!
- ①auじぶん銀行
- ②PayPay銀行
- ③楽天銀行
- 【過去】過去20年の推移は?住宅ローン金利の過去の推移
- ①変動金利:30年前は8.5%を記録
- ②変動金利:20年前は平均2.5%
- ③10年固定金利:上昇した後に横ばい
- ④35年固定金利:下降した後に上昇し横ばいをキープ
- 【今後】金利が上がる?10年後の住宅ローン変動金利の推移予測
- ①変動金利:2022年~2023年までは現在の金利を維持
- ②変動金利:2024年以降は変動金利が上がる
- ③固定金利:今後10年もほぼ横ばいに推移する
- ④固定金利:変動金利よりも先に金利が上がる
- 参考:短期プライムレートの推移が金利を予測する鍵
- 【今後】10年固定金利・35年固定金利の推移
- ①更なる下落傾向になる
- ②35年固定金利は10年固定金利より動きが顕著になる
- まとめ:住宅ローンの相談はマネーキャリアへ!
目次
【固定】主要銀行の住宅ローン固定金利を比較!
住宅ローンの金利は住宅ローンを借り入れする人が気になること1位、2位といっても過言ではありません。
金利の高い、低いによって銀行に返済することになる金額が変わってくるため、借りている側としてはなるべく金利が低い方がありがたいものです。
- みずほ銀行
- りそな銀行
- 三井住友銀行
- 三井住友信託銀行
主要な銀行とも言える銀行の住宅ローンにおける固定金利を比較していきますので、金利を見比べて考えたい人は参考にしてください。
①みずほ銀行
保証料を前払いしない場合 | 保証料を一部前払いした場合 | |
---|---|---|
固定11〜15年 | 1.29% | 1.34% |
固定16〜20年 | 1.37% | 1.42% |
固定21〜25年 | 1.42% | 1.47% |
固定26〜30年 | 1.46% | 1.51% |
固定31〜35年 | 1.49% | 1.54% |
②りそな銀行
りそな銀行の場合以下で表示している店頭表示金利から、支払い方法に応じて金利が変更されます。
店頭表示金利 | |
---|---|
固定2年 | 3.100% |
固定3年 | 3.100% |
固定5年 | 3.200% |
固定7年 | 3.400% |
固定10年 | 3.600% |
固定15年 | 4.100% |
固定20年 | 4.650% |
- 全期間型:
借り入れしている期間中ずっと同じ金利の引き下げ幅で進む - 当初型:
借り入れの初期のうちは金利の引き下げ幅が大きくなるように設定されている
一方当初型の場合、固定期間終了後と初期の頃とで金利が大きく異なります。
保証料を一括で支払う場合は、始めの頃は最大▲2.0%〜▲2.6%であり、その後固定期間が終わり次第最大▲1.6%となります。
融資手数料型の場合は始めの頃頃は最大▲2.055%〜▲2.655%であり、その後固定期間が終わると▲1.655%となります。
③三井住友銀行
三井住友銀行で2022年5月から借り入れした場合の金利の推移です。
金利 | |
---|---|
固定10〜15年 | 2.19% |
固定15〜20年 | 2.22% |
固定20〜35年 | 2.26% |
新規で超長期固定金利型を契約すると、2%前後で金利が設定されているということが分かります。
一例ですが2022年4月と比べてみた場合、10〜15年以内のみ2.17%から2.29%に引き上げられていたものの、固定15〜20年、固定20〜35年は引き上げなしでした。
④三井住友信託銀行
三井住友銀行の住まいのアシストの場合、固定金利コースで2022年5月現在は以下のようになっています。
店頭表示金利 | |
---|---|
2年 | 3.05% |
3年 | 3.20% |
5年 | 3.20% |
10年 | 3.25% |
15年 | 3.75% |
20年 | 4.20% |
30年 | 4.25% |
【変動】主要銀行の住宅ローン変動金利を比較!
変動金利の主要銀行住宅ローンを比較していきます。
今回変動金利で比較する主要な銀行は以下の通りです。
- auじぶん銀行
- PayPay銀行
- 楽天銀行
①auじぶん銀行
au銀行はauのスマートフォンを利用している人にとっては聞いたことがあるという人も多い銀行と言えますね。
auじぶん銀行における変動金利の基準金利の変遷は以下の通りであり、この基準金利から引き下げ幅が差し引かれた金利が適用されます。
改定日 | 基準金利 |
---|---|
2016年10月1日〜2022年4月1日 | 2.341% |
2015年12月1日〜2016年4月1日 | 2.341% |
年2回の基準日に行われている借入金利の見直しですが、auじぶん銀行の場合ここ数年で基準金利は大きな変化を見せていません。
以上の基準金利から引き下げ幅の分▲1.931%が引かれるので0.4%前後で借り入れすることができることが分かります。
②PayPay銀行
PayPay銀行における新規借り入れの変動金利の推移です。
運用期間 | 金利 |
---|---|
2020年7月〜2022年3月 | 0.380% |
2020年1月〜2020年6月 | 0.399% |
2019年8月〜2019年12月 | 0.415% |
3年ほど前から見ていくと、ほんの少しではありますが金利が下がっている様子が見られます。
2020年1月以降は金利が0.4%を切るまでになっているため、ここで比較している変動金利のWeb銀行の中では一番の低金利であり、PayPay銀行にも低金利の波が来ていると言えます。
③楽天銀行
楽天銀行から出されている金利の変動は1ヶ月ごとに少しずつ変化が見られることがあるものの、おおむね1.1%〜1.3%前後で推移しています。
2016年頃からは金利が徐々に下がりだし、1.1%前後で推移するようになったため、楽天銀行としては固定金利のタイプと比べると低金利が長い間キープされている状態のようです。
変動金利の低さは一目瞭然ということが分かりますが、楽天銀行の変動金利は上記のWeb銀行と比べた金利設定が少し高めのようです。
金利の低さがウリということではないのですが、楽天カードとの紐づけでポイントとしてキャッシュバックされるサービスもありますので、楽天ポイント活用派の人にはおすすめできます。
【過去】過去20年の推移は?住宅ローン金利の過去の推移
変動金利は日々金利が変わるため、どのように変わるのか不安という人も多いようです。
金利の変動については未来に向けてどのように動いていくかははっきりと分からず、断定することはできません。
しかしこれまでの金利の動きについて知ることで、今後どのような動きをしていくのかある程度予測することは可能です。
過去20年の推移から見えてくる金利の動きについては、以下のことが言えます。
- 変動金利:30年前は8.5%を記録
- 変動金利:20年前は平均2.5%
- 10年固定金利:上昇した後に横ばい
- 35年固定金利:下降した後に上昇し横ばいをキープ
①変動金利:30年前は8.5%を記録
これまでの変動金利の動きを見ていくと、今でこそ2〜3%前後で安定しているためそこまで大きな動きを見せてはいないものの、過去には金利のパーセンテージがは乱高下していた時代もありました。
一般的にバブル景気と呼ばれていた1980年代後半から1990年代前半にかけての時代は8%前後の高金利で借り入れされていたこともあります。
バブル期の金利については今では考えられないほど高い状態が続いていました
バブルが崩壊した平成元年前後は一旦金利は5%まで落ち込んだこともあったものの、その後すぐに上昇したため1990年〜1991年頃には変動金利で8.5%という時代もあったほどです。
②変動金利:20年前は平均2.5%
かつては金利が高い水準で乱高下していた時代もありましたが、今から20年前には金利の平均が2.5%前後で落ち着くようになりました。
経済活動が活発であったバブル期には金利が乱高下し、変動金利で8.5%まで急上昇したこともありましたが、その後平成11年に入ったタイミングで日本銀行のゼロ金利政策の動きをうけたことによって歴史的な低金利となりました。
今も低金利は一貫してキープされているため、20年以上にわたって平均2.5%前後の金利ということが言えます。
③10年固定金利:上昇した後に横ばい
10年固定金利については金利が一旦上昇したことがあるものの、上昇した後に横ばいとなっているため、金利は大きな動きはないようです。
固定金利の期間を数年単位で選択するタイプにあることですが、金融市場の金利の影響をダイレクトに受ける傾向があります。
金利が上昇することでこのまま上昇し続けていくのか、それとも下がるのかひやひやすることもありますが、上昇後横ばいということで高止まりしているのです。
④35年固定金利:下降した後に上昇し横ばいをキープ
35年固定金利の場合は、10年固定金利よりも長期的な金利の動きがダイレクトに反映されます。
そのため、一旦金利が下り坂になったかと安心させたところで金利の上昇、そしてその高い金利のまま横ばいをキープするということが言えます。
大幅な金利の上昇ということはありませんが、一旦金利が下降したにもかかわらずすぐに上昇してしまい、そのまま高めの金利をキープしてしまうことは、借り入れした側からすると手痛い状態です。
そうはいってもこれからのことについてさらなる詳細を知りたいと考えてしまうものです。
住宅ローンの金利について相談したいことが出てきたものの1人での解決は難しいという場合は、お気軽にマネーキャリアにご相談ください。
【今後】金利が上がる?10年後の住宅ローン変動金利の推移予測
今後金利がどのように変わっていくのか、金利の動きについては借り入れしている人にとっては誰しもが気になることです。
特に変動金利の人の場合は景気や情勢に連動して金利が変わっていくため、金利の動きは特に押さえておきたいポイントとなるはずです。
今から10年後どのように金利が動いていくのかについて詳しく見ていきましょう。
- 変動金利:2022年~2023年までは現在の金利を維持
- 変動金利:2024年以降は変動金利が上がる
- 固定金利:今後10年もほぼ横ばいに推移する
- 固定金利:変動金利よりも先に金利が上がる
- 参考:短期プライムレートの推移が金利を予測する鍵
①変動金利:2022年~2023年までは現在の金利を維持
変動金利の人にとっては現在は金利が低めであることはありがたいものの、この状態から大きく変わってしまったら困るという人は多いものです。
2022年から2023年にいたるまでの金利の変動の予想については、現在の金利をキープするのではないかと言われています。
経済の動きはコロナとダイレクトに繋がっているといっても過言ではありません。
現在コロナ禍であり経済の動きが鈍っていることもあり、今の低金利を維持していこうという政府の動きが見られます。
以上のことから今の金利から急上昇することは現時点では考えにくく、下げ止まりとなるのではないかということです。
②変動金利:2024年以降は変動金利が上がる
今の時点では金利は下げ止まり、さらに今年と来年くらいまでは金利の急上昇は考えにくいということで安心するのは早いです。
2024年、今から2年後くらいを目安に変動金利の場合は金利が上昇してしまうため、返済総額が増加する可能性もあります。
現時点では金利競争もあり、契約者を獲得すべくどの銀行も低い状態で金利をキープする動きがあるためある程度低い金利で提供しています。
しかし低い金利の維持は正直なところ銀行としてもかなり無理をしている状態なのです。
このまま今の金利を維持していこうとすると、無理が生じてしまうことによってほころびが出ることも考えられます。
③固定金利:今後10年もほぼ横ばいに推移する
固定金利についてはおおむね横ばいの推移ということが予想されているため、今後10年の間に急上昇するリスクは少ないと見て取れます。
固定金利については、日本銀行から0.25までであれば長期金利をあげてもいいとされています。
コロナ禍で銀行も打撃を受けている今、2020年から2021年にかけては前月よりも金利が上昇しているというケースも見られました。
しかし金利が上昇したといっても小さな上がり幅ということで全体で見た場合、おおむね横ばいの推移と言えます。
変動金利がここ数年はそれほど上がらないものの、2年後位を目安に金利が上がるかもしれないと言われている一方で、固定金利の場合は金利はそれほど大きく変わらないだろうと考えられています。
④固定金利:変動金利よりも先に金利が上がる
固定金利は今後10年くらいは横ばいとなる見込みで、大きな変化は見られないだろうと言われていますが、固定金利の金利の上昇の方が変動金利より早く始まります。
債券価格と金利の関係から金利上昇のスピードは固定金利の方が早いようです。
固定金利は債券価格にそのまま影響されてしまうため、金利が上昇すると変動金利である方から先に手放そうという動きが見られます。
国の金利が上昇することによって債権の価値が下がってしまいます。
債権の価値が下がることで世間的には利回りは上がる傾向にあります。
利回りの上昇とリンクして固定金利は上昇していくため、変動金利より先に固定金利の金利があがるということです。
参考:短期プライムレートの推移が金利を予測する鍵
プライムレートとは優遇金利のことであり、銀行から見て優良企業だと思われるところに限定しているものです。
つまり短期プライムレートとは短い期間に限定し優良企業へと融資することを目的とした金利です。
この優遇企業へ対して定められている金利は、日本銀行が世の中の景気の動きや傾向を考慮しながら定めている政策金利に大きく影響されます。
以上の理由から短期プライムレートは今後の住宅ローンの金利を予測するために考慮すべきものとしてカギとなります。
このように言われる理由としては各銀行ごとに行われる店頭金利設定にあります。
店頭金利とは、短期プライムレート+1%で決められるものであるため、短期プライムレートを知ることで住宅ローンが導き出されるといってもいいものです。
短期プライムレート+上乗せ金利からさらに優遇金利を差し引いたものが適用金利とされるので、優遇幅の大きさが返済額負担軽減に直結します。
【今後】10年固定金利・35年固定金利の推移
今後、固定金利の場合どのような動きで固定されるのか気になるものです。
固定金利は金利の動きがないため返済額の計算はしやすいメリットはあるものの、高い金利では返済が難しくなります。
固定金利の傾向と、35年固定金利と10年固定金利を比べた今後の動きについては以下のようになるだろうと言えます。
- 更なる下落傾向になる
- 35年固定金利は10年固定金利より動きが顕著になる
①更なる下落傾向になる
今後10年固定金利と35年固定金利がどのように動いていくかという推移について考えた場合に言えることは、下落傾向になるということです。
ここ数年コロナウイルスの影響が経済の世界にも大きな影響を与えていることから新型コロナウイルスがどのような動きをしていくかで、これからの住宅ローンの運命が決まるといっても過言ではありません。
今後コロナウイルスがさらに猛威をふるい死者数の増加や経済活動の停滞が起こってしまった場合は株価の下落が起こり、さらなる低金利となる可能性もでてきます。
固定金利を導き出す根本の部分ともいえる長期金利が全体的に下落傾向ということもあり、さらなる下落傾向に歯止めをかけることは難しいです。
②35年固定金利は10年固定金利より動きが顕著になる
10年固定金利は35年固定金利よりも動きが顕著に見られることについては、長期金利の動きがどれだけ反映されるかが異なることに繋がります。
35年固定金利の場合は10年固定金利よりも長い期間固定金利での縛りがある期間であることは言わずもがなです。
つまり期間が長ければ長いほど長期金利の動きがダイレクトに反映されてしまうことになります。
より動きが顕著になることから、35年固定金利の方が10年固定金利と比べると動きがあらわになると言えます。
固定金利の根拠とも言える長期金利の金利が下り坂となっているため、主要な銀行の金利もそれに引っ張られるかのような形で下降していると考えられます。
まとめ:住宅ローンの相談はマネーキャリアへ!
住宅ローンの推移について主要な銀行などの数字を照らし合わせながらみてきましたが、実際にどのように金利が動いていくか、損をしないための方法はなど分からないことだらけと考えられます。
住宅ローンについて困ったことがある場合は、マネーキャリアにご相談ください。
マネーキャリアは相談料が無料で、納得できるまで何度でも相談できるというメリットの他にも第三者の公平な立場からアドバイスがもらえるということもポイントです。
銀行ではない第三者として、経験から身につけてきた知識やアドバイスを提供することができます。
住宅ローンについて質問したい場合は、体調不良の時に相談するかかりつけ医のような感覚でマネーキャリアにご相談ください。マネーキャリアについて詳しくはこちらのボタンをクリックしてください。