低金利で安い住宅ローンランキング!固定・変動別おすすめ銀行も紹介

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できるだけ低金利で安い住宅ローンで借り入れしたいと多くの方は考えますが、安い住宅ローンを選びたいなら変動金利と固定金利における返済額の違いを理解する必要があります。そこで今回はできるだけ安い低金利の住宅ローンを選ぶための重要なポイントについて解説していきます。

【令和4年最新】安い住宅ローンは固定金利か変動金利か?


住宅ローンでは金利の年率が固定される「固定金利」と金融状況によって変動する「変動金利」どちらかを選択することができますが、実際はどちらの方が安いのか気になっている方は多いでしょう。


そこでまずは、固定金利と変動金利どちらが安いのかという点について、

  1. 現時点では変動金利の方が安い
  2. 将来的にも変動金利は安定すると予測される
  3. 自己資金の割合を上げることで金利は下げられる
以上の内容について解説していきます。

①現在は変動金利がおすすめ

現時点での各社の住宅ローン金利を固定金利変動金利で比較すると次のとおりです。

金融機関固定金利変動金利
三井住友銀行5年:1.40%
10年:1.50%
0.475%
みずほ銀行31~35年:1.39%0.375%
三菱UFJ銀行10年:1.04%0.475%
りそな銀行10年:0.795%0.470%
ソニー銀行10年:0.750%0.457%

※新規で契約した場合の金利であり特別金利プラン等を除く

※選択するプランにより変動する場合あり


このように、現在新規契約するのであれば変動金利を選択する方が低金利であるためお得です。


金融期間によっては5年、10年固定金利よりもさらに長期間のプランを選べる場合もありますが、基本的には固定金利よりも金利が高くなります。

②今後も変動金利は安定する模様

変動金利は金利の引き上げによって固定金利より大幅に高くなるというリスクがありますが、今後も金利に大きな変動は起こらないと予測されます。


日本銀行の公表データによると、住宅ローン金利と連動している「短期プライムレート」の最頻値は2009年の「1.475%」から変わっていません。そのため今後も大きな変動はないと予測できます。

③さらに金利を下げるには一定以上の自己資金で金利優遇を狙う

さらに金利を下げたい場合、一部の銀行が実施している金利優遇によって下げられる場合があります。


たとえばいくつかの金融機関では住宅ローンでの借り入れの際に「自己資金を10%以上」に設定することで、年0.05%の金利優遇を受けることができます。


ただしこれが適用されるのは固定金利プランのみであり、変動金利プランでは適用できません。また金利優遇を受けられるのは当初借り入れ金利のみとなっています。

【変動金利】おすすめの最安住宅ローン


住宅ローンで利用できる金利には、

  • 変動金利
  • 固定金利(固定期間選択型)
  • 固定金利(全期間固定型)
以上の3種類があります。

この中で現在もっとも安いのが変動金利であるのはすでに解説したとおりですが、実際にそれぞれの金融機関が提供している変動金利の住宅ローンを比較したとき、どれがおすすめなのか知りたい方も多いでしょう。

そこで次はおすすめの最安住宅ローンについて、

①みずほ銀行 ネット住宅ローン全期間重視プラン

最初に紹介するのはみずほ銀行の「みずほネット住宅ローン全期間重視プラン」です。


こちらはみずほ銀行が提供している住宅ローンの中でもインターネットで申し込めるタイプの住宅ローンです。変動金利のほかに2〜20年の固定金利も選択できます。


金利は次のとおりです。

変動/固定ローン取扱手数料型保証料一部前払い型
変動金利0.375%〜0.675%0.525〜0.725%
固定金利(10年)0.95%〜1.25%1.10%~1.30% 
固定金利(20年)1.45%~1.75% 1.60%~1.80% 

このとおり、保証料の一部を前払しないプランの変動金利を選択した場合がもっとも低金利であり最安になります。

②Pay Pay銀行 変動金利(新規お借り入れ)

次に紹介する住宅ローンは「PayPay銀行 変動金利(新規お借り入れ)」です。


PayPay銀行の住宅ローンは「業界最低水準の金利」をうたっている住宅ローンであり、書類の提出も含めた申込をすべてスマートフォンで行えるという特徴があります。


この住宅ローンの金利は次のとおりです。

変動/固定新規借り入れ借り換え
変動金利0.380%0.380%
固定金利(10年)0.690%0.690%
固定金利(20年)1.350%1.350%

以上のように変動金利を選択した場合が最安です。借り入れではなく借り換えを選んだ場合の金利も同様です。

③住信SBIネット銀行 住宅ローン(対面)

変動金利の住宅ローンとして最後に紹介するのは「住信SBIネット銀行住宅ローン(対面)」です。


住信SBIネット銀行の住宅ローンは「対面」と「非対面」の2種類あり、こちらの「対面」タイプは契約に不安のある方が対面で専門スタッフに相談してから申し込めるタイプの住宅ローンです。


金利は次の表をご覧ください。

変動/固定通期引下げプラン当初引下げプラン
変動金利0.39%0.975%
※−0.70%
固定金利(10年)1.19%0.92%
※−0.70%
固定金利(20年)2.73%1.59%
※−0.70%

このように変動金利がもっとも安いですが、こちらの住宅ローンは「通期引下げプラン」と「当初引下げプラン」で金利が異なります。


最安なのは変動金利の「通期引下げプラン」です。それに対してもう一方の「当初引下げプラン」は「特約期間」のみ金利が下がります。


この「当初引下げプラン」における特約期間は借り入れから60カ月後の6月・12月のいずれか早い方の返済日までであり、終了後は※印で記載した割合分を「基準金利」より差し引いた金利が適用されます。

【固定期間選択型】おすすめの最安住宅ローン


住宅ローンで借り入れする際は将来的な金融変動リスクを考えて変動金利ではなく、一定期間固定金利になる住宅ローンを選択したいという方も多いでしょう。


そこで次からは、おすすめの固定金利選択型の最安住宅ローンについて、

  1. ソニー銀行 固定セレクト住宅ローン
  2. イオン銀行 当初固定金利プラン
  3. PayPay銀行 固定金利10年
以上の住宅ローンを紹介していきます。

①ソニー銀行 固定セレクト住宅ローン

最初に紹介するのは「ソニー銀行 固定セレクト住宅ローン」です。


ソニー銀行の住宅ローン(固定金利)は2~20年超を選択できます。ローンのうち10%以上を自己資金に設定するプランも選択可能です。


金利は次の表をご覧ください。

変動/固定自己資金10%以上
自己資金10%未満
変動金利
0.457%0.507%
固定金利(10年)
1.150%1.200%
固定金利(20年)
1.938%1.988%

こちらの固定金利プランで「自己資金10%以上」で契約した場合は、金利引下げ率が「0.05%」増えます。

②イオン銀行 当初固定金利プラン

次に紹介するのは「イオン銀行 当初固定金利」プランです。


イオン銀行の住宅ローンは変動金利および固定金利プランがありますが、こちらの「当初固定金利プラン」は3・5・10年いずれかの当初借入期間のみ金利が下がるタイプの住宅ローンです。


通常の固定金利プランにくわえ疾病保障が付帯されたプランも選択可能ですが、金利は高くなります。詳しい金利は次の表をご覧ください。

変動/固定当初固定金利プラン
8疾病保障付きプラン
固定金利(3年)0.43%0.73%
固定金利(5年)0.65%0.95%
固定金利(10年)0.87%1.17%

こちらのプランでは当初期間が終了後、基準利率から最大1.60%差し引かれた利率が適用されます。

③PayPay銀行 固定金利10年

最後に紹介するのは「PayPay銀行 固定金利10年」です。


変動金利プランでも紹介した「PayPay銀行」の住宅ローンでは変動金利の他に固定金利10年も選択できます。期間は10年だけでなく20年や30年、最大で35年まで選択可能です。


借り入れ、借り換えそれぞれの金利は次のとおりです。

変動/固定新規借り入れ借り換え
変動金利0.380%0.380%
固定金利(10年)0.690%0.690%
固定金利(20年)1.350%1.350%

PayPay銀行の住宅ローンでは固定金利を選択した場合、自動的に「当初期間引下型」が適用されます。


ちなみにPayPay銀行では、2019年8月からの固定金利の推移を掲載しています。こちらもぜひ参考になさってください。

【全期間固定型・フラット35】おすすめの最安住宅ローン


住宅ローンでは一定期間だけでなく、全期間において金利が固定されるプランも選択できます。


そこで次はおすすめできる全期間固定型の住宅ローンについて、

  1. りそな銀行 りそな住宅ローン<超長期(全期間)固定金利型>
  2. 埼玉りそな銀行 りそな住宅ローン<超長期(全期間)固定金利型>
  3. 三菱UFJ銀行 ずーっと固定金利コース
以上の住宅ローンをそれぞれ紹介していきます。

①りそな銀行 りそな住宅ローン<超長期(全期間)固定金利型>

最初に紹介するのは「りそな銀行 りそな住宅ローン<超長期(全期間)固定金利型>」です。


こちらは最初から最後まで一定の金利が適用される住宅ローンであり、保証料を上乗せするかどうかで金利が変動します。詳しくは次の表をご覧ください。

年数融資手数料型保証料
一括前払い型
20年以内0.945%1.200%
20年超25年以内0.945%1.200%
25年超30年以内1.045%1.300%
30年超35年以内1.295%1.300%

以上の店頭表示金利が全期間にわたって適用されます。同じ全期間型でも保証料の支払い方によって金利が異なる点には注意が必要です。

②埼玉りそな銀行 りそな住宅ローン<超長期(全期間)固定金利型>

次は「埼玉りそな銀行 りそな住宅ローン<超長期(全期間)固定金利型>」です。


こちらは①と同じ「りそなグループ」であり全期間型の金利もまったく同じであるため、①に記載の金利をご覧ください。


ちなみに「りそな銀行」と「埼玉りそな銀行」における住宅ローンの違いとは、「埼玉りそな銀行」のみ変動金利および固定金利プランにおいて、

  • 省エネ・エコロジー応援!!住宅ローン
  • 埼玉県ダイバーシティ応援!!住宅ローン
  • 住まいの安心サポートローン
  • 埼玉県建築士事務所協会斡旋住宅ローン
以上の地域タイアップ型のローンが用意されているという点にあります。

上記プランの詳細についてはこちらのローン金利確認ページに掲載されている各プランのリンクからご参照ください。

③三菱UFJ銀行 ずーっと固定金利コース

最後に紹介するのは「三菱UFJ銀行 ずーっと固定金利コース」です。


こちらも他の①および②と同様の全期間型の住宅ローンであり、固定期間ごとに金利が変わります。次の表をご覧ください。

年数ネット契約対面契約
21~25年1.25%1.40%
26~30年1.30%1.45%
31~35年1.35%1.50%

上記のように、この住宅ローンは対面契約を選ぶと「0.15%」の年率がプラスされてしまうため、最安で契約したい場合は「スマート手続き」によるネット契約一択となります。

低金利の住宅ローンを選ぶ際に気をつけるポイント


住宅ローン選びにおいて金利がもっとも低いプランを選ぶのは重要ですが、実際は注意しなければならない点もいくつかあります。


そこで次は低金利の住宅ローン選びに伴って注意したいポイントとして、

  1. ローンの借り換えをしたほうが現状より安くなることもある
  2. 借入額を増やしすぎるとリスクも高くなる
  3. 変動金利を選択した場合は金利を定期的にチェックする
以上の点をそれぞれ解説していきます。

①借り換えをしてお得になるケースも多い

住宅ローンは「借り換え」をする、いわば別の金融機関への乗り換えを行うことによって返済額が下がる可能性があります。


たとえば年率「1.3%」の住宅ローン返済を行っており残り20年の返済期間がある場合、「当初10年固定型」に変更することで次の表の金額分だけ出費が軽減できます。

項目借り換え前借り換え後
毎月返済額47,340円45,124円
年間返済額568,080円541,488円
総費用11,361,511円10,829,807円

※シミュレーション結果は「auじぶん銀行の住宅ローンシミュレーション」による


この事例では借り換えによって約18万円ほど軽減ができました。ただし借り換えで安くなるのは、

  • 返済期間が残り10年以上ある
  • 残高が残り1,000万円以上ある
  • 借り換えによる金利差が年率で1%以上ある
以上3つの条件を満たした場合のみである、という点を覚えておきましょう。

②借入額を増やしすぎない

住宅ローンは金利がもっとも低いときに借り入れを行うのが理想ですが、低金利を重視しすぎるあまり自己資金(頭金)が用意できていない段階で、借り入れ額を増やしてでも借り入れを急ぐのは危険です。


住宅ローンを組む際は物件価格の1~2割程度の頭金を用意しておくことで毎月の返済額を減らすことができますが、実際は頭金を用意しないで住宅ローンを組むことも可能です。


ただしその場合は当然ながら毎月の返済額が高くなってしまうため、「頭金が用意できない資金状況」で住宅ローンを契約すると後々生活が苦しくなって返済が滞るリスクも高くなります。


基本的に住宅ローンは「頭金を用意することで減らせる額」の方が「少しでも低金利のときに借り入れることで減らせる額」が多いため、低金利だからといって無理に頭金を含めて借入額を増やすことは避けるべきです。

③定期的に金利をチェックする

変動金利のメリットは固定金利よりも低い金利で借り入れられることですが、金融状況によって金利が跳ね上がるリスクが常に付きまといます。


冒頭で解説したように現状では変動金利を選んでも将来的な金利上昇のリスクは小さいですが、それでも

  • 通常は変動金利の見直しが半年ごとに行われる
  • 返済額の見直しは5年ごとだが金利が上がると未払いの利息分が蓄積される
  • 返済額の上昇は125%が上限だが未払いの利息分は蓄積される
一般的に変動金利の住宅ローンには以上のルールがあるため、契約者が知らないうちに総返済額が増えている可能性もゼロではありません。

いざ必要に迫られたときに自己判断で繰り上げ返済や一括支払い等の対処ができるように、定期的に金利をチェックしておくことは大切です。

年率1%の金利で生まれる違い


住宅ローンの金利について軽視すべきではない理由は、年率わずか「1%」の違いが返済額に大きな影響を及ぼすからです。


そこで最後に、年率1%の違いがどれだけの差を生むかを解説します。

毎月の返済額に1万円の差が出る

金利による返済額の違いについて、

  • 借り入れ額:2,000万円
  • 返済方法:元利均等
  • 返済期間:35年
  • 金利タイプ:全期間固定金利
以上の条件で、年率が1%異なる場合の返済額を、住宅保証機構の「住宅ローンシミュレーション」を用いて比較してみます。次の表をご覧ください。

金利毎月返済額総返済額
0.5%51,917円21,804,939円
1.5%61,236円25,719,333円
このように、年率が1%異なるだけで毎月の返済額は約1万円、総返済額では約391万円もの差が出ました。

これを考えると住宅ローンごとの金利比較は非常に重要であり、たとえ0.1%でも年率が安い住宅ローンを選んだ方が良いことがわかります。

まとめ:住宅ローンの相談はマネーキャリアへ


今回は安い住宅ローンを選ぶときの金利についてさまざまな点を取り上げてきましたが、いかがでしたでしょうか。


住宅ローンの借り入れは数年の話ではなく、場合によっては20年、30年以上先を見越して計画を行う必要があるため、自分の家計状況やライフプランに応じて最適な選択を行いたい、と思っている方は多いでしょう。


そこでおすすめできるのが、無料FP相談サービスの「マネーキャリア」です。


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