公務員は住宅ローンのボーナス払いを利用すべき?銀行側の思惑も解説

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夢のマイホーム計画に切っても切り離せないのが住宅ローン問題。特に公務員の方で住宅ローンを検討する際に、ボーナス払いを利用するかしないかと言う選択に迫られます。今回は公務員は住宅ローンのボーナス払いを利用するべきかしないべきかと言う問題を徹底解説していきます。

▼この記事を読んでほしい人
  • 公務員の方で住宅ローンを検討している方
  • 公務員の方で住宅ローンを返済する際、ボーナス払いを利用するか迷っている方
  • 公務員の方で住宅ローンをできるだけ無理なく返済したいと考えている方

内容をまとめると

  • 住宅ローンを検討する際は、事前に情報収集することが必須
  • 公務員の方で住宅ローンを返済する際、ボーナス払いは利用するべきではない
  • 公務員の方で住宅ローンを無理なく返済するためには、毎月定額で返済することがベスト
  • 住宅ローンに関する不安はオンラインのお金の相談窓口「マネーキャリア」で相談しよう!

公務員は住宅ローンのボーナス払いを利用すべき?


公務員の方で住宅ローンを利用する際、ボーナス払いをするかしないか決定する場面が必ず訪れます。


ボーナス払いを検討する際、以下のポイントを抑える必要がありますので、順番に見ていきましょう。

  1. デメリットの側面が大きいため利用すべきでない
  2. 銀行側は過剰に融資する傾向がある
  3. 参考:ローンが定年後も残る場合は「毎月払い」のみの選択を
  4. 参考:ボーナスは大きな買い物をしたときに使うべき

デメリットの側面が大きいため利用すべきでない

公務員の方の場合、毎年安定的にボーナスを受け取ることが出来る点から、ボーナス払いを選択する方は多くいらっしゃいます。


しかしながら、ボーナス払いを利用するとデメリットの側面が大きいため必ずしも利用すべきとは言えません。


ボーナス払いをする際に発生する最大のデメリットとして、利息が高くなってしまうという点があります。


利息は借入元金に対して発生する費用であり、元金が減れば減るほど支払うべき利息も減っていきます。


ここでボーナス払いを利用してしまうと、月々の返済額が減ってしまう為、借入元金が減るスピードが遅くなってしまい、結果として支払うべき利息も多くなってしまうのです。


上記の理由から、支払利息をできるだけ抑えたいと考えるなら、ボーナス払いを利用しないと言う選択を検討してみてください。

銀行側は過剰に融資する傾向がある

公務員の方が住宅ローンを銀行にて行う際、銀行側は過剰に融資する傾向にあります。

なぜ銀行側は過剰に融資するのでしょうか?


理由としては住宅ローンの貸し倒れ率の低さにあります。

中小企業への貸し倒れ率2%に対して住宅ローンの貸し倒れ率は0.4%と低く、さらに公務員という収入が安定している方についてはさらに貸し倒れリスクが低下します。


この絶好のチャンスを銀行側は逃すまいと、銀行は必要以上にお金を借り入れるよう促してくる場合があります。


これを防ぐために、予めこのように銀行側は過剰に融資してくる可能性があると頭の片隅に置きながら、慎重に融資額の調整を進めるようにしましょう。

参考:ローンが定年後も残る場合は「毎月払い」のみの選択を

住宅ローンの借入期間は35年等長期間にわたる為、住宅ローンが定年後にも残るケースがあります。


もしこのように、住宅ローンが定年後も残る場合は毎月払いのみの選択をするようにしましょう。


定年後もボーナス払いの設定のまま返済しなければならない状況になると、ボーナス設定月の返済がとても苦しくなることが予想されます。

参考:ボーナスは大きな買い物をしたときに使うべき

皆さんがボーナス払いをする大きな理由としては、月々の返済額を少しでも少なくして家計が困らないようにしておきたいという事が挙げられます。

しかし、そもそもローンの返済額を決める大前提として家計が困らない金額を毎月の返済額として設定するように計画をたてることが正しいありかたです。


そのため、ボーナスは住宅ローンに充てるのではなく、クレジットカードなどで大きな買い物をする際に「ボーナス一括払い」を利用する為にとっておくことがおすすめです。


クレジットカードは、分割払いにしてしまうと利息が発生しますが、ボーナス一括払いの場合利息が発生しないカードも存在するため、この場合とても有効な使い方と言えます。


ボーナスはこのような突発的な出費の為の予防策として考えておきましょう。

【ボーナス払いの割合別】総返済額の違い


ボーナス払いを設定するといったいどのくらい返済金額が変わってくるのでしょうか?


今回は以下の条件でシミュレーションしてみました。


《条件》

借入金額:3500万円

返済期間:30年

金利:年率1.3%/固定金利

返済方法:元利均等返済


《ボーナス払いの割合》

  1. ボーナス払いの割合が0%
  2. ボーナス払いの割合が20%
  3. ボーナス払いの割合が40%

①ボーナス払いの割合が0%

ボーナス払いの割合が0%の方の場合、以下のような結果となります。


  • 毎月の住宅ローン返済金額:約12万円
  • ボーナス月の追加返済金額:0円
  • 住宅ローン総返済金額:約4,229万円(利息金額合計:729万円)

②ボーナス払いの割合が20%

ボーナス払いの割合が20%の方の場合、以下のような結果となります。


  • 毎月の住宅ローン返済金額:約10万円
  • ボーナス月の追加返済金額:14万円
  • 住宅ローン総返済金額:約4,231万円(利息金額合計:731万円)

③ボーナス払いの割合が40%

ボーナス払いの割合が40%の方の場合、以下のような結果となります。


  • 毎月の住宅ローン返済金額:約4万円
  • ボーナス月の追加返済金額:28万円
  • 住宅ローン総返済金額:約4,233万円(利息金額合計:733万円)

公務員がボーナス払いを選択するメリット


公務員の方がボーナス払いを選択することで、一体どのようなメリットが得られるのでしょうか?

具体的には以下の3つが挙げられます。

  1. 毎月の返済額が低くなる
  2. 返済期間が短くなる
  3. トータルの支払い額を抑えられる

①毎月の返済額が低くなる

公務員がボーナス払いを選択する1つ目のメリットとして、毎月の返済額が低くなるという点が挙げられます。


毎月の返済にプラスして年2回のボーナス月に返済額を多くすることで、ボーナス月以外の返済額を抑えることが可能です。


こちらの点については、毎月の支払いをできるだけ抑えたい方や、自動車ローンなど、住宅ローン以外にも支払いがあり、少しでも月々の返済額を抑えたい方に効果的です。

②返済期間が短くなる

公務員がボーナス払いを選択する2つ目のメリットとして、返済期間が短くなるという点が挙げられます。


こちらについてはボーナス払いの設定によって毎月の返済額を減らしてしまう場合、返済期間が短くなることはないのですが、

毎月の返済額をボーナス払い設定前の金額で固定し、さらにボーナス月に追加で返済という設定にすると返済期間を短くすることが可能です。

③トータルの支払い額を抑えられる

公務員がボーナス払いを選択する3つ目のメリットとして、トータルの支払額を抑えられるという点が挙げられます。


こちらについても「②返済期間が短くなる」でお伝えした事と同じく、ボーナス払いを設定することによって毎月の返済額を減らしてしまう場合、このメリットは得られません。


毎月の返済額をボーナス払い設定前の金額で固定し、さらにボーナス月に追加返済することにより、借入元金の返済スピードが早くなり利息負担分を少なくすることが出来ます。


結果としてトータルの支払い額を抑えられることになるのです。

公務員がボーナス払いを選択するデメリット

ここまで、公務員がボーナス払いを選択するメリットをお伝えしましたが、もちろんデメリットも存在します。


公務員がボーナス払いを選択するデメリットとして以下の2点があります。

  1. 利息を多く払うことになる
  2. ボーナスが支給されない場合のリスクが大きい

①利息を多く払うことになる

公務員がボーナス払いを選択する1つ目のデメリットとして、利息を多く払うことになるという点が挙げられます。


では、どのくらい多く利息を払うこととなるのでしょうか?

今回は以下の条件でシミュレーションしてみました。


《条件》

  • 借入金額:3500万円
  • 返済期間:30年
  • 金利:年率1.3%/固定金利
  • 返済方法:元利均等返済


ボーナス払い割合0%ボーナス払い割合40%
毎月の住宅ローン返済金額約12万円約4万円
ボーナス月の追加返済金額0円28万円
住宅ローン総返済金額約4,229万円約4,233万円
利息金額合計729万円733万円


このように僅かではありますが、ボーナス払いを設定することによって元金の返済スピードがボーナス払いなしと比べて遅くなることにより、支払利息金額が増加する結果となりました。

②ボーナスが支給されない場合のリスクが大きい

公務員がボーナス払いを選択する3つ目のデメリットとして、ボーナスが支給されない場合のリスクが大きいという点が挙げられます。


もちろん公務員の場合、今後も安定的にボーナスの支給があると予想されますが、支給額が引き下げになる状況になった場合、家計の負担がとても大きくなってしまいまうでしょう。


ボーナスの支給額というのは基本的には読める部分ではありませんので、この点を考慮するとやはりボーナス払いはなしで返済していく方法が理想と言えます。

公務員がボーナス払いに変更する際の注意点


ここまで公務員のボーナス払いのメリット・デメリットについてお伝えしてきましたが、メリットの部分を聞いた結果ボーナス払いへの変更を検討している方もいるのではないでしょうか?


ここでは公務員がボーナス払いに変更する際の注意点を2点お伝えします。

  1. ボーナス時加算の金額を無理のない額にする
  2. 余裕資金を別で確保しておく

①ボーナス時加算の金額を無理のない額にする

公務員がボーナス払いに変更する際の注意点の1つ目として、ボーナス時加算の金額を無理のない額にするように注意しましょう。


もちろんボーナス払いの金額を増やした分だけ月々の返済額を抑えることが出来ますが、仮にボーナスの支給額引き下げが行われた際にも十分対応出来るように、ボーナス月の加算金額は無理のないようにしましょう。

②余裕資金を別で確保しておく

公務員がボーナス払いに変更する際の注意点の2つ目として、余裕資金を別で確保しておくようにしておきましょう。


先述でもお伝えしたとおり、ボーナスの支給額というのは基本的には読めませんので、急なボーナスの支給額引き下げにも対応できるよう、余裕資金を別で確保する必要があります。

公務員でも住宅ローンの審査に落ちるケース


公務員は安定した雇用形態や収入、退職金制度などにより、住宅ローン審査で優遇されやすい傾向にあります。


しかしながらそんな公務員でも住宅ローン審査に落ちてしまうケースがあります。

審査に落ちてしまう主な理由として、以下の点が挙げられます。

  1. 借入額が高すぎる
  2. 健康状態が良くない
  3. 信用情報に傷がついている

①借入額が高すぎる

公務員でも住宅ローンの審査に落ちる1つ目の理由として、借入額が高すぎるという理由が考えられます。


住宅ローンの借入上限額は現在の年収によって左右される傾向にあり、現在の年収対して借入金額が高すぎる場合、たとえ安定収入が見込める公務員でも住宅ローン審査に落ちてしまう場合があります。


また、仮に借入金額が高い状態で住宅ローン審査を通過した場合、ボーナス払いが利用できないパターンもあります。


このような事態を防ぐためにも、できる限り頭金の確保をしておくことをおすすめします。

②健康状態が良くない

公務員でも住宅ローンの審査に落ちる2つ目の理由として、健康状態が良くないという理由が考えられます。


多くの金融機関では団体信用生命保険への加入が必須となっているパターンがあり、健康状態が良くない場合団体信用生命保険への加入が出来ない可能性があります。


そうなってしまった場合、公務員のような安定収入が見込める方でもローン審査に落ちる事があります。

③信用情報に傷がついている

公務員でも住宅ローンの審査に落ちる3つ目の理由として、信用情報に傷がついているという理由が考えられます。


信用情報に傷がつくパターンとして最も多いのは、クレジットカードの滞納履歴があるパターンです。


たとえ公務員のような安定収入が見込める方でも、ローンの審査をする際には確実に信用情報のチェックはされてしまいます。


クレジットカード等ローンの滞納は絶対にしないことをおすすめします。

まとめ:ライフプランの相談はマネーキャリアへ!

「公務員は住宅ローンのボーナス払いを利用すべき?銀行側の思惑も解説」というテーマで解説してきましたがいかがでしたでしょうか?


メリットとデメリットの部分があり、どうすれば良いか迷われる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?悩んだ方はマネーキャリアへ!


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