車両保険は事故を起こした後、途中からでも加入できる?

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車両保険は後から加入することもできます。ただし、もちろん補償対象になるのは契約後です。事故前に起こした事故で保険を使用することはできません。証明が難しいものもあり、後から車両保険に入るとトラブルになる可能性もあるので最初から加入することをおすすめします。

車両保険に後から加入することは可能

自動車保険の契約当時はいらないと思っていても、後で「この補償があれば…」、などと追加で任意保険に加入したいと思うことはありませんか?


まだ自動車保険の契約は満期ではないけれど、車両保険に途中から加入したいと思う人もいるかもしれません。


実は、自動車保険の補償内容を途中から変更することは基本的に可能です。途中から車両保険に加入したり、個人賠償責任特約を付加したりすることができます。


ただ、その際はいろいろと注意点もあります。今回この記事では

  • 事故後に車両保険に加入することは可能か
  • 車両保険に途中から加入するときの注意点
  • 車両保険は後から請求することも可能
  • 契約の途中で保険会社を乗り換える際の方法と注意点
を中心に解説します。

最後まで読んでいただければ、途中からの契約内容の変更に詳しくなると思います。

最後まで読んで下さいね。

車両保険に途中加入した際に注意しなければならないこととは?

事故を起こし必要性を感じて、途中から車両保険に入りたいと思う人もいると思います。


事故後に車両保険に入ることはできますが、補償の対象はあくまで加入後の事故です。


すでに起こした事故の修理に保険を使うことはできません。病気が分かってからでは生命保険や医療保険に入れないというのに似ていますね。


運転者限定特約や年齢条件などは契約の途中から変更になる場合は多いでしょうが、車両保険自体は契約当初から付けておくのが基本です。


どうしても契約の途中から車両保険を付けたいという場合に、以下では途中から加入するときの注意点について

  • 加入後すぐの事故に対する調査の厳しさと事故の偽り
  • 補償期間・保険料
にそって解説します。

途中加入の注意点①:加入後すぐの事故調査は通常よりも厳しい

途中から車両保険に加入してすぐに事故を起こしたとなると、「本当は加入前に事故を起こしていたのではないか?」と厳しく審査されます。


もちろん、本当に加入後すぐに事故を起こす可能性もあります。その場合、時間はかかる場合もありますが、保険金が下りないというケースは稀でしょう。


保険金を請求してからもめないように、事故が起きたときには必ず警察から事故証明書をもらっておきましょう。


また、車がいたずらによって傷つけられたという場合は、警察に被害届を出しておけば保険金の請求にも役立ちます。

事故証明書や被害届があれば、いつ起きたかというのがハッキリしますが、飛び石で損害を受けた場合、加入前なのか加入後なのか証明が難しいです。


実際に加入後に起こった損害だったとしても認めてもらえずトラブルになってしまうケースもあるようです。


なお、加入前の事故なのに加入後の事故だと偽って請求すると、保険金詐欺あるいは保険金詐欺未遂になってしまいます。


 ばれると次年度の契約更新が出来なくなってしまうだけでなく、刑事罰を受けることにもなりかねません。


車両保険を使って車の傷を治したいのであれば、契約途中からではなく最初から加入しておいた方が安心ですね。最初から加入すればトラブルになることもありません。 


また、加入後に起こした事故の修理の際、過去に起こした事故の傷も同時に直して保険金請求する、いわゆる便乗修理も詐欺になります。


 修理業者によっては「一緒に直してしまいましょう」と提案してくることもあるようですがのってはいけません。 


そういう修理業者は保険会社にマークされていることもあります。


その事故の補償はしてもらえても次回の更新を断られてしまうことがあるので気を付けましょう。



一緒に直すときは、修理明細を保険用と自費用に分けて請求してもらうようにすればよいです。

途中加入の注意点②:補償がいつ始まるか・保険料がいくらかは保険会社次第

車両保険を途中から追加する、というのは正確にいうと自動車保険の契約内容の変更ということになります。

契約内容の途中からの変更は基本的に可能ですが、保険会社によって対応は変わってきます。自動車保険は任意なので、変更を引き受けるか引き受けないかも任意になってしまうのです。

補償がいつから始まるかというのも保険会社によって異なります。変更の手続きの途中でも、補償が始まる前に事故を起こした場合は車両保険を使うことが出来ません。


また、車両保険を途中から追加すると当然保険料が高くなり、場合によっては今の保険料の倍以上になってしまうこともあります。

現在の保険会社の車両保険料が高い場合は、保険料の安い他の会社の保険に乗り換えることも検討したほうがいいかもしれません。

【参考】車両保険に入っていれば、昔の傷を後から請求することは可能


初めから車両保険に入っていれば、後述するように時効があるものの事故後すぐではなく後から請求することは可能です。


ただし、後から請求する場合、事故後に傷が拡大してどこまでが事故によるものなのかの見極めが難しくなり、正当な保険金が下りない可能性もあります。


また、小さな傷であれば、すぐに請求せずに大きな事故を起こしてしまった時に、まとめて請求しようと考えるかもしれません。


保険は事故毎に請求するのが基本であり、複数の事故をまとめて保険金請求することはできませんので注意してください。


また、車両保険には請求期限があります。


車両保険の請求期限は事故を起こした翌日から3年です。 請求期限が過ぎてから請求しても、保険金は一切受け取れません。後から請求する場合は期限を意識して保険会社に連絡しましょう。


時間が経ってからだと事故による損傷状況を保存しておくことが難しく、保険会社とのトラブルになる可能性がありますので、事故後は速やかに請求しましょう。

契約期間中に他社に乗り換える方法と注意点

事故を起こした後、やはり車両保険に加入したいと考え、保険料を調べてみると意外に高いことに気づくかもしれません。


しかし、保険料は保険会社によって大きな差があります。


つまり、途中から車両保険を付けるときは手間や時間はかかりますが、保険料を安くするために数社の見積もりを取って比較するだけの価値があります。


そのとき大事なことは代理店型だけでなく、ダイレクト型自動車保険も見積もり対象に入れておくことです。


以下ではもし乗り換えを決めた際の手続きの方法とその際の注意点を紹介します。

契約期間中に他社に乗り換える際の注意点

途中から保険料の安い車両保険を付けるために自動車保険を乗り換える場合、注意すべき事柄がいくつかありますので、それを解説します。


 注意すべき事柄は  

  1. 解約返戻金は払い済み保険料が減額される 
  2. ノンフリート等級の進級が遅れる 
  3. 保険に重複・空間の期間が生じるリスクがある 
  4. 保険の引き継ぎに7日を過ぎると、7級以上の等級がリセットされてしまう 

の4点です。 


 保険を契約途中から乗り換えるときは、どれだけ保険料が安くなるか、それに対して解約返戻金や等級の遅れによる保険料の損失がいくらか、を比較する必要があります。 


 さらに途中からの乗り換えには手続き上のリスクが生じますので、それらのリスクを確実に回避できるのか、回避できない可能性もあるのかなども考える必要があるでしょう。

1万円以上保険料を節約する方法をご存知ですか?

皆さんは自動車保険をどの頻度で見直していますか?


もしかしたら、加入してから一度も見直していない人も多いのではないでしょうか。


  • 加入してから一度も自動車保険を見直していない
  • 車を購入する代理店で加入した
  • 会社の団体割引で自動車保険に加入している

が1つでも当てはまる方は要注意!
高すぎる保険料を払っている可能性が高いです。

心当たりのある方は、一度保険料をシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。


以下のボタンから簡単にシミュレーションできるので、ぜひどうぞ!

まとめ

車両保険は事故を起こした後からでも加入できるのかについて解説しましたが、いかがでしたか。


今回の記事のポイントは、

  • 車両保険は事故の後からでも加入できるが、加入前の事故は補償されない
  • 途中から加入してすぐ事故を起こすと調査が厳しい
  • 車両保険は3年以内であれば請求できる
  • 途中から保険を乗り換えるときは、メリット・デメリットを検討しよう

でした。


車両保険を追加すると保険料が2倍くらいになることもあり、それだけ車両保険料は高く、自動車保険料を節約するために車両保険なしで済むならそれに越したことはありません。


しかし、車両保険料が高いのは皆がよく車両保険を利用して、保険金を頻繁に請求しているからであり、それだけ車両保険は加入する価値があるともいえます。


事故は起こしても自費で修理するという方は別ですが、事故を起こしてから車両保険に加入しようと考える人は、今後事故のときには保険を使おうと考えていることになります。


途中から車両保険に加入する場合は、この記事で解説した注意点に留意することと車両保険込みの保険料がいくらになるか、数社の見積もりを取って検討することが重要です。


ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、是非ご覧ください。

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