更新日:2020/07/27
平均余命とは?平均寿命との違いや計算方法、日本人男女の最新平均余命も解説
平均余命とは平均寿命と何が違うのでしょうか。今回、平均余命の定義や日本人男性・女性の最新平均余命、生まれた年から平均余命を計算する計算式・求め方を表を使って解説します。現在のご自分の年齢から平均余命を知り、老後の介護保険や生命保険を考えるきっかけにしましょう。
目次を使って気になるところから読みましょう!
平均余命とは?平均寿命との違いや計算方法などを解説
子供から大人になると、日々の生活や仕事で時間が過ぎる感覚が早くなる感じがしますよね。
そして子育てが終わり、仕事も定年すると今度は今後何歳まで生きられるか考えます。
同世代の友達との会話も終活や、日本人の平均余命も気になるところですが、中には平均寿命が気になる人もいます。平均余命と平均寿命の違いは何でしょうか?
そこでこの記事では、「平均余命について」
- 平均余命とは?平均寿命との違いや計算式などを解説
- 平均余命の定義とは?平均寿命との違いを解説
- 最新!日本人の男性・女性の平均余命を表で解説
- 平均余命から「長生きリスク」を考える
- まとめ:平均余命の定義や求め方、最新統計を解説
平均余命の定義とは?平均寿命との違いも解説
平均余命の定義とは、各年齢の人が現時点から残り何年生きられるかを数値にしたものです。
平均余命は、今後の人生をどう生きるか考えるのに必要なになり、また平均余命と違う意味のの平均寿命もあります。
以下では、平均余命について詳しく説明していきます。更に日本人の男女の平均寿命の推移も説明しますので、ぜひ参考にしてください。
平均余命とは、「現在〇歳の人があと何年生きるか」
ここからは平均余命と平均寿命の違いについて、解説していきます。
最初に平均余命の意味は、「現在○歳の人があと何年生きられるかの平均年数」になります。平均余命は厚生労働省から公表されている、簡易生命表から数値を算出することができます。
平均余命の年数は、現在住んでいる地域や、医療の環境や整備により変化していきます。
次に平均寿命の意味は「生まれた年時点での平均余命のこと」になります。平均寿命も環境やその時代の特性などから変化します。
人生のライフシュミレーションなどを、計画し行動に移すために参考にする指標のひとつになります。
日本人男性・女性の平均寿命の推移
ここからは厚生労働省の情報をもとに、男女の平均寿命の推移を説明していきます。
最新の情報でもある、平成30年簡易生命表を見てみると、男性の平均寿命は81.25歳、女性の平均寿命は87.32歳で、他の諸外国と比較しても日本人は男女とも長生きできる国だと分かります。
ただ過去は日本人は、長寿ではありませんでした。平均寿命の推移を確認すると、戦前は男女とも50歳まで生きることができませんでした。
初めて平均寿命が、男女とも超えることができたのは、昭和22年で男性は50.06歳、女性は53.96歳です。ここからは男性は、昭和30年に60歳を超え、昭和50年には70歳、平成27年に80歳を超えることができました。
女性に関しましては、平均寿命の推移は男性よりも早いです。まず昭和20年から昭和27年に60歳を超えました。ここから早く昭和35年で70歳、昭和60年に80歳を超えました。
平均寿命が延びた理由としては、過去に比べて医療の進歩や介護の環境が改善したことです。今後は更に医療、介護ともに技術進歩していきますので、日本人の平均寿命も更に増えると思います。
和暦 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
昭和22年 | 50.06 | 53.96 |
昭和25-27年 | 59.57 | 62.97 |
昭和30年 | 63.60 | 67.75 |
昭和35年 | 65.32 | 70.19 |
昭和60年 | 74.78 | 80.48 |
平成2年 | 75.92 | 81.90 |
平成17年 | 78.56 | 85.52 |
平成27年 | 80.75 | 86.99 |
平成29年 | 91.09 | 87.26 |
平成30年 | 81.25 | 87.32 |
最新!日本人の男性・女性の平均余命を表で解説
ここからは、厚生労働省の最新の平均余命表を確認していきます。
この記事を見ている人も、自身の平均余命の数値も今後の人生計画を考えていくうえで、気になると思います。
日本人男性、女性の平均余命の表の見方を確認してから、自身の平均余命を見て確認してください。
厚生労働省が発表しています最新の平均余命の表を確認していく方法は、左にある年齢から現在の自身の年齢を確認します。平成30年の数字が残りの平均余命の数値になります。
例えば現在30歳の男性であれば、平均余命の数値は51.88歳になりますので、約52年が残りの人生の時間になります。
中々忙しい日常生活を過ごしていますと、あとどれくらい生きられるか考えることは、あまりないと思います。この機会に自身の平均余命を確認して、老後の人生計画を考えて頂けたらと思います。
日本人男性の平均余命
年齢 | 平成30年 | 平成29年 |
---|---|---|
0 | 81.25 | 81.09 |
10 | 71.49 | 71.33 |
20 | 61.61 | 61.45 |
30 | 51.88 | 51.73 |
40 | 42.20 | 42.05 |
50 | 32.74 | 32.61 |
60 | 23.84 | 23.72 |
70 | 15.84 | 15.73 |
80 | 9.06 | 8.95 |
90 | 4.33 | 4.25 |
日本人女性の平均余命
年齢 | 平成30年 | 平成29年 |
---|---|---|
0 | 87.32 | 87.26 |
10 | 77.56 | 77.50 |
20 | 67.63 | 67.57 |
30 | 57.77 | 57.70 |
40 | 47.97 | 47.90 |
50 | 38.36 | 38.29 |
60 | 29.04 | 28.97 |
70 | 20.10 | 20.03 |
80 | 11.91 | 11.84 |
90 | 5.66 | 5.61 |
平均余命から「長生きリスク」を考える
過去には、日本人男女の平均余命が伸びることは、すごくうれしいことでした。
ただ現在では、医療の進歩により平均余命が男女ともに80歳を越えることになり、非常にうれしい反面、逆に長生きすることがリスクになるケースもでてきました。
最近は国の指針でも、これからは人生は100年の時代がくると教えてくれていますので、
できることは長生きリスクを早めに認識して、老後をふまえての人生計画を立てて行動することが必要になります。
平均余命が伸びたことにより、より多くの老後資金が必要に
最近は、老後貧乏という言葉もあり、長い間まじめに働いてきても、老後資金が足りなくなり貧乏な生活をする人が増えてきています。
理由としては、平均余命が過去と比較しても伸びたことと、年金の支給年齢の引き上げや、計画的に老後資金の準備ができていない点が上げられます。
あまり老後資金のことを考えていない人でも、2019年に金融庁が報告書として発表しました「老後資金2000万円問題」は非常に話題になりましたので、記憶としてまだ覚えている人も多いと思います。
内容を簡単に説明しますと、老後が60歳とすると、20年から30年老後を普通に生活すると、国の公的年金以外に約2000万円が必要になるという報告書です。
老後資金の対策としては、老後になる前に早めに準備して貯めることと、現在は日常生活だけで老後資金を貯める余裕がない人には、保険をうまく活用する方法があります。
長生きリスクに備えるおすすめ保険
まとめ:平均余命の定義や計算方法、最新統計を解説
平均余命について解説してきましやが、いかがでしたでしょうか?
今回の記事のポイントは、
- 平均余命の定義や平均寿命との違い
- 厚生労働省の簡易生命表を確認すると、日本人男性、女性ともに全年代も平均余命、平均寿命の数値が高く今後更に長生きになる
- 「長生きリスク」により老後資金がなくなる可能性があり、対処方法に老後資産を形成できる保険がある
でした。
昭和の初めにはには、日本人は男性女性ともに長生きはできませんでした。
医療や介護生活環境の進歩により年々平均余命、平均寿命が更新され現在では世界的にも長生きできる国になりました。
ただ別の問題「長生きリスク」がでてきて、老後資金の計画をきちんとしないと老後が悲惨な状況になります。
そこで老後資産を形成し豊かな老後生活を可能にするために、少しでも早く行動することをおすすめします!
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