住宅ローンは何歳まで?70歳からでも借りられる!理想の完済計画とは

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本記事では住宅ローンは何歳まで組めるのかについて解説した上で、70歳からでも借りられる方法や理想的な完済計画、住宅ローンに通りやすい年齢もご紹介します。さらに、年齢制限を考える際に知っておきたいポイントや完済年齢が65歳を過ぎる場合の対処法ついても解説します。


▼この記事を読んでほしい人
  • 住宅ローンは何歳まで組めるのか知りたい方
  • 住宅ローンは何歳までに完済するのが理想的なのか知りたい方
  • 住宅ローンに通りやすい年齢について知りたい方
  • 主要金融機関の住宅ローン年齢制限について知りたい方
  • 完済年齢が65歳を過ぎる場合の対処法について知りたい方

内容をまとめると

  • 住宅ローンにおける申込時年齢の上限は70歳まで、完済時年齢の上限は80歳までと定められていることが一般的
  • 住宅ローンは65歳までに完済するのが理想であり、65歳を過ぎる場合には一部繰り上げや借り換えの検討も必要
  • 住宅ローンに通りやすい平均的な年齢は30~35歳ではあるが、実際に住宅ローンを組む平均年齢は40歳前後
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住宅ローンは何歳まで組める?


住宅ローンは長期にわたっての返済が必要になります。そのため、「住宅ローンは何歳まで組めるのか?」と気になる方も多いかと思います。


ほとんどの金融機関において、住宅ローン借り入れの際には年齢制限が設けられています。

住宅ローンの年齢制限には、

  • 申込時年齢:住宅ローンの申込みができる年齢
  • 完済時年齢:住宅ローンの返済が完了する年齢
の2種類があり、住宅ローンを組む際には、この2つの年齢制限の違いについて理解しておく必要があります。

①申込可能年齢は70歳まで・完済時年齢は80歳までのことが多い

住宅ローンの年齢制限については金融機関や商品によって違いはあるものの、申込時年齢は70歳まで、完済時年齢は80歳までと定められていることが多くなっています。

基本的に18歳以上(※)であれば、住宅ローンの申し込みが可能となります。しかしながら、商品によって返済年数の制限が設けられているため、申込時年齢から完済時年齢ギリギリまでの期間でローンが組めるわけではないので、注意が必要です。

※…民法の改正により、ほとんどの金融機関において2022年4月より18歳から住宅ローンを組めるようになりました。

例えば「20歳で申し込んで80歳で完済する」というようなローンは、返済年数の上限に引っかかるため組むことはできません。

②35年ローンは44歳まで組める

一般的な住宅ローンの借入期間は、最長で35年となっています。


そのため、例えば完済時年齢が80歳未満と設定されている住宅ローンの場合には、35年ローンを組めるのは44歳までとなります。


ただし長期のローンを組む場合には、完済時年齢が高齢になるほど審査条件が厳しくなるため、注意が必要です。

③「親子リレー返済」なら70歳からでも借りられる

仮に完済時年齢の上限に引っかかるとしても、「親子リレー返済」という制度を利用すれば、70歳からでも住宅ローンに申し込むことができます。


親子リレー返済とは、1つの住宅ローンに親子で契約し、親子2代にわたって返済をしていく方法のことです。


親子リレー返済であれば、後継者の年齢と親子の収入合算をもとに審査が行われるため、70歳からであっても高額かつ長期の住宅ローンを組むことが可能となっているのです。


要件に合致する方であれば、親子リレー返済の利用も検討してみましょう。

完済は何歳までが理想?


ここまで住宅ローンの年齢制限について見てきましたが、実際のところ住宅ローンは何歳までに完済するのが理想なのでしょうか?


そこで本章では、住宅ローンの理想的な完済計画についてご紹介します。


あくまで1つの例ではありますが、住宅ローンを組む際の参考にしていただければと思います。

65歳までの完済計画が理想

住宅ローンの完済計画については、人によって状況はさまざまなため一概には言えませんが、一般的には65歳までの完済計画が理想と言えます。


なぜなら、多くの企業で雇用の継続は65歳までとされており、65歳以降は職場や働き方が変わって収入が大幅に減少する可能性もあるからです。


もちろん今後も雇用の継続が延長される可能性は十分にあり、現在も政府主導による70歳までの就業機会の確保が進められています。

(参照:厚生労働省「高年齢者雇用安定法改正の概要」


しかしながら、社会が今後どのように動いていくかは予測できませんし、ご自身の体力的な問題もあるでしょう。


よって、住宅ローンを無理なく完済するためにも、65歳までに完済するのが理想的な計画と言えます。

60歳以降は収入が大きく減ることを考慮する

なお、60歳以降は収入が大きく減る可能性があることに注意しなければなりません。


というのも、65歳まで雇用が継続するとはいっても、多くの企業は「定年後再雇用制度」を採用しているからです。


つまり60歳以降は再契約によって、契約社員や嘱託社員などに雇用形態が変更になるケースが多いのです。雇用形態が変更となると手当の一部が支給されなくなるなど、定年前より賃金が下がるケースが多くなります。


よって、60歳以降は収入が大きく減る可能性があることをあらかじめ考慮しておく必要があります。

住宅ローンに通りやすい年齢


住宅ローンを組むことを検討しているのであれば、「住宅ローン審査に通りやすい年齢はあるのか?」と気になる方も多いかと思います。

マイホームの購入は、人生において最も大きな買い物のうちの1つになりますので、なるべく審査に通りやすいときに住宅ローンを組みたいと思う方もいらっしゃるでしょう。


そこで本章では、住宅ローンに通りやすい年齢についてご紹介します。

平均的な年齢は30~35歳

仮に収入などの条件が同じとした場合、住宅ローンに通りやすい平均的な年齢は30~35歳です。


なぜなら、30代前半であれば35年の借入期間をフルで利用できる可能性が高く、返済が滞る心配が比較的低いと金融機関からも判断されるからです。


さらに30代は働きざかりでもあり、今後は職場でも中堅クラスにもなっていく年代です。収入も安定し始め、ある程度の貯蓄をしている方も多いため、その点も審査にプラスに働くことが多いでしょう。


よって、30代前半は住宅ローンの審査にも通りやすく、金融機関にとっても「住宅ローンを借りてほしいターゲット層」と言えます。

40歳前後で組む人も多い

住宅ローンに通りやすい平均的な年齢は30~35歳とはいえ、実際には40歳前後で住宅ローンを組む方も多いです。


国土交通省の最新(令和2年度)の「住宅市場動向調査報告書」によりますと、購入時の世帯主の平均年齢は分譲戸建住宅が平均39.7歳となっており、注文住宅や分譲マンションの平均は42~43歳となっています。


◆購入時の世帯主の平均年齢

平均年齢
注文住宅42.9歳
分譲戸建住宅39.6歳
分譲マンション43.5歳

(参照:国土交通省「令和2年度 住宅市場動向調査報告書」


40代は30代の頃よりもさらに年収が上がっている可能性が高く、ある程度の頭金が貯まっている方も多いため、結果的に40歳前後で住宅ローンを組むケースが多くなっていると予測されます。


住宅ローンに通りやすい年齢について見てきましたが、住宅ローンについて一人で判断がするのが難しく感じる方は、こちらのボタンをクリックし、プロに無料で相談できるマネーキャリアを有効活用してみてください。 

住宅ローンの年齢制限を考える際に知っておきたいポイント


住宅ローンは年齢制限にも着目する必要がありますが、その際に気を付けるべき点はあるのでしょうか?


そこで本章では、住宅ローンの年齢制限を考える際に知っておきたいポイントについて解説します。


具体的には、以下の2点です。

  1. 「完済時年齢」が住宅ローン審査では重視される
  2. 「完済時年齢」は引き上げられている

①「完済時年齢」が住宅ローン審査では重視される

仮に完済時年齢が80歳までだったとしたら、それまでに完済できるよう住宅ローンを申し込めば問題ないというわけではありません。なぜなら、住宅ローン審査において完済時年齢が非常に重視されているからです。 

国土交通省の最新(令和2年度)の「民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書」によりますと、住宅ローンの審査を行う際に考慮する項目として、99.1%の金融機関が完済時年齢を挙げており、最も高い比率となっています。

住宅ローン審査においては、やはり比較的若い世代の方が有利であると言えるでしょう。

◆融資を行う際に考慮する項目
審査項目としている金融機関の割合
完済時年齢99.1%
健康状態98.2%
担保評価98.2%
借入時年齢97.8%
年収95.7%
勤続年数95.3%
連帯保証95.1%

②「完済時年齢」は引き上げられている

前述の通り、完済時年齢の上限は80歳までと定められていることが多いのですが、最近では完済時年齢の上限を引き上げている金融機関が増加してきています。


例えばソニー銀行は、完済時年齢の上限を85歳未満としています。


これは、昨今の晩婚化で持ち家を買うタイミングが遅くなっていることと、住宅価格の上昇によって返済期間が長期化していることが影響しています。


こうした時代背景もあって、完済時年齢の上限を引き上げている金融機関が増えてきています。住宅ローンは金融機関にとっても重要な収益源であるため、貸し手側も完済時年齢の上限を引き上げざるを得なくなっているのです。

主要金融機関の住宅ローン年齢制限


本章では参考として、主要金融機関の住宅ローン年齢制限をご紹介します。

◆主要金融機関の住宅ローン年齢制限(※2022年4月末時点)
申込時年齢完済時年齢
三菱UFJ銀行
【三菱UFJ銀行住宅ローン】
70歳の誕生日まで
80歳の誕生日まで
みずほ銀行
【みずほ住宅ローン】
71歳未満81歳未満
三井住友銀行
【三井住友住宅ローン】
70歳の誕生日まで
80歳の誕生日まで
りそな銀行
【りそな住宅ローン】
70歳未満80歳未満
三井住友信託銀行
【三井住友信託住宅ローン】
66歳未満81歳未満
ARUHI
【ARUHI フラット35】
70歳未満
80歳未満
中央労働金庫
【ろうきん住宅ローン】
66歳未満76歳未満
JAバンク
【JA住宅ローン】
66歳未満80歳未満
住信SBIネット銀行
【ネット専用住宅ローン】
65歳以下80歳未満
イオン銀行
【イオン銀行住宅ローン】
71歳未満80歳未満
auじぶん銀行
【au住宅ローン】
65歳未満80歳の誕生日まで
新生銀行
【新生銀行住宅ローン】
65歳以下80歳未満
ソニー銀行
【ソニー銀行住宅ローン】
65歳未満85歳未満(※)
楽天銀行
【楽天銀行住宅ローン】
65歳6ヶ月未満80歳未満
※…ワイド団信利用時は満81歳未満。

完済年齢が65歳を過ぎる場合の対処法


住宅ローンは65歳までの完済計画が理想的であるとはいっても、完済年齢が65歳を超えてしまうことも起こり得るでしょう。そのようなケースにおいては、どのように対処すべきなのでしょうか?


そこで本章では、完済年齢が65歳を過ぎる場合の対処法について解説します。


具体的には、以下の2つの対処法があります。

  1. 一部繰り上げ返済をする
  2. 借り換えをする

①一部繰り上げ返済をする

繰り上げ返済とは、月々の返済額とは別にまとまった額を返済する方法のことです。繰り上げ返済した金額は全て元本の返済に充てられるため、その分の利息負担が消えてトータルでの支払額を効率的に減らすことが可能となります。


一部繰り上げ返済には、

  1. 期間短縮型:毎月の返済額は変えずに返済期間を短くする方法
  2. 返済額軽減型:返済期間は変えずに毎月の返済額だけを減らす方法
の2つの方法がありますが、利息軽減効果がより高いのは期間短縮型になります。

このように繰り上げ返済はメリットが大きいため、老後資金とのバランスも考慮しながら、無理のない範囲で一部繰り上げ返済を検討してみましょう。

②借り換えをする

住宅ローンは金融機関の審査さえ通過できれば、何度でも借り換えが可能です。


よって、現在の金利より低い住宅ローンがあれば、借り換えを検討するのも1つの手です。借り換えによって利息額を減らすことができれば、毎月の返済額はそのままで返済期間を短縮することが可能となります。


しかしながら、ここ数年の住宅ローンは歴史的な低金利状態が続いており、将来的に現在より金利が低下する可能性は低いでしょう。加えて、そもそも借り換えの審査に通過できない可能性もあります。


以上の点から、借り換えはあくまで選択肢の1つとして考えておいた方がいいでしょう。

まとめ:住宅ローンの相談はマネーキャリアへ


年齢制限を考慮すると、住宅ローンを組みやすいのは30代前半です。とはいえ、何も無理してその時期に住宅ローンを組む必要はありません。

40代以降であっても頭金を増やして返済期間を短縮するなど、借りる年代に応じた工夫をして、住宅ローンを無理なく返済できる計画を立てることが重要となります。


もし住宅ローンについて少しでも疑問や不安がある方は、ぜひマネーキャリアにご相談ください。


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