住宅ローンはクレジットカード払いができる?一部可能な払い方も解説!

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住宅ローンはクレジットカード払いが可能なのか、ポイントは貯まるのか、住宅ローンとクレジットカードの関係について解説しています。クレジットカードの払い忘れがあると住宅ローンに通らないかも…と不安な方へその対処策についてもお伝えします。

▼この記事を読んでほしい人
  • 住宅ローンがクレジットカード払いできるか知りたい人
  • 住宅ローンのクレジットカード払いでポイントが貯まるか知りたい人
  • クレジットカードの払い忘れがあり住宅ローン審査が心配な人

内容をまとめると

  • 住宅ローンとクレジットカードの関係
  • 火災保険や団体信用生命保険はクレジットカード払いが使える
  • クレジットカードの住宅ローン審査対策
  • 住宅ローン・ライフプランの悩みははお金のプロに相談してみよう
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住宅ローンのクレジットカード払いはできる?


クレジットカードのポイントはあなどれません。「ポイ活」という言葉も出てくるほど、クレジットカードのポイントを活用している人はずいぶん多くなりました。

たとえば住宅ローン。もしクレジットカードが使えたら、かなりのポイントが貯まりそうです。住宅ローンにクレジットカード払いが使えるのか、気になるところですよね。

  • 住宅ローンにクレジットカードは使えるのか
  • 火災保険や団体信用生命保険の保険料はクレジットカード払いOK
  • 分割払いやリボ払いは注意が必要

住宅ローンとクレジットカードの関係について、1つずつ解説していきましょう。

住宅ローンはクレジットカード払い原則できない

結論から言うと、残念ながら住宅ローンにクレジットカード払いを使うことはできません。たとえ少額だとしても、クレジットカード払いはできません。


住宅ローンの返済は原則として、ローンを組んだ金融機関に支払っていきます。銀行口座から月々引き落としされる形になります。


住宅ローンの種類には、民間の金融機関が行っている民間ローンや、住宅金融支援機構が民間の金融機関と連携して行うフラット35などがありますが、いずれの場合も金融機関に対して返済していくことになります。


そのため住宅ローンを使うには、金融機関の口座を開設し、その口座から支払っていく必要があります。

火災保険や団体信用生命保険の保険料は可能

住宅を購入した場合、住宅ローンの他に必要となってくるのが火災保険団体信用生命保険(団信)への加入です。


これらの保険料に対しては、クレジットカード払いが可能です


クレジットカード払いにするとポイントがたまりますので、保険料の節約につながります。火災保険も団体信用生命保険も決して小さくない金額です。カード払いにするメリットは大きいと言えるでしょう。


フラット35では団体信用生命保険の保険料は、2年目からクレジットカード払いが可能になります。

住宅金融支援機構/機構団体信用生命保険特約制度 2年目以降の特約料について

リボ払いや分割払いは注意

火災保険や団体信用生命保険の保険料は、クレジットカード払いが可能ですが、注意点もあります。


気をつけなければいけないのは、一括払いではなく、

  • リポ払い
  • 分割払い

を選んだ場合です。


リボ払いや分割払いの場合は未返済分が残っている状態になります。未払いの残高が多い場合、ローンの審査に影響する恐れがあります。気軽に利用できるリボ払いや分割払いですが、完済するまでは「未払い残高あり」だという点をしっかり把握しておく必要があります。


特に、将来的にローンを組む予定がある場合は、クレジットカード払いでは分割払いを控えるか、分割回数や利用金額に細心の注意を払うようにしましょう。

住宅ローンをクレジットカード払いできない理由


住宅ローンではなぜクレジットカード払いが使えないのでしょうか。

理由は3つあります。

  1. クレジットカードと住宅ローンでは管轄が別
  2. クレジットカードは無担保
  3. クレジットカードは利用手数料がかかる

住宅ローンやクレジットカードの仕組みについて説明しながら、住宅ローンでクレジットカード払いが使えない理由を解説していきたいと思います。

①管轄が異なる

クレジットカードと住宅ローンでは、そもそも管轄が違います。


住宅ローン金融機関(銀行)クレジットカードクレジットカード会社での取扱いになります。


住宅ローンは銀行に申込みをし、口座を開設し、指定された金利や返済期間で毎月決まった金額を返済していきます。


住宅ローンというのは、その利子を利益とした金融機関の商品であり、支払いの方法としてクレジットカードは使えないのです。


税制面では、住宅ローンに対して住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)という制度もあります。クレジットカード払いを考えるよりも、住宅ローンの特別控除を忘れず使うことが得策です。


住宅ローン控除は、初年度は確定申告が必要となりますが、2年目以降は年末調整が可能になります。

②クレジットカードは担保がない

クレジットカードには担保がないため、住宅ローンではクレジットカード払いができません。


担保とは何を意味するのでしょうか。借入金が高額で返済が長期に渡るローンには、担保が必要になります。住宅ローンでは、基本的に買った家(土地や建物)自体が担保となります。


ローンの返済が滞った場合、借入先の金融機関はこの担保を元に未返済の貸付金を回収することができます。銀行は、ローン返済できないリスクを担保で補っているのです。


一方、クレジットカード払いは担保がありません。クレジットカード会社は、担保がないため高額なお金を回収する手段がありません。


無担保のクレジットカードは、リスク対策の点から見ても住宅ローンで使うことができないのです。

③クレジットカードの利用手数料がかかる

クレジットカードの利用時には手数料がかかります


例えばお店で品物を購入し、クレジットカード払いを利用した場合、お店の立場になると、売上金額から手数料を差し引かなければならず、お店側の取り分が減ってしまいます。


住宅ローンを取り扱う金融機関(銀行)にとっても同じことが言えます。もし住宅ローンを取り扱う銀行がクレジットカード払いをOKにした場合、多額の手数料をクレジットカード会社に支払う必要が出てきます。


銀行は手数料の費用がかさみ、銀行の利益が減るということになります。

これは銀行にとって大きなデメリットとなります。


クレジットカードの利用手数料も大きな障壁となり、住宅ローンでクレジットカード払いが使えないのが現状なのです。

クレジットカード払いする際にチェックされる点

住宅ローンは、希望すれば誰でも組めるものではありません。

実際の契約の前に、銀行などの金融機関によりローン加入のための審査が行われます
  1. 借りる人はどんな人なのか
  2. 買う家はどんな物件か
「1」については、年齢、収入、健康状態などが審査されます。
「2」は、購入物件が住宅ローンの担保となることが多いため、担保としての価値がチェックされます。

加えて、過去のクレジットカードの使用状況についてもこまかく審査されます。

  • クレジットカードの借入残高
  • 今までの返済履歴
  • カードローンの借入状況
  • カーローンの利用状況

では1点ずつ解説していきましょう。


参考:新生銀行

クレジットカードの借入残高

まずチェックされるのがクレジットカードの借入残高です


借入残高とは、借入金のうちの未返済の金額です。クレジットカードでは、キャッシング機能を使った借入金の未返済分となります。


クレジットカードは借入というイメージが薄く、盲点となりがちな部分ですが、審査では必要な情報となりますので、忘れず申告するようにしましょう。


金額の大小に関わらず、ありのままを申告することが信用面でも重要になります。

今までの返済履歴

クレジットカードの利用料金が滞りなく支払われているか、今までの返済状況もチェック対象となります。


クレジットカードを利用すると、住所、氏名、利用した金額、支払い情報が個人信用情報機関に記録されます。支払いを延滞したことも記録として残りますので、延滞にはくれぐれも注意しましょう。

カードローンの借り入れ

カードローンの借入状況もチェック項目となります。


クレジットカードのキャッシングとは別に、専用のカードローンによる借入についても確認が必要です。


カーローンの利用

カーローンについても審査の対象となります。


住宅ローンとカーローンは、条件次第で両方加入できます。しかし、毎月の支払い金額やローン残高が多いと、住宅ローンで借入れできる金額に影響を及ぼすこともあります。

クレジットカード払いで審査に通るために行っておくべきこと


住宅ローンの審査にはクレジットカードの信用情報も審査対象となります。

審査に通るためには、審査ではねられるリスクを極力減らすことが重要です。

具体的には、

  1. キャッシング枠を減らす
  2. 信用情報を事前にチェック
  3. 不要なクレジットカードの解約
  4. 完済証明書を取り寄せる
  5. 頭金を多めに設定

このように審査通過のために対策を練る必要があります。


では詳しく解説していきます。

①キャッシング枠を減らしておく

クレジットカードにはキャッシング枠があり、限度額まで現金で借り入れることができます。


いざという時は便利な機能ですが、住宅ローンを視野に入れた場合は注意が必要です。


キャッシング枠があるだけで、住宅ローンの審査に不利に働くということは原則ありませんが、銀行によってはキャッシング枠を借入しているものとしてみなす可能性もあります。


住宅ローンに不安がある人は、ローン審査を優先してキャッシング枠をゼロにするか、ぎりぎりまで減らしておくのも審査対策の一つと言えるでしょう。


キャッシング枠を減らす方法は、

  • インターネットで変更
  • カスタマーセンターに電話して変更

主にこのような手段があります。会社により方法が異なることもありますので、ご加入のクレジットカード会社に問合せしてみましょう。

②信用情報を問い合わせておく

住宅ローンの審査に備えて、事前に個人の信用情報を問い合わせておくこともできます。

個人の信用情報機関は以下の3団体があります。


過去に、クレジットカードの支払いや各種借入金の延滞があるかどうか心配な人は、事前に情報を得ておくとよいでしょう。


延滞したという情報は、支払いを完済してからおおむね5年ほど保存されます。過去に延滞があった人は、5年以内かどうかを確認してください。


残高が足りず、クレジットカード会社から督促状を受け取った経験がある人もいると思います。


住宅ローンの審査にはマイナスになる可能性もあるため、滞納にはくれぐれも注意するようにしましょう。

③使用していないクレジットカードを解約する

特典目当てでクレジットカードを作ったものの、使っていないカードはありませんか?クレジットカードの保有枚数は大体2~3枚だと言われています。それ以上になると、管理が行き届かなくなります。


一番怖いのは料金の払い忘れです。引落し口座へお金を振り込むのを忘れると、滞納となりカードの信用問題にキズがつきます使っていないカードは解約するようにしましょう。


クレジットカードは必要最低限にし、延滞することなく信用状態を保つことが大事になります。


クレジットカードを解約するには、カード会社に連絡して手続き方法を確認してください。カードの裏に電話番号がありますので、そこで問い合わせるのもよいでしょう。

④完済証明書を用意する

ローン返済やキャッシング利用の経験がある人は、完済証明書を準備しておくとよいでしょう。


完済証明書とは、文字通り借入金を完済したことを証明する書類のことです。過去の借入は、住宅ローン加入時の審査項目のひとつです。完済している場合、完済証明書を取り寄せて加入審査に備えましょう。


完済証明書を提出することで、住宅ローンの審査に通りやすくなる場合があります。

完済証明書については、カード会社など借入先に発行を依頼する必要があります。担当窓口に入手方法を確認してみましょう。

⑤頭金を多く払う

審査のために頭金を多めに払うという考え方もあります。


たとえば、3000万円の物件を購入するとします。

借入金利は別として、頭金を2割、3割で計算すると、頭金とローン返済額は、

頭金ローン返済額
頭金2600万円2,400万円
頭金3900万円2,100万円

このような金額になります。審査に通りやすいのは、金額の小さい2,100万円の方です。返済金額が小さい方が、金融機関のリスクが低くなるからです。


頭金を多めにして、ローンの借入金額を減らせば審査が通りやすくなる、ということが言えるでしょう。


返済金額が小さくなるということは、金利面でも優遇される可能性もあるため、ローン部分は極力少ない金額で設定することが重要です。

参考:クレジットカードの払い忘れがあると住宅ローンは通らない?


クレジットカードの払い忘れは、住宅ローンの審査にマイナスに影響することがあります。返済能力の面で低評価となってしまうためです。


しかし、その延滞の程度、あるいは金融機関によっては審査に通ることもあります。払い忘れの対処策をあげてみましょう。


①信用情報機関に信用情報を確認

まず、ご自身の信用情報を確認することが重要です。


クレジットカードについてはCIC(日本信用情報機構)に問い合わせるとよいでしょう。クレジットカードの延滞情報としては、登録されるのは完済してから5年になります。完済からの期間についても確認しておきましょう。


②完済証明書を取り寄せる

ローンやキャッシングの経験があっても完済している場合は、完済証明書を準備します。完済証明書がローン審査に有利に働くこともあります。


③住宅ローンの審査に通りやすい金融機関を調べる

金融機関により審査基準は異なります。審査基の通りやすい金融機関を調べて、比較検討してみるのもよいでしょう。


④完済して5年経ってから住宅ローンに申し込む

クレジットカードの延滞は5年ほど情報機関の情報として残ります。この5年を待ち、信用が回復してから審査にのぞむのも有効な方法のひとつです。


⑤住宅ローンの借り換えも視野に

まず入りやすい住宅ローンを組んでおいて、5年待ち個人の信用が戻ってから、条件のよい住宅ローンに乗り換えるという方法もあります。



このように、クレジットカードの払い忘れがあっても対応策はあります。金融機関選びについては、情報があり過ぎてどの銀行がいいのかわからなくなってしまうかもしれません。


自力で限界を感じたら、住宅ローンに詳しいお金のプロに相談するのがよいでしょう。浅い一般論ではなく、ご自身の状況に合った助言が得られ、効率よく情報収集できるはずです。

まとめ:住宅ローンの相談はマネーキャリアへ!


今回の記事では、

  • 住宅ローンにクレジットカード払いは使えない
  • 団信や火災保険の保険料ではクレジットカード払いが可能

ということがわかりました。


住宅ローンの審査と、クレジットカードの支払い履歴は密接な関係があります。利用金額を把握し、残高が不足することのないよう、普段から支払い管理を怠らないようにしましょう。


クレジットカードの払い忘れがあって住宅ローンの審査に不安な方も、状況次第では審査に通る可能性はあります。


まずはローン選びのプロに相談することが先決です。


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