ジムニーシエラの月・年間維持費はいくら?ジムニーとの違いも解説!

2018年7月の登場以来登場以来、各方面で人気のスズキ・ジムニーシエラ。ジムニーシエラにかかる年間維持費の内訳のシミュレーションと、軽自動車企画で作られたジムニーと普通自動車のジムニーシエラを車両本体、税金、燃費のコストに着目して違いを詳しく解説します。

ジムニーシエラの年間維持費は約38万円

スズキ・ジムニーの兄弟車であるジムニーシエラは、本格的なオフロード走行も普段の街乗りも運転しやすいと人気が高く、購入を検討されている方も多いと思います。


購入の際はジムニーシエラのガソリン代・自動車税・車検費用などの年間維持費がどれくらいかかるのか、気になりますよね。


また、その維持費を少しでも下げるには、どんな方法があるのかも合わせて知りたいところです。


この記事では、

  • ジムニーシエラの年間維持費の目安
  • ジムニーシエラにかかる6つの主な維持費
  • ジムニーシエラの維持費を抑えるコツ
  • ジムニーとジムニーシエラのコストを比較

について、解説していきます。


この記事を読んでいただければ、ジムニーシエラの維持費とその内容を知ることができ、維持費を下げるコツも掴めると思います。


また、ジムニーとジムニーシエラにおけるコストの比較もしていきます。


ぜひ、最後までご覧ください。


ジムニーシエラにかかる年間維持費の内訳をシミュレーション

ジムニーシエラの年間維持費の目安は以下のようになります。

月間維持費年間維持費
ガソリン代10,000円120,000‬円
自動車税2,542円30,500円
重量税1,025円12,300円
自賠責保険1,076円12,915円
車検1,742円20,900円
任意保険5,417円65,000円
合計21,802円261,615円

上記に加えて、駐車場を借りている場合は駐車場の賃料もかかってきます。


月極駐車場の賃料の全国平均は8,000円なので、年間の賃料は以下のように計算できます。

8,000円×(12か月+更新料 1か月)=104,000円

駐車場の賃料を含めた場合の年間維持費は365,615円になります。


それぞれの維持費について、以降の章で詳しく見ていきましょう。

ジムニーシエラ維持費①:ガソリン代

ガソリン代は走行距離により大きく変わってくる費用です。


ジムニーシエラの実燃費・年間ガソリン代を見ていきましょう。


なお、ガソリン代はレギュラー140円/Lで計算しています。


JB74W(4AT)の実燃費:12.70km/L

走行距離年間ガソリン代
3,000㎞~5,000㎞以下32,010円~53,351円
5,000km~10,000km以下53,351円~106,701円
10,000km~15,000km以下106,701円~160,052円

JB74W(5MT)の実燃費:14.34km/L

走行距離年間ガソリン代
3,000㎞~5,000㎞以下28,344円~47,241円
5,000km~10,000km以下47,241円~94,481円
10,000km~15,000km以下94,481円~141,722円

走行距離が大きくなるにつれてガソリン代も高くなるのが分かります。


また、AT車・MT車によっても実燃費が異なり、MT車の方がガソリン代が安くなっています。  


自家用乗用車の平均年間走行距離は約10,000kmと言われていますので、上記の表を参考にしてみてください。

ジムニーシエラ維持費②:自動車税

自動車税とは毎年4月1日時点において自動車の所有者に課せられる都道府県税で、毎年5月末までに納付します。


自動車税は用途・総排気量によって税額が変わります。


なお、2019年10月1日から自動車税の税率が引下げられ、当該日以降に初回新規登録を受けた自家用乗用車については、恒久的な税率引下げが適用されます。


ジムニーシエラの排気量は1,500ccであり、引下げ前の自動車税は34,500円、引下げ後は30,500円となります。


自家用乗用車の自動車税(年額)

総排気量引下げ前引下げ後
1,000cc以下29,500円25,000円
1,000cc超1,500cc以下34,500円30,500円
1,500超2,000cc以下39,500円36,000円
2,000cc超2,500cc以下45,000円43,500円
2,500cc超3,000cc以下51,000円50,000円
3,000cc超3,500cc以下58,000円57,000円
3,500cc超4,000cc以下66,500円65,500円
4,000cc超4,500cc以下76,500円75,500円
4,500cc超6,000cc以下88,000円87,000円
6,000cc超111,000円111,000円

参照:東京都主税局

ジムニーシエラ維持費③:重量税

重量税は自動車の新規登録と車検の際に車検証の有効期間分をまとめて支払う税金です。


自家用乗用車の場合は車両の重さによって税額が変わり、0.5トンごとに4,100円ずつ上乗せされます。


ジムニーシエラの車両重量は4ATが1,090kg、5MTが1,070kgであり、初年度から13年目までの重量税は年額12,300円になります。


新規登録の場合は3年分をまとめて支払うので、36,900円になります。


ジムニーシエラの所有年数別の重量税は以下のようになります。

所有年数重量税
初年度~13年目12,300円
14年目〜18年目17,100円
19年目〜18,900円

参照:自動車重量税・早見表


なお、重量税はエコカー減税対象ですが、ジムニーシエラはエコカー減税対象車ではないため、重量税の減税は適用されません。


参照:スズキ自動車「対象車ラインアップ

ジムニーシエラ維持費④:自賠責保険

自賠責保険とは全ての車の所有者に加入が義務付けられている強制保険で、未加入の場合は車検が通らず、一般道を走行することはできません。

自賠責保険は事故被害者の最低限の救済を目的としており、その補償範囲は相手方の身体への補償に限られています。

一般的に、自賠責保険は車検のタイミングに合わせて、以下のように契約期間を設定します。
  • 通常の車検:24か月の加入
  • 車検および自賠責保険の期間が切れている場合:25か月の加入
  • 新車購入時:車検有効期間(3年)をカバーするため37か月の加入
自家用乗用車の自賠責保険料は以下のようになります(離島・沖縄を除く)。
契約期間保険料
12か月15,520円
13か月16,380円
24か月25,830円
25か月26,680円
36か月35,950円
37か月36,780円
自賠責保険は1か月からの短期契約が可能ですが、契約期間が長いほど保険料が安くなるため、次の車検までの長期加入をするのがおすすめです。

参照:国土交通省「自賠責保険ポータルサイト

ジムニーシエラ維持費⑤:車検

車検は保有している自動車が保安基準を満たしているか確認するための検査です。


車検のタイミングは以下のようになります。

  • 新車購入時:初回の車検は3年後
  • 中古車購入時:初回の車検は2年後

初回の車検以降は両者ともに2年ごとに車検を受けることになります。


車検費用の内訳は、大きく分けて以下の3つに分かれます。

  1. 法定費用
  2. 車検基本費用
  3. 部品交換費用

1.法定費用

法定費用は消費税が非課税になる項目で、どこで車検を受けても金額の変動はありません。


法定費用には以下の3つが含まれます。

  • 重量税
  • 自賠責保険
  • 検査手数料(印紙代)

ジムニーシエラの車検における法定費用は以下のようになります。

内訳金額
重量税12,300円〜18,900円
自賠責保険25,830円(24か月)
検査手数料1,800円
合計39,930‬円~46,530円

2.車検基本費用

車検基本費用には以下の3つが含まれます。

  • 24か月定期点検料
  • 測定検査料
  • 車検代行手数料

車検基本費用は車検を受ける場所で金額が大きく異なり、ディーラーでの車検が高く、車検専門店等が安いのが一般的です。


車検専門店等に依頼する場合は、複数の業者へ見積もりをして費用・内容を比較・検討しましょう。


また、オイル等消耗品の交換をパスしたり、自分で消耗品を調達することにより点検整備費用を節約することもできます。


3.部品交換費用

部品交換費用は車検により判明した各種パーツの劣化・損傷、オイル漏れなど、整備が必要な部分を修理する場合にかかる費用です。


保有年数や走行距離などにより損傷具合は異なりますが、タイヤ・ブレーキ等は2回目の車検で交換することが多いです。


車検費用に関してはディーラー・車検専門店等によって整備料や手数料が異なりますが、法定費用・車検基本費用・部品交換費用を合算すると、約60,000円が相場となるようです。   

ジムニーシエラ維持費⑥:任意保険

自賠責保険は「対人」のみ損害を補償する強制保険であるのに対し、任意保険は「対人」「対物」「自分が怪我した場合」をも補償し、個人が自由に加入するか否かを決めることができます。


万が一、事故が起こった場合は大金がかかる場合がほとんどなので、任意保険に加入しておくと安心です。


任意保険は多くの保険会社が販売しており、会社ごとに保険料が異なる上に、契約者の年齢・等級・走行距離なども保険料に影響してきます。


ここでは、年代・等級別、走行距離別に保険料の相場を見ていきましょう。


年代・等級別の任意保険料の相場

年代・等級年間保険料
20代後半・6等級66,160円
30代・12等級36,940円
40代・15等級32,330円
50代・20等級25,910円
60代・20等級25,070円

年齢・等級が上がるごとに保険料が安くなっています。


走行距離別の任意保険料の相場

以下のように契約者情報を仮定します。

  • 年齢:33歳
  • 等級:20等級
  • 対人賠償:無制限 
  • 対物賠償:2,000万円
  • 搭乗者傷害:1,000万円
  • 車両保険:有り

年間走行距離年間保険料
3,000km以下49,030円
5,000km以下49,100円
10,000km以下52,800円
15,000km以下59,270円
20,000km以下 62,880円
20,001km以上71,040円

走行距離に応じて保険料が上がっていきます。


任意保険料は保険会社、年齢・等級、走行距離によって大きく金額が変わるため、自動車の維持費の中で節約しやすい重要なポイントになります。


任意保険の内容は時代のニーズに合わせて常に進化しているため、以前契約した時は最適だと思ったものでも、現在は他にもっと有利なものがあるケースがあります。


例えば、以下のようなケースで任意保険料を節約することが可能です。

  • ネット自動車保険のインターネット契約割引を利用
  • ライフスタイルの変化により走行距離が少なくなった

定期的に任意保険を見直すことで、年間で最大50,000円もの維持費を節約できる場合があります。


ぜひ一度、任意保険の見直しをして、年間維持費を下げられるかどうか検討してみてください。

ジムニーとジムニーシエラの違い

軽自動車のジムニーとジムニーをそのままサイズアップした普通自動車のジムニーシエラは、どのような違いがあるのでしょうか?


ジムニーとジムニーシエラは2018年7月に20年ぶりのフルモデルチェンジが行われ、新型のジムニー・ジムニーシエラが発売されました。


ここでは、新型のジムニーとジムニーシエラにおける以下のコストを比較していきます。

  • 車両本体
  • 自動車税・重量税・車検費用など
  • 燃費

なお、2014年にはジムニー・ジムニーシエラの特別仕様車にあたるランドベンチャーが発売されました。


ランドベンチャーはジムニーのオフロード走行性能はそのままに、エクステリア・インテリアがゴージャスなモデルであり、上質なイメージを醸し出していました。

車両本体のコストの違い

ジムニーとジムニーシエラの車両価格を見ていきましょう。


ジムニーのメーカー希望小売価格(消費税10%込み)

グレード5MT4AT
XC1,776,500円
1,875,500円 
XL1,611,500円1,710,500円
XG1,485,000円1,584,000円

参照:スズキ自動車「ジムニー/カラー・価格


ジムニーシエラのメーカー希望小売価格(消費税10%込み)

グレード5MT4AT
JC1,958,000円2,057,000円
JL1,793,000円 1,892,000円

参照:スズキ自動車「ジムニーシエラ/カラー・価格


ジムニーシエラの方が全般的に車両価格が高く、廉価グレードの価格差は308,000円‬、高価グレードの価格差は181,500‬円となっています。

自動車税や車検時のコストの違い

ジムニーとジムニーシエラにおける自動車にかかる税金や車検時のコストを比較してみましょう。


ここでは2019年10月1日以降に新規登録すると仮定しています。

ジムニージムニーシエラ
自動車税10,800円30,500円
重量税(3年分)9,900円 36,900円
自賠責保険(37か月)35,610円36,780円
車検費用45,000円〜60,000円〜
合計101,310円~164,180円~

ジムニーとジムニーシエラでは約6万円のコストの違いが見られます。


自動車税・重量税では軽自動車区分と普通自動車区分で大きな金額差があるため、ジムニーの方がかなり低コストになっています。


ちなみに、重量税はエコカー減税対象ですが、ジムニー・ジムニーシエラともにエコカー減税対象車ではないため、重量税の減税は適用されません。

燃費の違い

ジムニーおよびジムニーシエラの燃費計測においては、新燃費基準である「WLTCモード」が採用されています。

WLTCモードは世界基準であり、日本では市街地・郊外・高速道路を想定した速度で燃費を計測します。

ジムニーとジムニーシエラの燃費を比較すると以下のようになります。

ジムニーとジムニーシエラの燃費(単位:km/L)
ジムニージムニーシエラ
WLTCモード燃費13.2~16.213.6~15.0
市街地モード燃費11.0~14.611.2~12.8
郊外モード燃費13.9~17.514.7~15.8
高速道路燃費14.2~16.514.6~15.9
ジムニーとジムニーシエラの燃費を比較すると、総合燃費はジムニーの方が優れていることが分かります。

まとめ:ジムニーシエラの維持費と維持費の内訳

ジムニーシエラの維持費について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回の記事のポイントは、

  • ジムニーシエラの年間維持費は約26万円〜38万円
  • 主な維持費はガソリン代・自動車税・自賠責保険・車検費用などの6つ
  • 任意保険の見直しで最大5万円の維持費を節約できる
  • ジムニーとジムニーシエラは車両価格・維持費・燃費が大きく異なる

でした。


ジムニーシエラの主な年間維持費は6つありますが、その中で任意保険は見直しにより大きく節約できるポイントになります。


任意保険の内容は時代のニーズに合わせて常に進化しているため、保険の切り替えにより契約した時よりも有利になるケースが多いので、定期的に保険の見直しを行いましょう。


普通自動車のジムニーシエラに対して、軽自動車のジムニーは車両価格・税金・ガソリン代などが安くなっています。好みに合わせて選ぶと良いでしょう。


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