更新日:2019/12/09
キャラバンの月・年間維持費は?年間維持費の内訳についても解説!!
日産が1970年代から販売している大型ミニバン、日産・NV・NV350キャラバン。収納性の高い空間設定と安定感ある走行性機能、先進安全技術を備えた人気のミニバンです。人気のキャラバンの月・年間維持費や年間維持費の内訳、キャラバンの維持費を下げるコツも解説、
目次を使って気になるところから読みましょう!
キャラバンの維持費は約43万円
ハイエースと並び、日本を代表する商用車である日産・nv350キャラバン。
その年間維持費は約43万円ほど掛かります。
一見大きい金額ですが、その内訳を詳しく見ていくことで、大きく維持費を下げることができます。
そこで、この記事では
- nv350キャラバンに掛かる6つの維持費や維持費を下げるコツ
- nv350キャラバンのエンジン3種類の違い
- nv350キャラバンとハイエースの違い
以上について詳しく解説していきます。
この記事を読めば、nv350キャラバンの維持費と維持費節約のコツがわかり、安く乗るためのヒントになるかと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
キャラバンにかかる6つの年間維持費の内訳を徹底計算!
日産・nv350キャラバンの年間維持費(内訳)は以下の通りです。
月間 | 年間 | |
---|---|---|
ガソリン代 | 13,410円 | 160,920円 |
自動車税 | 3,292円 | 39,500円 |
車検代 | 25,000円 | 50,000円 |
任意保険料 | 8,384円 | 100,610円 |
※ガソリン代:140円/L・年間1万kmで計算
※任意保険料:30歳・車両保険有で計算
上表をさらに詳しく分けると、
- ガソリン代
- 自動車税
- 重量税
- 車検代
- 自賠責保険
- 任意保険
の6つになります。
場合によっては、これに加えて高速代・駐車場代などが掛かります。
ちなみに月極駐車場料金の全国平均は8000円なので、年間だと10.4万円となります。
キャラバン維持費①:ガソリン代
nv350キャラバンの型式別ガソリン代をまとめました。
※ガソリン代は、軽油120円・レギュラー140円で計算しています。
・MVL6RGKE26KD5(軽油・実燃費9km/L)
走行距離 | 月間 | 年間 |
---|---|---|
3000km | 3,333円 | 40,000円 |
5000km | 5,556円 | 66,667円 |
10000km | 11,111円 | 133,333円 |
15000km | 16,667円 | 200,000円 |
・VW6E26(軽油・実燃費10.38km/L)
走行距離 | 月間 | 年間 |
---|---|---|
3000km | 2,885円 | 34,615円 |
5000km | 4,808円 | 57,692円 |
10000km | 12,949円 | 115,385円 |
15000km | 14.423円 | 173,077円 |
・VPE25(レギュラー・実燃費7.8km/L)
走行距離 | 月間 | 年間 |
---|---|---|
3000km | 4,487円 | 53,846円 |
5000km | 7,479円 | 89,744円 |
10000km | 14,957円 | 179,487円 |
15000km | 22,436円 | 269,231円 |
こちらの型式は一部ですが、キャラバンはディーゼル車が多いので、レギュラーよりガソリン代が安く済みます。
型式や走行距離で金額に差があるので、ご自身にあった型式を選んでみてください。
キャラバンの維持費②:自動車税
自動車税は、自動車を所有する上で必ず掛かる税金の一つです。
自動車税は排気量ごとに決まっており、nv350キャラバンは2000cc/2500ccです。
その場合の金額は
- 2000ccの場合は3.95万円
- 2500ccの場合は4.5万円
となり、毎年5月末までに納付します。
キャラバンの維持費③:重量税
重量税も自動車税と同じく、自動車を所有した場合必ず納めなければなりません。
重量税は車両重量ごとに決まっており、nv350キャラバンは1680〜2060kgです。
その場合の金額は
- エコカー減税対象であれば1万円か1.25万円
- エコカー減税なしであれば1.64万円か2.05万円
となり、車検時に数年分まとめて納付します。
また重量税は、エコカーではない場合に新車購入時からの年数が13年・18年を超えると高くなってしまいます。
ここで、所有年数別の重量税と、自動車税・重量税の合計額を以下にまとめました。
<エコカー減税対象>
・2500cc・1.5〜2t
重量税 | 自動車税+重量税 | |
---|---|---|
初年度〜 | 10,000円 | 55,000円 |
・2500cc・2〜2.5t
重量税 | 自動車税+重量税 | |
---|---|---|
初年度〜 | 12,500円 | 57,500円 |
<エコカー減税なし>
・2000cc・1.5〜2t
重量税 | 自動車税+重量税 | |
---|---|---|
初年度〜13年目 | 16,400円 | 55,900円 |
14〜18年目 | 22,800円 | 62,300円 |
19年目〜 | 25,200円 | 64,700円 |
・2500cc・1.5〜2t
重量税 | 自動車税+重量税 | |
---|---|---|
初年度〜13年目 | 16,400円 | 61,400円 |
14〜18年目 | 22,800円 | 67,800円 |
19年目〜 | 25,200円 | 70,200円 |
・2500cc・2〜2.5t
重量税 | 自動車税+重量税 | |
---|---|---|
初年度〜13年目 | 20,500円 | 65,500円 |
14〜18年目 | 28,500円 | 73,500円 |
19年目〜 | 31,500円 | 76,500円 |
キャラバンの維持費④:自賠責保険
自賠責保険は万が一の事故の際、被害者救済の目的で作られました。
そのため自動車を所有する際には、強制加入となっています。
自賠責保険の保険料は、契約期間により次のように決まっています。
12ヶ月 | 15,520円 |
---|---|
13ヶ月 | 16,380円 |
24ヶ月 | 25,830円 |
25ヶ月 | 26,680円 |
35ヶ月 | 35,950円 |
36ヶ月 | 36,780円 |
自賠責保険は車検時に、次の車検までの期間+1ヶ月分加入します。
ちなみに1ヶ月単位での短期加入もできますが、表を見てわかる通り契約期間が長いほど保険料が安いため、短期加入すると割高になってしまいます。
そのため特別な理由がない場合は、基本的に長期加入した方が、維持費を安く抑えることができます。
キャラバンの維持費⑤:車検
車検費用はかなり金額に差が出ますが、キャラバンであれば10〜11万円くらいが相場となっています。
しかし依頼先や自動車の状態などで大きく変わるので、必ずしも相場通りになるわけではありません。
車検費用は
- 法定費用
- 車検基本費用
- 部品交換費用
の3つに分けられ、このうち法定費用はどこで受けても金額が変わりません。
1.法定費用
法定費用は、先ほど解説した重量税や自賠責保険料・検査手数料の合計金額です。
キャラバンの法定費用(内訳)はこちらです。
重量税 | (エコカー減税) 有:10,000〜12,500円 /無:16,400円〜31,500円 |
---|---|
自賠責 | 26,680円(25ヶ月) |
検査手数料 | 1,800円 (印紙400円・証紙1,400円) |
合計 | 38,480〜59,980円 |
2.車検基本費用
車検基本費用は、24カ月定期点検料・測定検査料・車検代行手数料の合計金額です。
この部分は車検を受ける先などでかなり金額が変わります。
具体的には、ディーラーに依頼した場合は比較的高く、また車検専門店は比較的低い価格設定になっています。
また、車検代を少しでも安く抑えるためには
- ・多くの見積もりを取って比較する
- ・信頼できる依頼先を紹介してもらう
- ・車に詳しいのであればユーザー車検をする
などがポイントになります。
どこに頼めば良いかわからない場合は、お近くの車検専門店など数カ所に見積もり依頼してみましょう。
依頼することで金額だけでなく、対応の丁寧さなども比べることができます。
またある程度車に詳しい場合は、自分で車検できる「ユーザー車検」を利用することで、無駄な経費を一切省くことができます。
3.部品交換費用
部品交換費用は、車検で判明したパーツの劣化部分などを交換するのに掛かる費用です。
保有年数や走行距離などによって劣化する具合は違いますが、基本的にタイヤ・ブレーキ等は2回目の車検で交換することが多いです。
キャラバンの維持費⑥:任意保険
任意保険は自賠責保険と違い、加入は強制ではありません。
しかし自賠責保険ではカバーしきれない部分を保障できるので、ぜひ加入を推奨します。
任意保険は様々な保険会社から販売されており、同じような内容でも保険料に大きく差があります。
そこで、ここではキャラバンの平均的な任意保険料をテーマ別にまとめました。
1.年代・等級別
年代・等級 | 保険料(一括) | 保険料(分割) |
---|---|---|
20代・7F等級 | 178,260円 | 14,855円 |
30代・12等級 | 41,880円 | 3,490円 |
40代・15等級 | 35,650円 | 2,971円 |
50代・20等級 | 37,480円 | 3,123円 |
60代・20等級 | 37,480円 | 3,123円 |
等級が上がるにつれて割引されるので、一般的に年齢が上がるごとに保険料が安くなっています。
2.走行距離別 ※30歳男性の場合
走行距離 | 保険料(一括) | 保険料(分割) |
---|---|---|
3000km | 39,700円 | 3,500円 |
5000km | 41,900円 | 3,600円 |
7000km | 43,800円 | 3,800円 |
9000km | 47,400円 | 4,100円 |
11000km | 49,500円 | 4,300円 |
16000km | 57,900円 | 5,000円 |
こちらはあくまで平均的な金額ですが、保険会社によってはこれより高い場合も安い場合もあります。
そこでここからは、任意保険料を最大で5万円下げられる方法をお伝えします。
維持費の中でも大きな部分を占める任意保険料は、同時に大きく削減できる部分でもあります。
任意保険を選ぶ際は、なるべく多くの保険会社から見積もりをとり、保障内容と金額を比較することがとても大切です。
また現在ご加入の任意保険がある場合は、ぜひ同時に見直しをしてみてください。
なぜなら保険商品は時代のニーズに合わせて内容が変わっていくので、古い保障のままだと損をしている可能性があるからです。
さらに現在は通販型の保険など、従来より格段に保険料が安いものが多く出ています。
「維持費を下げたい」と思っている場合は、任意保険の見直しをすると約3〜5万円も節約できることがあるので、自信を持っておすすめします。
キャラバンの3種類のエンジン事の違いを解説!
2012年にフルモデルチェンジしたnv350キャラバンには、ディーゼル車・ガソリン車合わせて3種類のエンジンがあります。
nv350キャラバンは、ライバル車種であるハイエースを全ての面で圧倒するよう開発されたので、それだけ素晴らしい性能を備えています。
そこで、ここではそれぞれのエンジンの特徴をご紹介します。
①ディーゼル YD25DDTi型
4ナンバークラスでトップの高トルクを実現し、商用車にふさわしいパワフルな走りを実現しています。
さらに優れた燃費性能も両立しており、同時に「平成21年排出ガス規制(ポスト新長期規制)」に適合するなど、環境性能も追求しています。
②ガソリン QR20DE型/QR25DE型
ガソリン車は先代と同じ型ですが、様々な改良により燃費性能がアップしました。
その成果として、5MT車の一部を除くバン全車で「平成27年度燃費基準」を達成しています。
ちなみに排気量によって、2000ccにはQR20DE型、2500ccにはQR25DE型が搭載されています。
このようにnv350キャラバンには、ディーゼル車・ガソリン車どちらにも、非常に性能の良いエンジンが搭載され、同時に環境にも配慮されています。
キャラバンとハイエースの違い
長年のライバルであるnv350キャラバンとハイエースですが、ここでは両者の違いについてご説明します。
この 2つには、車両の外観や大きさ・新車の価格・走行性能などに大きな差はありません。
どちらにしようか迷われている場合は、実際に試乗してみるのが一番良いでしょう。
唯一大きな差があるとすれば、ハイエースの方が知名度があるということです。
そのため中古での人気が高く、中古車の価格はハイエースの方がかなり高くなっています。
「知名度がある=車を手放す際に高く売れる」ので、後々のことを考えてハイエースを選ぶ方もいるようです。
※ハイエースの維持費はこちらで詳しく解説しています。
https://hoken-room.jp/car/7093
一方でnv350キャラバンの魅力は、「エマージェンシーブレーキ」が搭載されていることです。
前方の障害物との距離を常に測っており、万が一衝突しそうな場合には自動でブレーキをかけ衝突を回避してくれるので、より安心・安全に運転することができます。
まとめ:キャラバンの維持費とお得に乗るための方法について
nv350キャラバンの維持費について解説しましたが、いかがでしたか?
この記事のポイントは
- nv350キャラバンの平均的な維持費は約43万円
- nv350キャラバンの主な維持費は6つで、特に任意保険は見直しで大幅に節約できる
- nv350キャラバンのエンジンはどれも性能がよく、環境にも配慮している
- nv350キャラバンとハイエースは知名度や安全性能の差がある
以上になります。
自動車を選ぶときに重要な維持費ですが、今回のように細かく見ていくと節約できる部分が見えてきます。
特に任意保険は、見直しをすることで今までより大幅に安くなることが多いので、とても効果的です。
ぜひこちらの内容を参考にして、維持費を見直してみてくださいね。
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