自動車保険のドライブレコーダー特約とは?ドラレコ特約を徹底解説!

自動車保険のドライブレコーダー特約をご存知ですか?今年の1月から新たに2社がドライブレコーダー特約の提供を開始しました。ドラレコ特約はどんな特約か、ドラレコの自費購入よりお得か気になりますよね。この記事では自動車保険のドライブレコーダー特約について解説します。

自動車保険のドライブレコーダー特約とは?

最近、あおり運転や高齢者の事故などが多発していますが、もし自分が事故に巻き込まれたときのために、自動車保険に加えてドライブレコーダーの購入を検討されている方も多いと思います。

しかし、確率的に言うと事故に巻き込まれるといった事はごく稀で、その稀な可能性の為に数万円するドライブレコーダーを購入するのは躊躇すると思います。

上記のように、ドラレコを付けたいけれど予算が気になるという方におすすめである、ドライブレコーダー特約をご存知ですか。

これは、自動車保険に付帯出来る特約で始めて間も無いサービスなので実施している保険会社は数社しかありません。

ですが、もしご自身が加入されている自動車保険の保険会社でドライブレコーダー特約があれば、月数百円程度の料金でドライブレコーダーがレンタルすることができます。

この記事では、ドライブレコーダー特約のメリット・デメリットについて

  • ドライブレコーダー特約を実施している保険会社
  • ドライブレコーダーを付ける意義
  • スマホアプリ!?無料でドライブレコーダー機能を付ける方法
について解説していきます。

是非、最後までご覧下さい。

そもそも自動車保険のドラレコ特約とは?


自動車保険のドラレコ特約とは、保険会社がドラレコのレンタルを行う特約で、任意保険として加入することができます。

ドラレコは、運転中の映像が録画される機械であり、万が一事故に遭った際には現場の状況を正確に把握できることがメリットとされています。

近年では、車にドラレコをつける方が増えているのでドラレコ特約の重要が高まっているものの、この特約を取り扱っている保険会社は現時点で数社しかなく、各保険会社で導入途上の状態であることが現実です。

しかし、ドラレコは高齢化社会においても必要となるツールであるため、今後導入が急速に進むことが期待されます。

まとめると、ドライブレコーダー特約とは保険会社が行う、自動車保険に付帯するドライブレコーダーレンタルサービスだと認識しておきましょう。

ドライブレコーダーを付ける利点とは?

ドライブレコーダーが無い車同士の事故では、当事者同士の証言と警察による実況見分のみが事実となります。


当事者同士も事故当時は気が動転している場合が多く、事実と異なる証言をしてしまっているかも分かりませんが、警察による事情聴取で認められればそれが事実となってしまうのです。


しかし、ドライブレコーダーがあれば、今まで最重要視していた当事者同士の証言よりも、より確実で正しい証拠となり、保険会社も事故処理の速度が格段に上がります。


そのため、ドライブレコーダーを装備している車にはドライブレコーダー割引まで行っている保険会社もあります。

ドラレコ特約の保険料について

ドラレコ特約の月々の保険料は、650円~850円です。


低価格でドラレコをレンタルできるので、比較的手を出しやすい保険内容だと考えます。


現在、ドラレコ特約を提供しているのは4社のみで、保険を契約すると約2週間程度で専用のドライブレコーダーが送付されます。


なお、器具の取り付けについては、自分で行うか専門業者に頼んで取り付けてもらうこととなります。


このように、保険料が安価で手続きも簡単なので、安心して保険に加入しやすいことがポイントです。

ドラレコ特約のメリット・デメリットを解説!

ドラレコ特約の特性をご理解いただけたところで、どのようなメリットがあるか気になりますよね。


自動車保険に入ってドラレコ特約を付けることで、運転中の安全を確保できたり、ご自身でドライブレコーダーを購入しなくて済むことが主なメリットです。


その反面、ドラレコ特約には保険に加入し続けている限り、ドラレコをレンタルする費用が掛かるので金銭面では負担がかかってしまいます。


このように、メリットとデメリットを踏まえた上で加入を決めていただきたいので、下記で詳しく解説をしていきます。

ドラレコ特約のメリット

ドラレコ特約は、保険加入者と保険会社の双方にメリットがあります。


まず、保険加入者は格安でドライブレコーダーを借りられることが良い点です。


通常、ドライブレコーダーを購入すると高いものでは10,000円以上かかってしまいますが、特約をつけることで月650円~850円の支出で済むのでお得ですよね。


また、保険会社は格安でドライブレコーダーを提供することによって、事故の処理時間を大幅に短縮できることがメリットです。


レコーダーに映っている映像から事故の手掛かりを特定できるので、事故処理とともに保険金の支払い手続きが迅速に進むことも良い点です。


このように、ドラレコ特約を付けるだけで事故に遭わないためのお守りにもなりますし、被害に遭った際の正確な被害を把握することができるようになります。

ドラレコ特約のデメリット

一方、ドラレコ特約のデメリットは、長期間特約をつけると毎月の支払い額が購入金額を上回ってしまうので購入した方が費用がかからないことです。


ドラレコ特約は月650円~850円で付けられますが、一年間加入し続けたとすると約10,000円の費用がかかってしまいます。


ご自身でドライブレコーダーを購入すると、高いものでも約1万円~2万円です。


そのため、2年程度継続して特約をつけるのであれば、自費でドライブレコーダーを購入した方が採算が取れることがわかりますね。


おすすめは、最初のうちはドラレコ特約をつけておき、継続して必要だと感じた際には特約を外して自費でドラレコを購入することです。


まずは、試しにドラレコ特約をつけてレコーダーの良さを実感してみてから、実際に購入するか検討してみましょう。

どの会社がドラレコ特約を出している?各保険会社を比較!

現在この特約を実施している自動車保険は下記の4社です。

  • 損保ジャパン 
  • 東京海上日動 
  • 三井住友海上 
  • あいおいニッセイ同和損保

ドライブレコーダー特約の良い所は、事故を起こした前後の映像が瞬時に保険会社に送信される事や、GPSと連動していれば自動車保険のロードサービスの手配を行ってくれる所です。

さらには、運転者の状態や運転テクニックについてのサポートまでしてくれることもあり、自身の運転に自信の無い人は付けてみるのも良いかもしれません。

それでは、保険会社による特徴を1つ1つ見て比較していきましょう!

損保ジャパンの場合

DRIVING!

月額850円、事故時の自動通知、自動映像送信ももちろんついています。


ALSOKが駆けつけてくれる自動車保険は損保ジャパンのみです。


車間距離が近づくとアラートが鳴ってお知らせする機能もあり、うっかり脇見運転等にも安心です。


また、独自の運転診断レポート機能も付いており、ブレーキやハンドリング等項目毎に点数を付けてくれる機能も備わっています。


運転に自信がある方も、そうでない方も採点してもらって客観的に自身の運転を見直すのも良いかも知れませんね。

東京海上日動の場合

ドライブエージェントパーソナル

月額650円、事故時の自動通知、自動映像送信機能が付帯しております。


さらに、事故時等の緊急時にドライブレコーダーを通して保険会社と直接お話が出来ます。


これは、事故を起こして気が動転している時などありがたい機能ですね。


また、事故防止に対する機能も充実しており、車間距離が近づき過ぎた時や、片寄り運転時にアラートが鳴る機能に加え、事故多発地点に近づくとお知らせしてもらえる機能も付いています。


こちらも、運転診断レポート機能も付いており、自身の運転を見直しされたい方にもオススメです。

三井住友海上の場合

GK見守る車の保険

月額850円、事故時の自動通知、自動映像送信、ドライブレコーダー通話機能が付帯しております。


こちらは事故防止機能が更に充実しており、車間距離近づきや片寄りアラートにプラスで高速道路を逆走した時や、あらかじめ設定した区域を出てしまった時にもアラートが鳴ります。


運転診断レポート機能も付帯しており、スマホから診断結果が確認できます。


近年ではcmも流されたこともあり、知名度が高いものになっています。

あいおいニッセイ同和損保の場合

タフ見守る車の保険

月額850円、事故時の自動通知、自動映像送信、ドライブレコーダー通話機能が付帯しております。


こちらも、三井住友海上と同じく事故防止機能が充実しています。


車間距離近づきや片寄りアラーム、高速道路の逆走と区域外設定も可能です。


運転レポート診断機能もあり、急ブレーキなどアラートの発生した日時をあらかじめ登録しておいたご家族にお知らせする機能も備わっていますので、ご家族にも優しい特約です。

ソニー損保の場合

こちらは自動車保険の特約ではありませんが、ドライブレコーダーを事故時に積極的に活用しています。


事故時の映像を、ストレージサービスやSDカードを送付する事で確認してもらいます。


ドライブレコーダーが無い場合は、当事者同士の証言と物的証拠だけが事実になり、不利な証言を覆せないまま納得のいかない過失割合になってしまう事もしばしばです。


自動車保険の特約を付けなくてもドライブレコーダーを積極的に活用しているソニー損保も視野に入れてはいかがでしょうか?

ドライブレコーダー機能が使える無料アプリがお得!

ご加入の自動車保健にドライブレコーダー特約が無い場合には、無料スマホアプリをインストールするのも一つの手です。


損保ジャパン、東京海上日動、あいおいニッセイ同和損保、ソニー損保の4社の自動車保険会社はドライブレコーダーアプリを出しており、無料でドライブレコーダー機能が使えます。

フロント部分に、スマホを固定する器具を装着し、そこにスマホを立てドライブレコーダー アプリを起動するだけで簡単に使用できます。


有料ドライブレコーダーには及ばない物の衝突時に前後15秒間程度自動録画してくれたり、中には車間距離が縮まった時や緊急操作時にアラートが鳴ったり、運転診断が付いている物までありとても無料とは思えない程充実しているので積極的に活用したいですね。

無料アプリでドライブレコーダーの代わりにすることもできる

ドライブレコーダーは自動車保険を扱う保険会社にとっても、加害者、被害者にとっても非常に便利な物です。


無料アプリのドライブレコーダーは、衝突したのみ自動で録画するタイプとなっており、スマホ内の容量を使い過ぎる事もありません。

まだ、自動車保険の特約としても悩まれる方は一度無料アプリから始められてはいかがでしょうか?

補足:ドライブレコーダーの注意点とは?プライバシーについて

ドライブレコーダーは、事故の映像が録画されているため正確な情報を把握しやすいツールですが、プライバシーには注意をする必要があります。


具体的には、ドラレコ特約をつけていると、録画されたドラレコの映像を逐一保険会社に送られていることがあります。


そのため、車内のプライベートが保険会社にすべて把握されてしまう危険性があるため、注意しなければなりません。


車内を整然としておき、目に触れてはならないものを上手に隠しておく必要が出てくるので、車内での振る舞いに気を遣いながら乗車しましょう。

1万円以上保険料を節約する方法をご存知ですか?

皆さんは自動車保険をどの頻度で見直していますか?


もしかしたら、加入してから一度も見直していない人も多いのではないでしょうか。


  • 加入してから一度も自動車保険を見直していない
  • 車を購入する代理店で加入した
  • 会社の団体割引で自動車保険に加入している

が1つでも当てはまる方は要注意!
高すぎる保険料を払っている可能性が高いです。

心当たりのある方は、一度保険料をシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。


以下のボタンから簡単にシミュレーションできるので、ぜひどうぞ!

まとめ:自動車保険のドライブレコーダー特約とは?

ここまでドライブレコーダー特約に付いてまとめてみましたがいかがでしょうか?


今回の記事のポイントは、


  • ドライブレコーダーは自動車保険を扱う保険会社、当事者同士のみんなが円滑かつ円満に事故解決するのに優れた機械であり、特約をつけることで貸し出しがされる
  • ドラレコ特約は、自動車保険を扱う各社ごとにさまざまな特徴を持っている
  • ドラレコ特約が無い自動車保険に加入している等で、特約が付帯できない場合は無料アプリによるドライブレコーダー機能も使用できる

の3点です。

ドライブレコーダーを付けているドライバーはドライブレコーダーが無い場合に比べて事故が減る、という事が調査で分かっています。


運転レポート機能のおかげもあるのでしょうし、ドライブレコーダーが付いている事によって無意識に安全に留意して運転出来て結果事故が減少している様です。


この記事を機会に一度ご加入の自動車保険をご確認の上、ドライブレコーダー特約をご検討されてはいかがでしょうか?


ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されておりますので、是非ご覧下さい。

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