更新日:2020/01/07
自動車保険の長期契約とは?短期契約とどちらがおすすめなの?
自動車保険の長期契約についてご存知の方はいらっしゃるかと思いますが、具体的な内容を理解している方は少ないのではないでしょうか。実際には4つのタイプが存在しています。この記事では自動車保険の長期契約、短期契約についてそれぞれの長所短所について解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
自動車保険は長期・短期どっちの契約がお得か比較してみた!
突然ですが、自動車保険は加入をしていますか?
加入されている方からすると、「何を当たり前のことを言っているんだろう?」と
思われると思います。
けれども、実は自動車保険の対人対物賠償の加入率は、
74%(損害保険料率算出機構「2017年度自動車保険の概況」)との統計が出ています。
つまり26%の人々は、無保険で運転をしていることになります。
これってなかなか衝撃的な事実ですよね。
自動車保険は当然事故の加害者になった場合にも役立ちますが、
被害者になった場合でも役に立ちます。
車を運転する者の責任として、必ず加入をしておきましょう。
そして加入するのであれば、当然お得に加入をしたいですよね?
自動車保険には、長期契約と短期契約の二つのパターンがあります。
どちらがメリットが高いのでしょうか?
実はこれは使用状況によってメリット・デメリットが異なりますので、
この記事では一つずつ検証して行きたいと思います。
どっちが良いかは好み次第!
まずは自分の使用状況を整理しましょう。
・自動車保険の長期契約に向いている可能性が高い方
- ゴールド免許の方
- 20等級の方
- 事故有係数が「0」の方
- 当面、使用者や車など変わる予定のない方
・自動車保険の短期契約に向いている可能性が高い方
- 来年ぐらいには車を買い替えようと思っている方
- 近々車を手放す予定のある方
- ダイレクト系なども視野に入れてとにかく保険料を抑えたい方
- 使用者が頻繁に変わる方
自分がどちらの自動車保険の契約形態に向いているのか理解出来ましたか?
それではそれぞれのメリット・デメリットを確認して行きましょう。
自動車保険の長期契約とは
自動車保険は基本的に一年後との更新が一般的ですが、一部3年や7年など長期契約が可能な会社があります。
これは代理店型損害保険会社に限られており、いわゆるダイレクト系損害保険会社では取扱いがありません。
一般的な年数としては、3年契約が出来る会社が多く
一部、7年契約まで長期契約取扱可能な損害保険会社もあります。(適用条件有)
4つのタイプが存在している
まず、長期契約を検討される方で一番多い理由は、
現在の自分の優良条件を出来るだけ長く適用したい!
これが一番多いのではないでしょうか?
優良条件とは…
- ゴールド免許
- 20等級
- 事故有係数「0年」
確かにほとんどの会社が、一度長期契約をすると途中で事故があっても
加入中期間は上記の優良条件を引き継いでくれるケースが多いです。
けれども保険会社によっては、長期契約中であったとしてもすぐに等級が下がったりする場合もあるので、
加入時に各社の規定を確認する必要があります。
大きく分けて保険会社の取り扱いが4タイプに分かれます。
- 保険期間が2~7年まで選べ、尚且つ保険期間中に事故を起こしても保険料は変わらない。
- 保険期間が2~3年まで選べ、尚且つ保険期間中に事故を起こしても保険料は変わらない。
- 保険期間が2~3年まで選べ、保険期間中に事故を起こすと翌年保険料を変更する。
- 保険期間が2~5年まで選べ、自動車ローンに組み込まれており事故有でも保険料の変更はしない。
各保険会社が個別の対応を取り始めた為です。
長期契約のメリット・デメリット
長期契約をするメリットの一番は先程述べた自分が持っている優良条件を
長く継続してくれることにあります。
ケース1の会社を選べば、加入時にゴールド免許および20等級だった場合、
保険期間中は事故が起こっても、等級ダウンせずにそのまま継続をしてくれます。
ですが、保険期間が満期を迎えたあとに一気に等級ダウンするケースがありますので
注意が必要です。
※等級ダウンすると一気に保険料が上がり、家計を圧迫する可能性があります。
また長期契約のメリットとしては、毎年更新をする手間を省く事が出来ます。
最長保険期間は7年ですので、最長7年間は何もしなくても保険を継続することが出来ます。
ですが、逆に言うと保険期間が長ければ長いほど、自分の保険内容を考える期間が少なくなります。
自動車保険には「通知義務」と言うものがありますので、使用状況が変わったら
契約者自ら保険会社へ通知する必要があります。
例えば、お車を乗り替えた場合は「車両入替」の手続きが必要ですし、
乗らなくなった場合は「解約」の手続きが必要となります。
お子様が免許を取られて車に乗られるようになった場合は、「年齢条件変更」が必要になります。
このように内容が変わったりする場合、毎年更新をしていればその度に
自分の補償内容を確認することが出来ます。
ですが、長期契約期間中はほったらかしになってしまうケースがありますので、
少なくとも年1回の契約応当日に届く継続案内はしっかりと確認するようにしましょう。
自動車保険の短期契約はどうなの?
それでは、対して短期契約はどうなのでしょうか?
短期契約は長期契約と反対で、以下の項目に当てはまるのであれば、
向いている可能性があります。
- 現在の等級が低い、もしくはデメリット等級(6等級以下)の方
- 近々、車を手放す可能性のある方
- 普段はそんなに乗らないので、保険料を低廉に抑えたい方
- 使用状況や使用者が頻繁に変わる方
乗る期間や回数が限られているのなら短期がオススメ!
または短期契約の中でも、年に数回などピンポイントでの使用しかされないのであれば
ワンデー保険も検討するようにしましょう。
今では、コンビニエンスストアなどでも加入でき、一日ワンコインで加入することが出来ます。
短期契約のメリット・デメリット
では、短期契約のメリット・デメリットを見てみましょう。
基本的には、長期契約の反対になります。
まず、1年に1回の更新が必要となりますので、どうしても手間がかかります。
あまり保険の更新を頻繁にしたくない方は、やはり長期契約の方が向いています。
ですが、裏を返せば1年に1回契約内容を必ず確認するので、
変更手続きなどを忘れる可能性は格段に少なくなります。
「車両入替」や「年齢条件変更」、「ゴールド免許割引」の適用など
しっかりと自分の状況と合っているかを確認しましょう。
そして1年契約の場合は、毎年更新を行うため、
事故を起こした翌年はすぐに等級ダウンすることになります。
中途解約する場合は短期率に気を付けよう
最後に、「中途解約」についてです。
車が廃車になった、乗る必要がなくなったなどで車を手放した場合、
自動車保険は「中途解約」の手続きが必要です。
その際に、いずれまた自動車に乗る可能性があるのなら、
必ず「中断証明」を発行するようにしましょう。
通常、自動車保険は解約日から7日経過すると、等級引継ぎが出来なくなります。
つまりせっかく今が20等級を持っていても、解約して何年後かに再加入した場合、
また6等級からの開始になってしまいます。
けれども解約時に「中断証明」を発行していれば、解約から10年間は解約時の等級で
再加入が出来るようになります。
また、最初に一括で保険料支払いを終えている場合、
解約金は「短期料率」を用いて解約金の支払いを行います。
解約日をいつに設定するべきなのかなど、必ず保険会社に確認をしてから
必ず解約や切り替えをするようにしましょう。
補足:ダイレクト型の自動車保険は単年契約のみ
近年、保険料が低廉なダイレクト型自動車保険が人気です。
ただし、ダイレクト系は「走った距離だけ」の保険料を設定してあるため、
お仕事や通学などで相当な距離を乗ったりする方には向かない場合があります。
また、ダイレクト系は単年契約のみの取り扱いになりますので、長期契約は出来ません。
必ず自分の契約したい内容と条件が合致しているかを確認することが重要になります。
1万円以上保険料を節約する方法をご存知ですか?
皆さんは自動車保険をどの頻度で見直していますか?
もしかしたら、加入してから一度も見直していない人も多いのではないでしょうか。
- 加入してから一度も自動車保険を見直していない
- 車を購入する代理店で加入した
- 会社の団体割引で自動車保険に加入している
が1つでも当てはまる方は要注意!
高すぎる保険料を払っている可能性が高いです。
心当たりのある方は、一度保険料をシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。
以下のボタンから簡単にシミュレーションできるので、ぜひどうぞ!
まとめ:自分の用途に合わせた契約をしよう
ここまで自動車保険の長期契約と短期契約について説明して来ましたが、
自分がどちらが向いているのか分かりましたでしょうか?
大事なのは、自分の使用用途と契約条件が合致しているかをしっかりと確認することです。
使用状況に応じて、短期契約⇔長期契約など切り替えを検討するのも良いでしょう。
また支払い方法もダイレクト系は分割をするのなら、クレカ払いのみだったり
複数年契約は一括、もしくは年払いしか対応出来ない会社などもあります。
自動車が飽和状態になりつつある、現代社会。
様々な自動車保険や契約形態があるので、しっかりと比較をして
安心できる自動車保険の見極めが出来るようにしましょう。