自動車保険の証券を無くしてしまった!自動車保険証券の完全ガイド

自動車保険に加入すると証券が届きますね。保険証券はどんな時に必要なのでしょうか。保管場所やお得な方法、万が一、紛失してしまった場合の手続き方法や注意点など、この記事では自動車保険の証券について一から徹底的に詳しく解説していきます!

自動車保険の保険証券とは?

保険証券にどのような意味があるのかよくわかりませんよね。


証券が無いと何となく困る気がしますが、実際のところよくわからないですよね。


この記事では


  • 保険証券とは何なのか?
  • どんな時に必要になるのか?
  • 証券の保管場所について
  • 証券を紛失した時の手続き方法

についてわかりやすくご紹介しましょう。


普段から疑問に思っていた方は、スッキリ解決するかもしれませんよ。

是非!最後までお読みください。

保険証券とは保険契約締結の証書

保険証券とは、どういうものなのでしょう。


保険証券は、自動車保険会社が証券に記載した内容に従って、契約者と保険契約を結んだ証として発行される証書です。


自動車保険を契約したという証明に必要ですから、自動車保険においては、とても重要な書類となります。


自動車保険を他社に乗り換える時や事故の際に保険証券に記載されている内容を確認することがあります。


見積りやご契約の時には、保険証券をお手元に用意しておきましょう。


自動車保険証券は、領収証を兼ねているのが一般的です。


期間の途中で保険の内容を変更した場合には、証券の内容が変更になった証として、変更日や変更内容が記載された「異動承認書」が送られてきます。


保険証券と同様に異動承認書は、保険期間の補償内容を証明するために必要ですので、証券と合わせて大切に保管しましょう。

保険証書の記載事項

保険証券には、基本的に何が記載されているのでしょうか。


一般的な記載事項をご紹介しましょう。

  • 「普通保険約款および特約条項その他保険証券に記載したところに従い、保険契約者と保険契約を締結し、その証として保険証券を発行します」などの文言と共に保険会社名と代表者署名
  • 契約締結日(保険契約をした日のこと)
  • 保険証券番号(または、保険契約番号) 
    1つの契約ごとに一定の数字の羅列  同じ保険会社であれば更新しても同じ番号です。 1契約者で2台の契約があれば、証券番号は車ごとに1つずつあります
  • 契約内容
    契約者氏名 電話番号 住所 保険種類 保険期間 ノンフリート等級
  • 告知事項
    記名被保険者の氏名・住所・免許証の色 
    契約の車の所有者
    メーカー・車名・用途車種・登録番号・車台番号・型式・初度登録年月 
    使用目的・年間の走行距離 
    同一車両で他の自動車契約の重複の有無 
    その他、前契約の情報(ありの場合のみ)など保険会社が告知事項と定める項目の記載
  • 補償内容および割引・特約内容
    補償種目内容・補償金額(対人、対物、搭乗者補償、車両保険など) 
    料率クラス 
    割増引き(ノンフリート等級、事故あり係数、適用割引など) 
    特約詳細内容(年齢条件や運転者限定、代車や弁護士などの特約など)
  • 保険料
    保険料合計 
    支払い方法

自動車保険証券には、契約時にご自分が申告したことが記載されています。


事実と違っていると、告知や通知する義務違反となってしまい、事故に遭った時に補償されないことや契約解除されることがあります。


補償がしっかり受けられるように、正しく申告されているか慎重に確認する必要がありますね。


そして、保険証券には「自動車保険約款」(じどうしゃほけんやっかん)が、同封されています。

約款とは、保険契約者の保険料支払や告知・通知の義務、保険会社が保険金を支払う場合の条件や支払補償額などが書いてあります。


補償が得られないケースなどご自分に不利益な情報も書いてありますので、小さい字で読みにくいですが、わからないことがあれば保険会社に問い合わせましょう。


インターネットでの契約は、自動車保険約款や重要事項説明書は同封されず、ご自身でダウンロードする方式になっていることもあります。


ダウンロードできない場合には、保険会社に電話して郵送してもらいましょう。

保険証券は保険金の受取で必要

自動車保険の保険証券はどんな時に必要になるのでしょう。


代理店を経由している場合には、事故があった時に保険証券の提示を求められたりコピーの提出を依頼されることがあります。


提出を依頼されない場合でも、必ず申告内容と事実が違っていないかを確認されます。


しかし、ご自分が保険会社に申告した内容は、聞かれても正確に覚えていないものです。

言った言わないで事故担当者と揉めても心労が増すだけです。


すぐに申告した内容がわかるように、保険証券は手元に用意しておきましょう。


保険証券の証券番号は更新や乗り換えに必要

保険証券は、その他にどんな時に必要なのでしょうか?


お電話で手続きをする場合は、契約を特定するために初めに証券番号を聞かれます。


継続手続きで確認されることは、以下の通りです。

  1. 告知した内容は正しいか?
  2. 重要事項説明書は確認済か?
  3. 継続時の等級確認
  4. 継続時からの変更点の有無
  5. 保険料の支払い方法

他社に切り替える場合は、以下の内容が聞かれます。

  1. 前保険会社名
  2. ノンフリート等級や事故あり係数
  3. 保険期間(保険開始日から保険満期日)
  4. 事故の有無
  5. 契約条件・補償内容
  6. 車検証の内容
  7. 保険料の支払い方法

内容変更をする場合は、何から何へ変更するのかご自分でわかっている必要があります。

スムーズに正しく引継ぐためにも保険証券はお手元に用意しておきましょう。

自動車通勤可能な会社は提出を求められることがある

自動車通勤をしている方は、ご自分の勤務先から自動車保険加入の証明として、自動車保険の保険証券のコピーを提出するように依頼されることがあります。


勤務先によっては、「通勤使用」の設定が条件になっていたり、対人・対物補償の補償金額はいくら以上と指定されている場合があります。

会社に提出する前に確認して、必要があれば条件に沿うように内容変更の手続きをしましょう。


期間の途中で内容を変更した場合は、保険証券の差し替えはありません。

保険証券と異動承認書をコピーして合わせて提出することで、全保険期間の内容を証明できます。

自動車保険における保険証券の保管場所は?

自動車の保険には、自賠責保険と任意保険がありますね。


自賠責保険は「自動車損害賠償責任保険証明書」と表記されていて、加入していないと車検証の交付が受けられません。


通常、自賠責の保険証券は車検証と一緒に保管されており、車の中に入れておくことが法律で義務付けられています。自動車に積んでいないだけで30万円以下の罰金と定められています。


一方、任意保険の場合、保険証券を車に積むことは義務とされていません。


では、乗せておかなくても良いのなら、どうするのがベストなのでしょう?


続いて、もっと詳しくご紹介しましょう!

保険証券の原本コピーを車に保管しよう

保険証券は、ご自宅に保管しておくのがベストです。


保険証券は、契約手続きや保険金請求の時に契約内容を確認するのに必要です。

家族の誰もがわかるようにご自宅で保管場所を決めておきましょう。


車に乗せておくと、車がなければ車が戻ってくるまで補償内容がわからなかったり、手続きのたびに車に取りにいかないといけません。


基本的に車の中で保険証券の原本が必要になることはありません。


保険証券には、一部を切り離して車の中に入れておけるように証券番号と緊急時の連絡先が記載されている小さな控えが印刷されていることが多いです。

それを活用されても良いと思います。


ご心配であれば、保険証券の原本を裏表コピーして、車検証とロードサービスの冊子などと共に車に乗せておくことをお勧めします。

保険証券が盗難された場合は悪用される危険性があります

車上荒らしの被害に遭ったりして、他人の手に渡ってしまった場合、自動車保険証券が悪用されないか気になりますよね。


最初に申し上げておきますが、自動車保険の保険証券は有価証券ではありません。

契約の証明書類です。

つまり、証券の原本であっても資産価値はありません。


健康保険証や運転免許証のように身分証明書にもなりません。

ですから、知らないうちに第三者によって悪用されて、消費者金融で借金をされたり、ローンを組まれたり、クレジットカードを作成されたりすることはありません。


証券があっても、勝手に自動車保険の解約はできません。

いつのまにか解約されて保険料が払い戻しされていた!ということはないです。


仮に嘘をついて本人になりすまして解約できたとしても(犯罪です)、保険料の返金は、契約者の口座か加入時に保険料を決済したクレジットカードにしか返金できない決まりがあるので、自分の口座に振り込まれます。


また、本人の意志ではない解約は、すぐに解約を取消してくれますし、万が一事故があっても補償されます。


ただ、個人情報が載っていますので、データ会社に持ち込まれる可能性があります。

自動車保険の契約の情報は、高く買い取るデータ会社も多いようです。


取り扱いには、充分に気を付けましょう。

自動車保険の保険証券はいつ届く?

保険証券は、いつ届くのでしょうか?

意外とどこにも書いてないですよね。


保険契約が始まっても手元にない時には、補償はどうなるのでしょう?


保険証券の発行について詳しく解説しましょう。


自動車保険を新規登録から一週間が目安

まず初めに、自動車保険証券はいつ届くのかについてお話します。


保険証券は、新規契約や継続手続き後、契約者が保険料を入金してから、通常1週間ぐらいで契約者の登録住所に届きます。


自動車保険は、保険料の入金翌日から補償開始になります。

基本的に保険料を支払っていない状況で保険証券が発行されることはありません。


発行されるまでの流れ

  1. 契約者が保険料を送金、またはカード決済
  2. 保険会社で保険料の入金確認
  3. 保険証券の発行
  4. 普通郵便で配達(2~3日)

保険証券が届かない!トラブルは速やかに損保会社に連絡

保険開始日が過ぎたのに、保険証券が届かない時はとても心配ですよね。


保険証券が届いていなくても、期限までに保険料を支払っていれば補償はされます。

運転時の補償については、ご安心くださいね。


もし、未提出の書類があれば、保険証券は送られてきません。

入金したのに保険証券が送られてこない場合には、何か送り忘れている可能性があります。


または、登録した住所が間違っている可能性もあります。

保険証券が宛先不明で保険会社に戻っているかもしれません。


その場合、保険会社から電話か手紙で連絡があるはずですが、ご自身が在宅中に電話がかかってくるとも限りません。


保険会社はフリーダイヤルで電話をかけてくるケースが多いです。

セールスの電話だと思って電話に出ない方もいらっしゃるのではないでしょうか。


入金してから1週間経っても保険証券が届かない場合には、何らかの理由があると考えられます。

ご自分から保険会社に問い合わせてみましょう。

自動車保険の保険証券を紛失!紛失時の対処方を解説!

保険証券がいくら探しても見つからない!

なくしたかも?


いざ必要になった時に手元にないと困るかも?どうしよう…と心配ですよね。


再発行してもらうことはできるのでしょうか?

費用はかかるのでしょうか?


紛失時の対処方法について解説しましょう。

保険証券をなくした!安心してください保険自体は有効です

保険証券の保管場所を忘れてしまったり車の盗難に遭ったりして、保険証券を紛失するケースがあります。


安心してください。

紛失したからといって、保険金が支払われないということもありません。


もしも保険金請求時に保険証券が必要な時は、証券がない場合の手続き方法があります。

自動車保険会社や代理店に相談してみましょう。

保険証券の再発行手続きについて

保険証券は、どうすれば再発行してもらえるのでしょう?


まずは保険会社に連絡しましょう。

そして、証券番号を伝えます。

証券番号がわからない場合には、保険会社から送られてきたハガキなどやメールにも記載があります。


それでもわからない場合には、登録した電話番号や住所・生年月日で本人確認ができれば、再発行手続きができます。


送り先の登録住所から引っ越ししている方は、本来は事前に変更手続きが必要でしたが、忘れていたら、住所変更をしてから発行してもらいましょう。


再発行手数料はかかりません。無料です。


手続き方法は、保険会社によって異なります。

電話やインターネットからの受付のみで再発行できるところもありますが、書類を返送後に再発行になるところもあります。

発行手続き完了後、4、5日で届きます。


たとえ早急に必要でも、個人情報なので電話で本人確認をしただけでは、保険証券をFAXで送ってもらえることはありません。


必要な場合には、余裕を持って早めに手続きをしておきましょう。

自動車保険の保険証券ぺーパーレス化について!

ダイレクト型(通販型)自動車保険では、インターネットで特定の情報を入力しログインすることで、ご自分の契約内容が確認できますね。


そして、保険証券の原本がなくても、保険金のお支払いに影響はないシステムです。


次に保険証券をペーパーレスにした場合のメリットとデメリットをご紹介しましょう。

保険証券ペーパーレス化で無駄な書類が減る!

インターネットに接続できる環境があって、保険証券と同様の契約内容を確認できれば 、保険証券は必要ありません。


ペーパーレスにするメリット

  • 保険証券を保管する必要がないので紛失の心配がない
  • パソコンや携帯電話でログインすれば、いつでもどこでも内容が見れる
  • 割引があり保険料が安くなる

ペーパーレスにするデメリット

  • ログインIDやパスワードを忘れてしまった場合は、忘れた場合の申請が面倒
  • メールアドレスの登録が必須になるので、更新期間になるとお知らせメールが頻繁に届く可能性あり

保険証券の発行を不要にすることで保険料を割引してくれる?

ダイレクト型(通販型)自動車保険では、インターネットで新規または継続契約手続きをした場合に限りますが、保険証券や領収証・異動承認書・解約承認書を不要にすることで、保険料が500円割り引きになります。


割引を適用した場合には、手続き完了のお知らせがメールで届きます。

メールが届いたら、ご自分でログインをしてインターネットの画面で内容を確認することになります。


ペーパーレスとは言え、保険証券や領収証・異動承認書・解約承認書が不要という割引ですから、継続時期のお知らせの手紙やその他の書類のやりとりは通常通りです。


もしも、保険期間の途中に保険証券が必要になった場合には、どうなるのでしょう。


大丈夫です。

保険会社に電話をしてください。

追加料金500円を支払えば証券を発行に変更できますよ。


インターネットの操作があまり得意でない方は、契約内容のページをプリンターで印刷して保管すると便利でしょう。

1万円以上保険料を節約する方法をご存知ですか?

皆さんは自動車保険をどの頻度で見直していますか?


もしかしたら、加入してから一度も見直していない人も多いのではないでしょうか。


  • 加入してから一度も自動車保険を見直していない
  • 車を購入する代理店で加入した
  • 会社の団体割引で自動車保険に加入している

が1つでも当てはまる方は要注意!
高すぎる保険料を払っている可能性が高いです。

心当たりのある方は、一度保険料をシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。


以下のボタンから簡単にシミュレーションできるので、ぜひどうぞ!

まとめ

保険証券について詳しくお話してきましたが、いかがでしたでしょうか。


この記事でお話したことをまとめると

  • 保険証券は契約内容を確認する重要な書類
  • 保険証券は保険金受け取りの際に必要
  • 保険証券は自宅に保管するのがベスト
  • 証券を紛失した際は保険会社に連絡を!
  • 最近は保険証券をペーパレスにできる。

ということです。


ペーパレスの契約もありますが、保険証券は重要な書類であることに違いはありません。 


保険証券のことをよく理解して、万が一の時にはスムーズに補償が受けられるようにしておきましょう。


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