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自賠責保険の補償金額を満額に近づけるには?保険金請求のポイント

自賠責保険の補償金を満額に近づけるためにできることは何でしょうか?この記事では、後遺障害の等級認定についてや、過失相殺などの注意点について解説しています。また自賠責だけでの補償に限界がある場合、その解決策まで説明しています。

自賠責を満額近く貰うコツとは?交通事故での慰謝料について

今これをご覧のあなたは、自賠責保険を満額もらう方法について知りたい、と思われていることでしょう。 

自賠責保険は私達運転手を守るための保険であり、交通事故の被害者になってしまったときに補償を受けることができます。 

しかし、今までに自賠責保険の補償を受けた方の中には、十分な補償金額を受けることができず、後悔している方もおられるのが現実です。

そこで今回は、「自賠責保険の補償を満額受け取る」というテーマのもと、 

  • 自賠責保険で満額もらうにはどうすれば良い? 
  • 慰謝料を多く受け取るコツとは? 

主にこれらの点を取り上げていきます。
 

この記事をご覧いただければ、これから自賠責保険の補償を受ける必要性が生じたときにも損をせずに済むでしょう。 

ぜひ、最後までご覧ください。

自賠責が満額支払われない場合について!満額もらうには?

たとえば、あなたが交通事故の被害者になってしまった時のことを想像してみて下さい。 

被害者になってしまったあなたには、様々な損失が発生しています。 

  • 車の修理が必要になった/車が全損になってしまった 
  • 怪我を負ってしまった/後遺障害を負ってしまった 
  • 治療費が必要になった/長期間の通院・入院が必要になった 
  • 仕事を休まなければならなくなった/給料がもらえなくなった 

…このように、挙げていけばキリがないほどの損失を被るかもしれません。

ですから交通事故の被害者は加害者側から、損失に対する必要十分(またはそれ以上)の賠償がなされるべきなのです。 

運転手であれば自賠責保険への加入は義務ですから、被害者は加害者が加入している自賠責保険の保険会社(損保)へ、請求を行うことができます。 

しかし、この請求は「やり方」一つで受け取れる保険金が減額される可能性があります。 

では、どのようにして『満額』…被害者が受けるにふさわしい金額を受け取ることができるのでしょうか。 

自賠責の保険金額や限度額は?後遺障害の保険金は等級に左右

自賠責保険では、以下のように交通事故被害者へ支払われる保険金の上限が決まっています。 

【自賠責保険における保険金の上限額】 

  • 死亡に対する補償:3000万円 
  • 傷害に対する補償:120万円 
  • 後遺障害(要介護)に対する補償:4000万円(第1級)・3000万円(第2級) 
  • 後遺障害(要介護以外)に対する補償:3000万円(第1級)~75万円(第14級)  

交通事故の被害者となった場合、これらの金額を上限として保険金を受け取ることができます。 

ただし、これはあくまで「上限」であり満額受け取れるとは限りません。 

さらに重要な点としては、後遺障害の『等級』があります。 

例えば後遺障害第14級には、いわゆる『むちうち』という症状が含まれます。 

むちうちへの補償が必要と判断され、第14級の等級が認定されれば補償を受けることができますが、逆に自覚症状があっても認定を受けられない場合、補償を受けることはできません。 

後遺障害の保険金は、この『等級』に大きく左右されることが分かります。

自賠責の保険金は過失相殺で減額される可能性がある

自賠責保険における保険金額の基準は先述したようにあくまで『上限』です。 

もちろん誰もが満額受け取りたい、と思われるかもしれませんが実際そうはいかないのが現状です。 

なぜなら『過失割合』によって被害者に少しでも過失が認められる場合、被害者の受け取れる金額が減額される(過失相殺)ことがあるからです。 

たとえば、交通事故の被害者となった際、私達の多くが「加害者にほぼ全ての」過失があると考えがちです。 

しかし、実際にそれを測るのは被害者自身ではなく警察と保険会社です。 

【交通事故が発生した際に行うこと】 

  • 警察:実況見分をして調書を作成する 
  • 保険会社:実況見分に基づいて、過失相殺を決める 

『9対1』、『8対2』のように被害者に過失が少しでもあると判断されれば満額もらえず、保険金が減額される可能性があるのです。


継続的な通院実績と適切な後遺障害の等級認定が重要

自賠責保険によって受けられる補償には、後遺障害を負ったことによる治療(入院)期間の費用も含まれます。 

「むちうち」の例で考えてみると、事故から完治に至るまで、2~3か月、またはそれ以上の通院が必要になる場合があります。 

では、以下のどちらの方が、より「治療が必要である」と判断されやすいでしょうか。

  1. 仕事が忙しいという理由を付けて1週間に1回程度しか通院しない 
  2. 早目に完治させたいので2日に1回、完治するまで通院し続ける 

明らかに二番目の方が「治療が必要である」と判断されやすくなります。 

 これが、いわゆる『通院実績』です。 

交通事故の被害者となってしまい後遺障害を負った場合は、発症から症状固定または完治まで治療を継続し通院実績を作ることが非常に重要なのです。 

正当な治療を続けている場合、たとえ保険会社から打ち切りの連絡があっても、それに応じる必要はありません。

自賠責だけじゃない!慰謝料を多く貰うコツとは?

自賠責保険の補償内容には、いわゆる『慰謝料』も含まれています。 

慰謝料を受けられるのは、自賠責保険に限ったことではありません。 

しかし、請求する方法によっては受け取れる慰謝料の金額に大きな差が発生することもあります。 

 では、どのようにしてより多くの慰謝料を受け取ることができるのでしょうか。 

自賠責基準の慰謝料相場と任意保険基準や弁護士基準の慰謝料相場

交通事故における慰謝料が決められる基準として、以下の3つがあります。 

  • 自賠責基準:自賠責保険による慰謝料の基準 
  • 任意保険基準:任意保険による慰謝料の基準 
  • 弁護士(裁判)基準:示談・裁判時に用いられる、弁護士による慰謝料の基準 

このうち、最も金額が高くなるのは『弁護士基準』です。 

以下の相場をご覧ください。

【慰謝料の相場・後遺障害第14級の場合】
基準金額
自賠責基準32万円
任意保険基準32~40万円前後※
弁護士基準110万円
※任意保険基準は、任意保険会社により一般公開されていないため、推定となります。

これを見ると慰謝料を受け取るに当たって、自賠責保険における上限は、あくまで最低ラインであることが分かりますね。

慰謝料アップの近道は弁護士への相談

示談や裁判で、どのようにして『弁護士基準』を適用させることができるのでしょうか。 

それは当然ながら、後遺障害の認定に関して「弁護士に依頼」することです。 

さきほどの表を見てみると、むちうち程度であっても自賠責基準と弁護士基準とでは、80万円近くの開きがあります。 

慰謝料を、自賠責保険における満額…いえ、またはそれ以上の金額で受け取りたいのなら、交通事故案件を得意としている弁護士への相談は、もはや必要不可欠と言えるでしょう。


まとめ

さて、今回は「自賠責保険の補償を満額受け取る」というテーマのもと、その方法等について取り上げてきましたが、いかがでしたでしょうか。 

この記事のポイントは、 
  • 自賠責保険において補償額を満額に近づけるためには、『等級認定』と『過失相殺』の2つが大きなポイントとなる 
  • さらに多くの慰謝料を受けるためには、弁護士の協力がほぼ必要不可欠である 

これらの点です。 

私達は一人の人間として、プライドを持って、全てを自分で行いたい、と思うことがあります。 

これは、交通事故の被害者となったときも同じかもしれません。
誰もが、受けるべき補償の上限、満額を自分で勝ち取りたい、と思うはずです。 

しかし、法律の知識に乏しい私達には限界があり、できることは限られています。 

そういうときに法律のプロを頼るということ…それは決して「人任せ」ではありません。 

自賠責保険と同じ、私たち運転手一人ひとりを守る、確かな「権利」なのです。 

ほけんROOMでは、この記事以外にも役に立つ記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

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