自動車保険の基礎知識!保険料はどのように決まるの?任意保険とは?
自動車保険には自賠責保険と任意保険という2種類が存在し、それぞれ補償内容が異なります。また自動車保険の保険料を決める要因としてたくさんの割引や特約が存在します。このカテゴリでは自動車保険の種類や保険料を決める要因について解説します。
自動車保険について知ろう!
自動車保険には自賠責保険と任意保険の2種類存在する
自動車保険には2種類存在しており、
- 自賠責保険
- 任意保険
の2つです。
任意保険はさらに相手方への補償・自身や搭乗者への補償・車の補償の3つに分かれます。
以下ではそれぞれの保険について詳しく解説していきます。
自賠責保険とは?
自賠責保険の正式名称は自動車損害賠償責任保険といい、自動車や原動機付自転車を運転するすべての人が加入しなければならない強制保険です。
自賠責保険に入らないとどうなる?
自賠責保険は法律で加入が義務付けられているので、無加入で公道などを運転した場合は
- 一年以下の懲役または50万円以下の罰金
- 違反点数6点=免許停止
となってしまうので自賠責保険には必ず加入しましょう。
また自賠責保険に加入した際発行される自動車損害賠責責任保険証明書、通称「自賠責保険証」を運転時に不携帯の場合30万円以下の罰金が科せられます。
こちらも自動車損害賠償法、通称「自賠法」という法律の第8条で
- 自動車は、自動車損害賠償責任保険証明書を備え付けなければ、運行の用に供してはならない。
というように定められているのです。
本来は自賠責保険証の原本を携帯しなければなりませんが、コピーでも問題のない場合がほとんどのようです。
コピーでもよいので自賠責保険証は必ず携帯するようにしましょう。
自賠責保険の保険料は、同じ分類がされている自動車の種類ごと(自家用普通乗用車なら12か月15,520円)に一律となっています。
保険料が変わることもありますが、2019年度の保険料は2018年度と同じ保険料ということに決まりました。
ですが離島、沖縄の場合は保険料が異なるので確認する必要があります。
自賠責保険の補償範囲・補償金は?
自賠責保険は事故の際、被害者に対して最低限の補償を確保するために作られました。
自動車事故で相手の身体に損害を与え、法律上の賠償責任を負った場合のみ補償されます。
なので自身のけがや物を壊してしまったなどの場合、自賠責保険では補償されません。
自賠責保険の補償金額の上限は
- 人身傷害に対する補償 120万円
- 死亡に対する補償 3000万円
- 後遺障害に対する補償(常時介護・第1級) 4000万円
- 後遺障害に対する補償(臨時介護・第2級) 3000万円
- その他の後遺障害に対する補償 3000万円(第1級)∼75万円(第14級)
このようになっています。
詳しくは以下の記事を参考にしてください!
任意保険とは
次に任意保険についてです。
任意保険は自賠責保険とは違い、加入は強制ではありません。
ですがここまでで、自賠責保険では事故の際、相手の損害に対する場合しか補償されないことをご理解いただけたと思います。
- 相手方の補償
- 自身や搭乗者の補償
- 車の補償
この3つを補償してくれるのが任意保険になります。
相手方の補償としては、
- 対人賠償保険(自動車事故で他人を死傷させてしまった場合の補償)
- 対物賠償保険(自動車事故で他人の車や家、物を壊してしまった場合の補償)
の2つが挙げられます。
対人対物は基本的に無制限となっているので、任意保険に加入しておけば数億もの賠償金を支払わなければならない場合でも、自分で払うことを避けることができます。
自身や搭乗者に対する補償として
- 人身傷害保険(保険金の限度がない)
- 搭乗者損害保険(保険金の限度がある)
- 自損事故保険(自損事故で同乗者が死傷し、自賠責保険、人身傷害保険の補償が受けられない場合の補償)
- 無保険車傷害保険(無保険車や補償内容が不十分な車との事故の際の補償
この4つが挙げられます。
最後に車に対する補償についてです。
こちらはほとんどの方がご存知かと思いますが、車両保険です。
車両保険をつけると保険料が高くなってしまいますが、つけておけば万が一の際に安心ですよね。
自動車保険の保険料を決める要因は?
ここまでで自動車保険にどのようなものがあるかお分かりいただけたと思います。
自動車保険の保険料はどのように決まっているのか、保険料を抑える方法は何なのか気になりますよね。
ここからは自動車保険の特約・使用目的・割引・等級制度について解説していきます。
自動車保険の特約・使用目的・割引
まずは特約についてです。
自動車保険の特約には
- 個人賠償特約
- 運転者限定特約
- 年齢条件特約
- 弁護士費用特約
- 他車運転特約
- レンタカー特約
- ファミリーバイク特約
- 車両新価特約
- ドライブレコーダー特約
会社によっては用意されている特約は異なりますが、ざっと挙げただけでもこのように多くの特約が存在します。
運転者限定特約や年齢条件特約は保険料に大きく関わってくるのでよく理解する必要があるでしょう。
次に使用目的についてです。
自動車保険には3つ(会社によっては2つ)の使用目的が存在し、
使用目的 | 定義 | 保険料 |
---|---|---|
業務 | 年間を通して週5日以上または月15日以上業務で車を使用する | 一番高い |
通勤・通学 | 年間を通して週5日以上または月15日以上通勤通学で車を使用する | 中間 |
日常レジャー | 業務、通勤通学にあたらない場合 | 一番安い |
このように分けられています。
嘘の申告をすると保険料がおりないことがあるので、必ず自分に適した使用目的を申告しましょう。
最後は割引についてです。
自動車保険の割引制度には
- インターネット割引
- ゴールド免許割引
- 新車割引
- 無事故割引
- 継続割引
- ASV割引
- セカンドカー割引
- 証券ペーパーレス割引
- 電気自動車割引
- エコカー割引
- ノンフリート多数割引
- 早期割引
こちらも会社ごとに用意されている割引は異なりますが、多くの割引制度が存在しています。
こちらも保険料に大きく関わってくるので、自動車保険の契約時に確認する必要があるでしょう。
等級制度について
ここまで自動車保険の特約・使用目的・割引制度について見てきましたが、保険料に最も影響を与えるのが等級制度です。
等級制度とは事故歴に応じて保険料の割引・割増をする制度のことで、1等級∼20等級に分けられています。
初めて自動車保険に加入する際は6等級からスタートし、1年間保険を使うことがなければ1等級アップ、保険を使うことになってしまったら1等級もしくは3等級ダウンといった形になっています。
7等級以上になると同じ等級でも事故歴ありとなしの場合、割引率が異なるので注意が必要です。(10等級なら事故歴なしの割引率は45%、事故歴ありの割引率は23%)
20等級になると、事故歴なしの場合は保険料が63%割引されるので保険料をかなり抑えることができます。
等級制度について詳しく記事内で解説しているので、ぜひそちらをご覧いただけたらと思います。
自動車保険のまとめ
ここまで自動車保険の種類、保険料に影響を与える要因について解説してきました。
任意保険の必要性、保険料を抑える方法について理解していただけたのではないでしょうか?
自動車保険に加入する前に、知識を身につけておくと加入の際に役立つと思います。
ほけんROOMには、読んでおきたい自動車保険に関する記事が多数掲載していますので是非ご覧ください。
皆さんは自動車を購入したら、万が一のリスクに備えるため自動車保険に加入する必要があることをご存知かと思います。
ですが、自動車保険について詳しく理解している方は思いのほか少ないかもしれません。
例えば、自動車保険にはどんな種類の保険があるのか、保険料がどのように決まるか、保険料を安くする方法にはどのようなものがあるかなどをご存知でしょうか?
自動車保険についての知識を深めれば、お得に自動車保険に加入することができ、どのような補償が必要か判断できるようになります。
このページでは自動車保険の種類、保険料を決める要因について詳しく解説していきます!