車が盗難されたときの車両保険の等級制度を知って賢く利用しましょう

車が盗難されたときに車両保険を利用した方がいいのかどうか、悩みますよね。等級はどうなるのか、次の保険料はいくらになるのか、などと色々な疑問が湧いてくると思います。ここでは等級の話を中心に、車が盗難にあったときの車両保険の賢い利用方法についてご紹介いたします。

車が盗難されて車両保険を利用すると、等級はどうなる?

大切な愛車が盗難されてしまったら、まず頭に浮かぶのは警察への通報と保険会社への連絡だと思います。

しかし、そのときに、ここで車両保険を使ったら今度の自動車保険の更新のときに保険料はどうなるのだろうと心配になったことはありませんか。


たしか、盗難の場合には保険料の等級は据え置かれるから、車両保険を使っても大丈夫だと聞いたことがあるけど、どうだったかなあ。


などと考えてはいないでしょうか。


ここでは、車が盗難されたときに車両保険を賢く利用するための等級制度についてご紹介いたします。


1等級ダウンして、次の更新で自動車保険料があがります

車が盗難されて、車両保険を利用した場合には、次の自動車保険の更新で保険料が上がります。

自動車保険の等級が1等級ダウンしてしまうのです。

ちなみに、車同士の接触事故が起きたときに車両保険を使った場合には3等級ダウンしますので、そのことに比べれば保険料の上がり幅はまだ小さいと言えるかも知れません。

ただし、車自体の盗難による場合には免責が適用されず、契約のときに設定した保険金額全額が支払われますので、その点では利用するメリットがあるでしょう。

パーツや車内のものが盗難されて車両保険を利用すると、等級はどうなる?

車ではなく、車に装着されているカーナビであるとか、車内に置いてあったバッグなどが盗難にあった場合に車両保険の等級はどうなるのでしょうか。

この点については、盗難されたものが車に装着されていたのか否かによって結論が変わってきます。

タイヤなどのパーツや車内のカーナビなどの盗難の場合は、1等級ダウンします

タイヤ、カーナビといった車に装着されているものが盗難された場合に車両保険を利用すると、1等級ダウンして、次年度の保険料が上がります。

ガラスを割られてカーナビを盗まれた場合には、ガラスの修理費を含めた損害額が支払われますが、その際にダウンする等級も1等級です。

車内のバッグなどの盗難の場合は、そもそも車両保険を利用できません

車内に置かれているバッグなどの損害は車両保険で補償される対象になっていません。

そのため、ガラスを割られて車内のバッグが盗まれた場合、ガラスの修理費は保険で補償されますが、バッグは補償されないのです。

ただし、身の回り品特約(保険会社によって名称が異なります)という特約を車両保険と一緒に付けていれば、補償の対象となります。

少額の損害の場合は、保険金と1等級ダウンによる保険料の増加分を比較しよう

車に装着されているものが盗難にあった場合に注意しなければならないのは、保険金の支払いにあたって免責金額が適用されることです。

たとえば、免責金額5万円の車両保険に加入していて、8万円のカーナビを盗まれたときに支払われる保険金は、損害額8万円から免責金額5万円を引いた3万円となるのです。


一方で保険を利用した場合、次年度以降の保険料が上がります。


このように、車に装着されたもののように少額な損害を車両保険を利用してカバーしようとするときには、等級がダウンすることで予想される次年度以降の保険料の負担額と受け取ることができる保険金との差額を比較する必要があります。

1等級ダウンすると、どのくらい自動車保険の保険料の割引率が変わる?

割引率が1等級ダウンすることで、自動車保険の割引率がどのくらい違ってくるのでしょうか。

1等級ダウンだけでなく、事故有り係数となることに注意です。

ここでは、6等級、10等級、20等級を例にみていきたいと思います。


等級ごとの割引率の比較

等級割引率1等級ダウンした場合の割引率
6等級19%13%
10等級45%22%
20等級63%42%

上の表からわかりますように、等級が高いほど割引率のダウンも大きくなります。


今度は保険料で比較してみましょう。


いずれの等級も保険料は70,000円とします。


ただし、この保険料はあくまでも概算ですので正確ではありません。


正確な保険料は車種、運転する人の年齢などの各種条件によって決まりますので、この点はご承知おきください。


等級ごとの保険料の比較

等級保険料1等級ダウンした場合の保険料
6等級70,000円75,000円
10等級70,000円99,000円
20等級70,000円110,000円
(出典:ソニー損保の自動車保険ガイドの計算表を利用して計算)


保険料で比較しますと、等級によってかなり差があることがわかります。


等級が低い場合には、もともとの割引率が小さいことを考えますと妥当といえるのかもしれません。


しかし、等級が高い場合には保険の利用には慎重な判断が必要になるのではないでしょうか。

1万円以上保険料を節約する方法をご存知ですか?

皆さんは自動車保険をどの頻度で見直していますか?


もしかしたら、加入してから一度も見直していない人も多いのではないでしょうか。


  • 加入してから一度も自動車保険を見直していない
  • 車を購入する代理店で加入した
  • 会社の団体割引で自動車保険に加入している

が1つでも当てはまる方は要注意!
高すぎる保険料を払っている可能性が高いです。

心当たりのある方は、一度保険料をシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。


以下のボタンから簡単にシミュレーションできるので、ぜひどうぞ!

まとめ

車や車に装着されている附属品の盗難に遭った場合には、車両保険を利用することをお考えになる方が多いと思います。


しかし、盗難被害時の車両保険の利用は、車自体の盗難とそれ以外の付属品の盗難とに分けて考えられた方がよいのではないでしょうか。


車自体が盗難された場合には、免責金額は適用されずに保険契約時に設定した保険金額がすべて支払われますので、車両保険の利用に大きな問題はないでしょう。


しかし、車に装着されているカーナビなどの付属品の盗難のような少額の損害については、支払われる保険金と次年度の保険料との差額を比較されて保険会社ともよく相談したうえで車両保険の利用を判断されることをおすすめいたします。

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

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