理解できていますか?生命保険と県民共済の違いや共通点をおさらい

生命保険と県民共済っていったいどんなところが一緒で、何が違うの?そんな疑問をお持ちの方にぜひ読んでいただきたいと思います。県民共済のメリット・デメリットも包み隠さずお話しするので、これから生命保険にご加入する方も一つの候補として考えていただければと思います。

そもそも県民共済とは?

県民共済の資料は郵便物で送られてくるし、テレビでは芸能人の保険のCM多いし、どちらに入ったら良いんだろうと悩む方は多いのではないでしょうか。


県民共済というのは「助け合い」をモットーに、それぞれの組合員から集めた出資金を集め、他の組合員が何かあれば集めた出資金から支払いがされるというものです。この出資金も共済金という形の毎月の掛け金でまかなっています。


保険と似たような仕組みですが、保険の仕組みと共済の仕組みではどのような違いがあるのでしょうか?


そこで、この記事では、生命保険と県民共済について、


  • 生命保険と県民共済の違い
  • 県民共済のメリットとデメリット
  • 生命保険よりも県民共済に向いている人

以上のことを中心に説明します。


この記事を読んでいただけたら、県民共済か保険か、どちらにしたほうが良いか考えるときの参考になるかと思います。


ぜひ最後までご覧ください。

生命保険と県民共済の仕組みの違い

生命保険と県民共済の仕組みの違いはまず、県民共済では職業審査がないため、職種の制限がありません。

また、生命保険では健康面に関する審査があり、医師の診断書等が必要になりますが、県民共済の場合、健康面での審査はありますが、審査は自己申告であるため、医師からの診断書の提出は不要です。


民間の生命保険と比較すると比較的に加入しやすいと言えるでしょう。


多くの県民共済の掛金は、1,000円、2,000円、3,000円、4,000円から選ぶことができて、生命保険の場合、年齢に応じて保険料は高くなりますが、県民共済の掛金は年齢と共に高くなることはないため一定の保険料になっています。


また、東京にお住みの方は「都民共済」、北海道にお住みの方は「道民共済」、大阪にお住みの方は「大阪府民共済」、京都にお住みの方は「京都府民共済」となっております。


ではこれらを含めて県民共済の保障内容を見ていきましょう。

県民共済のメリット

県民共済のメリットには、主に以下の5つがあります。

  • 月々の掛け金がとても安いということ
  • 保障が入院だけでなく、先進医療もついてくる
  • 年齢に関係なく、保険料は皆同じ
  • 更新がないので共益期間は掛金が一定
  • 加入の際の診査が比較的やさしい

では、一つずつ確認していきましょう。

メリット1:月々の掛け金がとても安いということ

県民共済のメリットの一番と言えば、なんといっても掛け金が驚くほど安い!ということでしょうか。


民間の生命保険に加入しているのではあれば、月々1万円を超える保険料を払っている人も多いと思います。


県民共済の場合、保障の内容にもよりますが、月々数千円で加入できるものが多くをしめています。


その上、割戻金というものがあって、民間の生命保険の配当金と同じように、その年ごとに剰余金がある場合は戻ってくるという仕組みです。


みんなで助け合っている事業のため、剰余金が出た場合は戻ってくるシステムだということを覚えておきましょう。


プランによって割戻金があるものとないものがありますが、ある県の県民共済では、掛け金の2割~4割程度、毎年戻ってくるというものもありますので、毎月の掛け金を考えるとかなりお手頃な値段だと考えられるでしょう。


毎月2,000円支払っていたと考えても、400円から800円戻ってくるとすると月々の負担はかなり少ないですね。

メリット2:保障が入院だけでなく、先進医療もついてくる

今回はある県の県民共済の例をご紹介したいと思います。


18歳から75歳の方であれば、掛け金が月2,000円の保障に入ったと考えてみましょう。


 保障内容は

  • 病気やけがによる入院(1日目から保障)5,000円
  • 病気やけがによる手術(2.5万円~10万円)
  • 交通事故による通院(90日分を限度として800円) 
  • 万が一の死亡時における保障(330万~600万) 
  • 先進医療を使ったときの保障300万円を限度として給付

 月々2,000円程度の掛け金でこんなにたくさんの保障がついてくることに驚かれたのではないでしょうか。 

メリット3:年齢に関係なく、保険料は皆同じ

民間の生命保険に加入した場合、保障の大きさは同じであっても、年齢や性別により保険料が変わってきます。


共済の場合は、契約する時の年齢や性別にかかわらず掛け金は全員同じです。


つまり契約できる年齢の中であれば、20歳でも50歳でも同じ掛け金で保障を受けることができます。

メリット4:更新がないので共益期間は掛金が一定

生命保険に加入する場合、更新型か保険期間は保険料がかわらない前期型のタイプのどちらかを選択することがあります。


一般的には更新型の方が、定めた期間内であれば保険料が安いため更新型を選ぶ方が多いと思われますが、生命共済の場合は更新がないため、保障期間中はずっと同じ掛け金で保障を継続することができます。

メリット5:加入の際の診査が比較的やさしい

生命保険に加入する場合、告知書での記載だけでなく、健康診断の結果などの詳しい内容を提出する場合があります。


年齢とともに血液検査や血圧などで、要検査などの文字が出てくる方も増えてくると思いますが、県民共済の場合は、告知書のみで加入ができるケースが多いです。


もちろん告知書には正確に答える必要がありますので、しっかりと内容を読んで加入の際には記入しましょう。

県民共済のデメリット

今までは生命共済におけるメリットを5つご紹介いたしました。 

メリットだらけでとても魅力的に思えるかもしれませんが、その反対にデメリットがあることも覚えておくことが大切です。 


それではデメリットもしっかりご紹介していきたいと思います。


  • 万が一の時の死亡保障が少ない
  • 一生涯の保障を確保するのは難しい
  • 若い人からすると、少し掛け金が高いと感じられるかも

それでは一つずつ確認してきましょう。


デメリット1:万が一の時の死亡保障が少ない

県民共済におけるデメリットの代表的なもののひとつです。


先ほどある県民共済の2,000円の保障内容をご紹介しましたが、死亡保障が600万円までという内容でしたね。


他の県民共済も見てみましたが、病気による死亡や高度障害の場合400万円事故による死亡や高度障害でも1,000万円といったように、一般的に加入する生命保険と違って保障額が少な目だということです。


例えば、30代でお子さんが2人いる働き盛りのお父さんがこちらのプランに加入した場合、万が一病気などで死亡や高度障害になった場合、400万円の保障しか受けられないことになります。


こう考えると残された家族がこの先生活すると考えると、少なすぎると感じられる方も多いでしょう。


反対に70代で、住宅も持っていて夫婦二人で年金暮らしの場合であれば、保障額が少なくてもこの先片方の年金があるので、大丈夫と考える人もいるのではないでしょうか。


このように県民共済には掛け金が安くてとても魅力的ですが、この先教育資金や生活資金がたくさん必要になってくる世代には、保障が少し足りないため、民間の生命保険に入るという方もいらっしゃいます。

デメリット2:一生涯の保障を確保するのは難しい

県民共済は多くの場合、64歳まで加入できるということで高齢の方にはとても嬉しいものなのですが、保障期間が65歳までといった期間限定型のタイプがほとんどです。


つまり、掛け金を払っている間は保障があるけれども、65歳以上の場合は加入することができなくなり、保障がなくなってしまうということです。


民間の生命保険は、払い込みが終わっても、終身で死亡時の保障がある、がんや病気などの保障が続く、もしくは終身の払い込みで保障が続くといった一生涯の保障を選択できるのに対し、県民共済の場合は加入期間が終わるとそこで保障がストップしてしまいます。


こうなると、65歳以降にがんなどの病気で入院・手術した場合に保障がなくなってしまうため、民間の生命保険を選ぶ方もいらっしゃいます。

デメリット3:若い人からすると、少し掛け金が高いと感じられるかも

これは、「メリット1:月々の掛け金がとても安いということ」に矛盾するように感じられるかもしれません。

ただ、「メリット3:年齢に関係なく、保険料は皆同じ」にも書いたように、若い人でも中年の方でも、掛け金が同じというのは、若い人からすると、少し損をしている気分に感じられるかもしれません。


生命保険であれば、若いうちから加入すると保険料が安く、年齢があがるにつれて、病気になるリスクや死亡リスクが高くなるので、保険料が上がっていく仕組みとなっています。


この年齢に関係ないことをメリットとして捉える方もいれば、デメリットとして捉える方もいるでしょう。


今一度自分にとってどちらのほうが良いか考えてみましょう。

生命保険より県民共済の方が向いている人とは?

それでは一体自分は生命保険と県民共済どちらを選んだらいいのか?そう思っている人も少なくないはずです。


民間の生命保険は、年齢とともに保険料も上がってくるので、毎月の掛け金が少ない県民共済を魅力的に感じる人も多いと思います。


先程も申し上げた通り、県民共済の場合、万が一における保障が少ないため、これから結婚する、もしくは新たな家族を迎えるといった若い世代には保障が足りないと感じる人も多いと思います。


そう考えると、生命共済を一つの選択肢として選んだほうがいいという人は


  • とにかく毎月の掛け金を少なくしたい人
  • 万が一の死亡保障はそんなに多くなくても大丈夫な人
  • 現在の生命保険はそのままにして、ある一定期間だけ保障を上乗せしたい人
  • 共済期間が終わった後の医療保障は自分の貯金などでまかなえるように貯蓄をしている人

などがあげられるのではないでしょうか。


もちろん現在ご加入中の生命保険にプラスして加入することもできますので、生命保険と県民共済の選択方法は人それぞれとなってきます。

県民共済だけで大丈夫なのか不安な方へ

すでに県民共済には入っていて、更新のタイミングで、生命保険への加入も検討している方や、まだどちらも加入しておらず、掛け金を安くしたいから県民共済のほうが良いけど、県民共済だけで大丈夫なのかと不安な方など、様々な方がいらっしゃるかと思います。

確かに、死亡保険と比較すると、県民共済はやはり死亡保障の金額が少なく感じられるでしょう。


自分の家庭環境を考えて、県民共済だけで大丈夫なのかを考える必要があります。


やはりそこは、ほけんの窓口、保険のビュッフェや保険のマンモスの、「保険相談サービス」を利用すると良いでしょう。


保険のプロの方に、一緒に自分の今後の生活についてシミュレーションをしてもらい、どちらのほうが良いのか、県民共済のみで十分なのかを一緒に考えてもらいましょう。

生命保険か、県民共済か、両方か自分に合った保障を評判を頼りに選ぼう

今回は県民共済について詳しく解説をしてみました。


全国にそれぞれの県で県民共済はありますので、どちらにお住まいの方でもそれぞれ加入することができます。

県民共済のメリット・デメリットという形でご紹介しましたが、子供が小さいうちは生命保険で大きな保障に入り、学校を卒業したあたりに、今後のご自身やご夫婦の医療などについて県民共済やその他の医療保険を検討する、という方も多いと思います。


ご自身のお住まいの共済については、公式ページから確認してください。


ご自身のライフプランに合わせたぴったりの保障が選べると、心強いのではないでしょうか。

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、保険相談や選び方のポイントを伝える「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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