個人型確定拠出年金(iDeCo)の掛金変更・配分変更の手続きと注意点

個人型確定拠出年金(iDeCo)は基本的に長い期間運用する商品です。その後生活や環境の変化で毎月の掛金、運用する商品など、変更が必要になってきます。ここでは気になる個人型確定拠出年金(iDeCo)の掛金変更・運用変更の手続きと流れ、注意点までまとめました。

個人型確定拠出年金(iDeCo)の掛金変更に関する情報まとめ



2017年より個人型確定拠出年金(iDeCo)の加入範囲が広がり、加入者もぐんと増えました。しかし、ライフステージが変わったり、収入に変化があったり、または社会情勢の変化によって、運用商品の変更や毎月の掛金変更の必要が出てくることもあるのではないでしょうか? 

個人型確定拠出年金(iDeCo)の変更手続きには、掛金変更運用変更の2つの方法があります。 



  1. 掛金変更 毎月の掛金の金額を変更する方法。 
  2. 運用変更 運用している商品を変更する方法。 運用商品の内容は変えず、配分のみ変更する「配分変更」と運用商品を新規契約・解約し、商品の内容を変える「スイッチング」の2種類がある。

また、個人型確定拠出年金(iDeCo)は任意加入のため、運変更の際には自分で手続きを行う必要があります。 


掛金変更と運用変更、それぞれの手続きについてご説明していきます。

個人型確定拠出年金(iDeCo)の掛金変更の方法とその手順

個人型確定拠出年金(iDeCo)の掛金変更の手続きについてご説明していきます。

掛金変更の場合、まず運用管理機関に連絡し、必要書類を取り寄せる必要があります。

必要書類の取り寄せ方法は、主に下記の2つの方法があります。 


  1. コールセンターへ電話し、必要書類を郵送してもらう。
  2. 運用管理機関のHPから必要書類をダウンロードする。 

必要書類を取り寄せた後の手続きは同じですので、ここでは①の方法に沿って説明していきます。 

コールセンターへ電話する

コールセンターの電話番号は、運用機関から送られてきた資料に記載されているか、

運用機関のHPのTOPページ、または問い合わせページに記載してあることがほとんどです。


まず、個人型確定拠出年金(iDeCo)を契約した際の、書類を見てみましょう。 

たいてい、書類が送られてきた際の封筒や、商品説明書の問い合わせページなどに連絡先が書いてあります。 


また、運用管理機関のHPで調べることもできます。 

HP内の検索バーや「よくある質問」などのコンテンツから探すと、変更連絡先やコールセンターの番号が記載されています。 

必要書類を受け取る

コールセンターに電話をすると、必要書類が郵送にて送られてきます。 

必要書類は運用機関ごとに違いはありますが、「掛金額変更届」・「掛金月額変更申込書」といった書類になります。 

また、そのほかの書類など必要になる場合も有りますので、届いた書類内容をしっかり確認しましょう。


これに必要事項を記入し、同封の返送用封筒などに入れて郵送します。 

必要書類を返送した日の翌月下旬に反映される

手続きが完了すると、「月額変更手続き完了のお知らせ」が届きます。 

掛け金の変更期限は、運用機関にもよりますが毎月締切が決まっています。 


たいていは毎月15日締め切りの、翌月引き落とし分から変更となります。  

個人型確定拠出年金(iDeCo)の掛金変更の注意点

個人型確定拠出年金(iDeCo)は、年金の被保険者区分によって限度額が違います。 

そのため、掛金変更をする際には気をつけましょう。 


掛金の限度額は、第1号被保険者・第2号被保険者・第3号被保険者など、区分によって下記のように違ってきます。 


国民年金保険の加入状況具体例掛金の拠出額上限
第1号被保険者 自営業年 81.6万円(月 6.8万円)
第2号被保険者 会社員等企業年金がない会社員:年 27.6万円(月 2.3万円)
企業年金がある会社員等 年 14.4万円(月 1.2万円)
第2号被保険者 公務員年 14.4万円(月 1.2万円)
第3号被保険者 専業主婦(夫)年 27.6万円(月 2.3万円)


個人型確定拠出年金(iDeCo)の掛金を変更できるのは年度中1回のみ

また、掛金の変更は年1回しか出来ません。 

例えば、4月から翌年の3月までを1年間と区切っている運用機関ですと、

1度変更すると、次の4月まで変更はできませんのでご注意ください。 

WEB上で掛金変更の手続きを完了することはできない

2018年現在、WEB上では個人型確定拠出年金(iDeCo)の掛金変更はできません。 

面倒でも、必要書類を取り寄せてから手続きを行いましょう。 

個人型確定拠出年金(iDeCo)の掛金変更せずに配分変更もしくはスイッチングする方法

掛金変更以外のもう一つの変更方法として「運用変更」があります。 


環境や社会情勢の変化によって、最初に購入した運用商品から別の商品へ変更した方が良い場合も出てきます。 


掛金の金額は同じでも、各運用商品の内容や掛金配分を変更するのが、運用変更です。 


運用変更の手続きには、「配分変更」「スイッチング」の2つの手段があります。 

この2つについて、より詳しくご説明していきます。 

個人型確定拠出年金(iDeCo)の配分変更の方法

配分変更とは、最初に購入した運用商品の商品内容は変えずに、配分する金額の割合を変更することです。 

例えば、毎月の掛金を「商品A:50%、商品B:30%、商品C:20%とそれぞれ配分していたものを、 

「商品A:40%、商品B:30%、商品C:30%変更するなどがこれにあたります。 


商品内容は変わりませんので、基本的に手数料はかかりません。 

また、運用機関によってはWEB上で変更手続きが完了できるところもあります。 


しかし、個人型確定拠出年金(iDeCo)が長期的に運用する商品であることを考えると、頻繁に配分変更を行うのは得策ではありません。 


掛金変更より気軽に手続きができますが、変更の際にはよく考えて行いましょう。 

個人型確定拠出年金(iDeCo)のスイッチングの方法

スイッチングとは、加入した時の運用商品を解約したり、新たに購入して商品の入れ替えをすることです。 


例えば、「商品A:2万、商品B:1万、商品C:1万」と購入していたものを、 

「商品A:解約、商品B:1万、商品C:1万、商品D:新規購入・2万へ変更するなどがこれに当たります。 


こちらも運用機関によっては、WEB上で変更手続きが完了できるところもあります。 

しかし、スイッチングは商品を解約・新規購入しますので、解約手数料や新規購入に関わる手数料がかかります。 

また、手続きに日数がかかります。特に海外への投資を行っている商品によっては、国内へ投資しているものより、比較的時間がかかります。 


掛金変更や配分変更と違い、コストも時間もかかりますので、注意しましょう。 

まとめ

変化のめまぐるしい今の社会では、所属する会社や働き方、社会情勢など変わっていきます。最初に決めた運用方針が、どんどん合わなくなってくることもあるでしょう。  

とはいえ、個人型確定拠出年金(iDeCo)は60歳まで引き出しができず、長期的に運用を行う商品です。 

そのため、やみくもに変更するのは考え物です。 

見直しや変更のタイミングは、現実的に考えると「年1回くらい」が妥当ではないでしょうか?


こまめに家計や将来の運用を気に掛けるのはもちろんいいことですが、目先のことばかり考えて頻繁に変えていても、逆にコストがかかったり、かえって資産を減らしてしまう恐れがあります。 


個人型確定拠出年金(iDeCo)変更が気になったときも、運用商品のバランスや10年20年後の暮らしをイメージしながら、長期的な視点で考えてみましょう。 

ランキング

  • 個人型確定拠出年金(iDeCo)と退職金の税制メリットを解説します
  • 向き不向きがある個人型確定拠出年金(iDeCo)の6つのデメリット
  • 手数料無料で損しない!個人型確定拠出年金(iDeCo)への加入方法
  • 50代で個人型確定拠出年金(iDeCo)に加入するメリットと注意点は?
  • 知らなければ損をする!個人型確定拠出年金(iDeCo)の3つの控除
  • 個人型確定拠出年金(iDeCo)は節税効果が絶大!その計算方法は?
  • 個人型確定拠出年金(iDeCo)の所得控除とは?計算方法などを解説!
  • 個人型確定拠出年金(iDeCo)は何歳まで?年齢の疑問を一発解決!
  • 個人型確定拠出年金(iDeCo)の10のメリットを詳しく紹介します
  • 個人型確定拠出年金(iDeCo)の節税額はいくらかシミュレーション!
  • 個人型確定拠出年金(iDeCo)が抱えるリスクとその種類とは