共済と保険にはどんな違いがあるの?わかりやすく解説します!

共済と保険の違いをご存知ですか?どちらも保障という観点からみると同じですし、加入や見直しの際に悩まれることでしょう。実は共済と保険は制度上や商品の特性において様々な違いがあるのです。この記事では共済と保険の違いを制度と商品の観点から説明します。

目次を使って気になるところから読みましょう!

共済と保険の違いとは?

共済と保険にはどんな違いがあるんだろうと思ったことはありませんか? 


どちらも医療保険や生命保険があって、保障という面では同じように思えて違いが分かりにくいですよね。 


共済と保険の違いを正しく理解すれば、制度や商品の特性を比べながら将来の補償を選ぶことができます。


この記事では、共済と保険の違いについて、 


  • 共済と保険の制度にはどんな違いがあるか 
  • 共済と保険の商品にはどんな特性があるか 
  • 医療、自動車、火災、自賠責にはどんな違いがあるか 


以上のポイントについてご紹介します。 


この記事を読んでいただければ、共済と保険の違いについて正しく理解できるようになります。 


共済と保険の制度や特性の違いを比較して、将来安心できる保障の準備に役立ててくださいね。


ぜひ最後までご覧ください。 

共済と保険には制度上や商品の特性にも違いがある

共済も保険も保障という面では同じように見えるので、どんな違いがあるのか迷ってしまうことがあります。 


ネットで検索すると医療保険や生命保険が目につきますし、ポストを見ると共済の広告が入っているかもしれません。 


では、そもそも共済と保険にはどんな違いがあるのでしょうか。 


共済とは共済制度のことで、保険とは生命保険のことです。 


どちらも医療保障や死亡保障を扱っている面では共通していますが、制度や商品の特性に違いがあります。 


では、共済と保険にはどのような制度上の違いがあるのか見ていきましょう。 

共済と保険との制度上の違いについて




共済と保険の制度には、制度上どのような違いがあるのでしょうか? 


共済と保険には、運営団体や監督官庁、法律など制度上の違いがあります。 


  • 共済とは、協同組合などの非営利団体が運営している保険の仕組み 
  • 保険とは、民間の保険会社が経営している保険の仕組み 


協同組合には、JA共済や全労済、県民共済などの非営利団体が含まれています。 


保険会社には、日本生命やアフラック、ライフネット生命などの民間会社があります。 


共済制度と生命保険では、監督する官庁と根拠となる法律に違いがあります。 


生命保険の監督官庁は金融庁で、保険業法という法律に基づいて経営されています。 


一方、共済制度は各協同組合によって、監督する官庁が異なっています。 


JA共済の監督官庁は農林水産省で、農業協同組合法に基づいて運営されています。 


全労済や県民共済は監督官庁は厚生労働省で、消費生活協同組合法に基づいています。 


このように、共済と保険には運営団体や監督官庁、根拠となる法律に違いがあるのです。 

共済制度は非営利事業、保険は民間会社が販売し営利事業

共済と保険には、経営団体の事業目的にも大きな違いがあります。 


  • 共済は、非営利団体が助け合いを目的に経営する共済事業
  • 保険は、民間の保険会社が利益を目的に経営する保険事業 


保険は営利事業で、共済は非営利事業という大きな違いがあるため、一般的に共済の方が安い掛け金で保障が得られるという特徴があります。 


共済は少しでも生活費を抑えたい主婦にはうれしい保障となっています。 

共済制度は組合員以外は加入できない

掛け金が安くて魅力的な共済ですが、誰でもすぐに加入できるわけではありません。 


生命保険は不特定多数の人を対象にしていて、日本国内に居住している人であれば基本的に誰でも加入することができます。 


一方、共済制度を利用するためには、協同組合などに出資をして組合員となる必要があります。 


共済制度は、ある特定の条件を満たした人を対象としているので、特定の地域に住んだり、特定の職業に就いている必要があります。 


例えば、JA共済は農業に携わる人を対象としていますし、県民共済は特定の地域に住んでいる人を対象にしています。 


共済に加入するためには1口数百円ほどの出資が必要ですが、安いので経済的に大きな負担にはならないでしょう。 

保険会社には公的セーフティネットがあるが、共済には無い

共済と保険には、公的セーフティネットの面でも違いがあります。 


公的セーフティネットとは、生命保険契約者保護機構、損害保険契約者保護機構のことです。 


公的セーフティネットは、生命保険に経済的なリスクが発生した時でも保護してくれるシステムです。 


まるで綱渡りの安全を確保するセーフティネットのように、被害を受けた個人や企業を保護してくれるあんしんの制度です。 


保険は私たちの生活で根幹の部分に関わる大切な保障ですから、生命保険会社が破たんしても保護する必要があるのです。 


保険会社には公的セーフティネットがありますが、共済にはありません。 


そのため、破綻した時のリスクを考えると、公的セーフティネットのある保険を選ぶ方が安心というメリットがあります。 

共済と保険との制度上や商品の特性




共済と保険には、商品の特性にどのような違いがあるのでしょうか。 


共済の商品は保険に比べると、掛け金が安いという特徴があります。 


共済の保障内容は、死亡保障と医療保障など最初からセットになった商品が多いのが特徴です。 


民間の保険商品は少し高めの保険料ですが、保険会社によって色々なプランがあり自分の好みに合ったタイプを選ぶことができます。 


最近では、がんや女性疾病、三大成人病などを手厚く保障した保険が多く販売されています。 


共済と保険では根拠となる法律が異なるため、使う用語にも違いがあります。 


共済では共済金、共済掛金、割戻金などの用語が使われます。 


保険では保険金、保険料、配当金などの用語が使われています。
これは、共済と保険では監督官庁や法律など制度上の違いがあるためなのです。 

医療共済と医療保険の違い

医療共済と医療保険には、どのような違いがあるのでしょうか? 


医療共済は、共済制度が提供している医療保障のことです。 


医療保険は、保険会社が販売している医療保障のことです。 


どちらも病気やケガで入院や手術をした時に、入院費や手術費を保障してくれる面では同じです。 


医療共済はお互いに助け合うことを目的にした共済制度ですから、掛け金が安くて割戻金があるというメリットがあります。 


とはいえ、一定の期間のみ保障する定期保険が多いため、割安ですが高齢になると保障が先細るというデメリットもあります。 


一方、医療保険は保険料が少し高めですが、終身タイプの医療保険を選べば一生涯保障が変わらないというメリットがあります。 


60歳や65歳で支払いを終える終身タイプもあるので、若いうちに保険料を支払って定年後は保障だけが一生涯残るという商品も選べます。 


ただし、医療保険にも定期型があって、年齢と共に保険料が上がるタイプも多くあります。 


若い時の安い掛け金を考えるなら医療共済がおすすめですし、高齢になったときの保障を考えるなら医療保険の終身タイプがおすすめです。 

自動車共済と自動車保険の違い

自動車共済と自動車保険には、どのような違いがあるのでしょうか? 


自動車共済は、特定の地域や条件を満たした組合員を対象にした自動車補償です。 


自動車保険は、不特定多数を対象にした自動車補償です。 


どちらも自動車事故を補償する点では同じですが、掛け金や補償内容に違いがあります。 


自動車共済は助け合いを目的としていますから、掛け金が安いというメリットがあります。 


自動車保険は共済より割高ですが、オプションが豊富なので自分に合った補償内容を選ぶことができます。 


自動車保険には公的セーフティネットがありますが、自動車共済にはないという違いもあります。 


自動車保険にはノンフリート等級制度という割引があるので、切り替えたい時には引継ぎができるかを確認するようおすすめします。 

火災共済と火災保険の違い

火災共済と火災保険には、どのような違いがあるのでしょうか? 


火災共済は、協同組合などの非営利団体が運営する火災補償のことです。 


火災保険は、民間の保険会社が販売する火災補償のことです。 


どちらも火災による損害を補償するという面では同じですが、補償内容に違いがあります。 


火災共済は火災・風水害と非常にシンプルな補償ですが、火災保険は水漏れ・落下・盗取にまで補償が及ぶという違いがあります。 


掛け金の安さで選ぶなら火災共済がおすすめですし、補償内容で選ぶなら火災保険がおすすめです。 

自賠責共済と自賠責保険については同じく強制共済(保険)

自賠責共済と自賠責保険には、どのような特性があるのでしょうか? 


自賠責共済と自賠責保険は、自動車で事故を起こした場合に救済してくれる制度のことです。 


どちらも自動車損害賠償補償法に基づいており、加入が義務付けられています。 


自賠責共済は、共済組合員が加入する強制共済です。
自賠責保険は、不特定多数を対象にした強制保険です。 


自動車や原付を運転する際に加入していないと法律違反になりますから注意してください。 


自賠責共済か自賠責保険に加入していれば、事故を起こした場合に補償金が支払われるシステムとなっています。 


自賠責共済と自賠責保険では補償内容が異なりますから、自分に合った補償を選んで加入しましょう。 

まとめ

共済と保険の違いについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
 


今回の記事のポイントは、 


  • 共済と保険には制度上の違いがある 
  • 共済と保険には商品の特性に違いがある 
  • 医療、自動車、火災、自賠責の商品には違いがある 


 でした。 


共済と保険の違いを理解することで、今も将来も安心できるしっかりした補償を選ぶことができます。
 


今回ご紹介した共済と保険の制度や商品の違いを参考にして、安心して暮らせる補償を見つけてくださいね。
 


ほけんROOMでは、他にも保険に関する記事が多く掲載されていますから、ぜひご覧ください。 


共済と保険の比較についてはこちらで詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてください。

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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