手取り23万円の人の生活って?家賃や貯金額の平均額などを紹介!

手取り23万円の人の生活はどんな感じなんでしょうか。日本の平均年収は約420万円ほどなので、手取りに換算すると、手取り23万円は日本人の平均的な所得だと言えます。そこで今回は、手取り23万円の人の家賃や貯金額の平均や、家計の内訳について見ていこうと思います。

監修者
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。

手取り23万円の生活はどんな感じ?


毎月の月給の中から社会保険などを差し引いた金額を手取りといいます。日本の平均年収は約420万円ほどとなり、手取りに換算するとやく23万円となります。手取り23万円というのは、日本人の平均的な所得だといわれています。


しかし実際に手取り23万円の方の生活を見てみると、結婚に踏み切れなかったり貯金ができないという声も多くありました。自分は手取り23万円だけれど、他の手取り23万円の人はどんな生活をしているのかも興味がありますよね。


そこでこの記事では、手取り23万円の生活はどんな感じなのか

  • 手取り23万円の家計を調査!
  • 手取り23万円の生活費を調査!
  • 手取り23万円は結婚できる?
  • 節約できるポイントは?
以上を中心に解説していきます。

手取り23万円はどんな生活が送れるのでしょうか。実際にこの記事を読み、手取り23万円の家庭の暮らしと自分の暮らしとを比較してみてはいかがでしょうか?

最後までぜひ読んでみてください。

また、ほけんROOMでは手取り20万円の方のやりくりについてもまとめてあるので、是非そちらの記事を参考に比較しながら読んでみてください。

手取り23万円の家計を様々な角度から見ていく!

手取り23万円の家計をいろいろな角度から調査してみました。手取り23万円の家計では、どんな生活水準なのでしょうか。今回紹介するのは以下のとおりです。


  • 手取り23万円の人の割合
  • 家賃の目安
  • 住宅ローン
  • 貯金額
実際に手取り23万円の方はどれくらいいるのかや、家賃の負担、住宅ローンを組むことは可能なのかについて解説していきます。

特に今後結婚を考えている方は、住宅ローンを組むことは可能なのか、とても気になりますよね。また、気になる貯金の平均額についても調べましたので参考にしてください。

もちろん、家族の多さやライフスタイルによって変動はありますので、あくまでも目安程度にしてくださいね。

手取り23万円の人の割合は?

日本に手取り23万円の人はいったいどれくらいいるのでしょうか?先ほども開設したように、手取り23万円は年収にすると約420万円となります。

では実際にどれくらいの割合で年収420万円の方がいるのか、表を参考に見てみましょう。
年収割合
100万円以下8.4%
100万円超 200万円以下13.5%
200万円超 300万円以下15.8%
300万円超 400万円以下17.5%
400万円超 500万円以下14.8%
(参考:国税庁

割合としては、全体の約14.8%ということがわかります。割合だけ見ると400万円以下の方が最も多いです。

手取り23万円というのは、そこまで割合が大きいわけではないようですね。実際に、手取り23万円は多い!という声も多く見られました。あくまで平均すると、ということなのでしょう。

手取り23万円の人の家賃の目安は?

手取り23万円の方の家賃の目安を調べてみました。おおよそ5~7万円程度の賃貸に住んでいる方が多いようです。


一般的に家賃は手取り額の三分の一がちょうどいいといわれています。23万円の三分の一は、7万5千円程度です。支払うとすれば、7万5千円程度がいいですね。もちろん、7万5千円以下でいい物件があれば、そちらがいいと思います。


もちろん住んでいる場所などによって家賃の差が大きくなってしまいます。家族構成やライフスタイルなどに合わせて変動させる必要がありますが、目安として5~7万円程度の賃貸なら無理なく支払っていけるでしょう。

手取り23万円の住宅ローンは?

手取り23万円だと、住宅ローンを組む際にとても心配になるかと思います。特に手取り23万円だから住宅ローンが組めない、というわけではありません。会社員であれば問題なくローン審査は通るでしょう。


実際にどんな返済プランになるのか、35年ローンで計算してみましょう。


手取り23万円の場合、住宅ローンが無理なく返済できる金額を計算すると、約7万円となります。ボーナスなしの場合だとすこし生活は苦しくなってしまうかもしれません。


ボーナスなしの場合は2000~2150万円、ボーナスありの場合は2500~2750万円程度の住宅ローンだと安心です。できるだけ節約を心がけて繰り上げ返済などを行っていくといいですね。

手取り23万円の貯金額の平均は?

手取り23万円の貯金額の平均を調べてみました。基本的に手取り23万円あれば毎月一定の金額を貯蓄に回せるかと思います。


それを踏まえて、1人暮らしの場合は月々3~5万円程度の貯金が可能でしょう。通信費や家賃、食費などを差し引いても5万円ほどは手元に残ると思います。実際に、1人暮らしの方の多くは5万円弱毎月貯蓄しているようです。


さらに、実家住まいの場合は多くの方が10万円近く貯蓄に回していました。もちろん実家に住んでいても支払わなくてはいけないお金はあると思いますが、1人暮らしの場合より金額は少なくなります。


レジャーや趣味などにお金を使ったとしても、8~10万円ほどは貯蓄に回せるのではないでしょうか。もし、貯金を増やしたいという場合は実家で目標金額を達成するまで過ごすのも一つの手ですね。

手取り23万円の人の生活費の内訳

ここからは手取り23万円の人の生活費の内訳を解説します。お金を扱うとなるとやはり気になるのが、生活費の内訳ですよね。


生活費の内訳は、住んでいる場所や年齢、家族構成などで大きく変わります。ここでは、

  • 一人暮らしの場合
  • 家族と一緒に暮らしている場合
この二つの生活費の内訳を紹介します。家族と一緒に暮らしている場合、これは実家暮らしのパターンと結婚してパートナーがいる場合が当てはまります。この二つの生活費の内訳も紹介しますので、参考にしてみてください。

ケース①:一人暮らしの場合

一人暮らしの場合の生活費の内訳を見てみましょう。

生活費金額
家賃7万円
食費4万円
水道光熱費1万円
通信費1万円
交通費1万円
日用品1.5万円
交際費2.5万円
合計18万円


一人暮らしの生活費の内訳は、平均的にこのような形になります。約5万円ほどの余裕ができ、貯金にまわしたり、急な出費にも対応できるでしょう。


一人暮らしだとどうしても食費が高額になってしまいがちですが、自炊を行ったり、お昼にお弁当を持っていくなどすればさらに余裕が産まれそうですね。


生活スタイルは人それぞれなので、交際費を減らして食費に回したり、食費を減らして交際費に回すことも可能でしょう。


上の表を参考に、自分の生活スタイルと比較してみるとよりわかりやすいかもしれません。

ケース②:家族と一緒に暮らしている場合

家族と一緒に暮らしている場合の生活費の内訳を紹介します。ここでは、

  • 実家暮らしの場合
  • 妻と二人で暮らしている場合
この2つのパターンでシュミレーションしてみました。

まずは、実家暮らしの場合です。

生活費金額
家賃
0円
実家に入れるお金5万円
ランチ費用1.5万円
通信費1万円
交通費1万円
娯楽費2.5万円
合計11万円
少し多めに見積もりましたが、実家に入れるお金は3~5万円程度のかたが多かったです。ランチ費用が意外に高く、お弁当を持参すると10万円でおさまりそうですね。

次に妻と二人で暮らしている場合です。
生活費金額
家賃7.5万円
食費4.5万円
通信費1.2万円
保険料
1.5万円
娯楽費1.8万円
交際費6千円
消耗費6千円
こづかい3.6万円
合計21.3万円
妻と二人の場合、最低限の生活費の内訳を紹介しましたが、現実的に見ると手取り23万円では少々厳しいところがあります。

例えば、食費にしても外食を行わずに自炊を毎日行って4.5万円が最低ラインになります。このほかに、車を乗っている方はガソリン代なども必要となりますよね。ぎりぎり生活はできても、貯蓄までは回らないでしょう。

手取り23万円で結婚はできる?

手取り23万円で結婚はできるのか、とても気になりますよね。結論から言うと結婚はできます。ただ、旦那さんの年齢やこれからの昇給率なども考えておく必要があるでしょう。


住宅の購入などは行わず、安い賃貸で生活を切り詰めることになると思いますが、結婚しようと思えばできる手取り額だといえます。


ただ、この先子供が生まれたときのことを考えると手取り23万円では辛いかもしれません。今は様々な制度もあるので、驚くほどつらい生活をするわけではないと思いますが、それでも手取り23万円で子育てをしていくのは少々厳しいものを感じるのが現状です。


手取り23万円で結婚するのであれば、手取り額だけでなくボーナスも重要だといえます。極端に言えば、ボーナスがかなり多い会社に勤めているのであれば手取り23万円でもマイホーム購入もできるでしょう。

貯金がなかなかできない方向け!節約のポイントって?

貯金しようと考えていても、思うようにたまらないという方も多いのではないでしょうか。老後のため、マイホーム資金のため、子供のために貯金をしたいと思っていても、難しいと感じる方のほうが多いでしょう。


そこでここでは、今日からでも実践できるような節約ポイントとして

  1. 家計の収支を把握する
  2. 固定費を見直す
  3. 無駄な出費を減らす
  4. 毎月の目標貯金額を設定する
以上の4つを紹介していきます。特に重要になってくるのは、やはり家計の収支把握です。できていると思っていても、細かい部分まではなかなか把握しきれていないという方が非常に多いです。

節約していくことも大切ですが、まずは自分がどれくらいお金を出費しているのか知ることが重要だと考えます。

なかなか貯金ができないと悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

節約ポイント①:まずは家計の収支を把握する

まず一番に始めることは、家計収支の把握です。どの科目に毎月どれだけの金額を使っているのかしっかり把握しましょう。


頭の中で把握しているという方も非常に多いですが、それではやはり金額にある程度差が出てしまいます。無理のない範囲で家計簿をつけて収支を把握するといいでしょう。


家計簿は、続けていくうちに「今月は使いすぎているな」「今月は節約をうまくできている!」と成果が見えてくるようになります。家計全体を可視化できるので、どんなところに無駄があるのかも一目でわかるでしょう。


無駄を見つけるという意味でも、家計簿はおすすめです。最近では家計簿アプリもたくさんあるので、毎日書くのが苦手という方はアプリを活用してみてくださいね。

節約ポイント②:固定費を見直す

家計の見直しは、食費などの変動費より固定費を見直したほうがいいです。固定費は一度見直しておけば、来月からずっと安い料金で過ごすことができます。


何も自分が行動を起こさなくても、今までよりかなり節約できていることになります。例えば、毎月支払っている携帯料金1万円を、5千円のプランに変更すれば毎月5千円の節約になります。


この浮いたお金は貯蓄に回すことができますよね。固定費の見直しは必ず行ったほうがいいでしょう。主に見直してもらいたいのが、携帯電話料金や電気プラン、保険料金です。


家賃の見直しも行いたいところですが、賃貸であれば一度大家さんに相談してみるのも一つの手です。もしくは、今住んでいる場所より家賃が安くて住みやすい家があるのであれば引っ越しも検討していいでしょう。


めんどくさいかもしれませんが、一つ一つプランを見直してみると大きな節約につながるかもしれませんね。

節約ポイント③:無駄な出費を減らす

お金が貯まらない人の共通点として、無駄な出費が多いことが上げられます。ほしいものがあれば悩まずに即決したり、何気なく購入しているものが多いです。


例えば、毎日朝コンビニでコーヒーを購入しているとします。毎日170円のコーヒーを買うと1か月で約5,100円使っていることになります。


さらに会社で休憩時間に缶コーヒーを購入したり、残業中に飲み物を購入したりしている方は毎月飲み物だけに1万円程度出費していることになります。


正直、毎日170円のコーヒーを購入して何が悪いの?と思ってしまいますが、お金が貯まる人は自宅からコーヒーを持参したりしている方が多いです。


すぐにやめることはできないと思いますが、1週間のご褒美に金曜日だけなどのように購入する回数を減らしていくとかなり節約になるのではないでしょうか。

節約ポイント④:毎月の目標貯金額を設定する

お金を貯めるコツは、目標を設定しておくことが大切です。毎月1万円貯金する、でもいいので自分の家計にあった貯金額を設定しましょう。毎月分の目標貯金額を決めてもいいですが、手取り額に変動があるという方は年単での目標でも問題ありません。


貯金額が決まったら、まず貯金専用の通帳に移しておくことをおすすめします。どうしても普段の通帳に入れたままだと使ってしまいます。


毎月の手取り額から目標貯金額を差し引いた金額が、今月の給与だと思って使うのもおすすめですよ。

まとめ:手取り23万円の人の生活は平均レベル!

今回は、手取り23万円の方の生活について紹介してきましたがいかがでしたか?手取り23万円の人の生活は、平均レベルということがわかっていただけたかと思います。


この記事のポイントは、

  • 手取り23万円の生活レベルは平均!
  • 手取り23万円でも、ボーナスの有無でマイホーム購入の有無が決まる
  • 一人暮らしや実家暮らしの方が、貯金がしやすい
  • 手取り23万円でも結婚はできるが、子供が生まれたときのことを考えるともう少し手取り額を増やしたほうがいい
  • 貯金ができない方はまず家計の収支を把握するのが大切
  • 節約するときは、変動費よりまず固定費の見直しを!
でした。

手取り23万円の家庭は非常に多いです。生活するにはぎりぎりだと感じている方もいますが、節約方法次第では貯金ができるほど普通に生活している方もいるようです。

今回の生活費の内訳をみて、自分の家計の収支はどうなのか一度見直してみると、無駄が見えてくるかもしれませんね。

ほけんROOMでは、他にもマネーライフに関する記事を多数掲載しておりますので、ぜひ読んでみてください。

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