住宅ローンと他のローンをまとめるには?「おまとめローン」も解説!

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住宅ローンとは別に、マイカーローンや教育ローンなど、複数のローンを利用している方、返済や管理をしやすくするためにまとめたいと思いませんか?本記事では、住宅ローンと他のローンをまとめるにはどうすればよいか、「おまとめローン」とは何かについて詳しく解説します。

▼この記事を読んでほしい人
  • 住宅ローン以外にもローンがある方
  • 複数のローンをまとめて管理したい方
  • まとめることによるメリット・デメリットを知りたい方

内容をまとめると

  • 原則異なるローンは他のローンとまとめることはできない
  • ただし、一定の条件を満たせば、住宅ローンをまとめる方法はある
  • 金融機関によっておまとめローンのメリット・デメリットが存在する
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住宅ローンは他のローンとまとめることができる?


住宅ローン以外にも、マイカーローンや教育ローン、カードローン、フリーローンなど、ライフイベントに合わせて多種多様なローンが存在しています。


住宅ローンと共に、複数のローンを利用しているという方も多いのではないでしょうか。


こういった複数のローンは、バラバラで管理すると資金計画も複雑になり難しいこともあります。できることならまとめて管理したいと思う方も多いでしょう。


まずは、住宅ローンを含めた複数のローンはまとめることができるのか解説します。

原則異なる目的のローンはまとめることができない

複数のローンがあれば、まとめて管理したいと思う方も多いかと思いますが、実は原則異なる目的のローンはまとめることができません


主な理由として、ローンは種類ごとに異なる金利が設定されているため、1つにまとめることが不可能なのです。ただし、住宅ローンにリフォームローンをまとめることは可能な場合があります。


ただし、住宅ローンを支払い中にリフォームのために追加で融資を受けるということであれば話は別です。住宅ローンとリフォームローンは、同じ家に関するローンなので条件次第でまとめられる可能性があるのです。


また、「ろうきん」や「おまとめローン」を利用することで、ローンによってはまとめることができるものも存在します。


このような方法以外では、原則異なる目的のローンはまとめることができないことを覚えておきましょう。

住宅ローンをまとめる方法

異なる目的を持つローンをまとめることは原則できないということでしたが、実際には制限された条件下であれば住宅ローンをまとめる方法も存在します

  • 500万円以内のローンは「ろうきん」でまとめる
  • 住宅ローンの借り換えをする
  • 「おまとめローン」を活用する
どれも条件があり、ライフプランや自分が利用しているローンによって利用できる方法が変わってきます。どの方法を利用できるかを事前に確認し、自分のローンを上手にまとめましょう。

①500万円以内のローンは「ろうきん」でまとめる

1つ目の方法は、500万円以内のローンは「ろうきん」でまとめることです。

ろうきん住宅ローンを利用している方であれば、住宅ローンとは別に500万円の借り入れを行うことができるのです。この借り入れの用途は他のローンにも対応しています。

東海ろうきん公式サイトでも、「他金融機関などの各種無担保ローン(自動車ローン・教育ローンなど)および、カードローン(信販キャッシング・消費者金融などを含む)の借換資金、家財・家電などの購入費用、引越費用、購入物件居住までの仮住まいの賃貸費用などの住宅にかかわる諸費用」と記載されているように、自分が必要としている費用を賄うことができるのです。

注意点として、ろうきん住宅ローンを利用するには担保にする物件によっては審査に落ちてしまう可能性があります。

まだ住宅ローンを契約しておらず他にもローンを考えているようであれば、ろうきん住宅ローンに申請できるかどうか試してみるのも1つの選択肢です。

②住宅ローンの借り換えをする

2つ目の方法は、住宅ローンの借り換えをすることです。

住宅ローンの借り換えとは、住宅ローンとは別に新たなローンを組み資金を用意して、現在返済中の住宅ローンを全額返済することです。

そもそも住宅ローンであることがまとめにくい原因です。カードローンなどを利用して返済中の住宅ローンをまとめて返済し、まとめやすいローンに移行することで解決できます。

住宅ローンの借り換えにはメリットもあり、借入の金利は昔より現在の方が引き下げ幅が大きくなっています。

契約が古いものであれば、借りた当初よりも現在の方が金利が低くなっている可能性があります。新たなローンに借り換えることで人によっては低い金利にすることができるのです。

そのため、すでにある程度の住宅ローンを返済している方におすすめの方法となっています。

③「おまとめローン」を活用する

3つ目の方法は、「おまとめローン」を活用することです。

おまとめローンとは、自分が借りている複数のローンやキャッシングをまとめて1つのローンにしてしまう方法です。

おまとめローンと住宅ローンの大きな違いは、担保が必要かどうかです。

住宅ローンは、物件に対する借入は高額な場合が多いですが、購入する物件自体を担保にすることで低い金利で借りられる仕組みになっています。

おまとめローンは担保が必要ない代わりに金利が高く設定されているのが特徴となります。

また、現在利用している方が住宅ローンに申し込む場合、すでに借り入れがあることから審査の通過難易度が上がることは考慮しておきましょう。

住宅ローンを組み込むことも可能ではありますが、実はこの方法はおすすめできません。なぜなら、金利の低い住宅ローンを金利の高いおまとめローンにまとめることで、金利が高い方に合わせられてしまうのです。

おまとめローンを活用したいのであれば、住宅ローンの借り入れを行った後に組み込むことをおすすめします。

「おまとめローン」でまとめられるもの


「おまとめローン」でまとめられるローンは、以下の3種類です。

  • マイカーローン
  • 教育ローン
  • フリーローン
住宅ローンは一般的にはおまとめローンでまとめることはできませんが、金融機関によっては住宅ローンも「おまとめローン」に対応している場合もあるため、利用する際には対応している金融機関を選ぶ必要があります。

しかし、住宅ローン以外のローンをまとめることができれば管理もかなり楽になるため、おすすめの方法といえます。

①マイカーローン

まとめることのできる1つ目のローンは、マイカーローンです。

これは名前のとおり、自動車を購入するために借り入れるローンのことです。自動車の中には高額なものもあるため、車種やブランドによってはマイカーローンを組む方も多いです。

②教育ローン

まとめることのできる2つ目のローンは、教育ローンです。

教育ローンは子供の進学や学費に伴う費用を賄うためのローンで、金融機関などによる民間ローンや、国や公的機関による公的ローンが存在します。

③フリーローン

まとめることのできる2つ目のローンは、フリーローンです。

フリーローンは、利用方法が自由なローンです。結婚や出産などのライフイベントなどの突発的な資金不足の際に利用されることの多いローンとなっています。

「おまとめローン」を借り換えで活用するメリット


「おまとめローン」を借り換えで活用するメリットは、以下の3つです。

  • 返済遅れを防ぐ
  • 利息負担を減らす
  • 多重債務を防ぐ
住宅ローンから「おまとめローン」に借り換えることで、複数のローンを利用している場合に大きなメリットを受けることができます。

これらのメリットを自分が十分に受けることができるかどうか確認しましょう。

①返済遅れを防ぐ

1つ目のメリットとして、返済遅れを防ぐことが可能です。

おまとめローンを行うことで、複数のローンを利用している際のデメリットであったバラバラの返済日を統一することができます

返済日を統一することで資金の用意が月に1度でよくなります。返済自体はできるのに返済日を忘れていたという事態を防ぐことができるとともに、返済するための資金管理も行いやすくなります。

②利息負担を減らす

2つ目のメリットとして、利息負担を減らすことが可能です。

ローンは借り入れる金額が低いほど金利が高く、高いほど金利が低い傾向にあります。そのため、複数のローンを1本化することで低金利にすることが可能です。

また、おまとめローンには低金利のものも多く存在しています。長期での借り入れの場合、継続的な金利の支払いは借り入れとは別に大きな負担となってしまいます。

金利を少しでも下げ利息負担を減らすためにも、おまとめローンは効果的です。

③多重債務を防ぐ

3つ目のメリットとして、多重債務を防ぐことが可能です。

複数のローンやキャッシングを行っている方であれば経験したこともあるかと思いますが、多重債務にはデメリットが存在します。それは、新しいローンやクレジットカードの契約にマイナスの要素があることです。

一般的な年収よりも大幅に高い収入がある場合であれば問題ない可能性もありますが、金銭が関係する審査では不利になることもあります。

また、多重債務によってそれぞれの利息が膨れ上がる可能性もあります。多くの借金をして返しても減らないという状況は、この利息が重複することによる返済金額の増加が関係しています。

おまとめローンにすることで、借入と共に利息も1本化することができます。

「おまとめローン」を借り換えで活用するデメリット


「おまとめローン」を借り換えで活用するデメリットは、以下の3点です。

  • 金利が高くなる場合がある
  • 他社借入金を一気に返済する必要がある
  • 融機関の数が限られている
住宅ローンを借り換えることによるメリットが存在する反面、上手にまとめられなかったり自分のローンに合わなかったりした場合には、デメリットが発生する場合もあります。

デメリットの方が大きいと、「おまとめローン」を活用する意味がなくなってしまうため、必ず自分のローンに対してデメリットが大きくならないようシミュレーションを行いましょう。

①金利が高くなる場合がある

1つ目のデメリットとして、金利が高くなる場合があります

基本的に物件を担保にしている住宅ローンの方がおまとめローンよりも金利は低いです。そのため、おまとめローンに借り換えすると、金利負担が多くなる可能性が高くなります。

おまとめローンは相場よりは低金利ですが、住宅ローンよりも低い金利があるかどうかは金融機関やキャンペーンにもよります。

すでに低い金利のローンを組んでいる場合、おまとめローンに変更することで逆に金利が高くなってしまうためおすすめできません。

②他社借入金を一気に返済する必要がある

2つ目のデメリットとして、他社借入金を一気に返済する必要があります

おまとめローンを利用するためには、ローンを1本化するために金融機関を1つに絞る必要があります。つまり、複数のローンを別々の金融機関で借りている方は、他社で借り入れている資金を一気に返済する必要があるのです。

返済方法も、おまとめローンを利用する金融機関から借り入れを行わなければいけません。指定された方法以外で返済を行うと、おまとめローンを利用できなくなる可能性もあるため注意してください。

③金融機関の数が限られている

3つ目のデメリットとして、金融機関の数が限られています

おまとめローンを利用するだけであればある程度金融機関を選びやすいのですが、住宅ローンの借り換えを行ったうえで利用できる金融機関は少ないです。そのため、金融機関を探すことが難しい可能性があります。

また、条件に合う金融機関を見つけることができても相談や審査によってスムーズにローンを組むことができないこともあります。

すでに借り入れをしている状態から申請を行うため、返済できる余力が少ないことがネックになるからです。

条件の合う金融機関を事前に調べ、どの金融機関であればおまとめローンを利用する価値があるか確認しましょう。

銀行と消費者金融どちらの「おまとめローン」がいい?

「おまとめローン」を利用する際には、金融機関の選択が必要です。


銀行と消費者金融のどちらを選ぶかによって、メリット・デメリットが異なるため、自分のローンにあった金融機関を選ぶ必要があるのです。


自分にとってどちらの金融機関がおすすめか、選ぶポイントについて解説します。

①銀行を選ぶメリット・デメリット

銀行を選ぶメリットは、金利が低いことです。


住宅ローンからおまとめローンへ移行したい場合、ネックになるのは金利の低さです。住宅ローンよりも低いもしくは同程度の金利の借り入れができなければ、追加の利息の金額分支払いを行わなければいけません。


銀行の商品は消費者金融に比べて金利が低いため、住宅ローンを借り換えてもメリットの方が大きくなると考えられます。


銀行を選ぶデメリットは、審査基準が厳しいことです。


銀行では金利が低く、契約後でも再度借り入れを行うことができる代わりに、その分審査基準も厳しいものになっています。そのため、必要なローンの契約ができないということも考えられます。


また、借入を繰り返すことによって返済が長期化し、その分利息の支払い回数も増えてしまう可能性もあります。


借り入れに対する計画をしっかりと立て、自分で管理できる方であれば問題はありません。

②消費者金融を選ぶメリット・デメリット

消費者金融を選ぶメリットは、返済の計画が立てやすいことです。


銀行とは違い、消費者金融は一度借り入れを行うと再度借り入れを行うことはできません。そのため、おまとめローンで設定した金額のみを計画的に返済することができます。


また、毎月の返済額も銀行と比べると多いため、短い期間で返済したい方にはおすすめの金融機関です。


消費者金融を選ぶデメリットは、金利が高いことです。


銀行に比べると金利は高く月々の返済金額も高めであることから、短期間で返済できる反面、返済に対するプレッシャーも大きいものとなってしまいます。


また、追加の借り入れを行うことができないため、有事の際に資金を借りたくても借りれないことは考慮しておきましょう。

借り換えができる「おまとめローン」例


借り換えができる「おまとめローン」が実際にどのように利用されているかを、以下の4つの例を紹介しながら解説します。

  • JA「JAおまとめ住宅ローン」
  • 北日本銀行「住宅ローンASUMO おまとめプラン」
  • トマト銀行「トマトおまとめ住宅ローン」
  • SMBC「三井住友カード カードローン」
それぞれ特徴や利用をおすすめな方が異なるため、自分のライフプランに近い例を探してみてください。

①JA「JAおまとめ住宅ローン」

1つ目の例は、JAの「JAおまとめ住宅ローン」です。

JAおまとめ住宅ローン」は、「ろうきん」と同じように住宅ローンとは別に500万円までのほかのローンを組み合わせることができる制度です。

この制度の特徴は、住宅ローンの返済期間に合わせて他のローンの返済期間を延ばすことができる点にあります。

例えば、住宅ローンが15年で毎月80,000円、マイカーローンが残り5年で毎月30,000円の支払いである場合、普通であれば毎月11万円の支払いになります。

しかし、この制度を利用することでマイカーローンの完済期限が15年に延び、マイカーローンは毎月1万円、まとめて毎月9万円の支払いで済むことになるのです。

新しく住宅ローンを組みたい方で、すでにマイカーローンや教育ローンなどを返済している方におすすめのプランになります。

②北日本銀行「住宅ローンASUMO おまとめプラン」

2つ目の例は、北日本銀行の「住宅ローンASUMO おまとめプラン」です。


住宅ローンASUMO おまとめプラン」は、他の金融機関ですでに借り入れを行っているローンを住宅ローンに組み込むことが可能です。同時期に多くのローンを組みたい場合に、すべてのローンをまとめて1本化することで計画的な返済を目指せます。


また、融資期間が最長40年と返済期間にもゆとりがあり、余裕を持った返済を行うことが可能です。


すでに複数の借り入れがある方や、住宅ローンと同時に他のローンを組みたいと思っている方におすすめのプランとなります。

③トマト銀行「トマトおまとめ住宅ローン」

3つ目の例は、トマト銀行の「トマトおまとめ住宅ローン」です。

トマトおまとめ住宅ローン」は、住宅ローンだけでなくリフォームローンにも対応しており、別枠で住宅ローンの金額の50%以内となりますが最大500万円までの借り入れを行うことが可能です。

また、トマト銀行は充実した保障やニーズに対応したほかのプランもそろっています。

自分に合うローンを幅広い選択肢から組みたい方や、充実したサポートや保証が必要な方におすすめなプランとなります。

④SMBC「三井住友カード カードローン」

4つ目の例は、SMBCの「三井住友カード カードローン」です。

三井住友カード カードローン」は、銀行の中でも信用性の高い大手銀行である三井住友銀行が用意しているプランであり、住宅ローンではなくカードローンになります。資金の利用目的は自由で、インターネットでの申請や対応も充実しています。

利用枠が高いほど金利も安く、24時間いつでも借り入れることができる点が魅力的です。ただし、最大の利用枠は900万円であるため、残っている住宅ローンの金額によっては借り換えを行えない場合があります。

すでに住宅ローンをある程度支払っている方や自由に使える資金を用意したい方、突発的な資金借り入れに対応したい方におすすめのプランとなります。

参考:「おまとめローン」を利用して住宅ローン借りる


参考として、「おまとめローン」を利用して住宅ローン借りる方法や注意点を解説します。


一般的な住宅ローンは、返済期間が10年から15年が多いです。物件の担保によって金利が低くなっているとはいえ返済期間が短いことにより月々の返済金額は高額になりがちです。


そのような場合に活用するのが、「おまとめローン」になります。住宅ローンとその他のローンを組み合わせて借りることのできる「おまとめローン」であれば、借入期間が30年から40年という長期間です。


返済期間が長期間である分月々の負担が少なく、金利もカードローンより安いことも魅力の一つです。


住宅ローンをおまとめローンに組み込める仕組みとしては、長期間の返済によって担保がなくても低金利を実現できます。


住宅ローンの審査で重要なのは月々の返済金額であるため、返済金額が低いおまとめローンであれば住宅ローンの審査にも通りやすくなるのです。


注意点として、月々の返済金額が低い代わりに、長期間の返済総額が膨らんでしまい、利息分をプラスすると返済額が高くなってしまいます。


住宅ローンに加えて他のローンまで支払いきれるかどうかは、その人の収入や返済計画によって異なるため、専門家への相談を行うこととも視野に入れましょう。

まとめ:住宅ローンの相談はマネーキャリアへ!


本記事では、住宅ローンをまとめることはできるかどうか、「おまとめローン」とはどういうものかについて解説しました。


住宅ローンと他のローンを別々で管理したほうがよいのか、それともおまとめローンで1本化したほうがよいのか。これは、それぞれの収入や資金計画、ライフプランによって様々です。


そのため、ネットで調べるだけでは自分に合ったローンがわからない方もいるかと思います。そんな方におすすめなのが、マネーキャリアの無料相談です。


マネーキャリアでは、お金のプロに納得するまで何度でも相談でき、ライフプランの設計から資金計画を立てるところまで幅広くサポートをしてもらえます。


住宅ローンを考えているけど自分だけでは不安な方や、すでに住宅ローンを利用していてまとめた方がいいのかわからない方は、ぜひ一度マネーキャリアで相談してみてはいかがでしょうか!

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