火災保険の保険料の勘定科目って?経費計上可能な場合と仕訳方法を解説

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火災保険の保険料の勘定科目は「損害保険料」で、会社や事務所、店舗等の事業に当たる場合は一括経費計上が可能です。また、個人事業主が損害保険金を受け取った場合、受け取った損害保険金が非課税のものであれば経費も非課税、損害保険金が課税であれば、経費も課税対象になります。

火災保険の保険料の勘定科目って?一括経費計上は可能?



日々の記帳をしていてどう処理して良いか迷ってしまうことがありますよね。


火災保険料もその一つでしょう。


そこで、ここでは火災保険の保険料について

  • 火災保険の保険料の勘定科目
  • 保険料の仕分の方法
  • 保険料や解約返戻金を受け取った時の処理の仕方
  • おすすめの会計ソフト

以上の点を詳しく解説します。


この記事を読んでいただければ、保険料の計上の仕方がよく分かり、確定申告をする際に役に立ちます。


ぜひ、最後までご覧ください。

火災保険の保険料の勘定科目は損害保険料

自宅や店舗・事務所を借りたり、家を購入したりした際に加入する火災保険


火事はもちろんこと雨や風、雪の被害の際もしっかり保障してくれる頼りになる存在です。


事業をしていたらこの火災保険も経費として計上できます。勘定科目は損害保険料として仕訳しましょう


計上の仕方は

  • 一括で経費として計上できるケース
  • 一部経費として計上できるケース

があります。


それぞれについて詳しく解説しますので、帳簿を付ける際の参考にしてくださいね。

火災保険は事業(事務所・店舗)に関する場合は一括経費計上可能

まずは事務所や店舗が仕事専用で利用されているケースについて解説します。


仕事で使っている事業所の火災保険は一括で経費計上可能です


仕事上必要なれっきとした経費ですので忘れずに計上しましょう。(仕事で使っていない自宅の保険料は経費にできません。)


火災保険では建物の他に家財も補償の対象にすることができます。事業で高価な機材を所有している場合は家財も対象にしておくと安心です。


火災保険とともに加入することが多い地震保険もおなじように計上します。


火災保険は火災・大風・洪水・吹雪などは補償の対象になりますが、地震による建物の倒壊や津波の被害は保険金給付の対象から外れてしまいます。


地震による火災も対象外ですので必要であれば加入しておきましょう。

自宅と事務所・店舗を兼ねている場合は一部経費計上

次に自分の家が仕事場を兼ねているケースを解説します。この20年間で働き方がすっかり変わり、個人で事業を起こしたり、家で仕事をしたりする人も増えています。


基本的に自宅の保険料は計上できませんが仕事に使っている場合は別です。


住まいと店・仕事場を兼用している場合、火災保険は一部必要経費として計上ができます


保険料全額ではなく、事業で使用している割合のみ計上しましょう。面積などから割合を算出して金額を決めます。


例えば4部屋ある内の1部屋を使っていたら保険料の4分の1を計上します。


地震に備えるための保険にも入っていれば、その保険料も使用割合に合わせて経費にできます。


地震保険は医療保険や生命保険と同じように保険料控除ができますので、自宅分は忘れずに控除もしておきましょう。(火災保険は対象外です。)

火災保険の保険料の仕訳例を紹介

火災保険の保険料を経費にできることを説明してきました。

確定申告の時に困らないように具体的な仕訳例を紹介します。いくつかの注意点に気を付ければそれほど難しくないので安心してくださいね。

火災保険は一年の短期の契約を繰り返すこともできますし、十年の長期契約もできます。契約期間の長さによって仕訳の仕方も変わってくるので

  • 保険の契約期間が一年の場合
  • 保険の契約期間が長期の場合

に分けて詳しく紹介します。


また、今増えている家と仕事場が同じだというケースの仕訳方法も合わせて紹介します。


スムーズに記帳をするためにぜひ参考にしてくださいね。

仕訳①火災保険の契約期間が一年の場合

それでは具体的な仕訳方法を紹介します。


まずは契約期間が1年の場合です。1年契約では事業の状況によって補償をこまめに見直すことができますし、支払い時の保険料の負担が少なくて済みます。


仕訳の方法もとても簡単です。火災保険の勘定科目は「損害保険料」なのでそのまま仕訳をします。


契約が年の途中で、契約期間が次の年にまたがったとしても特別な仕訳は必要ありません。支払った金額全額を「短期前払費用」とすることができます。


一度このような仕訳をしたら次の時も同じように「短期前払費用」として処理をしましょう。


保険料を事業用の普通預金から支払った場合、仕訳は次のようになります。

勘定科目借方貸方
損害保険料30000円
普通預金30000円


契約が7月で次の年の6月までが契約期間だったとしても全額をその年の経費にすることができます

仕訳②勘定科目が長期前払費用に!火災保険の契約期間が長期の場合

次に火災保険の契約期間が長期にわたる場合の仕訳方法を紹介します。長期契約では全体の保険料を抑えることができますが、仕訳には少し気配りを要します。


勘定科目も変わってくるのでここで詳しく解説します。


このようなケースでの仕分例を説明します。

  • 7月に5年間の長期火災保険に加入
  • 保険料は12万円
  • 事業用普通預金より支払う


当期分の保険料を算出

1年あたりの保険料を計算

12万円÷5年=24000円


ひと月分の保険料を計算

24000円÷12か月=2000円


当年度は7月~12月まで6か月なので

2000円×6ヵ月=12000円


これで当期分の保険料が12000円であることが計算できました。


翌年以降分は「長期前払費用」として計上

翌年以降の保険料

12万円-12000円=108000円

は「長期前払費用」とします。


そこで当期分の仕分けは次のようにします。

勘定科目借方貸方
損害保険料12000円
普通預金12000円
長期前払費用108000円


翌年の仕分け

次の年は資産の長期前払費用からその年の保険料を切り崩して計上します。普通預金からのお金の動きはないので記載しません。

勘定科目借方貸方
損害保険料24000円
長期前払費用24000円


その次の年も同じように行っていきます。慣れれば簡単にできますのでよく読んでやってみて下さいね。

仕訳③個人事業主が自宅で仕事をしている場合

自分の家で仕事をしている場合は個人で支払っている火災保険料の一部を仕事の経費とすることができます。このようなことを「家事按分」と言います。


個人で支払っている保険料を仕事用にできるのは嬉しいですね。


ここでは仕分のやり方について詳しく解説します。


家の中で仕事で使っている割合に応じて保険料を経費にします


たとえば家の面積の30%を業務で使っているなら保険料の30%を計上しましょう。


保険料が12000円の場合

12000円×30%=4000円

4000円が事業用となります。


個人事業主の火災保険仕分け例

勘定科目借方貸方
損害保険料
(按分比率30%
4000円
事業主借4000円

比率も記載しておくと次の年に役に立ちますよ。個人で保険料を支払っているので「事業主借」の勘定科目を使います。

参考:個人事業主の受け取り保険金の勘定科目って?

火事に遭ってしまい店舗の一部が焼けてしまった。しかし火災保険に加入していたためお金がもらえて助かったという話はよく聞く話です。


事業をしていたら災害にあった後の帳簿処理はどのようにすれば気にかかりますよね。


火災保険に加入し保険料を支払う場合の勘定科目は「損害保険料」でしたが、保険金の給付を受けた時も「損害保険料」でよいのでしょうか?


【勘定科目について】

「保険料」の勘定科目を使えるのはあくまで「支払い」をした時で受けった時には使えません。


保険金がおりた時は「事業主借」を使います。


【税金について】

火事にあった例を紹介します。


火災により店舗の壁が被害を受けた際、保険会社の査定は200万円だったのに対し、修理代は100万円でした。実際の修理費よりも多く保険金を受け取ったケースでは税金の扱いはどうなるでしょうか?


上記の場合、保険金は非課税です


ただし、商品や原材料が損害にあった場合は売り上げの補填として「売上高」で計上するため課税対象となります。


災害が起こったとしてもしっかりと確定申告がしっかりできるよう日頃から備えておきましょう。

火災保険の解約返戻金の勘定科目は「雑収入」

保険を契約途中でやめると解約返戻金が出ることがあります。(保険商品によっては出ないこともあります)


 解約返戻金を受け取った場合もしっかりと仕訳をして記帳をしましょう。


 返戻金をもらった際の勘定科目は「雑収入(ざつしゅうにゅう)」となります。 


 一時所得(営業以外から得た収入)として課税の対象となります。 


 ただし、これまでに支払い済みの保険料や「特別控除」を差し引けます。


具体例

損害保険に加入していて保険料を支払っていたが契約期間が終了する前にやめたため返戻金が支払われたケース


  • 解約返戻金:200万円
  • 支払い保険料総額:100万円


計算式

200万円-100万円-50万円(特別控除)=50万円 


さらに課税対象は半分になるので25万円となります。


実際に課税対象になる金額は思ったより少ないことが多いようです。

火災保険の保険料の仕訳が難しい!会計ソフトfreeeを利用しよう

火災保険料の仕分けについて詳しく解説してきましたが、簿記の知識がない人の中には難しいと感じた人もいるかもしれませんね。


一つ一つの仕分けをどうするか調べるだけでも時間がかかってしまうこともあります。


そのような時は会計ソフトを利用することをおすすめします


特に会計ソフトfreeeではオンライン上で記帳から確定申告書類の作成ができるので忙しい個人事業主に人気があります。


freeeのメリット

  • 仕訳などが簡単にできる
  • 確定申告の手間が大幅に減らせる
  • 電子申告に対応


まずは無料でお試しすることができるので一度使ってみてはいかがでしょうか?

まとめ:火災保険の保険料の勘定科目は損害保険料!正しい仕訳をしよう

ここまで火災保険の保険料の勘定科目や仕訳の仕方について解説してきましたがいかがでしたでしょうか?


この記事のポイントは

  • 火災保険料の勘定科目は損害保険料
  • 自宅が事務所を兼ねている場合は保険料の一部を経費にできる
  • 1年と長期の契約では仕訳方法が異なる
  • 解約返戻金は雑収入として仕訳する
  • 会計ソフトfreeeを利用すれば簡単に仕分けができる

でした。


確定申告の際、保険料の取り扱いには多くの人がつまずくポイントのようですが、一度理解すればそれほど難しいことはありません。


手間を減らすために会計ソフトを利用するのもいいですね。


ほけんROOMでは他にもお金や保険に関する記事を多数掲載していますのでぜひご覧ください。

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