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火災保険の類焼損害補償特約とは?加入率と必要性はどのくらい?

火災保険の類焼損害補償特約についてご存知でしょうか?この特約の加入率は高くない一方、莫大な額の賠償金をカバーできるため、誰もが加入を考えるべきでしょう。ここでは火災保険の類焼損害補償特約が使われた実例やの加入率を紹介し、この特約の必要性について検討します。

火災保険の類焼損害補償特約はどんな特約?加入率はどのくらい?

あなたは、火災保険の類焼損害補償特約について気になって調べていると思います。


あまり聞き慣れない言葉なので、ご存じない方も多いかもしれませんね。


類焼損害補償特約とは、自宅で発生した火災が隣の家に燃え広がった場合に被害を補償するものです。


誰しもリスクを被る可能性がある一方で、加入率はさほど高くないことが現状です。


しかし、この特約を付けるだけで莫大な額の賠償金をカバーできるようになります。


そこで、この記事では「火災保険の類焼損害補償特約の概要と補償内容」について

  • 特約の概要や賠償が必要な場合を紹介
  • 参考:失火見舞費用保険金だけでは足りない?
  • 火災保険の類焼損害補償特約は加入すべき?
の3点を解説させていただきます。

記事を読んでいただければ、類焼損害補償特約の必要性をご理解いただけると思います。

ぜひ最後までご覧ください。

特約の概要や賠償が必要な場合を紹介

上記でも触れましたが、火災保険の類焼損害補償特とは、自宅が火元となって発生した火災が他人の家に燃え広がって損害を与えた場合に補償をするものです。


要するに、他者に損害を与えてしまった際の補償になります。


火災を起こすリスクは誰にでも考えられるので、全ての家庭に必要な補償だと考えられますよね。


また、保険料は1年間で平均約1,800円なので、他の保険に比べると割安です。


万が一の際に必要な特約として、覚えておく必要があります。


以下では、類焼損害補償特約に関して

  • 類焼損害補償特約の加入率
  • 賠償が必要になる場合と実例
  • 補償対象外のものについて
をご紹介させていただきます。

類焼損害補償特約の加入率

まず、類焼損害補償特約の加入率を解説させていただきます。


上記で触れましたが、この特約の加入率はそこまで高くありません


具体的には、一戸建ての居住者で25.7%、マンション居住者で20.5%と、加入率が全体の2割程度であることがわかっています。


一戸建てであれば火災が燃え広がるリスクがイメージできますが、マンションのような集合住宅ですとどうしても必要性を感じる機会が少ないので加入率が低くなると考えます。


なぜなら、一軒一軒が独立している認識が少なく、集合住宅で一軒だと思いがちだからです。


それよりかは、盗難や水漏れなどのイメージできるリスクを重視して特約を付ける人が多い傾向があります。


また、一戸建てでも周辺に住宅がなければこの特約の必要性を感じないことが考えられるので、類焼損害補償特約の加入率には立地条件も関係するのでしょう。


さらに、「失火に関する法律」で、重大な過失がない限り、他家への類焼を補償する責任はないと定められています。


以上のことが、類焼損害賠償特約の加入率が低い要因です。

賠償が必要になる場合と実例

それでは、類焼損害補償特約の賠償が必要になるのはどのような場合なのでしょうか。


具体的には、

  • 他家(類焼先)の保険金額が十分ではなく、補償が不足した場合
  • 他家(類焼先)が火災保険に加入していない場合
の2点が挙げられます。

実例としては、他家が火災保険に入っていれば、その補償で類焼損害を補うことが可能ですが、万が一補償が不足していたら賠償が必要になります。

つまり、他家の火災保険で補えない部分を自らが加入している類焼損害補償特約で補う仕組みになっているのです。

補償金額は足りていても、長期契約の保険を見直しておらず補償額が不足することも珍しくないので、普段から加入している火災保険の内容を把握しておきたいですよね。

一方、不足分がない場合はこの特約は使わなくて済みます。

特約が必要か否かは、他家の火災保険の補償にかかってきそうです。

また、他家が火災保険に未加入の場合も同様に賠償をすることになります。

出火責任は自らにあるので、他家の家財や建物を補償するのは当然ですよね。

補償の上限は1億円程度になるので、かなりのものをカバーできることは魅力的だと考えます。

補償対象外のものについて

類焼損害補償特約による賠償が必要になる場合をご紹介させていただきましたが、全てのものが補償されるわけではありません。


なかには補償対象外のものがあるので、しっかり押さえておきましょう。


類焼損害補償特約の補償対象外のものは、

  • 火災保険で家財に含まれないもの(現金、自動車、明記物件となるような高額な美術品など)
  • 居住用でない物件
  • 事業用の品物
  • 煙による汚損
  • 臭気による付着
などが挙げられます。

他家が火元で火災が発生しても、所持物件の種類によっては補償が下りないとなると全てのケースにメリットがあるわけではありません。

このように補償範囲が狭いことも、加入率を低くしている要因だと考えられます。

参考:失火見舞費用保険金だけでは足りない?

失火見舞費用保険金は、建物から発生した火災または破裂、爆発によって他人の所有物に損害を与えた場合に支払われるものです。


この場合の所有物とは、建物や家財などを示します。


火災保険のなかでも加入率が高いのは、イメージがしやすいことが要因です。


類焼損害補償特約と類似していますが、これはあくまでも見舞金として他家へ支払われるものです。


保険金額は1世帯あたり30万円程度なので、この金額だけでは建物や家財を補償することは難しく、補償が足りません。


そのため、1億円程度の補償が下りる類焼損害補償特約とダブルで備えておくと、よりスムーズな補償が可能になります。

火災保険の類焼損害補償特約は加入すべき?

ここまでは、火災保険の類焼損害補償特約の概要をご紹介させていただきました。


1億円程度の補償が可能であるにも関わらず、加入率が全体の2割程度であることをご理解いただけたことでしょう。


これらを踏まえて、火災保険の類焼損害補償特約には加入すべきなのか気になりますよね。


以下では、

  • 隣家との距離を考える
  • 隣家の家の古さを考える
の2点から、類焼損害補償特約の必要性をご提示していきます。

隣家との距離を考える

まず、隣家との距離の問題です。


地方部にいくと、隣家との距離が1㎞先である物件も珍しくはありませんよね。


そのような場合は、自宅が火元になる火災が生じても、隣家に燃え広がることはまずないと考えて良いでしょう。


実際に地方部では、都心部よりも特約の加入率が低い傾向が見られます。


一方で、都心部では一戸建てでも隣家との距離が近いことが一般的です。


また、マンションなどの集合住宅も多く、類焼損害補償特約への加入率も高くなります。


隣家との距離が数メートルであれば、この特約を付けておく必要があります。


自宅が火元になる火災はいつ発生しても不思議ではなく、リスクも高いです。


そのため、火災保険の特約を見直しておきましょう。

隣家の家の古さを考える

次に、隣家の家の古さの問題です。


新しく建てられた物件は、新価(再調達価格)で火災保険に加入していることが一般的です。


しかし、比較的古い時期に立てられた物件は時価で火災保険に加入している可能性が高く、類焼させた場合は莫大な保険金を支払うことになります。


万が一、古い家を類焼させた際に、類焼損害補償特約に加入をしていなければ大きな負担を被ることになってしまうのです。


地方部でも都心部でも、築年数が古い物件は一定数あるので、地域差はありません。


隣家が古い場合は、特約を付けておいて損はないでしょう。

まとめ:加入率や隣家の状況を考慮して火災保険を検討しよう

この記事では、「火災保険の類焼損害補償特約の概要と補償内容」をご紹介させていただきましたが、いかがでしたか。


記事の内容は、

  • 類焼損害補償特約は、自宅が火元となり他家を類焼させた場合に補償が下りるものである。1億円程度補償されるが、加入率は全体の20%と低い傾向がある。
  • 賠償が必要になるのは、隣家の火災保険の補償が不足している場合や、火災保険に未加入の時である。また、居住用でない物件や臭気の付着は補償対象外となる。
  • 類焼損害補償特約の付帯を考える際には、隣家との距離や築年数を考慮する必要がある。
の3点です。

類焼損害補償特約は莫大な費用を補償していますが、残念ながら加入率が低い現状があります。

隣家の状況や在住地域を考えると必要の可否が変わることが、加入率の低迷の要因なのでしょう。

火災保険を検討する際には、隣家との距離や築年数の古さ、地域の特約への加入率を考慮しながら検討していくことをおすすめします。

その上で、あなたにとって最適な火災保険を付帯しましょう。

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