スバル・インプレッサのWRX STI型の年間維持費を計算！VAB、GRB、GDBを比較

2019年12月に受注生産の受付を終了したスバル・インプレッサWRX STI型。しかしながら、人気は高く、中古車市場でもグレードによる違いはありますが高値で取引されている車の一つです。

そんなスバル・インプレッサWRX STI型ですが、購入してからの維持費はいくらになるのか気になる方は多いのではないでしょうか。

実は、スバル・インプレッサWRX STI型の型式ごとの年間維持費の差は意外と少ないのです。

自動車税や車検代といった費用はほとんど変わりがないので、あとは車庫代や任意保険料といった費用でどれだけの違いがでるのか、という問題になります。

そこでこの記事では、スバル・インプレッサWRX STI型の維持費について、

1. 型式ごとの維持費の違い（ガソリン代、自動車税、車検費用、任意保険、駐車場代）
2. 維持費を抑える方法

スバル・インプレッサWRX STI型には、

1. VAB
2. GRB
3. GDB

スバル・インプレッサWRX STI型の維持費としてもっとも気になるのはガソリン代でしょう。

型式毎の実燃費を表にすると次のようになります。

（「e燃費」より引用）

そのうえで、型式毎の年間走行距離からみたガソリン代を比較すると次のようになります。なお、1L当たりのガソリン代は、レギュラーが140円、ハイオクが150円、軽油が120円として計算しました。

VAB

GRB

スバル・インプレッサWRX STI型の自動車税は年間39,500円です。

自動車税は車の排気量によって金額が異なります。主なものは次のとおりです。なお、令和元年10月1日以降に登録した新車については自動車税が引き下げられました。しかし、スバル・インプレッサWRX STI型はすべて中古車となるため、これまで通りの自動車税が適用されます。

スバル・インプレッサWRX STI型はすべての型式で2000ccなので、税金は39,500円となるのです。

ただし、新規登録後13年以上経った中古車の自動車税は高くなります。具体的には、2000ccの車の場合の自動車税は45,400円となるのです。

スバル・インプレッサWRX STI型では、GRB及びGDBについて高い自動車税が適用される可能性があります。

スバル・インプレッサWRX STI型の車検費用のうち、法定費用は51,630円です。

車検の法定費用には、自賠責保険料、自動車重量税、印紙代が含まれます。これらの費用は同じ種類の車、たとえば小型車や普通車といった車であれば同じ金額となります。型式による違いはないので、スバル・インプレッサWRX STI型ではすべて同一の金額です。

内訳は次の通りです。

スバル・インプレッサWRX STI型の車検費用のうち、基本料金については決まりがありません。車検を行う事業者ごと異なると考えて良いでしょう。

基本料金の内訳の例としては次の通りです。

（「安心車検ガイド」より引用）

その他は、車検中の代車費用等のことです。こちらの内容も事業者ごとに違ってきますので確認することをおすすめします。

なお、車検の基本料金については下げることが可能です。詳しくは後述します。

任意保険料については運転者の年齢条件や運転する人の範囲などによって違ってきます。

ここでは次の条件で試算した保険料をご紹介します。

1. 免許証の色　　　ゴールド
2. 年間走行距離　　5000ｋｍ
3. 運転者限定特約　本人限定
4. 車両保険　　　　あり
5. ノンフリート等級　6等級

スバル・インプレッサWRX STI型の駐車場代と修理代については場所や事業者によって違うため、一概にいうことはできません。

たとえば、戸建て住宅で家に駐車場がある場合には駐車場代は0円です。また、マンションなどの共同住宅に住んでいれば、そこの規程に沿った金額となります。さらに自宅以外の場所に駐車場を借りている場合、その場所が都心部か地方都市かによっても違ってくるでしょう。

修理代についても事業者による違いがあります。事故によって傷ついた箇所や修理に必要な作業によってかかる費用が変わってくるからです。

型式毎にみるスバル・インプレッサWRX STI型の維持費はさほど変わりはありません。燃費についてVABが高くなるくらいで、あとの自動車税や車検費用、任意保険などは変わらないのです。

しかし、やり方によって維持費を抑えることができるものがあります。それは次の2点です。

1. 車検費用の節約（法定車検以外の基本料）
2. 任意保険料の見直し

車検費用を節約することで、スバル・インプレッサWRX STI型の維持費を抑えることができます。

車検費用には法定費用と車検基本料がかかります。このうち、法定費用は必ずかかってくるうえに、料金も法律で決まっているので節約することはできません。しかし、車検基本料は節約できます。

車検は全国の運輸支局で受ける手続きですが、事業者に頼まず自分で車検を受けることができます。この手続きをユーザー車検と呼びます。

車検基本料は、車検手続きを依頼する事業者に支払う費用です。そのため、ユーザー車検を行うことで事業者へ依頼する手続きを省き、その分の費用を浮かせることができるのです。

ただし、ユーザー車検を行う際には検査項目のチェックや部品の交換、さらには書類の作成などの作業は自分で行う必要があります。また、車を運輸支局に持ち込む時間帯は限られているため、そのための時間を作らなければなりません。

ユーザー車検にはこのようなデメリットがあるため、行う際にはよく検討することをおすすめします。

スバル・インプレッサWRX STI型の維持費を抑えるためにもっとも効果的なのは任意保険の内容の見直しです。

先述したの通り、任意保険料は年間で約80,000円を超えます。そのため、維持費の抑制には任意保険の見直しは必須といえるでしょう。

中でも注目したいのが車両保険の見直しです。任意保険の見直し方法にはいくつかの方法があります。しかし、車を利用する人の年齢や家族構成によっては見直すことが難しい場合が考えられます。

その点車両保険は事故が起きた際に、自己負担する範囲をどうするかということを目的とした保険です。いわば、保険を利用する人の判断に委ねられる部分が大きな保険なのです。また保険料の中では車両保険の占める割合がもっとも高く、見直しの対象としては最適といえるでしょう。

そこで、車両保険の内容を検討することで維持費を安くすることができるのです。

スバル・インプレッサWRX STI型の維持費について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

今回の記事のポイントは、

1. VABよりもGRB、GDBの実燃費のほうが低い
2. 自動車税、車検費用はいずれの型式でも変わらない
3. 駐車場代、修理代はケースバイケース
4. 車検費用はユーザー車検の利用で、軽減が可能
5. 任意保険料の軽減には車両保険の見直しが最適