更新日:2020/03/14
ホンダ・S660の年間維持費を条件ごとに計算!86・ロードスター・コペンと比較
ミニバンの人気車種・トヨタ エスクァイアにはガソリン車とハイブリッド車があります。気になるのは購入後の維持費ですね。他の車種と比べたガソリン代、税金や駐車場代、保険料のシミュレーションなど、エスクァイアに乗るために必要なお金を解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
ホンダ・S660の維持費はいくら?燃費はいくらかかるのか
軽自動車であるにもかかわらず、開放感あふれるボディーフォルムで人気のホンダ・S660に乗ってみたいと考えている方も多いかと思います。
しかし、MR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)を搭載したスポーツ性の高い車なので、ほかの軽自動車と比べて維持費や燃費がどうなのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、ホンダ・S660は、「スポーツカーでありながら、多くの人の手に届く車にしたい」と軽自動車で開発されただけあって、実にさまざまな角度から魅力ある性能を備えた車になっています。
この記事では、
- ホンダ・S660の1年間にかかる維持費には何があるのか
- それぞれの維持費がどのくらいかかるのか
- 維持費を効果的に安くするにはどういう方法があるのか
この記事を読んでいただけたら、ホンダ・S660の維持費を節約するための参考になるかと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
ホンダ・S660の年間維持費まとめ!86・ロードスター・コペンは?
ホンダ・S660の年間維持費には、
- ガソリン代
- 車検費用(法定費用)
- 車検費用(車検基本料)
- 任意保険
- 駐車場代・修理代
ホンダ・S660 | トヨタ・86 | マツダ・ロードスター | ダイハツ・コペン | |
---|---|---|---|---|
ガソリン代 | 84,200円 | 111,304円 | 82,759円 | 64,000円 |
自動車税 | 10,800円 | 39,500円 | 34,500円 | 10,800円 |
車検費用(1年あたり) | 38,100円 | 35,000円 | 43,500円 | 72,000円 |
任意保険料 | 65,000円 | 107,600円 | 72,400円 | 170,100円 |
年間維持費 | 198,100円 | 293,404円 | 233,159円 | 316,900円 |
ホンダ・S660の維持費①:ガソリン代
まず最初に気になるのは、燃料費です。年間どのくらいのガソリン代がかかるのかを知っておくことは、節約を考えるうえでも重要です。
ガソリン代の計算は、ガソリン1リットル当たりの値段と走行距離、車の燃費を使って計算します。
その計算方法は、
- 消費したガソリンの量 = 走行距離 ÷ 燃費
- ガソリン代 = 消費したガソリンの量 × ガソリン1リットル当たりの値段
6MT | CVT | |
---|---|---|
WLTCモード | 20.6km/L | 20.0km/L |
市街地モード | 16.0km/L | 15.2km/L |
郊外モード | 21.6km/L | 21.1km/L |
高速道路モード | 22.7km/L | 22.3km/L |
WLTCモードとは、「市街地モード」「郊外モード」「高速道路モード」の3つを平均的な時間走行することを想定して算出した国際的な走行モードです。
実際の走行条件により近い状態で測定されるため、従来の計測方法より実燃費が推定しやすくなっています。
次に実燃費についてですが、一般のユーザーが実際に運転した時の燃費なので、車の状況やドライブテクニック、道路状況によって変わってきます。
また、現在販売されている車のほとんどに燃費計が装備されているので、自分で平均燃費や瞬間燃費などを計ることもできます。
一般ユーザーの年間約100万回の給油情報から実燃費のデータベースを作成しているe燃費というサイトを参考にすると、S660の実燃費は6MTで17.75km/L、CVTで17.48km/Lとなっています。
この実燃費のデータを使って、ホンダ・S660の走行距離別のガソリン代を計算すると次のようになります。ガソリン1リットル当たりの値段はレギュラー140円として計算しています。
走行距離 | 6MT(17.75km/L) | CVT(17.48km/L) |
---|---|---|
3000㎞~5000㎞ | 23,661円~39,436円 | 24,027円~40,045円 |
5000km~10000km | 39,436円~78,873円 | 40,045円~80,091円 |
10000km~15000km | 78,873円~118,309円 | 80,091円~120,137円 |
ハイオク150円で計算した場合は、次のとおりです。
走行距離 | 6MT(17.75km/L) | CVT(17.48km/L) |
---|---|---|
3000㎞~5000㎞ | 25,352円~42,253円 | 25,743円~42,906円 |
5000km~10000km | 42,253円~84,507円 | 42,906円~85,812円 |
10000km~15000km | 84,507円~126,760円 | 85,812円~128,718円 |
走行距離が3000kmと15000kmでは約9500円~10万円の差があり、レギュラーかハイオクかでも、15000km走れば8500円ほど差が出てきます。
そのため、ガソリン代を安く抑えるためには、走行距離だけでなく、レギュラーを入れるか、ハイオクを入れるかにも注意が必要です。
なお、S660はガソリン車なので、軽油などは入れないようにしてください。
ホンダ・S660の維持費③:車検費用(法定費用)
自家用乗用車と軽自動車は、新車登録から3年目、それ以降は2年ごとに車検を行わなければいけません。
これは車の安全性や公害防止の観点から、運輸支局で定期的に検査することを道路運送車両法で義務づけられています。
それでは、車検の際にはどんな費用がかかるのでしょうか。一般的に車検にかかる費用は、法定費用と車検基本料の2つを組み合わせたものです。
法定費用には、以下の3つが含まれます。
- 自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)の保険料
- 自動車重量税
- 印紙代
損害の種類 | 保険金額(支払限度額) |
---|---|
傷害 | 120万円 |
死亡 | 3,000万円 |
後遺障害 | 障害の程度に応じて75万円~4,000万円 |
自家用乗用車 | 軽自動車 | |
---|---|---|
12ヶ月 | 15,520円 | 15,130円 |
13ヶ月 | 16,380円 | 15,960円 |
24ヶ月 | 25,830円 | 25,070円 |
25ヶ月 | 26,680円 | 25,880円 |
36ヶ月 | 35,950円 | 34,820円 |
37ヶ月 | 36,780円 | 35,610円 |
経過年数 | 自家用乗用車 | 軽自動車 |
---|---|---|
新車~12年 | 車両重量0.5tごとに 4,100円/年 | 車両重量にかかわらず 3,300円/年 |
13年~17年 | 車両重量0.5tごとに 5,700円/年 | 車両重量にかかわらず 4,100円/年 |
18年~ | 車両重量0.5tごとに 6,300円/年 | 車両重量にかかわらず 4,400円/年 |
ホンダ・S660の維持費③:車検費用(車検基本料)
車検費用のもうひとつの要素である車検基本料には、24ヶ月定期点検料と測定検査料、車検代行手数料が含まれます。
車検の際に義務づけられているのが24ヶ月点検です。次の車検までを安全に乗車するため、56項目について点検しなければいけないのです。その点検費用が24ヶ月定期点検料です。
次に、車検に通るためのかかる費用が測定検査料になります。
そして、車検を代行業者に依頼するときにかかるのが車検代行手数料です。
また、車検によって整備しなければいけない箇所が見つかった場合には、追加整備のための費用が別途発生します。
車検基本料や追加整備費用は金額が決まっておらず、また人件費なども含まれるため、どこで検査を受けるかによって同じ車種でも金額が違ってきます。
業者ごとに大きくかわる車検基本料ですが、その相場はおおまかにいうと次のようになっています。
- ディーラー…3.5万円~10万円
- カー用品店…2万円~6万円
- 車検代行業者…1~3万円
ホンダ・S660の維持費④:任意保険
自賠責保険では補償の対象となるのが相手方の体だけでしたが、任意保険では自分や同乗者の体、車、物など、その対象が多岐にわたります。
補償内容を自分で決められるので、目的に合わせた形で補償範囲を設定できます。そのため、万が一の時の保険として多くの人が加入しています。
補償内容には対人賠償保険、対物賠償保険、人身傷害保険、搭乗者傷害保険、車両保険、無保険車傷害保険などがあり、万一の事故に備えて万全の態勢を整えることができます。
また、任意保険に加入すれば「特約」や「ロードサービス」などのメリットを受けることもできます。
ただし、任意保険は年齢(等級)や走行距離、ゴールド免許か否かなどによっても保険料が違ってきます。
それでは、ホンダ・S660の任意保険の保険料にどのくらいの差が出るのかを、イーデザイン損保を例にとってみていきます。
年齢(等級)による保険料の比較
保険料は一般的に年齢が若ければ若いほど高くなります。その理由は、若い人が運転に慣れておらず、事故を起こす確率が高いためです。
そこで、年齢や等級によって保険料がどのくらい違ってくるかを比較してみます。
【例】
- 運転免許:ゴールド
- 年間走行距離:5000km以下
- 運転者限定:本人限定
- 車両保険:あり
年齢 | S660の年間保険料 |
---|---|
21歳(6等級) | 134,910円 |
27歳(12等級) | 35,190円 |
30歳(15等級) | 26,280円 |
35歳(20等級) | 21,250円 |
保険料は前年の契約での事故の有無などによって等級と割増引率が決定され、次の契約で割引・割増されます。そのため、年齢を重ねて等級が上がるにつれ、保険料も安くなるのが一般的です。
また、後述しますが、同じ等級でも運転する人の年齢を限定することによって、保険料を安くすることができます。
走行距離による保険料の比較
それでは、次に走行距離による保険料の違いについてみていきます。
【例】
- 運転者:30歳
- 等級:13等級
- 運転免許:ゴールド
- 運転者限定:本人限定
- 車両保険:あり
年間走行距離 | S660の年間保険料 |
---|---|
3000km以下 | 26,230円 |
5000km以下 | 27,110円 |
10000km以下 | 30,830円 |
15000km以下 | 41,530円 |
20000km以下 | 44,290円 |
20000km超 | 53,550円 |
任意保険は補償内容を変更することで費用を抑えることができます。その詳しい方法については、後ほど詳しく解説します。
ホンダ・S660の維持費⑤:駐車場代・修理代
ホンダ・S660の維持費を考えるうえで、駐車場代と修理代などの毎月の経費や突発的な出費についても考えなければなりません。
以下で詳しく見ていきましょう。
駐車場代
毎月の維持費で気になるのは駐車場代です。自宅に駐車場がない場合は、どこかに借りなければいけません。ただし、駐車場の維持費は各都道県でその相場が違います。
駐車場代は都市部が高い傾向にあり、地方にいくほど安い傾向にあります。駐マップという月極駐車場検索サイトのデータを参考にすると、各都道県の月極駐車場の平均賃料は以下のとおりです。
都道府県 | 平均賃料 |
---|---|
北海道 | 9,067円 |
青森県 | 5,721円 |
岩手県 | 6,733円 |
秋田県 | 6,114円 |
山形県 | 5,720円 |
宮城県 | 13,532円 |
福島県 | 5,306円 |
茨城県 | 5,664円 |
栃木県 | 5,804円 |
群馬県 | 5,445円 |
山梨県 | 4,896円 |
東京都 | 30,852円 |
神奈川県 | 16,625円 |
埼玉県 | 11,265円 |
千葉県 | 9,863円 |
新潟県 | 5,843円 |
長野県 | 4,281円 |
富山県 | 5,862円 |
石川県 | 5,900円 |
福井県 | 5,751円 |
愛知県 | 14,092円 |
岐阜県 | 4,700円 |
静岡県 | 6,364円 |
三重県 | 5,778円 |
大阪府 | 25,546円 |
兵庫県 | 16,513円 |
京都府 | 18,322円 |
滋賀県 | 5,843円 |
奈良県 | 7,500円 |
和歌山県 | 6,951円 |
鳥取県 | 5,126円 |
島根県 | 5,789円 |
岡山県 | 9,618円 |
広島県 | 15,292円 |
山口県 | 4,579円 |
徳島県 | 5,283円 |
香川県 | 7,089円 |
愛媛県 | 5,791円 |
高知県 | 7,089円 |
福岡県 | 11,928円 |
佐賀県 | 4,384円 |
長崎県 | 5,986円 |
熊本県 | 4,655円 |
大分県 | 4,802円 |
宮崎県 | 4,530円 |
鹿児島県 | 5,119円 |
沖縄県 | 5,683円 |
自動車の維持費を節約するためには、少しでも安い駐車場を探すこともひとつの方法です。
修理代
自動車の維持費でもうひとつ気になるのは修理代です。事故に遭ったときはもちろん、普通に運転していても傷ついたり故障したりするものです。
簡単な修理であれば自分でできたり、安い工賃で済ませることもできます。
しかし、大きな傷や深刻な故障であれば板金塗装が必要だったり、部品の交換が必要だったりして、値段も高くなります。
修理はディーラーやカー用品店、小規模な修理工場のいずれかで行いますが、どこで行うかによって費用は変わってきます。必ず見積もりを取って比較するようにしましょう。
また、任意保険の「車両保険」を使うと修理代を保険金で支払うことができるので負担は軽くなりますが、翌年以降の保険料が高くなります。
そのため、修理代とそのあとに支払う保険料を比較して、車両保険を使うのと使わないのはどちらが得か計算するようにしてください。
ホンダ・S660の維持費を安くする方法を2つ紹介
ホンダ・S660の維持費を安くする方法①:車検費用の節約
車検費用を抑える方法のひとつにユーザー車検があります。軽自動車の場合、大きな不具合がなければ法定費用だけなので、3万円~4万円で済みます。
点検・整備費用がかからないため車検費用を安く抑えることもできますが、次のようなデメリットもあります。
- 車検に通らないケースもある
- 細かい検査まで全部自分でやらなければいけない
- 車検を通すだけが目的となり、車検後すぐに不具合が発生する可能性がある
そこで、それほど走ってないし、調子も悪くないから車検の費用は安く抑えたいという方は、車検専門業者が運営する車検センターを利用することをオススメします。
必要最低限の法令点検の56項目だけを点検・検査するため、点検・整備にかかる検査料も10000円程度に抑えることができます。
また、次の点検までより安心できるように、予防整備の観点から、電子制御ユニット点検(ECU)やブレーキ整備、テスター診断などを行うコースを取り扱っている業者もあります。
ただし、車検センターでの検査は必要最低限のことしか行いませんので、部品交換などは行わないので注意が必要です。
安全な走行を続けるためにも、ドライバーは部品交換などの知識も身につけておくようにしましょう。
ホンダ・S660の維持費を安くする方法②:任意保険の見直し
任意保険の保険料を見直して安くするには、いくつかの方法があります。それぞれについて詳しくみていきます。
運転者年齢条件
任意保険には、運転する人の年齢の幅を絞る運転者年齢条件があります。一般的に、年齢の条件なし、21歳以上、26歳以上、30歳以上の4つがあります。
運転する人を制限する年齢を上げれば上げるほど保険料は安くなります。運転者年齢条件を設定していなかったり、更新前の低い年齢のままだったりする人は、契約内容を見直してみましょう。
運転者限定特約
運転者を限定することでも保険料を安くすることができます。運転者限定特約なし、運転者家族限定特約、運転者夫婦限定特約、運転者本人限定特約などから選べます。ケガの補償
ケガの補償には、人身傷害保険と搭乗者傷害保険があります。搭乗者傷害保険を付けないことで保険料を安くすることもできます。
また、人身傷害保険には補償範囲を限定した人身傷害保険(搭乗中のみ)もあります。
補償の違いを確認して選択することで、予算に合わせた保険料を設定することができます。
通販型保険への見直し
代理店型の保険は直接担当者との人間関係を築けるメリットはあるものの、代理店手数料や店舗経費、人件費などのコストが保険料に上乗せされるため割高になります。
通販型保険はこれらの固定費がかからないことに加え、保険を設計する上での前提条件を細かく設定することで合理的な保険料で加入することができます。
保険料の見積もりを自分で行わなければいけないというデメリットはありますが、保険の窓口インズウェブや価格.comなど「自動車保険一括見積もり」のサービスもあります。
通販型の自動車保険を選ぶ際には保険料の安さだけでなく、事故対応能力の高さなどにも注意して選ぶように心がけましょう。
そのほかにも、車両保険をなしにしたり、自己負担する免責金額を高く設定するなどすることによって保険料を安くすることもできます。
あるいは、家族構成が変わるなど、契約時と状況が変わったことによって不要な補償が出てくることもあります。補償内容は適宜見直すようにしましょう。
まとめ
ホンダ・S660の維持費の種類と、維持費を安くする方法についてみてきましたが、いかかでしたでしょうか。
今回の記事のポイントは、
- ホンダ・S660の維持費は年間どのくらいかかるのか
- その内訳にはどのような費用があるのか
- 維持費を安くするためには、具体的にどのような方法があるのか
- 車検費用を安く抑える上手な方法について
- 維持費の見直しには、任意保険の見直しも不可欠である
でした。
自動車の保有にかかる維持費は決して安いものではありません。少しでも維持費を安く抑えるためにも、ぜひご参考にしてください。
ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。