更新日:2019/12/09
日産・リーフの電気自動車「S」の年間維持費は19万円程です!
EVなのにスポーツカーのような走りをする日産・リーフですが、あなたがリーフを購入したら維持費がいくらになるかか知っていますか?30歳で年間6,000km走行する人は年間19万円程かかります。この記事では、リーフ「S」の税金や性能等から年間維持費を解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
日産・リーフ「S」の年間維持費は19万円程です
電気自動車で有名なリーフに興味のある方々は、その維持費がどれくらいか知りたいことでしょう。
環境に優しいリーフ、維持費が低く抑えられればうれしいですよね。
しかし、リーフを維持する諸費用はどれくらいか、購入したい皆さんはおわかりですか。
リーフの維持費は年間の電気代、車検の費用、加入する保険の料金等、いろいろと存在します。
リーフは電気自動車なので、他の自家用車とは違う維持費の軽減措置があるかもしれませんね。
そこで今回は「日産・リーフの維持費と、その諸費用」について
- リーフの年間維持費はどの位?
- リーフの維持費の内訳
- リーフの新車・中古費用
以上のことを中心に解説していきます。
この記事を読めば、日産・リーフの維持費に関する基本的知識がよくわかるはずです
ぜひ、最後までご覧ください。
リーフにかかる主な4つの年間維持費の内訳を徹底シミュレーション!
リーフの年間維持費について、購入を希望する皆さんなら興味があることでしょう。
電気自動車だけに、維持費はローコストになることが期待できますよね。
こちらでは
- リーフの電気代はいくらか?
- リーフの自動車税はどれ位?
- リーフの車検の値段
- リーフの任意保険料とは
について解説します。
リーフの電気代:年間走行距離6,0000kmの場合、年間1.5万円です
リーフは前述した通り電気自動車なので、非常に燃費の良いことが期待できますよね。
リーフの充電方法は、電気自動車以外の自動車にはみられないユニークな方法で行います。
充電方法は次の2種類です。
- 充電スポットで充電:「経路充電」ともいわれる。日産販売店、高速道路のSA/PA、道の駅、コンビニ等に設置が進む。急速充電器は全国で6,800基以上。
- 自宅等で充電:「普通充電」ともいわれる。戸建ての場合は簡単な工事で自宅充電が可能。その他、商業施設・宿泊施設等で設置が進む。普通充電器は全国で16,000基以上。
こちらでは走行距離によって、年間の電気代がどれ位になるのか算出してみましょう。
参考にエコカーで有名なトヨタ・プリウス(ZVW51)と比較してみます
走行距離/車種(実燃費) | リーフ | プリウス((25.35km/l) |
---|---|---|
3000㎞~5000㎞以下 | 7,500円~12,500円 | 13,728円~22,880円 |
5000km~10000km以下 | 12,500円~25,000円 | 22,880円~45,759円 |
10000km~15000km以下 | 25,000円~37,500円 | 45,759円~68,639円 |
※電気量;1km=2.5円で算出、ガソリンの値段116円/lと仮定
年間走行距離15000kmでも、年間の電気代は37,500円にしかなりません。
プリウスの年間ガソリン代の1/2近くまで抑えられていますね。
月に直せば電気代が3,125円程度しか、かからないということになります。
リーフの自動車税:年間29,500円です
リーフはいかに電気自動車と言っても、自動車税と自動車重量税は課税されてしまいます。
ただし、環境性能に優れた自動車である以上、お得な優遇措置もありますよ。
こちらでは、リーフに課税される自動車税と自動車重量税を解説します。
自動車税の場合
自動車税は、各所有者の登録自動車に都道府県が課税する普通税です。
当然、納税義務がある以上、「お金がもったいない。」と納税拒否はできませんよね。
ドライバーのみなさんは誠実に自動車税を納付しましょう。
リーフは電気で動くので排気量は0ですが、自動車税の金額は29,500円になります。
ただし、エコカー減税対象車を新車登録したならば、税制上の優遇措置が2年目に受けられます。
このエコカー減税とは、環境性能に優れた自動車を対象に、税金が軽減される制度のことです。
リーフの場合は、2年目に自動車税が22,000円割引され7,500円となります。
非常にお得な減税措置ではありますが、2019年4月30日までに登録する必要があるので注意も必要です。
自動車重量税の場合
一方、自動車重量税とは、車両重量0.5トンごとに4,100円ずつ課税される税金です。こちらは車検時に税金を支払うこととなります。
前述したエコカー減税対象車ならば、自動車重量税も税制上の優遇措置を受けられます。
下表では、エコカー減税が適用される場合、されない場合を比較してみます。
初年度 | エコカー減税あり | エコカー減税なし |
---|---|---|
自動車税 | 29,500円 | 29,500円 |
重量税 | 0円 | 12,300円 |
合計 | 29,500円 | 41,800円 |
エコカー減税対象車ならば初年度から重量税は0円になります。
2年目 | エコカー減税あり | エコカー減税なし |
---|---|---|
自動車税 | 7,500円 | 29,500円 |
重量税 | 0円 | 12,300円 |
合計 | 7,500円 | 41,800円 |
エコカー減税対象車ならば、2年目は自動車税も税額が軽減されます。
リーフの車検費用
リーフでも一定期間に車検を受ける必要があります。
車検には法定費用と車検基本料(点検整備費用)があります。
こちらでは、それぞれの費用を解説してきます。
法定費用の場合
車検の法定費用では前述した自動車重量税、自賠責保険料、印紙代を支払う必要があります。こちらでは事例を上げ、この法定費用を計算してみましょう。
- エコカー減税:あり
- 自賠責保険期間:24ヶ月
法定費用 | 金額 |
---|---|
自動車重量税 | 0円 |
自賠責保険料 | 25,830円 |
印紙代 | 1,200円 |
合計 | 27,030円 |
- エコカー減税の有無
- 指定整備工場またはそれ以外で検査する場合の印紙代(検査登録手数料)
車検基本料の場合
ディーラー車検 | 費用 |
---|---|
基本料金 ※保安確認検査料、 点検料、検査代行費 | 45,400円 |
バッテリー交換 | 22,000円 |
オイル交換 | 9,000円 |
ブレーキオイル交換 | 5,600円 |
ブレーキメンテ | 3,500円 |
エアコンフィルタ交換 | 4,800円 |
ワイパーラバー交換 | 2,400円 |
下回り洗浄・錆止め | 20,000円 |
合計 | 112,700円 |
リーフの任意保険:30歳・15等級・ゴールドの相場は年間4.5万円程です
任意保険は強制加入の自賠責保険と異なり、加入は各ドライバーの判断次第と言えます。
一見、必ずしも年間維持費に該当する、とは言い難い印象を受けるかもしれませんね。
しかし、自賠責保険には対物賠償・搭乗者に関する補償が設定されていません。
そのため、万が一の事態に手厚い補償を受けるため、任意保険への加入が事実上必要です。
こちらでは事例をあげて、任意保険(自動車保険)の年間保険料を算出してみます。
年代(等級)別の年間保険料
- 免許証の色:ゴールド
- 運転者限定:本人限定
- 対人賠償:無制限
- 対物賠償:無制限
- 車両保険:あり
- 年間走行距離:5000㎞
年代(等級) | 年間保険料 |
---|---|
20代(8等級) | 117,500円 |
30代(15等級) | 45,100円 |
40代(20等級) | 32,510円 |
50代(20等級) | 34,130円 |
60代(20等級) | 34,130円 |
- ドライバー:年齢37歳
- 等級:15等級
- 免許証の色:ゴールド
- 運転者限定:本人限定
- 対人賠償:無制限
- 対物賠償:無制限
- 車両保険:あり
年間走行距離 | 年間保険料 |
---|---|
3000km | 42,700円 |
5000km | 45,100円 |
7000km | 47,100円 |
9000km | 51,000円 |
11000km | 53,200円 |
16000km | 62,300円 |
無制限 | 64,900円 |
まとめ:リーフの年間維持費について
- 初年度
- 年間走行距離:5000㎞
- エコカー減税:あり
- 自賠責保険:24ヶ月
- 車検:車検センター利用
年代(等級) | 諸費用合算 | 年間維持費 |
---|---|---|
20代(8等級) | (電気代)12,500円+(自動車税)29,500円+(車検費用)37,030円+(任意保険料)117,500円 | 196,530円 |
30代(15等級) | (電気代)12,500円+(自動車税)29,500円+(車検費用)37,030円+(任意保険料)45,100円 | 124,130円 |
40代(20等級) | (電気代)12,500円+(自動車税)29,500円+(車検費用)37,030円+(任意保険料)32,510円 | 111,540円 |
50代(20等級) | (電気代)12,500円+(自動車税)29,500円+(車検費用)37,030円+(任意保険料)34,130円 | 113,160円 |
60代(20等級) | (電気代)12,500円+(自動車税)29,500円+(車検費用)37,030円+(任意保険料)34,130円 | 113,160円 |
日産・リーフ「S」・「e+ X」・「G」の新車価格を比較!
こちらでは日産・リーフのグレードごとに新車価格を比較してみましょう。
グレード | 新車価格 |
---|---|
S | 3,243,240円 |
X | 3,661,200円 |
G | 3,999,240円 |
NISMO | 4,032,720円 |
e+X | 4,162,320円 |
e+G | 4,729,320円 |
さすがにグレードが上がるごとに、新車価格は約320万円~約470万円と高額になりますね。
維持費は安いですが、やはり新車価格はなかなかの金額です。
しかし、中古車の購入費用は新車価格より、ずっとリーズナブルになるはずです。
次は、中古リーフの費用とその性能について解説します。
中古のリーフは安いけど性能は良いの?それとも悪い?
こちらでは、中古リーフの購入費用そして性能について解説します。
中古リーフの購入費用はどの位?
中古リーフは新車価格より2/3~1/2程度のお値段のものが多いようです。
一例をあげましょう。
グレード | 中古価格 |
---|---|
S | 約130万円 |
X | 約55万円 |
G | 約198万円 |
NISMO | 約319万円 |
中には約55万円という中古価格になっているものもありますね。
リーフは中古車の歴史は浅い
リーフは2010年から販売を開始した電気自動車であり、まだまだ中古車として歴史は浅い車両です。
そのため、初期のリーフであっても、性能が大幅に劣るということはあまり考えられません。
ただし表のように、新車価格の1/8まで低下した金額の車両には注意が必要ですね。
このような際立って低価格の車両を購入したい場合は、販売店にその経緯を必ず確認しましょう。
担当者となぜ低価格なのか、トラブルの有無を質問して、ご自分が納得の上で決めた方が賢明です。
軽自動車と比較して維持費はどっちが安い?
日産・リーフの維持費と、その諸費用について解説してきましたが、いかがでしたか。
今回の記事のポイントは
- リーフは電気自動車なので非常に燃費が良い
- リーフは電気自動車と言っても、自動車税と自動車重量税は課税されてしまう
- エコカー減税対象車を新車登録したならば、税制上の優遇措置が受けられる
- 車検費用は車検基本料(点検整備費用)で業者ごとに大幅な差がある
- ディーラー車検は高いが初心者ドライバー向き
- 車検センターでの車検は安いが経験豊富なドライバー向き
- 任意保険は、ドライバーの年齢(等級)・走行距離で大きく保険料が異なる
- リーフの年間維持費は、駐車場代を入れて20万円~30万円程度
- 維持費は安いものの、新車購入費は約320万円~約470万円と高額
- 中古リーフの価格は際立って安い車両もあるが、購入は慎重に