更新日:2019/12/18
新車に乗り換えたとき、自動車保険はいつ切り替える?当日でも可能?
自動車保険を新車に切り替える際は、納車当日に手続きすれば良いのでしょうか?結論として、切り替え手続きを納車当日に行うのは危険です。この記事では、納車当日の手続きが危険な理由やベストな手続きのタイミング、切り替えによって等級や特約がどうなるかについて説明します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 納車当日でも、自動車保険を新車に切り替えられる?
- 自動車保険を新車に切り替える際は、納車日を契約変更日にする
- 新車の納車当日の切り替え手続きは危険!
- 納車日を契約変更日にするのがベストである理由
- 新車切り替えで保険料に差額が発生した場合には清算が必要
- 自動車保険の新車切り替えの手続きに必要なもの
- 自動車保険を新車に切り替えた場合、等級や特約はどうなる?
- 新車切り替え時の注意点①:切り替え後も等級は引き継がれる
- 新車切り替え時の注意点②:引き継ぎ可能な特約は引き継げる
- 新車切り替え時の注意点③:新車に適した補償内容に見直そう
- コラム:自動車保険の乗り換えで一番安い保険料を見つける裏ワザ
- まとめ
目次
納車当日でも、自動車保険を新車に切り替えられる?
その際、新車への乗り換え当日を自動車保険の切り替え日としていいのか、疑問に感じる人は多いのではないでしょうか。
自動車保険の新車切り替えを正しく行わなければ、新車での事故が補償されなくなってしまいます。
そこで、この記事では自動車を乗り換える際の自動車保険について、
- 納車当日でも保険の切り替えは可能なのか
- 自動車保険を新車に切り替えるベストなタイミングはいつなのか
- 自動車保険を新車に切り替えた場合、等級や特約はどうなるのか
以上のことを中心に解説していきます。
自動車保険を切り替える日にちによっては補償を受けられない場合があります。
そうならないためにも、自動車保険の切り替えについて理解しておきましょう。
自動車保険を新車に切り替える際は、納車日を契約変更日にする
自動車保険の新車への切り替えは、新車納車日と契約変更日を同日にしましょう。
現在乗っている車と保険の対象となっている車が違えば、原則、補償が受けられません。
基本的には、自動車保険の車両入替手続きを行うタイミングを納車日より前にすれば、納車日と同日付で保険が切り替わります。
なお、納車後に運転しない期間がある場合などは、急いで納車前に手続きを行う必要はないでしょう。
新車を運転するときまでに切り替えが完了していれば問題ありません。
新車の納車当日の切り替え手続きは危険!
新車が納車されてすぐに運転する場合、納車当日に自動車保険の切り替え手続きを行うのは危険です。
自動車保険の即日切り替えには、古い車を処分していることなど、条件が付されていることがあり、確実にできるとは限らないためです。
やむを得ず納車当日に手続きを行うこととなった場合は、即日切り替えができるかどうか、条件などを加入している保険会社に確認しましょう。
自動車保険の切り替えは新車の登録が完了次第、つまり車検証が発行されたタイミングで手続き可能になります。
無保険状態で車を運転することのないように、納車前に手続きすることをおすすめします。
万が一、即日切り替えできなかった場合は、新車に保険が適用されるまでは運転しない方が良いでしょう。
納車日を契約変更日にするのがベストである理由
新車納車前に手続きを行う場合、新車納車日を自動車保険の契約変更日にするのが安全です。
これらが同日になっていなければ、毎日車を運転する人であれば、どうしても保険が適用されていない状態で運転する期間ができてしまいます。
万が一、その状態で事故に遭うことにならないためにも、納車日を保険契約変更日にするのがベストです。
納車日を契約変更日にすると、保険に守られながら、これまで乗っていた車を運転して新車を受け取りに行くことが可能になります。
納車日をもって保険の対象が新車に変わっていますが、新車を受け取りに行くために旧車両に乗っている間は、その車も保険の補償対象となります。
このように、自分の車で安心して新車を取りに行けるというメリットもあります。
新車切り替えで保険料に差額が発生した場合には清算が必要
運転する車が変わると、保険会社に支払う保険料も変わることがあります。
自動車保険の車両入替手続きの中で、保険料が変わった場合は、その差額を清算しなければなりません。清算までしっかりと行って、初めて切り替えの手続きが完了となります。
保険の切り替えによって保険料が高くなれば、新車が納車される前に保険料の差額を支払わなければなりません。
保険料が安くなる場合は返金となり、保険会社から契約者の銀行口座に差額が振り込まれます。
なお、車両入替手続きとともに保険の契約(補償)内容の変更を行った場合は、その差額も同時に清算する必要があります。
保険料が高くなった場合に速やかに精算できるように、支払いの準備もしておきましょう。
自動車保険の新車切り替えの手続きに必要なもの
切り替えの手続きには、新車の車検証を用意しましょう。
車検証が手元になければ、ディーラーなどから車検証のコピーをもらってもよいです。
車検証そのものではなく、車検証に記載されているナンバープレートの登録番号や型式などの情報が必要になります。
ほかに必要なものは、
- 契約者名義の金融機関口座(保険料の清算に伴い返金が生じたときに必要)
- 旧車両の積算距離計の数値
- 新車の積算距離計の数値
の情報です。
旧車両は手放す前に忘れずに積算距離計の数値を控えておくと良いですね。
新車の積算距離計の数値については、0kmまたは1kmで問題ありませんが、どちらを使うかは各保険会社に確認してください。
以上が大まかな内容ですが、保険会社によって必要な書類や情報には細かい違いがありますので、保険会社の指示に従いましょう。
自動車保険を新車に切り替えた場合、等級や特約はどうなる?
次に、自動車保険を新車へ切り替えた場合の等級や特約の引き継ぎの仕組みについて解説します。
旧車両を運転していた時のノンフリート等級や事故有係数の適用は、新車への乗り換えとともにどのようになるのか気になりますよね。
また自動車保険に特約を付帯していた場合には、これの引き継ぎはできるのかも知りたいところです。
車の乗り換えは保険の見直しにもおすすめの機会ですので、是非お読みいただき、新車に適した自動車保険について考えてみましょう。
新車切り替え時の注意点①:切り替え後も等級は引き継がれる
新車への乗り換えとともに自動車保険を切り替えた後も、自家用車から事業用に変更するなどの特殊なケースを除き、等級は引き継がれます。
自動車保険のノンフリート等級は、保険の使用により翌年度の等級が1等級または3等級下がり、事故有係数が1年または3年間適用されるという仕組みです。
事故が原因で買い替えを行ったケースでは、保険の使用による等級ダウンや事故有係数の適用期間もそのまま引き継がれます。
また、新車への乗り換えと同時に保険会社を変更する場合でも等級は引き継がれます。
なお、等級が上がるためには1年間無事故でいる必要があります。
保険会社を変更すると、変更後から1年間経過しなければ等級が上がりません。
つまり保険会社を変更すると等級の上昇が遅れるということです。
新車切り替え時の注意点②:引き継ぎ可能な特約は引き継げる
自動車保険に付加する特約は、引き継ぎ可能なものであれば引き継ぐことができます。
引き継ぎができないものとして、全損時に費用補償してくれる「車両全損修理時特約」があります。
これは、契約車の初年度登録の翌月から起算して25か月以上経過している場合にのみ付加できる特約です。したがって、新車には引き継げません。
その他、全損時に費用補償が受けられる特約としては「車両新価特約」があります。
これは、初年度登録の翌月から37か月以内の場合に付加できる特約なので、新車にも引き継ぎが可能です。逆に、中古車への乗り換えの場合には引き継げないことが多いです。
新車へ引き継げる特約と引き継げない特約があるので、事前に確認しておきましょう。
新車切り替え時の注意点③:新車に適した補償内容に見直そう
自動車保険に限らず、保険の見直しをすることは少ないという人が多いでしょう。
しかし、新車へ乗り換えれば、契約車に適した補償内容も変わってくることが多いものです。
車の乗り換えは、保険の見直しに絶好の機会です。現在の補償内容を今一度確認する時間を作り、適切な補償内容を考えましょう。
補償内容を見直すことで、不要な補償をつけたままで無駄な保険料を支払い続けることがなくなります。
場合によっては、保険会社を替えることで保険料が節約できることもあるでしょう。
コラム:自動車保険の乗り換えで一番安い保険料を見つける裏ワザ
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まとめ
今回は、新車への乗り換えに伴う保険の手続きについて解説しましたがいかがでしたでしょうか。
ポイントは、
- 自動車保険を新車へ切り替える際は、新車納車日を契約変更日にするのがベスト
- 即日切り替えができないこともあり得るので、納車前に手続きをした方が良い
- 切り替えにより保険料が変わる場合は、手続き時に清算する必要がある
- 切り替えにより等級は引き継がれる
- 切り替えにより引き継げる特約と引き継げない特約がある
- 車を乗り換えると適切な補償内容が変わることがあるので、保険を見直す時間を作った方が良い
となります。
車を乗り換えたとき、保険の対象車両は自動的に切り替わってはくれません。
ピカピカの新車を安心して運転できるよう、必ず手続きを行いましょう。
ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。