共済保険の種類にはどんなものがある?【分かりやすい一覧を紹介】

共済保険の種類にはどんなものがある?【分かりやすい一覧を紹介】-サムネイル画像

共済保険の種類にはどんなものがある?


保険に加入することを検討するとき、共済というものを目にします。共済は保険とよく似たもの、というイメージがあるけれど、それでは共済にはどのような種類が存在するのでしょうか。また、それぞれの団体では、どのような種類の共済を取り揃えているのでしょうか。


そこで今回は、共済の種類について詳しく解説します。


この記事では、

  • 共済の種類の分類
  • 共済団体が実施している共済の種類
  • 【参考】「協会けんぽ」「組合健保」「共済組合」の相違点

という内容で、ご紹介します。


最後までご覧いただき、共済にはどんな種類の保険があるのか、また各共済団体はどんな種類のラインナップがあるのかを知っていただいて、共済を選ぶときの参考にしていただければと思います。

共済保険は大きく6種類に分類できる


共済は大きく、生命保障の分野損害保障の分野に分けられます。共済のラインナップは、ニーズに合わせてさまざまなものがありますが、日本共済協会の分類によれば、主に次のような共済が挙げられます。

  • 生命共済

病気やケガ、後遺症、死亡などのリスクに備えるための共済です。セカンドライフに向けた資産づくりや、教育資金のための共済もあります。

  • 傷害共済

さまざまな事故によって生じる可能性のある死亡・ケガに備えるための共済です。

  • 年金共済

老後の生活資金を積み立てる共済です。一定の年齢になると、共済金を受け取ることができます。

  • 火災共済

火災・落雷・爆発などによって、住宅や家財などが損傷したときに保障を行う共済です。地震や台風などの、自然災害を原因とする損傷も保障する共済もあります。

  • 自動車共済

自動車の事故による損害賠償を保障する共済です。

  • その他

交通災害共済、住宅再建共済、慶弔共済などがあります。

共済団体と実施されている共済保険の種類の一覧を紹介


共済とは、「お互いに助け合う」という意味で、それぞれの共済団体に属する組員による相互扶助の制度です。


保険とは、根拠となる法令や、監督官庁が異なります。また、非営利団体のため、保障額はそれほど高額ではありませんが、掛け金は低く設定されていて、保険と比べ、より手軽な存在と言えるでしょう。


ここで、共済団体がどんな種類の共済保険を取り扱っているかをまとめました。

JA共済こくみん
共済
コープ
共済
生命共済
傷害共済
年金共済
火災共済
自動車共済
その他 
生命共済
傷害共済
年金共済
火災共済
自動車共済
その他
生命共済
火災共済

JF共済都道府県民
共済
大学生協
共済連
生命共済
年金共済
火災共済
生命共済
年金共済
火災共済
生命共済
火災共済

日本共済協会の調査によれば、2019年の共済組合員数は7,731万人共済契約件数は13,543万件となっています。どちらも前年と比べ、ほぼ横ばいとなっています。


ここからは、

  • JA共済
  • こくみん共済
  • コープ共済

の共済保険について、詳しくご紹介していきます。

①JA共済の共済保険

JA共済は、全国共済農業協同組合連合会(共済連)と全国のJAが共同で提供している共済です。農業に従事していない人でも利用することができます。

主な共済のラインナップ

  • 終身共済
  • 医療共済
  • がん共済
  • こども共済
  • 介護共済
  • 引受緩和型医療共済
  • 傷害共済
  • 建物更生共済
  • 火災共済
  • 自動車共済
  • 自賠責共済
JA共済は、幅広い種類の共済保険を取り揃えていて、組合員の生活全般を守り、豊かにするためのサポートをしています。

主力商品

建物更生共済「むてき」
  • 火災・台風・地震などの自然災害による建物の損害を保障
  • 建物に発生した火災・自然災害などによってケガ・死亡したとき、傷害共済金を受け取ることができる
  • 火災・自然災害などによる損害の、後片付けにかかる費用や当面の生活費用を受け取ることができる
  • 掛け捨てではなく、満期共済金や割り戻し金を受け取ることができる
ほけんROOMではJA共済に関する記事が数多くあるので、JA共済について悩みがある方はぜひご覧ください。

②こくみん共済(全労済)の共済保険

全労済(全国労働者共済生活協同組合連合会)は、労働者組合員の福利厚生を目的とし、火災共済などを提供していて、2019年に愛称をこくみん共済coopと変更しています。

主な共済のランナップ

  • こくみん共済
  • ねんきん共済
  • 住まいる共済
  • マイカー共済
  • 自賠責共済
  • 交通事故共済
  • せいめい共済
  • 総合医療共済

全労済は、幅広い種類の共済保険を取り揃えていて、「みんなでたすけあい、豊かで安心できる社会づくり」を理念としています。

主力商品

こくみん共済

  • 総合タイプ、シニア向けタイプ、子ども向けタイプ、傷害向けタイプなどから自分に合った共済を選べる
  • 最小限の保障をお手頃な掛け金で!年齢・職業などを問わず、加入の手続きが簡単
  • 割り戻し金がもらえる
  • 「総合保障タイプ」なら、毎月1,800円の掛け金で、入院日額5,000円、重度障害状態のとき400万円を受け取れる

③コープ共済の共済保険

コープ共済は、全国の生協が取り扱っている共済です。全国で約150の生協のネットワークがあり、組合員のまさかのときの経済的損失を保障してくれます。

主な商品ランナップ

  • coop共済たすけあい
  • コープ共済あいぷらす
  • プラチナ85
  • コープ共済ずっとあい
  • coop生命共済新あいあい
  • coop火災共済
  • 自然災害共済

コープ共済が取り扱う共済の種類は、生命共済と火災共済とに限られていますが、生協組合員は女性が多いことから、女性や子どもの保障が充実した商品が多くあります。

主力商品

coop共済たすけあい

  • ジュニアコース、大人向けコース、告知緩やかコース、V4000円コースから選べる
  • お手頃な掛け金で、入院保障・ケガ通院保障・手術保障がついてくる
  • ベーシックコースなら、入院初日から日額10,000円、病気死亡・重度障害のとき、20万円を受け取れる
  • 大人向けコース(2000円コース女性)なら、入院初日から入院日額6,000円、女性特有の病気で入院の場合、追加で日額2,000円を受け取れる
コープ共済に関する記事をほけんROOMでは執筆していますので、ぜひ気になる方はご覧ください。

【参考】「協会けんぽ」と「組合健保」と「共済組合」の違い


日本の公的医療保険にはいくつかの種類がありますが、大きく国民健康保険(国保)と被用者保険とに分けられます。国保は自営業者やフリーランス、無職の人などが加入します。被用者保険は、会社員や公務員など組織に属している人が加入します。


そして被用者保険は、社会保険(社保)と「共済組」合に分けられます。さらに社保は、「協会けんぽ」と「組会健保」に分けられます。


それでは、「協会けんぽ」「組合健保」「共済組合」について、詳しくご紹介します。

  • 協会けんぽ

全国健康保険協会が運営していて、健保組合の運営が難しい中小企業で働く人やその家族が加入しています。被用者保険のなかで、もっとも加入者が多い団体です。

  • 組合健保

主に大企業が独自で健保組合を運営したり、同業種の企業がいくつか共同して健保組合を運営したりしています。


組合健保では、「付加給付」があり、組合ごとに1ヶ月の自己負担額の上限を決めておき、上限を超えた分について、医療費を払い戻してくれるます。

  • 共済組合

公務員として働く人を対象として運営されています。国家公務員、地方公務員のほか、私立学校の教職員も対象となります。


社保と共済組合の違いを見ると、社保は保険料の所得控除があります。一方、共済組合は、保険料が比較的安いことがメリットと言えます。

共済保険の種類についてのまとめ


ここまで、共済の種類についてご紹介してきましたがいかがでしたか?

この記事をまとめると、
  • 共済保険の種類
  • 主な共済団体が提供する共済の種類について
  • 【参考】「協会けんぽ」「組合健保」「共済組合」それぞれに違い
という内容でした。

共済には、組合員の特性に合わせて、さまざまな種類のものが用意されています。何よりもお手頃な掛け金が、家計にやさしいという点が、共済のうれしいところです。ライフステージに合わせて、自分に合った共済が見つかるといいですね。

自分に最適な共済がどれか悩んだときは、ほけんROOMの無料相談で、プロからアドバイスをもらい、悩みをすっきりと解決してみましょう!

ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険や共済に関する記事を多数掲載しています。ぜひご覧になってください。

ランキング